放蕩息子
9日、ウチのレンタル楽器で一番出番が少ないのが初期フレンチモデル。ここ数年出動は年に数回位、去年は確かオランダの爺様のコンサート1回だけだったかも・・・(涙)。 この放蕩息子が今年になって何故か孝行息子に大変身の兆し。(1ヶ月にナンと6回も出動予定!) チューリッヒの実力派チェンバリスト北谷直樹氏が4回も使用の他、神奈川県立音楽堂での注目のバロックオペラH・パーセル「アーサー王」でも出動が決定。こちらは指揮者エルヴェ・ニケ氏から「パーセルなのでA=392のイタリアン(!)を2台用意してね」という要望が来て最初はビックリ。A=415や440・465のイタリアンはどこでもあるもののA=392というオールドフレンチピッチのイタリアンなんて世界でもほとんど無いはず(ウチには幸い1台ありましたが)。結局1台は初期フレンチでOKとの連絡が来て一安心。ナンでもイギリス人パーセルはフランス文化の影響を大いに受けておりフレンチピッチでの演奏も根拠アリ!との事です。どんな響きになるかは是非公演をお聴きあれ!
★古楽情報目白押し★
「過ぎにし恋」公演 青木洋也(Ct)高橋明日香(R)北谷直樹(Cem) ■1月28日(木)19時 日本キリスト教団 富山鹿島町教会 ■2月11日(木・祭)14時半/19時 近江楽堂 初期フレンチモデル(Alan Anselm 1997)使用 ★カウンターテナー・リコーダー・チェンバロという3人によるF&L・クープランやバッハなどからクリーガー、デ・フェッシュなど珍しい作曲家まで多彩なプログラム
北谷直樹チェンバロリサイタル チューリッヒ在住、ヨーロッパで活躍の北谷直樹氏日本で初めてのチェンバロリサイタル ■2月1日(月)19時 神戸酒心館 ■2月3日(水)19時 明日館講堂 ジャーマン(J Kalsbeek 2000) と 初期フレンチ(A Anselm 1997)の2台のチェンバロ使用 ★フレスコバルディ L・クープラン H・パーセルなど17世紀からバッハ・ヴィヴァルディなど18世紀の作品までを2台のチェンバロで弾き分ける意欲的なプログラム 最新号(2010年1&2月号)の古楽情報誌「アントレ」に北谷直樹氏のインタビュー記事掲載中。
エルヴェ ニケ指揮&ル・コンセール・スピリテュエル ヘンリーパーセル作曲セミオペラ「アーサー王」 ■2月27日(土)28日(日)15時 神奈川県立音楽堂 イタリアン(Anselm/Umeoka 1998) と 初期フレンチ(A Anselm 1997)の2台のチェンバロを使用 ★08年のヘンデル公演でのド派手な舞台は語り草のニケ氏、今度も器楽と合唱合計42名という大編成で望む待望のパーセルの名作。チェンバロ2台使用やA=392(パーセルにはこのピッチだとか)という相変わらずのコダワリは流石。奇抜で楽しい演出も見物。
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