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2010年1月

2010年1月31日 (日)

今日は福島

1 31日、夜明け前から白フレンチを積んで福島県の奥地に出動。農村地帯は一斉に田んぼの雑草に火を着けて野焼き、のどかな風景を眺めて会場入り。空き時間に近所のホームセンターを冷やかすと都会では信じられない程の広大な店内に色々珍しい商品がズラリ、思わず買物三昧。(雪国?なのか長靴の品揃えなど凄かった!)

2_2 今日はモダンアンサンブルの公演。ピアノと共にタイプライターとも共演。東北・福島県でも海沿いは高速道路が整備されているので残念ながら日帰り旅行。(海の幸味わえず残念)

2010年1月30日 (土)

コルネット入りのハイドン

Photo 30日、神戸の港近くのホールでのモーツァルトとハイドンの公演にポジティフオルガンで出動。会場でコルネット奏者の笠原・上野両氏に遭遇しビックリ。18世紀後半までコルネットは使われていたのでは?というアイデアでハイドンのレクイエムに参加との事。(楽譜にはコルネとの指示のみだそう) 中々興味深いアプローチでした。(大編成の中ではよく聞こえなかったようですが) 今日のホール、照明や暖房が強く楽器は「照り焼き状態」となる札付きのホール。過去にも我がチェンバロの響板が異常乾燥で割れました(涙)。今日はリハでも照明を落として極力冷却しながら本番に備えたので何とかトラブルは無し(ホッ)。

11 今や観光都市神戸の名物の水陸両用バスがホールの目の前を通過していたのでパチリ。一度乗ってみたいものです。

2010年1月29日 (金)

夢の調律法

Photo 29日、スタジオで出番間近のチェンバロフォルテピアノのご機嫌伺いとリハーサルの1日。最近演奏家からリクエストがあった調律法を挙げてみると Neidhardt(1724)、Bach/Lehmann, 1/8PC、1/6Meantone と中々バラエティに富んだラインナップ。(あれだけ人気だったVallottiは最近やってないかも・・・) 北ヨーロッパの連中はNeidhardt、オランダ勢はBach/Lehmann(例のグルグル文様ですね 上の五度圏図)のリクエスト多し。もう純正が沢山ある調律法は過去のものになりつつあるかも・・・。今度2月1日(神戸)3日(東京)での北谷直樹氏のチェンバロリサイタルでは2台のチェンバロ(ジャーマン2段と初期フレンチ1段)を使用するも、フレスコバルディ(100のパルティータ!)やL・クープラン、H・パーセルなどの初期物からバッハなどの18世紀物まで広範囲のプログラムをナンと同じ調律法で演奏の予定。初期物ではミーントーンの香りが充分あるしバッハでも良くフィットするという夢のような調律法、是非お聴きあれ! (上記の調律法のどれかです)

2010年1月28日 (木)

「過ぎにし恋」IN富山

Photo 28日、富山2日間はまず個人宅でチェンバロ調整。冬の乾燥が厳しいのか中々楽器のご機嫌が直らず四苦八苦。北陸は通常の加湿器では追いつかないのか?昼は富山名物の鱒寿司。店が多く散々迷うも結局小さな店でダブルを購入(凄い量!)。有名店のモノより上品な味で結構イケました。(中身を取るのを忘れた・・・)

17 今日は青木洋也(CT)高橋明日香(R)北谷直樹(Cem)の3人による「過ぎにし恋」公演初日。バッハ、L&Fクープランなどの曲に混じって北谷直樹氏作曲の作品も登場する多彩なプログラム。富山のお客様の熱心さと集中力の高さには感心、音が切れる余韻までタップリ味える良い雰囲気で無事公演は終了。昨日は暖房で厳しい乾燥だったものの今日は恵みの雨(雪でなくて助かった!)。3人の公演は2月11日近江楽堂でも。乞うご期待!終演後富山の海の幸の誘惑を振り切ってひとり寂しく帰京。

2010年1月27日 (水)

富山は雪無し

16 27日、富山でリハのため前夜から東京を出発。心配だった信州の山越えも路面の雪は解けており拍子抜けで無事富山に到着。雪は遠い山に見える程度で富山の街中もほとんど雪は消えてました。

21 今日は明日本番の「過ぎにし恋」公演のリハ。会場の教会は素晴らしい音響ながら暖房による乾燥で久々に出動だった初期フレンチ君は最初少々ご機嫌斜め・・・。調律中に珍しく2本も断弦(この楽器の断弦はほとんど記憶に無かったのですが・・・)

12 今回初めて弾くチェンバロというのに北谷氏は早々と楽器の鳴るツボを探り当てたのか数時間で見違えるような堂々の鳴りっぷりに大変身!彼の楽器コントロールには正に脱帽です。明日からの公演、乞うご期待!

