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2009年9月

2009年9月30日 (水)

ダイナマイトコンビ来襲&ヘンデル

5 30日、朝からスタジオでチェンバロ4台スタンバイするものの楽器で溢れかえるスタジオは狭くて設置に一苦労。(それでもフォルテピアノが1台お出かけ中なので助かった!)

25 昼からスイスから初来襲(!)のダイナマイトコンビ M・Steger(R)&北谷直樹(Cem)がスタジオでリハーサル。いやこの2人の超人的な演奏に私ドギモを抜かれました!前代未聞の2人の過激さは是非生演奏で体験あれ!10月2日の東京公演は発売直後に完売という人気とか。10月4日の兵庫公演はまだ大丈夫では?

48 夜は明日館で中村忠(Ft)諸岡範澄(Vc)三和睦子(Cem)のベテラン3人によるヘンデルプログラムの公演。過去数多く使う明日館講堂も実はフォルテピアノが圧倒的でバロックアンサンブルの経験は数えるほど。しかし改めて古楽器に合う会場だと再確認。(1929年築の重要文化財の洋館ですし)

Photo_2 今日は別働隊が横浜でフォルテピアノ公演を担当。こちらは10月8日の近江楽堂公演もあります。聞き逃した方はこちらへ是非!

2009年9月29日 (火)

池袋ショッピング

1 29日、今日もリハの1日。合間に買物で池袋を徘徊。クタビレタ工具カバンの代わりを探すも最近はソフトで軽量なモノが主流なのかタップリ収納出来る昔風のアタッシュケースを見つけるのに一苦労。(不況のご時勢何でも選択肢は減る一方では?) カバン探しは苦労するものの途中携帯電話のバーゲン(半額!)を発見しこちらは即決で購入。(機能と年式が値段と比例しない価格設定は何とも不思議) 買物も済み某教会に20世紀モデルの高性能チェンバロをお届け。調律イラズの優れもの君最近結構活躍中(苦笑)。

2009年9月28日 (月)

リハーサル二題

128日、コンサートの合間のリハーサルの1日。まずは30日横浜で開催のアントニオ・ピリコーネ&丹野めぐみフォルテピアノ連弾で巡る「18世紀のヨーロッパ音楽紀行」公演のリハ。丹野さんの先日のベートーヴェンプロ公演から一転今回はモーツァルト・クレメンティなどの御馴染みの作品の他、ラウッツィーニやジョルダーニという珍しい作曲家など(私は初体験)の18世紀プログラムの公演。楽器はデュルケンモデル(調子上がってきました!)が登場。日欧で活躍するフォルテピアノデュオコンビの息の合った演奏に乞うご期待!

6 次は30日池袋明日館で開催の「歌謡の達人、ヘンデルのフルート音楽」公演のリハ。中村忠(Ft) 諸岡範澄(Vc)三和睦子(Cem)のベテラン3人によるオールヘンデルプログラム。先ほどのOttone公演と合せて今週やっと今年はヘンデルイヤーだと実感(苦笑)。

2009年9月27日 (日)

トラヴェルソ&チェンバロDUOfromスイス

627日、ジャーマンチェンバロで代々木のホールに出動。昨日の名古屋のホールに続きエレベーターで楽器を立てての難易度の高い搬入作業(助手無しなので)。EV内はよく見ると大型楽器の搬入の苦闘の跡あり、どうやら昨日の公演のフォルテピアノ搬入は相当厳しかった様子。(早く搬入用大型EV作ってください!) 今日は連日日本各所で開催のスイスウィークの千秋楽公演でトラヴェルソとチェンバロのデュオプログラム。バーゼル仲間という日仏2人の抜群のコンビネーションの演奏はもう貫禄充分。古楽の本場のレベルの高さを存分にアピールしたのでは・・・。これでスイスの実力派若手演奏家を日本に紹介する音楽祭もやっと終了、皆さん本当にお疲れ様でした!(数々の面白い裏話があったのですがまた宴会の肴でこっそり披露出来るかも・・・)

12 最近は古楽向きのホールとしてアピールの今日のホール、音響は素晴らしいが「出来るホール」の最低条件である(私の私見ですがね(笑))美味しいお店がご近所に無いのが残念だったものの、ホールすぐ目の前に行列の出来る饂飩屋があったのを遅まきながら発見(路地裏で判らず不覚でした・・・)。 早速参上するも店内で饂飩を「捏ねる」「切る」「茹でる」作業を間近に見れる本格的な饂飩専門店。ピカピカ光る打ちたて茹でたての腰のある饂飩と薄味の本格的なダシの素晴らしいこと!このホールの評価が一気に上昇しましたよ!

