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29日、スタジオで出番間近のチェンバロフォルテピアノのご機嫌伺いとリハーサルの1日。最近演奏家からリクエストがあった調律法を挙げてみると Neidhardt(1724)、Bach/Lehmann, 1/8PC、1/6Meantone と中々バラエティに富んだラインナップ。(あれだけ人気だったVallottiは最近やってないかも・・・) 北ヨーロッパの連中はNeidhardt、オランダ勢はBach/Lehmann(例のグルグル文様ですね 上の五度圏図)のリクエスト多し。もう純正が沢山ある調律法は過去のものになりつつあるかも・・・。今度2月1日(神戸)3日(東京)での北谷直樹氏のチェンバロリサイタルでは2台のチェンバロ(ジャーマン2段と初期フレンチ1段)を使用するも、フレスコバルディ(100のパルティータ!)やL・クープラン、H・パーセルなどの初期物からバッハなどの18世紀物まで広範囲のプログラムをナンと同じ調律法で演奏の予定。初期物ではミーントーンの香りが充分あるしバッハでも良くフィットするという夢のような調律法、是非お聴きあれ! (上記の調律法のどれかです)
28日、富山2日間はまず個人宅でチェンバロ調整。冬の乾燥が厳しいのか中々楽器のご機嫌が直らず四苦八苦。北陸は通常の加湿器では追いつかないのか?昼は富山名物の鱒寿司。店が多く散々迷うも結局小さな店でダブルを購入(凄い量!)。有名店のモノより上品な味で結構イケました。(中身を取るのを忘れた・・・)
今日は青木洋也(CT)高橋明日香(R)北谷直樹(Cem)の3人による「過ぎにし恋」公演初日。バッハ、L&Fクープランなどの曲に混じって北谷直樹氏作曲の作品も登場する多彩なプログラム。富山のお客様の熱心さと集中力の高さには感心、音が切れる余韻までタップリ味える良い雰囲気で無事公演は終了。昨日は暖房で厳しい乾燥だったものの今日は恵みの雨(雪でなくて助かった!)。3人の公演は2月11日近江楽堂でも。乞うご期待!終演後富山の海の幸の誘惑を振り切ってひとり寂しく帰京。
27日、富山でリハのため前夜から東京を出発。心配だった信州の山越えも路面の雪は解けており拍子抜けで無事富山に到着。雪は遠い山に見える程度で富山の街中もほとんど雪は消えてました。
今日は明日本番の「過ぎにし恋」公演のリハ。会場の教会は素晴らしい音響ながら暖房による乾燥で久々に出動だった初期フレンチ君は最初少々ご機嫌斜め・・・。調律中に珍しく2本も断弦(この楽器の断弦はほとんど記憶に無かったのですが・・・)
今回初めて弾くチェンバロというのに北谷氏は早々と楽器の鳴るツボを探り当てたのか数時間で見違えるような堂々の鳴りっぷりに大変身!彼の楽器コントロールには正に脱帽です。明日からの公演、乞うご期待!
26日、スイスから北谷直樹氏が今日来日。早速明後日から始まる日本での公演のリハーサルでスタジオ来訪。今回ウチのチェンバロ陣から彼が選択した初期フレンチとの相性も良く相変わらずシャープな演奏聴かせてくれそうです。乞うご期待!
「過ぎにし恋」公演 青木洋也(Ct)高橋明日香(R)北谷直樹(Cem) ■1月28日(木)19時 日本キリスト教団 富山鹿島町教会 ■2月11日(木・祭)14時半/19時 近江楽堂 初期フレンチモデル(Alan Anselm 1997)使用 ★カウンターテナー・リコーダー・チェンバロという3人によるF&L・クープランやバッハなどからクリーガー、デ・フェッシュなど珍しい作曲家まで多彩なプログラム
北谷直樹チェンバロリサイタル チューリッヒ在住、ヨーロッパで活躍の北谷直樹氏日本で初めてのチェンバロリサイタル ■2月1日(月)19時 神戸酒心館 ■2月3日(水)19時 明日館講堂 ジャーマン(J Kalsbeek 2000) と 初期フレンチ(A Anselm 1997)の2台のチェンバロ使用 ★フレスコバルディ L・クープラン H・パーセルなど17世紀からバッハ・ヴィヴァルディなど18世紀の作品までを2台のチェンバロで弾き分ける意欲的なプログラム 最新号(2010年1&2月号)の古楽情報誌「アントレ」に北谷直樹氏のインタビュー記事掲載中。
続いて古典調律を駆使してユニークな作品を生み出す作曲家藤枝守氏と鍵盤楽器奏者砂原悟氏が2月9日明日館でのバッハ音律で聴く「植物文様クラヴィーア曲集」公演で使用するチェンバロの選択で来訪。バッハ音律にはジャーマンが最適ではと想像するも意外にもイタリアンや初期フレンチが藤枝氏の作品にマッチするかもと楽器選択は難航・・・。結局表情豊かな音色を持つスコブロネックの18世紀イタリアンを使用することに。初期フレンチも捨てがたい魅力があったものの音域が足りず無念の落選。こちらも明日館でのユニークなチェンバロの響きにご期待あれ!
