北谷直樹 IN明日館
3日、神戸に続き池袋・明日館で北谷直樹氏チェンバロリサイタル。今回も初期フレンチ1段とジャーマン2段の2台のチェンバロをプログラムに合わせて交互に演奏。ジャーマンの豪快な鳴らしっぷりにも驚嘆するも(チェンバロは音量が無いなんて誰が言ったんでしょうか・・・)、コントロールが難しい初期フレンチを完璧に操る演奏にはもう脱帽。(2台のチェンバロで弾き分けたルイ・クープランはもう絶品でした!)
百戦錬磨の東京のお客様が北谷氏の演奏に熱狂的に反応してもらえたのも嬉しい限り。終演後早速各方面から色々な招聘の打診が来ていた様子(客席に業界関係者多数お越しでしたね)、どうやら来年以降北谷氏の演奏を日本で聴ける機会が増えるかも。現在決定しているのは2011年3月10日(17日から変更になりましたのでご注意を!)神戸、3月12日(こちらも19日から変更になりました!)東京紀尾井ホールで神戸市室内合奏団のブランデンブルグ協奏曲全曲公演にソリストで出演予定とのこと。豪快なブランデン5番をお楽しみに! 熱い演奏が終わってみれば外は雪!(火照った身をクールダウンするのはちょうど良かったかも?) 最後に某笛作りの方との会話を・・・。「今日はチェンバロたった2台で良かったね」「今日はリコーダー伴奏ではなかったからね」(北谷氏はM・シュテーガー氏のリコーダーリサイタルの伴奏にチェンバロ3台持ち込んでました)
P・S・ 北谷氏のチェンバロ演奏、来週2月11日(木・祭)近江楽堂での公演でも聴けます。昼の部は完売ながら夜の部はまだチケットあるそうです。お聴きのがしなく!
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昨日は大変すばらしい演奏会でした。雪の中、梅岡楽器のスタッフさんたちも大変だっただろうと思います・・・
それにしてもすばらしいかった。
確かに超絶技巧という意味でもすごいのですが、私はむしろそっちの意味ではなく、地味で見えにくい部分での凄さが深深と伝わってきました。・・・たとえばイネガル1つとっても、あんなに柔らかく固くないイネガルを聞いたことがないと思いましたし・・・どれほど装飾を山ほど入れようとも上下段で激しくポジション移動しようとも一切ぶれる事の無い指揮者のタクトのような推進力にも驚きっぱなしでしたし・・・何よりも和声の移り変わりで響きのニュアンスがガンガン変わっていく!(チェンバロが音色変えられないって言ったのは誰なんだと、ああいう演奏を見ると本当にそう思ってしまいますが)
日本でのソロが初めてというのは信じられません。来年以降も是非企画をしてください。
よろしくお願いします。
投稿: 茜 | 2010年2月 4日 (木) 12時56分
ジャーマンの低音、腰が抜けるかと思うくらいぞくぞくしました。
フレンチは、わたしの固定観念が間違っていたと気付かされた音(声?)でした。
楽器がいいの?
弾き手がいいの?
!両方だ!
北谷さんの演奏何度でも聴きたいです。
来年楽しみです。
当分の間、イタリアン聴きたい病は
収まるくらいの余韻です。
素敵な時間をありがとうございました。
投稿: mari | 2010年2月 4日 (木) 14時12分