2009年9月26日 (土)

恐るべき古楽新世代

21 26日、またもや名古屋の日本一贅沢な個人ホールにチェンバロで出動。ポジティフオルガンに続きチェンバロとも相性が抜群の様子で客席で迫力ある音色を堪能(もっと古楽やって!) 今日は連日開催のスイスウィーク・バーゼルの仲間のアンサンブル公演。

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 今回のメンバーは日本人とフランス人が4人。フランス勢はリュート、ガンバ等の古楽器を子供の頃から習っていたという恐るべき新世代。幼少から楽器が体に馴染んでいるのか全く力まず何とも自然態で演奏するもしっかりとした音が出るのに感心。今やこの世代が進出してくると大学で初めて古楽器に触れたような後進国勢(どこの国?)はちょっと敵わないかも・・・。素晴らしい演奏ながら客席が寂しいのが残念。(東京で彼らを見た業界人果たしてどの位いるのか?) 東京名古屋宝塚と3公演もあったのですが・・・。(宝塚は27日公演!)

30 名古屋での昼本番終了後、中京のフロリダ半島(どこの事だ?笑)に足を伸ばして夕焼け鑑賞。まだ蝉鳴いてました。秋はまだ遠い? 

2009年9月25日 (金)

楽器が違う

2325日、早朝名古屋から東京へ移動。朝焼け富士を久々に拝観。抜けるような晴天ながら日中は猛烈な残暑。彼岸花が咲くのに秋はまだ来ないのか・・・。

8 スタジオでは明日本番のリハーサル。本来はお断りする人数ながら海外から遠路遥々お越しくださった若手演奏家とのことで無理やり狭い部屋にお入りいただくも、楽器で溢れかえる中4人は演奏姿勢のままでほとんど身動き出来ず・・・。リハ終了後またもや明日公演の名古屋へ移動。昨日と一緒のホールなので楽器が同じだったら2日で2往復なんてことにならなかったのですがね。ここ一週間で神戸2往復&名古屋2往復とまるで長距離トラックの運チャン状態。

2009年9月24日 (木)

ギター&オルガンデュオ

2 24日、朝から年季の入ったチェンバロのご機嫌伺い。長い年月を経てくると「栄えある向こう傷(笑)」が結構あるものの練れた響板の堂々の鳴りっぷりに一安心。

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昼から名古屋の新しいホールにポジティフオルガンで初参上。昨日に続きギターとオルガンのデュオ公演。この会場、300席という室内楽には(特に古楽器!)理想的な席数、ゆったりとした舞台空間、しっかりとした内壁の豊かな響きを持つ素晴らしい音響、個人が作った(!)ホールとしては日本一贅沢な空間では? アクセスの良さと共に呑み屋街がすぐそばというのも魅力かも(打ち上げはとても便利!) もっと古楽の公演やってください!

18 ギターとオルガンという珍しいデュオ演奏、実は2台の音量差が激しく中々バランスが取れず一苦労。結局オルガンのフタを全部閉めてOKが出るものの今度はオルガンの譜面台が使えない・・・(フタと譜面台が兼用でした) 最初ピアノの譜面台を乗せて試すも黒光りするイカツイ怪物は全く似合わないしと困っていると、ホールから「これをお使いください」と特注の譜面台を提供していただき万事解決。(ロビーの飾りだったとか) 色といい形といいあまりに我が楽器にピッタリで思わず出た言葉が「これからずっと使いますので広告料下さい・・・(笑)」

2009年9月23日 (水)

ヘンデル&スイスウィーク

15  23日、早朝よりポジティフオルガンで代々木に出動。ホール前は秋祭りの準備で大賑わい。まだまだお江戸から続く庶民の町内文化が根強く残っているもんだと感心。

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 今日は19日からスタートしているSWISS WEEK 「音の出会い」という音楽祭に参加。スイス・バーゼル在住の若手演奏家を日本で紹介するという企画で実は代々木のホールで7日間連続開催(他にも名古屋で4日連続他群馬や兵庫など全国4箇所で同時開催)。今日はポジティフオルガンとギターのデュオプログラム。これから古楽器系の公演が続くのでお時間のある方は是非ご来場を。日本勢の他にも日本初という活きの良い(!)ヨーロッパ古楽奏者が多数登場の予定。