2010年1月26日 (火)

北谷直樹氏登場!

1 26日、スイスから北谷直樹氏が今日来日。早速明後日から始まる日本での公演のリハーサルでスタジオ来訪。今回ウチのチェンバロ陣から彼が選択した初期フレンチとの相性も良く相変わらずシャープな演奏聴かせてくれそうです。乞うご期待!

 「過ぎにし恋」公演 青木洋也(Ct)高橋明日香(R)北谷直樹(Cem) ■1月28日(木)19時 日本キリスト教団 富山鹿島町教会 ■2月11日(木・祭)14時半/19時 近江楽堂 初期フレンチモデル(Alan Anselm 1997)使用 ★カウンターテナー・リコーダー・チェンバロという3人によるF&L・クープランやバッハなどからクリーガー、デ・フェッシュなど珍しい作曲家まで多彩なプログラム

北谷直樹チェンバロリサイタル チューリッヒ在住、ヨーロッパで活躍の北谷直樹氏日本で初めてのチェンバロリサイタル ■2月1日(月)19時 神戸酒心館 ■2月3日(水)19時 明日館講堂 ジャーマン(J Kalsbeek 2000) と 初期フレンチ(A Anselm 1997)の2台のチェンバロ使用 ★フレスコバルディ L・クープラン H・パーセルなど17世紀からバッハ・ヴィヴァルディなど18世紀の作品までを2台のチェンバロで弾き分ける意欲的なプログラム 最新号(2010年1&2月号)の古楽情報誌「アントレ」に北谷直樹氏のインタビュー記事掲載中。

5 続いて古典調律を駆使してユニークな作品を生み出す作曲家藤枝守氏と鍵盤楽器奏者砂原悟氏が2月9日明日館でのバッハ音律で聴く「植物文様クラヴィーア曲集」公演で使用するチェンバロの選択で来訪。バッハ音律にはジャーマンが最適ではと想像するも意外にもイタリアンや初期フレンチが藤枝氏の作品にマッチするかもと楽器選択は難航・・・。結局表情豊かな音色を持つスコブロネックの18世紀イタリアンを使用することに。初期フレンチも捨てがたい魅力があったものの音域が足りず無念の落選。こちらも明日館でのユニークなチェンバロの響きにご期待あれ!

2010年1月25日 (月)

年賀状

925日、まもなく出動のチェンバロ・フォルテピアノのご機嫌伺いの1日。先日湿度20%の会場で悲鳴を上げながら奮闘してくれたフォルテピアノはスタジオで丸1日掛けてジックリ回復を待ってからピッチ調整。凄い乾燥だったので舞台で響板割れるのでは?と心配するも幸いダメージは無かったようでホッ。昨日お年玉年賀状当選番号が発表されたので早速当たりをチェック。今年は9枚当選(勿論4等ばかりですが)と例年の5割増しで新年早々運気上昇中の様子(と信じたい・・・)。

2010年1月24日 (日)

信州は雪無し

1 24日、朝神戸を出発し最近はほとんど通らない名神関ヶ原~中央道を通って東へ移動。もう心配の雪は姿も無く休日の行楽ドライバーに混じって快適なドライブ。(今年は湖面凍結が見れると期待していた諏訪湖の氷がすっかり解けてしまったのは残念!) 東京に入る前に東松山のチェンバロ工房に所用で訪問(相変わらずユニークなモデル製作中でした)、帰りは日曜夕方の関越道のラッシュにドップリハマリながら何とか帰宅。

2010年1月23日 (土)