23日、高山右近所縁の町大阪高槻にポジティフオルガンで出動。演奏会場の高いドーム型の天井を持つ教会はまるでヨーロッパのよう・・・。音響も素晴らしいが暖房が効かず会場内が底冷えするのもヨーロッパ並み。何しろオルガン搬入時舞台はたった5℃!晴天の野外より冷えておりオルガンのピッチが上がるどころかドンドン下がってくるのにはマイッタ・・・。暖房を入れても舞台は極寒のまま、幸い今日はピッチにシビアな楽器が無くて助かった(汗)。
今日は関西で活躍するヴォーカルアンサンブルの公演、プログラムはバッハのトリオソナタとブクステフーデの「われらがイエスの四肢」。やはり宗教曲は豊かな残響の中での聴くのが一番。関西実力派メンバーの演奏も素晴らしい!
20日、今日はスタジオでリハーサルが3件、まずは1月22日近江楽堂での阿部早希子(Sop)水野直子(Fp)デュオ公演のリハ。ミラノの仲間だったという2人のコンビネーションも素晴らしく聴き応え充分、残念ながら早々とチケット完売とのこと。水野さんは3月にもアンサンブル415で来日のイタリアの俊英チェロ奏者G・ナジッロ氏とのデュオで北九州・山口・東京(明日館)と3箇所を公演の予定。ミラノ勢の熱い(?)演奏楽しみです。
次は6月4日大久保で開催予定のアルモニー・アンティーク公演で使用するチェンバロ選択。オールフレンチプログラムということでやはりウチのフレンチ2段が出動することに。こちらは簡単に楽器が決定したのでもっぱらフォルテピアノの弾き比べ。
最後は2月9日明日館で開催のバッハ音律で聴く「植物文様クラヴィーア曲集」公演のチェンバロ選択。バッハの平均律第1巻の自筆譜表紙にあるグルグル文様から解読したという「バッハ(レーマン)調律」を使い、藤枝守氏作曲のクラヴィーア作品「植物文様」をチェンバロで演奏するというユニークな公演。(チェンバロ演奏は砂原悟氏) ウチの18世紀フレンチ2段、ジャーマン2段、18世紀イタリアン、17世紀フレンチ1段と4台ものチェンバロを試すもそれぞれ違った魅力ありとのことでどれも捨てがたい・・・。果たして当日どのチェンバロが登場することになるのやら・・・。6台の楽器が一堂に登場となり調律も大変、結局1/12PC(平均律ですな)、1/8PC(最近出番多し)、1/6ミーントーン(これは結構使えます!)、バッハ/レーマン調律と4種類の調律の聞き比べ、その個性の違いが中々興味深く私にも収穫の1日でした。
18日、夜明け前神戸を出発し福井へ。数日前の大雪で通行止だった北陸道、まだ相当時間が掛かるのでは?と心配するももう道路上には雪は無くスムーズに目的地の越前市に到着。
街中はいたるところ除雪作業の真最中。歩道はどこも雪山状態で車も自転車も人も道路の真ん中を利用するしかない・・・。下手に建物沿いを歩くと屋根から落ちてくる雪が怖い・・・。それでも雪景色が楽しくて市内をあちこち散策。
ご当地グルメと言えば「越前蕎麦」。辛味大根のつけ汁と腰のある太めの蕎麦という「おろしそば」中々美味。安くて程よい量なので思わず3軒もはしご・・・。月曜は人気店が軒並み休みだったのが少々残念ながらどこもレベル高し。
今日はデンマークの俊英モルテンセン率いるCocoの「珈琲&農民カンタータ」公演。北欧勢のシャープで粋な歌と演奏を堪能。チェロで大活躍だったのは久々に再会のミメ嬢。(もうすっかり北欧人化しているのか半袖姿でした)
17日、阪神淡路大震災から早15年。まずは震災で亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。震災の傷跡は一見街から姿を消してしまったものの、長きに渡り愛し続けてきた古き良き神戸の面影はここ最近ますます消えつつあり寂しい限り。