43 今日は分身の術でヘンデル「OTTONE」公演本番にも参加。メモリアルイヤーながらヘンデルのオペラ公演に参加は初めてか? 聞けば流石に本場英国では連日ハンデル(笑)公演が続いているそうで羨ましい限り。我が国ではまだまだバッハ以外なマイナーな存在なのかも・・・。

2009年9月22日 (火)

ヘンデルイヤーの目玉か「OTTONE」公演

1 22日、明日のヘンデルのオペラ「OTTONE」公演(北とぴあさくらホール16時開演)のリハーサルにチェンバロで出動。2台のイタリアンを使用とのことで指揮者用にウチの18世紀モデルともう1台野神氏の楽器が舞台に登場。FF~g3というフルサイズの音域のイタリアンが2台も並ぶのは珍しいのでは(実は初めて?)。 日独チェンバロ競演も聴きモノです!(その音色の違う事!)

11 今回のヘンデルのオペラの目玉は英国から招聘の新鋭指揮&チェンバロ奏者L・Cummings氏の活躍振り。その艶っぽく躍動感溢れる音楽は流石ヘンデルの本場の中心人物だと納得。日本人オケの演奏が見違えるような「活きの良いヘンデル(笑)」に見事変身しております。 明日の本番を乞うご期待! 

2009年9月21日 (月)

バッハでトライアスロン?

10 21日、芦屋の能舞台を持つユニークなサロンでのバッハ連続演奏会の最終日。(私は今日だけの担当でしたが) 3日間でクラヴィア練習曲集1~4巻全曲演奏というトンでもない企画(本当にこの演奏家は他の方が絶対やらないような無理難題が御好きどす)のトリは、チェンバロで「イタコン」「フランス風序曲」「ゴールドベルグ」とバッハの超人気曲と、毎度御馴染みのチェンバロ委嘱新作初演2曲を演奏。毎度楽器奏法を大胆に変化させてきた(進化しているのでしょうねえ)奏者も、今回は脱力奏法のメソッドを確立しつつあるのか今までにないクリアで芯のある音色をジャーマンモデルのチェンバロから引き出してましたね。やはり最近CD録音までしたクラヴィコードを演奏することにより得たものは絶大では。 体調不良の中トライアスロンのようなバッハ企画で鍵盤楽器奏者の限界(?)に挑戦した奏者に改めて拍手! 

2009年9月20日 (日)

優雅な時間潰し

18 20日、有楽町のホールでの合唱公演にオルガンで出動。某巨大音楽祭開催で有名なこの会場、多数のホールが同じ建物内に同居するという複雑怪奇な構造のため出演者、スタッフ共に目的地に中々辿り着けず遭難者続出・・・。携帯でSOSを求めても皆さん今自分がどこにいるかも判らず救出に行くことも出来ず・・・。リハ開始時間にオルガニスト以外全員到着出来ずという異常事態に(結局リハ開始は半時間遅れ)、私も何度行っても迷子になるし。演奏は600席の講演会場ながら意外に残響があり演奏者にとってはアリガタイ。

4 しかし早い時間に搬入後長い待機時間を持て余すかと思っていると、ナンと会場内で盛大な骨董市が開催中。古物ガラクタ好きにとっては1日いても時間が足りない。お目当てのSPレコードは収穫無し、もっぱら目の保養でブラブラ。深夜また関西に移動。連休中日で大渋滞を覚悟するも幸い高速道路はガラガラで拍子抜け。

2009年9月19日 (土)

LivehouseでJazz、能舞台でチェンバロ

28 19日、神戸はまだまだ厳しい残暑。チェンバロを車中保管しているとこの暑さであまり放置出来ず維持が大変。(ゆっくり食事も出来ない) 本格的な秋の到来を首を長くして待つこの頃・・・。

16 今日は朝から神戸の老舗ライブハウスでピアノ調律。いつものRockではなくJazzのライブとの事。たまにはリハ位は覗きたいもののライブハウスの大音量のPAで商売道具の耳を痛めるのが恐ろしくいつも音出し前に退散。

3 夕方チェンバロを明日本番の会場に搬入。能舞台にチェンバロは意外に似合います。夜またもや慌しく帰京、今夜は珍しく新幹線を利用、週末割引の高速道路にお客を取られたのか大型連休なのに新幹線は空席多く助かった!(新幹線も高速道路に習って特急券一律1000円とか出来ないものですかね)

2009年9月18日 (金)