極寒の舞台

Or_9 23日、高山右近所縁の町大阪高槻にポジティフオルガンで出動。演奏会場の高いドーム型の天井を持つ教会はまるでヨーロッパのよう・・・。音響も素晴らしいが暖房が効かず会場内が底冷えするのもヨーロッパ並み。何しろオルガン搬入時舞台はたった5℃!晴天の野外より冷えておりオルガンのピッチが上がるどころかドンドン下がってくるのにはマイッタ・・・。暖房を入れても舞台は極寒のまま、幸い今日はピッチにシビアなOr_11楽器が無くて助かった(汗)。

今日は関西で活躍するヴォーカルアンサンブルの公演、プログラムはバッハのトリオソナタとブクステフーデの「われらがイエスの四肢」。やはり宗教曲は豊かな残響の中での聴くのが一番。関西実力派メンバーの演奏も素晴らしい!

2010年1月22日 (金)

歌とフォルテピアノの夕べ fromミラノ

Photo 22日、今日は近江楽堂でミラノの仲間という阿部早希子(Sop)水野直子(Fp)のデュオコンサート。2人の確かなテクニックと表情豊かな演奏が素晴らしい!モーツァルトやロッシーニなどの作品に混じって私は初めてだったV・Belliniの歌曲がナンとも艶っぽく絶品! 

2010年1月21日 (木)

これぞショパンのピアノ

39 21日、寒さが少し緩んだのか日中は暖か。今日は某所で珍しいピアノを拝見。1848年製と正にショパンが演奏したピアノと同じ時代の貴重なPleyelのグランドピアノ、約160歳と高齢ながら状態は素晴らしく、オマケにどのPleyelでもほとんど紛失してしまっている第2響板がそのまま残っている!ショパンイヤーの今年是非どこかでその艶っぽい音色を聴きたいものですが・・・。

2010年1月20日 (水)

リハ3連発

Photo 20日、今日はスタジオでリハーサルが3件、まずは1月22日近江楽堂での阿部早希子(Sop)水野直子(Fp)デュオ公演のリハ。ミラノの仲間だったという2人のコンビネーションも素晴らしく聴き応え充分、残念ながら早々とチケット完売とのこと。水野さんは3月にもアンサンブル415で来日のイタリアの俊英チェロ奏者G・ナジッロ氏とのデュオで北九州・山口・東京(明日館)と3箇所を公演の予定。ミラノ勢の熱い(?)演奏楽しみです。

1 次は6月4日大久保で開催予定のアルモニー・アンティーク公演で使用するチェンバロ選択。オールフレンチプログラムということでやはりウチのフレンチ2段が出動することに。こちらは簡単に楽器が決定したのでもっぱらフォルテピアノの弾き比べ。

3 最後は2月9日明日館で開催のバッハ音律で聴く「植物文様クラヴィーア曲集」公演のチェンバロ選択。バッハの平均律第1巻の自筆譜表紙にあるグルグル文様から解読したという「バッハ(レーマン)調律」を使い、藤枝守氏作曲のクラヴィーア作品「植物文様」をチェンバロで演奏するというユニークな公演。(チェンバロ演奏は砂原悟氏) ウチの18世紀フレンチ2段、ジャーマン2段、18世紀イタリアン、17世紀フレンチ1段と4台ものチェンバロを試すもそれぞれ違った魅力ありとのことでどれも捨てがたい・・・。果たして当日どのチェンバロが登場することになるのやら・・・。6台の楽器が一堂に登場となり調律も大変、結局1/12PC(平均律ですな)、1/8PC(最近出番多し)、1/6ミーントーン(これは結構使えます!)、バッハ/レーマン調律と4種類の調律の聞き比べ、その個性の違いが中々興味深く私にも収穫の1日でした。

2010年1月19日 (火)

放蕩息子久々の帰宅

3 19日、雪の福井から信州経由で帰京。北陸と違い信州は雪は少なく意外にスムーズ。寒い冬に期待するのは諏訪湖の名物「御神渡り」、今年はまだ湖面の氷は小さいものの見れるかも・・・。東京に戻りまもなく久々の出番を控えるウチの放蕩息子(1段初期フレンチ)が保管場所からスタジオに生還。1月28日からの北谷直樹氏の公演に向けて調子上げていかなくては!

