津波に負けずハマのオペラ千秋楽
28日、ハマの老舗音楽堂でのパーセルのオペラ千秋楽。東京マラソンでの都心の混乱を心配して早朝出発するも首都高はガラガラ。冷たい雨の中ランナーの皆さんご苦労様と思いながらハマに向っていると「昼に大津波来襲!高さ3mかも?」との衝撃のニュース。ホールに入るともう津波騒動でてんやわんや。電車は次々不通になるし公演の開催が危ぶまれるも何とか30分遅れで無事スタート(チェンバロ2台の調律がゆっくり出来たのでこちらは不幸中の幸いでしたが・・・) 今まで台風や地震、新型インフルエンザなどでの公演の危機はあったものの津波は初体験。出演歌手の1人がチリ出身で今回の大地震で実家は倒壊したものの家族は無事だったとか。神戸で大震災に遭遇した身としてはやはり他人事では済まされないんですよ。オペラ公演自体は譜面無しで洒落っ気タップリに指揮するニケ氏率いるフランス勢の艶っぽい演奏が見事。狭い舞台でのコンサート形式ながら映像とダンスを上手く取り込んだ苦心の演出も中々の出来、休憩無しの一気に90分上演ということで調律手直し無しの私は珍しく客席でパーセルの名作を堪能。このようなユニークなバロックオペラがハマでのたった2回の上演のみというのはナンとも寂しい限り。
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