今や万国共通
14日、近日お仕事の海外演奏家からリクエストの調律データがやっと到着。最近海外の演奏家からの調律のリクエストは日本で御馴染みのYoungやVallotteなどのPC分割系の5度純正の多い調律法は滅多に無いですね。アチラの皆さんは結構ご自分の好みの調律法を使いたいようで、解読しようにも意味が判りにくい数値をいきなり送ってくる方、聞いた事が無い調律法の名前のみ言ってくる方など様々。近頃多いのは最近ドイツで出版された約100種類の調律法のデータを網羅したテキストをコピーして送ってくる方法。このテキスト、調律法の種類は豊富な上に最新のレーマン調律も追加で記載されているほどの徹底振りでありがたいものの、調律法の解説が全く無く数値のみというのが玉にキズ・・・(せめて5度圏図位欲しいですよね 業界の皆さん!) それでも今や万国共通の調律テキストとして認知されている様子。昔はフランスで出版されたAsselin著の調律本(フランス語なので数値と図しか判らなかった本でしたが約50種類の調律の解説と、チェンバロとオルガンを使った各種調律法のデモ演奏のカセットが素晴らしい)が結構流通してましたがやはりミーントーン・ヴェルクマイスター・キルンベルガー重視という時代を感じさせる偏向振りは今やちょっと使い難いかも(フランス系調律の記載は今でも貴重ですが)。 万国共通といえばドイツのVogelチューナーも一時期は多くの演奏家が使っていて「あのチューナーにデータ入っているよ」と言えばOKという時代もありましたが最近ではiphone内蔵ソフトで済ませてしまう方多いようですね。プロアマ含めて皆さん簡単に高性能チューナーを持ち歩く時代になるとは・・・。
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