2010年1月18日 (月)

雪の越前でカンタータ

1 18日、夜明け前神戸を出発し福井へ。数日前の大雪で通行止だった北陸道、まだ相当時間が掛かるのでは?と心配するももう道路上には雪は無くスムーズに目的地の越前市に到着。

7 街中はいたるところ除雪作業の真最中。歩道はどこも雪山状態で車も自転車も人も道路の真ん中を利用するしかない・・・。下手に建物沿いを歩くと屋根から落ちてくる雪が怖い・・・。それでも雪景色が楽しくて市内をあちこち散策。

14 ご当地グルメと言えば「越前蕎麦」。辛味大根のつけ汁と腰のある太めの蕎麦という「おろしそば」中々美味。安くて程よい量なので思わず3軒もはしご・・・。月曜は人気店が軒並み休みだったのが少々残念ながらどこもレベル高し。

36 今日はデンマークの俊英モルテンセン率いるCocoの「珈琲&農民カンタータ」公演。北欧勢のシャープで粋な歌と演奏を堪能。チェロで大活躍だったのは久々に再会のミメ嬢。(もうすっかり北欧人化しているのか半袖姿でした)

2010年1月17日 (日)

バッハとモーツァルト

3 17日、神戸は震災追悼のイベント多数で何故か街中厳戒態勢。(VIP来神だった様子) 今日はバッハの管組3番とモツレクというプログラムでの追悼公演にオルガンとチェンバロで参加。普通この2人の作曲家を例えるならバッハが陰、モーツァルトが陽なのでしょうが今日の曲になると管組3番が陽、モツレクが陰では?

震災から15年

Photo 17日、阪神淡路大震災から早15年。まずは震災で亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。震災の傷跡は一見街から姿を消してしまったものの、長きに渡り愛し続けてきた古き良き神戸の面影はここ最近ますます消えつつあり寂しい限り。

もう中学生以下は「震災を知らない子供達」という時代となり地元民でも当時の記憶がもう過去のものになりつつある様子。しかしその悲惨さと教訓はやはり体験者が後世に語り継ぐべきものではと思います。この15年に神戸の他にも新潟をはじめ各地で震災が発生しており、やはり日本は地震から逃げれない国なのでしょう。近代日本で初の大都市直下型地震を経験した身としては、その体験談を今後の皆様の対策の知恵として語り継ぐべきかと思います。楽器を持つ身としての個人的な体験から来る話ばかりですが皆様の今後の参考になれば嬉しいです。(今回もチェンバロの話限定ですが)

* 震災直後は楽器などは二の次、まずは身の安全の確保が優先、しばらく(数日から数週間)放置しても良いような状態で日頃から楽器は管理すべし。チェンバロなら弾かない時はフタを閉めてカバーを掛ける。前パネルをしていると倒壊した中でも楽器の強度は保持出来るので安全。また日本家屋なら崩れた土壁の粉塵の浸入防止にもなる。夏冬だと放置された楽器は長期間厳しい環境にさらされる覚悟が必要。 * 周辺地域の火事の発生に注意。消防車の来ない火事は延焼必至。江戸時代同様現場から逃げるしか無い。地震から相当時間を経て発生する火事が多いのも厄介。 * 震災直後は現場では異常な興奮状態のはず。本人にとっては大切な物でも他人には「無用の長物」。下手に持ち出した楽器が暖を取る薪代わりにされる危険もある。状況を判断しながら避難すべし。 * 火事場泥棒が多発。避難から戻ると荒らされていたという事例多し。自分の財産は自己防衛の必要あり。 * 救助活動が末端まで行き渡るには2~3日掛かる可能性あり。自前の飲食料で数日耐えられる用意が必要。 * 被害地によってはライフラインが数ヶ月ストップの可能性あり。楽器の保管が困難な場合は早急に移転先を確保すべし。ただし運送の困難は覚悟。 