もう中学生以下は「震災を知らない子供達」という時代となり地元民でも当時の記憶がもう過去のものになりつつある様子。しかしその悲惨さと教訓はやはり体験者が後世に語り継ぐべきものではと思います。この15年に神戸の他にも新潟をはじめ各地で震災が発生しており、やはり日本は地震から逃げれない国なのでしょう。近代日本で初の大都市直下型地震を経験した身としては、その体験談を今後の皆様の対策の知恵として語り継ぐべきかと思います。楽器を持つ身としての個人的な体験から来る話ばかりですが皆様の今後の参考になれば嬉しいです。(今回もチェンバロの話限定ですが)
* 震災直後は楽器などは二の次、まずは身の安全の確保が優先、しばらく(数日から数週間)放置しても良いような状態で日頃から楽器は管理すべし。チェンバロなら弾かない時はフタを閉めてカバーを掛ける。前パネルをしていると倒壊した中でも楽器の強度は保持出来るので安全。また日本家屋なら崩れた土壁の粉塵の浸入防止にもなる。夏冬だと放置された楽器は長期間厳しい環境にさらされる覚悟が必要。 * 周辺地域の火事の発生に注意。消防車の来ない火事は延焼必至。江戸時代同様現場から逃げるしか無い。地震から相当時間を経て発生する火事が多いのも厄介。 * 震災直後は現場では異常な興奮状態のはず。本人にとっては大切な物でも他人には「無用の長物」。下手に持ち出した楽器が暖を取る薪代わりにされる危険もある。状況を判断しながら避難すべし。 * 火事場泥棒が多発。避難から戻ると荒らされていたという事例多し。自分の財産は自己防衛の必要あり。 * 救助活動が末端まで行き渡るには2~3日掛かる可能性あり。自前の飲食料で数日耐えられる用意が必要。 * 被害地によってはライフラインが数ヶ月ストップの可能性あり。楽器の保管が困難な場合は早急に移転先を確保すべし。ただし運送の困難は覚悟。
また演奏家や音楽関係者にとって震災後の活動の困難さも大きな課題です。しばらくは通常の演奏活動などは不可能で震災関連のイベントへの参加に限定されてしまいますが収入を得られない状態が続くでしょう。神戸の場合はすぐ隣の大阪がほとんど被害が無く通常の音楽活動が継続出来たのは幸運でした。(震災当日もホール公演あったようですし) 被害が大きければ平常の活動に戻るには相当の時間が掛かるでしょうし、それまで生活が耐えうるか深刻な問題です。(私は震災4ヶ月後に思いきって東京事務所開設という冒険を決断し何とか今日も生き延びておりますが) やはり震災によるダメージは長期に渡り我々を脅かすことになることを覚悟しないといけないと思います。
せめて今日は皆さんにもし地震に遭遇した際のことなどを考える日にしていただければと思います。
16日、まもなく日本で初のリサイタルを控えたスイス在住のチェンバロ奏者北谷直樹氏、2011年3月にゲルハルト・ボッセ氏指揮&神戸市室内合奏団のブランデンブルグ協奏曲全曲公演(神戸・東京2公演あり)のソリストとして出演が決定。北谷氏の登場は同合奏団の音楽監督であるボッセ氏(まもなく御歳88歳!)の強い要望で実現したとの事。昨年10月のシュテーガー氏との来日公演の評判が業界内に相当広まっている様子。(お聴きになった方は納得でしょうね) 今後ますます北谷直樹氏の動向には目が離せない! まずは2月1日神戸酒心館公演(酒蔵でのコンサート、蔵自慢の新酒の利き酒出来ます)、2月3日池袋明日館公演(重要文化財でのサロンコンサート)の両公演でその凄腕のチェンバロ演奏をご堪能あれ!