福岡古楽音楽祭東京リハ

Photo 18日、福岡古楽音楽祭の東京でのリハ2日目。ヨーロッパ組は皆元気に日本生活をエンジョイしている様子。今回私は残念ながら東京のみのお手伝い(博多で呑みたかった・・・) 福岡で初来日のバロックObの至宝の演奏を是非本番で聴きたかった!(長年の僚友ロベール爺との共演ですし) 

7 東京でのリハ終了後メンバーを福岡に送り出しチェンバロを積替えこちらは関西に移動。今夜からシルバーウィークがスタート、深夜の高速は各所で大渋滞、パーキングも満杯で車が止められない・・・。

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2009年9月17日 (木)

第11回福岡古楽音楽祭まもなく開幕!

21 17日、20日から開幕の第11回福岡古楽音楽祭のリハーサルが池袋でスタート。毎回国内外の古楽界の豪華メンバーが登場する音楽祭、今回は何と言っても古楽器ブームの第一世代のスターの中で最後の(!)初来日となったオーボエのP・ドンブレヒト氏の登場が注目では。日本チェンバロ界の恩人、御馴染みベルギーのロベール爺さんも春に続いての来日。

52 豪華ゲストにはおぐに音楽祭からでは5回目の参加というリコーダーの至宝W・ハウヴェ氏も元気に登場。

3 同じくリコーダーのS・マルク氏も再登場。日本の古楽界で活躍する実力派とヨーロッパ古楽界の至宝達が入り混じっての何とも贅沢な音楽祭、演奏を聴けるのが福岡のみというのが何とも惜しい! 豪華ゲスト陣の沢山の日本人弟子達が練習会場に入れ替わり立ち代り顔を出すのも微笑ましい!

42 華やかな音楽祭のオープニングコンサートの目玉はナンと25人もの演奏家参加のJ・F・ルベルの「舞踏の諸相」。

32 チェンバロも紅白2台のフレンチチェンバロが初共演。憧れの古楽界の至宝達と我が楽器を伴ってご一緒出来るのは何とも至福の1日。

2009年9月16日 (水)

田舎はどこに・・・

2 16日、上京中のお仲間A氏がスタジオ来訪(実は初めてでした)、保管中の7台のチェンバロ・フォルテピアノをジックリ試奏して頂き様々なアドヴァイスを頂く。ベテラン技術者の感想は勉強になり有り難い!新入り(実は50歳を越えているのですが・・・)チビイタリアンを気に入って頂き嬉しい限り。

3 午後は房総半島に出動。都会を離れてノンビリした山間部のドライブも楽しいもの。途中「鰻」「蕎麦」など気になる看板のお店を多数発見するも仕事で出動なのでグッと我慢(笑) どの街も大規模ショッピングモールが進出しており昔ながらの寂れた地方都市の風景が激減してしまってちょっと残念。

2009年9月15日 (火)

紅白フレンチ

2 15日、スタジオでフレンチ2台のご機嫌伺い。紅白フレンチ(笑)が同時出動は実は初めてか?(同時に演奏する訳ではないのですが・・・) 作業の合間にご近所のお仲間のお店で油売り(汗) 業界不況を交えて貧乏自慢の応酬でワイワイ・・・。

13 夜は約30年に渡りお付き合いの大阪のベテラン調律師A氏が上京とのことで彼の案内で(!)神楽坂の路地裏の情緒溢れる純和風居酒屋へ。残暑にも負けず炭火の囲炉裏で丁寧に温める熱燗で一杯はタマリマヘン!ビール無し、冷房無し、蚊取り線香の煙モウモウの座敷はまた楽しいもの。(でも西武線沿線住民にはちょっと眩しいなあ・・・)  

2009年9月14日 (月)

オルガン・スパラ入りでヴィヴァルディ

2 14日、四谷のホールでのオールヴィヴァルディ公演にポジティフオルガンで出動。この公演、最初チェンバロで出動のはずが急遽オルガンへ変更に(チェンバロは奏者の楽器を使用)。 プログラムは御馴染み「四季」をメインに横笛の御大が大活躍のフルート協奏曲、まだまだ世界を見渡しても奏者が数えるほどしかいない稀少楽器スパラ2台でのチェロコンチェルトなど盛り沢山。数年前に来日の古楽界の人間国宝(笑)シギス率いるベルギーの「LaPetiteバンド」でも聴いたスパラ入りの「四季」。(その不思議な軽くシャープな演奏に最初戸惑いましたがすぐに耳が慣れると快感になりましたが・・・) その時と同じ最小編成ながら今日はコンバスとオルガン入りのお蔭で低音成分がぶ厚くこれまた心地よい!またチェンバロと違い持続音が出せるオルガンの音色が意外にヴィヴァルディにマッチしビックリ! 日本古楽界の主流派(笑)によるバロックの超人気曲(もう手垢にまみれた名曲と言って良いほどですが・・・)の演奏が今だに存分に刺激的ということが一番嬉しかった一夜。