また演奏家や音楽関係者にとって震災後の活動の困難さも大きな課題です。しばらくは通常の演奏活動などは不可能で震災関連のイベントへの参加に限定されてしまいますが収入を得られない状態が続くでしょう。神戸の場合はすぐ隣の大阪がほとんど被害が無く通常の音楽活動が継続出来たのは幸運でした。(震災当日もホール公演あったようですし) 被害が大きければ平常の活動に戻るには相当の時間が掛かるでしょうし、それまで生活が耐えうるか深刻な問題です。(私は震災4ヶ月後に思いきって東京事務所開設という冒険を決断し何とか今日も生き延びておりますが) やはり震災によるダメージは長期に渡り我々を脅かすことになることを覚悟しないといけないと思います。

せめて今日は皆さんにもし地震に遭遇した際のことなどを考える日にしていただければと思います。

2010年1月16日 (土)

北谷直樹氏 2011年春ブランデンブルグ全曲公演で再来日!

1 16日、まもなく日本で初のリサイタルを控えたスイス在住のチェンバロ奏者北谷直樹氏、2011年3月にゲルハルト・ボッセ氏指揮&神戸市室内合奏団のブランデンブルグ協奏曲全曲公演(神戸・東京2公演あり)のソリストとして出演が決定。北谷氏の登場は同合奏団の音楽監督であるボッセ氏(まもなく御歳88歳!)の強い要望で実現したとの事。昨年10月のシュテーガー氏との来日公演の評判が業界内に相当広まっている様子。(お聴きになった方は納得でしょうね) 今後ますます北谷直樹氏の動向には目が離せない! まずは2月1日神戸酒心館公演(酒蔵でのコンサート、蔵自慢の新酒の利き酒出来ます)、2月3日池袋明日館公演(重要文化財でのサロンコンサート)の両公演でその凄腕のチェンバロ演奏をご堪能あれ!

2 神戸でのモツレクリハ2日目はホールに移動。今日も楽器搬入から調律アップまで30分・・・。冷えたオルガンを短時間に暖めるのに相変わらず四苦八苦するも今日は裏技「炙りの術」でピッチ上昇に何とか成功。神戸の街は明日の震災の日に向けて各所でイベント開催の様子。

2010年1月15日 (金)

モツレクにチェンバロ?

Photo_2 15日、早朝無事神戸到着。途中東名名神は雪が無くホッ。(日本海側は相当積雪の様子) 今日は神戸でモツレクのリハ。こちらの公演はオルガンの他にもチェンバロも使いたいとのことでモツレクにチェンバロ使う版があるのか?と最初ビックリするもバッハの曲で使用との事。(ちょっと残念) 2台提供となるも深夜車中泊で冷え切った楽器を会場に搬入し調律アップまでの時間がたった30分というタイトさ!楽器を開けてみると案の定2台のピッチは10Hzも離れているし・・・、会場は暖房不安定の上カラカラに乾燥しているし・・・、朝から障害物競走のような現場でした(汗)。

2010年1月14日 (木)

雪怖い

Photo ハマでのモツレク本番日。大オルガンがある最新のホールなのに日によって舞台温度が結構変わるのが不思議(コンピューター管理しているはずなのに・・・) 今日は200人という大合唱団相手となりオルガンは台に上がっての演奏(奏者の視界確保のため) お立ち台に登ってもやっぱりモツレクではオルガンは音の厚みには貢献するものの目立っては聴こえないなあ(間違えれば聴こえるよといつも言うのですが・・・) 終演後深夜西へ移動。金沢に移動のオケ組は電車飛行機止まるかも?高速通行止めかも?と雪の影響を心配しておりましたが大丈夫?