神戸でのモツレクリハ2日目はホールに移動。今日も楽器搬入から調律アップまで30分・・・。冷えたオルガンを短時間に暖めるのに相変わらず四苦八苦するも今日は裏技「炙りの術」でピッチ上昇に何とか成功。神戸の街は明日の震災の日に向けて各所でイベント開催の様子。
14日、近日お仕事の海外演奏家からリクエストの調律データがやっと到着。最近海外の演奏家からの調律のリクエストは日本で御馴染みのYoungやVallotteなどのPC分割系の5度純正の多い調律法は滅多に無いですね。アチラの皆さんは結構ご自分の好みの調律法を使いたいようで、解読しようにも意味が判りにくい数値をいきなり送ってくる方、聞いた事が無い調律法の名前のみ言ってくる方など様々。近頃多いのは最近ドイツで出版された約100種類の調律法のデータを網羅したテキストをコピーして送ってくる方法。このテキスト、調律法の種類は豊富な上に最新のレーマン調律も追加で記載されているほどの徹底振りでありがたいものの、調律法の解説が全く無く数値のみというのが玉にキズ・・・(せめて5度圏図位欲しいですよね 業界の皆さん!) それでも今や万国共通の調律テキストとして認知されている様子。昔はフランスで出版されたAsselin著の調律本(フランス語なので数値と図しか判らなかった本でしたが約50種類の調律の解説と、チェンバロとオルガンを使った各種調律法のデモ演奏のカセットが素晴らしい)が結構流通してましたがやはりミーントーン・ヴェルクマイスター・キルンベルガー重視という時代を感じさせる偏向振りは今やちょっと使い難いかも(フランス系調律の記載は今でも貴重ですが)。 万国共通といえばドイツのVogelチューナーも一時期は多くの演奏家が使っていて「あのチューナーにデータ入っているよ」と言えばOKという時代もありましたが最近ではiphone内蔵ソフトで済ませてしまう方多いようですね。プロアマ含めて皆さん簡単に高性能チューナーを持ち歩く時代になるとは・・・。
12日、やっとと言うべきか東京に初雪。12月に南国宮崎で雪に遭遇したのに何故か東京はずっと雪無しでした。寒波の中八王子に向うと中央道は雪のため速度規制、山梨方面ではチェーン規制まで・・・。この冬はもしかすると雪道をチェーン付けて走る事があるのかも? 久々に楽器工具専門店に立ち寄るとカード式の湿温度計を見つけ早速購入。今までのものと比較してみるとコンパクトながら精度は中々スグレモノの様子。値段も安くお勧めです。(追記。一晩他の機種と比較しましたが新入りカード式君の精度はどうやら信用出来そう。でも相変わらずこのクラスの湿温度計はどれも数値はバラバラ。温度はまだ数℃程度の開き程度でマシながら湿度は10%の差が出てくる様子。ひとつだけで判断するのは危険ですぞ)
9日、ウチのレンタル楽器で一番出番が少ないのが初期フレンチモデル。ここ数年出動は年に数回位、去年は確かオランダの爺様のコンサート1回だけだったかも・・・(涙)。 この放蕩息子が今年になって何故か孝行息子に大変身の兆し。(1ヶ月にナンと6回も出動予定!) チューリッヒの実力派チェンバリスト北谷直樹氏が4回も使用の他、神奈川県立音楽堂での注目のバロックオペラH・パーセル「アーサー王」でも出動が決定。こちらは指揮者エルヴェ・ニケ氏から「パーセルなのでA=392のイタリアン(!)を2台用意してね」という要望が来て最初はビックリ。A=415や440・465のイタリアンはどこでもあるもののA=392というオールドフレンチピッチのイタリアンなんて世界でもほとんど無いはず(ウチには幸い1台ありましたが)。結局1台は初期フレンチでOKとの連絡が来て一安心。ナンでもイギリス人パーセルはフランス文化の影響を大いに受けておりフレンチピッチでの演奏も根拠アリ!との事です。どんな響きになるかは是非公演をお聴きあれ!