今や万国共通

Photo 14日、近日お仕事の海外演奏家からリクエストの調律データがやっと到着。最近海外の演奏家からの調律のリクエストは日本で御馴染みのYoungやVallotteなどのPC分割系の5度純正の多い調律法は滅多に無いですね。アチラの皆さんは結構ご自分の好みの調律法を使いたいようで、解読しようにも意味が判りにくい数値をいきなり送ってくる方、聞いた事が無い調律法の名前のみ言ってくる方など様々。近頃多いのは最近ドイツで出版された約100種類の調律法のデータを網羅したテキストをコピーして送ってくる方法。このテキスト、調律法の種類は豊富な上に最新のレーマン調律も追加で記載されているほどの徹底振りでありがたいものの、調律法の解説が全く無く数値のみというのが玉にキズ・・・(せめて5度圏図位欲しいですよね 業界の皆さん!) それでも今や万国共通の調律テキストとして認知されている様子。昔はフランスで出版されたAsselin著の調律本(フランス語なので数値と図しか判らなかった本でしたが約50種類の調律の解説と、チェンバロとオルガンを使った各種調律法のデモ演奏のカセットが素晴らしい)が結構流通してましたがやはりミーントーン・ヴェルクマイスター・キルンベルガー重視という時代を感じさせる偏向振りは今やちょっと使い難いかも(フランス系調律の記載は今でも貴重ですが)。 万国共通といえばドイツのVogelチューナーも一時期は多くの演奏家が使っていて「あのチューナーにデータ入っているよ」と言えばOKという時代もありましたが最近ではiphone内蔵ソフトで済ませてしまう方多いようですね。プロアマ含めて皆さん簡単に高性能チューナーを持ち歩く時代になるとは・・・。

2010年1月13日 (水)

ハマでモツレク初日

Photo 13日、今日から東西でモツレク2連戦、まずはハマでの公演のリハ。冬のオルガン仕事は運送中に楽器が冷え切ってしまい暖めるのに一苦労。会場入りの前に最近ハマっている下町野毛を散策。今日は日本最初に焼き餃子を出した店なるところへ出撃するもただの場末の中華屋、餃子もさして美味くない・・・(ちょっと期待していたのに残念)

2010年1月12日 (火)

初雪

Photo 12日、やっとと言うべきか東京に初雪。12月に南国宮崎で雪に遭遇したのに何故か東京はずっと雪無しでした。寒波の中八王子に向うと中央道は雪のため速度規制、山梨方面ではチェーン規制まで・・・。この冬はもしかすると雪道をチェーン付けて走る事があるのかも? 久々に楽器工具専門店に立ち寄るとカード式の湿温度計を見つけ早速購入。今までのものと比較してみるとコンパクトながら精度は中々スグレモノの様子。値段も安くお勧めです。(追記。一晩他の機種と比較しましたが新入りカード式君の精度はどうやら信用出来そう。でも相変わらずこのクラスの湿温度計はどれも数値はバラバラ。温度はまだ数℃程度の開き程度でマシながら湿度は10%の差が出てくる様子。ひとつだけで判断するのは危険ですぞ)

2010年1月11日 (月)

今日は何の日?

1 11日、スタジオで12月は出番が無かったフォルテピアノのご機嫌伺い。最後の出番がまだ乾燥前だったため今やすっかりホンキートンク調律でした・・・(汗)。やはり季節の変り目は油断大敵でした。昼から外出するも立ち寄り先がどこも臨時休業で???でしたが今日は普通の月曜日ではなく成人の日でしたね。いつもなら似合わない(失礼!)着物姿のお嬢さん達を見かけて「今日は成人式だ」と判ったものですが残念ながら時間帯が合わなかった様子。

2010年1月10日 (日)

本えびす

2 10日、今日は西宮生まれにとっては年一番心トキメク十日戎。恒例のえべっさんの福男選びはワイドショーが無い日曜朝なので生中継は無かった?(録画は沢山やってましたね) 今年もこの日に参拝出来ず東京でTV観戦となり残念。未曾有の不況のご時勢だけに商売の神さんに頼りたい方で大賑わいでしょうねえ。

2010年1月 9日 (土)

放蕩息子

45_2 9日、ウチのレンタル楽器で一番出番が少ないのが初期フレンチモデル。ここ数年出動は年に数回位、去年は確かオランダの爺様のコンサート1回だけだったかも・・・(涙)。 この放蕩息子が今年になって何故か孝行息子に大変身の兆し。(1ヶ月にナンと6回も出動予定!) チューリッヒの実力派チェンバリスト北谷直樹氏が4回も使用の他、神奈川県立音楽堂での注目のバロックオペラH・パーセル「アーサー王」でも出動が決定。こちらは指揮者エルヴェ・ニケ氏から「パーセルなのでA=392のイタリアン(!)を2台用意してね」という要望が来て最初はビックリ。A=415や440・465のイタリアンはどこでもあるもののA=392というオールドフレンチピッチのイタリアンなんて世界でもほとんど無いはず(ウチには幸い1台ありましたが)。結局1台は初期フレンチでOKとの連絡が来て一安心。ナンでもイギリス人パーセルはフランス文化の影響を大いに受けておりフレンチピッチでの演奏も根拠アリ!との事です。どんな響きになるかは是非公演をお聴きあれ!

★古楽情報目白押し★

 「過ぎにし恋」公演 青木洋也(Ct)高橋明日香(R)北谷直樹(Cem) ■1月28日(木)19時 日本キリスト教団 富山鹿島町教会 ■2月11日(木・祭)14時半/19時 近江楽堂 初期フレンチモデル(Alan Anselm 1997)使用 ★カウンターテナー・リコーダー・チェンバロという3人によるF&L・クープランやバッハなどからクリーガー、デ・フェッシュなど珍しい作曲家まで多彩なプログラム

北谷直樹チェンバロリサイタル チューリッヒ在住、ヨーロッパで活躍の北谷直樹氏日本で初めてのチェンバロリサイタル ■2月1日(月)19時 神戸酒心館 ■2月3日(水)19時 明日館講堂 ジャーマン(J Kalsbeek 2000) と 初期フレンチ(A Anselm 1997)の2台のチェンバロ使用 ★フレスコバルディ L・クープラン H・パーセルなど17世紀からバッハ・ヴィヴァルディなど18世紀の作品までを2台のチェンバロで弾き分ける意欲的なプログラム 最新号(2010年1&2月号)の古楽情報誌「アントレ」に北谷直樹氏のインタビュー記事掲載中。

エルヴェ ニケ指揮&ル・コンセール・スピリテュエル ヘンリーパーセル作曲セミオペラ「アーサー王」 ■2月27日(土)28日(日)15時 神奈川県立音楽堂 イタリアン(Anselm/Umeoka 1998) と 初期フレンチ(A Anselm 1997)の2台のチェンバロを使用  ★08年のヘンデル公演でのド派手な舞台は語り草のニケ氏、今度も器楽と合唱合計42名という大編成で望む待望のパーセルの名作。チェンバロ2台使用やA=392(パーセルにはこのピッチだとか)という相変わらずのコダワリは流石。奇抜で楽しい演出も見物。

2010年1月 8日 (金)

電池切れ?

2 8日、昨夜約10日振りに目白に戻るも冬場の楽器管理の生命線である加湿器の給水タンクがすっかり空でストップしておりスタジオ内は乾燥でカラカラ。(それでも最近の加湿器は給水タンクが大きく連続で数日作動出来るので便利) すぐに給水し加湿器を作動させるもスタジオ内のあちこちに設置の湿度計の反応は鈍い・・・。もしやと電池交換してみると湿度計は急に数値が敏感に変化の様子。やはり電池切れ寸前だと湿度計はフリーズ状態かも?皆さんお持ちの湿度計、電池交換忘れていませんか?

2010年1月 7日 (木)

暖冬だったはずでは・・・

1 7日、21年前の今日が昭和最後の日でしたね。事前に予想はしていたものの(実は相当前にTV局で秘密裏に葬送の演奏収録なんてやってましたし)崩御直後の全面的な歌舞音曲停止の動きには正直驚きました。(私もコンサート中止に遭遇) もうはるか昔のような気がしますが・・・。 今日は早朝神戸を出発。中央道を利用の予定が山間部は雪模様とのことで大幅に迂回する羽目に。長期予報ではこの冬は暖冬と言っていたはずなのにナンだこの寒さは!1月は関西や北陸の仕事が続くので雪が心配。去年は本当に暖冬で3月までほとんど雪に遭遇しなかったのですがね。

5 東京に入る前に所用で飯能へ。ランチは地元民に人気らしい目立たない古民家(あばら家と言うべきか)で営業の饂飩屋訪問。看板メニューの肉つゆウドンを注文、アツアツ・モチモチの細麺と溢れんばかりの肉入りつゆの相性が素晴らしい。蕎麦と同じくウドン湯も付いてたっぷり満腹。北関東の饂飩文化はレベル高し。夕方目白に帰還。明日からやっと平常営業に復帰します。

2010年1月 6日 (水)