★古楽情報目白押し★
「過ぎにし恋」公演 青木洋也(Ct)高橋明日香(R)北谷直樹(Cem) ■1月28日(木)19時 日本キリスト教団 富山鹿島町教会 ■2月11日(木・祭)14時半/19時 近江楽堂 初期フレンチモデル(Alan Anselm 1997)使用 ★カウンターテナー・リコーダー・チェンバロという3人によるF&L・クープランやバッハなどからクリーガー、デ・フェッシュなど珍しい作曲家まで多彩なプログラム
北谷直樹チェンバロリサイタル チューリッヒ在住、ヨーロッパで活躍の北谷直樹氏日本で初めてのチェンバロリサイタル ■2月1日(月)19時 神戸酒心館 ■2月3日(水)19時 明日館講堂 ジャーマン(J Kalsbeek 2000) と 初期フレンチ(A Anselm 1997)の2台のチェンバロ使用 ★フレスコバルディ L・クープラン H・パーセルなど17世紀からバッハ・ヴィヴァルディなど18世紀の作品までを2台のチェンバロで弾き分ける意欲的なプログラム 最新号(2010年1&2月号)の古楽情報誌「アントレ」に北谷直樹氏のインタビュー記事掲載中。
エルヴェ ニケ指揮&ル・コンセール・スピリテュエル ヘンリーパーセル作曲セミオペラ「アーサー王」 ■2月27日(土)28日(日)15時 神奈川県立音楽堂 イタリアン(Anselm/Umeoka 1998) と 初期フレンチ(A Anselm 1997)の2台のチェンバロを使用 ★08年のヘンデル公演でのド派手な舞台は語り草のニケ氏、今度も器楽と合唱合計42名という大編成で望む待望のパーセルの名作。チェンバロ2台使用やA=392(パーセルにはこのピッチだとか)という相変わらずのコダワリは流石。奇抜で楽しい演出も見物。
7日、21年前の今日が昭和最後の日でしたね。事前に予想はしていたものの(実は相当前にTV局で秘密裏に葬送の演奏収録なんてやってましたし)崩御直後の全面的な歌舞音曲停止の動きには正直驚きました。(私もコンサート中止に遭遇) もうはるか昔のような気がしますが・・・。 今日は早朝神戸を出発。中央道を利用の予定が山間部は雪模様とのことで大幅に迂回する羽目に。長期予報ではこの冬は暖冬と言っていたはずなのにナンだこの寒さは!1月は関西や北陸の仕事が続くので雪が心配。去年は本当に暖冬で3月までほとんど雪に遭遇しなかったのですがね。
東京に入る前に所用で飯能へ。ランチは地元民に人気らしい目立たない古民家(あばら家と言うべきか)で営業の饂飩屋訪問。看板メニューの肉つゆウドンを注文、アツアツ・モチモチの細麺と溢れんばかりの肉入りつゆの相性が素晴らしい。蕎麦と同じくウドン湯も付いてたっぷり満腹。北関東の饂飩文化はレベル高し。夕方目白に帰還。明日からやっと平常営業に復帰します。
3日、本屋で「やわらかなバッハ」(橋本絹代著 春秋社)を見つけて早速購入。バッハの俗称「平均律」作品の研究を中心に中々踏み込んだ内容の著作の様子(まだ読了してないのですが)。中に「螺旋渦巻き模様の謎」という項目があり、最近巷を賑わせている平均律1巻自筆譜表紙に描かれたグルグル紋様から解読されたというバッハ調律(レーマン調律)についての記述があったのが画期的では。(日本の出版物で初めて?) ただこのバッハ調律、最近バッハ研究家の間では調律法を示唆する紋様だという可能性を否定は出来ないが説得力のある解釈はまだ出て来ていないとの意見が出ているとのこと。それでもここ数年海外の多くの演奏家がこの調律法を好んで使うので私も数多く体験しましたがバッハとは関係なくても中々優れた調律法だと思うのですが。(モダン楽器の中でも結構使えます!) この謎の調律法が実際バッハが考案したかどうかを知りたい方は実際の響きを是非お聴きあれ!
★古楽情報目白押し★ これからお勧めの古楽の公演情報を出来るだけ公開していこうと思います。 まずは話題のバッハ調律を使ってのチェンバロコンサート バッハ音律で聴く「植物文様クラヴィーア曲集」公演 2月9日明日館講堂 出演・砂原悟(チェンバロ) 古典調律と古楽器を駆使する作曲家・藤枝守氏の作品をレーマン/バッハ調律のチェンバロで演奏。
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