パスポート

14 6日、正月明けの神戸最後の1日はウッカリ更新を怠り失効中のパスポートの申請でバタバタ。実家の役所まで証明書を取りに行くと窓口業務開始時間より少し早くから受付開始、フロアマネージャーと称する案内役も親切で「昔風のお役所仕事」から「サービス業」への変身振りに驚嘆。(公共ホールもすべてこうあって欲しい!) 今年は修行のため再びヨーロッパ訪問の予定。このまま円高ガンバレ!(1ユーロ100円なんていう時代がまたやって来てこないものでしょうかね)

2010年1月 5日 (火)

朝陽

11 5日、今日も太平洋に昇る雄大な日の出を堪能。いや自然の毎日の贈り物の素晴らしさに改めて感動。

17 海の次は熊野古道の足跡を散策。車のすれ違いも難しい険しい山道を行き車を降りてはロープ頼りに急な岩山を登り秘境の滝を訪問。

34 山奥から生還し海岸沿いの道の駅で休憩するとそこはイノブタの名産地。その脱力系の展示に大笑い。

49 南紀の最後は人気観光地白浜を散策。海の絶景も素晴らしいが魅力的な建物の造形美にも遭遇。今年も刺激的な正月となりました。

2010年1月 4日 (月)

大海原に沈む夕陽

220000 4日、正月の最後は美しい自然を眺めたくて南紀を訪問。(不景気なのか近場の行楽地は盛況だった様子) まずは腹ごしらえと和歌山のラーメン屋を訪ねるもどこもまだ正月休み。行列が出来るほど人気なのに商売っ気の無い土地柄なのか? やっと見つけたお店でやっとご当地ラーメンを賞味。(派手さは無いものの中々美味) 紀伊半島を南下し、本日は最南端近くで太平洋の雄大な大海原に沈む夕陽を鑑賞。

2010年1月 3日 (日)

バッハ「グルグル紋様」調律

14 3日、本屋で「やわらかなバッハ」(橋本絹代著 春秋社)を見つけて早速購入。バッハの俗称「平均律」作品の研究を中心に中々踏み込んだ内容の著作の様子(まだ読了してないのですが)。中に「螺旋渦巻き模様の謎」という項目があり、最近巷を賑わせている平均律1巻自筆譜表紙に描かれたグルグル紋様から解読されたというバッハ調律(レーマン調律)についての記述があったのが画期的では。(日本の出版物で初めて?) ただこのバッハ調律、最近バッハ研究家の間では調律法を示唆する紋様だという可能性を否定は出来ないが説得力のある解釈はまだ出て来ていないとの意見が出ているとのこと。それでもここ数年海外の多くの演奏家がこの調律法を好んで使うので私も数多く体験しましたがバッハとは関係なくても中々優れた調律法だと思うのですが。(モダン楽器の中でも結構使えます!) この謎の調律法が実際バッハが考案したかどうかを知りたい方は実際の響きを是非お聴きあれ!

★古楽情報目白押し★  これからお勧めの古楽の公演情報を出来るだけ公開していこうと思います。 まずは話題のバッハ調律を使ってのチェンバロコンサート バッハ音律で聴く「植物文様クラヴィーア曲集」公演 2月9日明日館講堂 出演・砂原悟(チェンバロ) 古典調律と古楽器を駆使する作曲家・藤枝守氏の作品をレーマン/バッハ調律のチェンバロで演奏。

2010年1月 2日 (土)

宮っ子の血が騒ぐ!

4 2日、生れ故郷の「えべっさん」(西宮神社)に初詣。西宮産れ「宮っ子」の子供時代はお年玉を握り締め1年で唯一の贅沢(子供時代なので露店の買い食いなど他愛無いものでしたが)が出来る至福の時期、歳をとっても正月はやっぱり「えべっさん詣」は欠かせません。

2010年1月 1日 (金)

謹賀新年

6 2010年元旦。あけましておめでとうございます。今年昨年同様何とぞよろしくお願いいたします。

新年最初は恒例の神戸六甲山での初日の出鑑賞。今年は雲が掛かり少し出が遅れたものの、数十分に渡る色鮮やかな顔見世公演は見応えあり!

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