2009年9月13日 (日)

赤レンガと蒸気機関車

3 13日、仕事先の町で空き時間にミニドライブ。(というより街の探索か) お気に入りの赤レンガの廃墟が秋空に映えて美しい!(見学日は来週と判り残念)

8 街を彷徨っているうちに駅の裏側で偶然見つけた蒸気機関車。お宝なのに近づけない場所に放置されており何とも勿体無い。

24 今日はドッグ入りしてきたチェンバロのご機嫌伺い。内部を開けてみると数十年掛かって積もったホコリの絨毯の分厚い事!(掃除のし甲斐があると言うもんです) 

2009年9月12日 (土)

手繰れない蕎麦

11 12日、朝から兵庫の某大学でチェンバロの調律。ノーマルなフレミッシュモデルの横に見えるは古株古楽関係者には御馴染みの(笑)前世紀中盤にゲルマン地方で流行した16f付き大型チェンバロ(ペダル付き)。この楽器をさる演奏家から「フォルテピアノに似た不思議なチェンバロ」と言われビックリしましたね。もうヒストリカルしか見た事が無い世代が中軸になっている時代なのか・・・。

19 仕事が終わり最近評判の新神戸駅近くの蕎麦屋を訪問。まずは蕎麦の種類を選べとのことで噂の太い麺を選択。「饂飩より太いですよ」と言われ期待膨らませて噂の蕎麦を待つとまずは普通のツユと薬味の他にたまり醤油(!)が登場。(刺身のようにたまり醤油に付けて食べる方法も美味しいとか) そしてついに出てきた蕎麦はビックリするほど太い!通常の手繰る・ススルという蕎麦本来の技法がここでは全く役に立たずただ巨大な麺を噛み切るのみ・・・。しかし丁寧に打った蕎麦の味をジックリ味わうには結構イケるスタイルかも・・・。(どうやって口に放り込むかが中々難しい形状なのですが) 〆のトロトロの蕎麦湯も上出来で大満足!関西の蕎麦屋もユニークさを競う時代に突入か?

2009年9月11日 (金)

ベズイデンホウト氏

1 今日は911。あのNYでの大惨事のあった日はちょうど秩父でCD録音中、ホテルに帰って一晩中TVにかじり付いてしまい翌日目を赤くしてホール入りした覚えあり。もう8年も経つのか・・・。午前中は珍しくチェンバロの4階階段降ろしでひと汗。もう一気に降りる体力などは無く(苦笑)一階ごとに休憩する亀の歩み、年齢と共に体力は低下してきたもののワル知恵はあるぞと秘密兵器総動員。午後はフォルテピアノのリハ2組。まずは去年10月に続きフォルテピアノ連弾公演を予定の丹野めぐみさん、先日のワルターモデルを使ったチェロとのベートーヴェンプロから一転、今度はデュルケンモデルのフォルテピアノで18世紀プロとの事。相方のアントニオ氏の演奏も楽しみ! 続いて現在モダンオケのソリストとして来日中の現在ヨーロッパで人気上昇中のフォルテピアノ奏者C・ベズイデンホウト氏が楽器試奏でスタジオ来訪。2001年のブルージュのコンクールの覇者でもある彼がいよいよ来年2月にフォルテピアノソロで来日の予定。彼のスケジュールを伺うとその凄まじい売れっ子ブリに驚愕! 今ヨーロッパで一番ホットなフォルテピアノ演奏にご期待あれ!

2009年9月10日 (木)

異常乾燥突然来襲!

47 10日、朝からスタジオで楽器入替えでフォルテピアノ2台が登場。スタジオ内では判らなかったものの外に出ると今日は抜けるような青空・・・。コリャエラク乾燥するなあと思っているとどうも各所で湿度20%台突入の異常乾燥だった様子。こういう日にノー天気に「部屋の空気入替えなくちゃ!でもいい天気だなあ」と窓を開けっぱなしにしていると楽器は悲鳴上げてます! 皆さん大丈夫だったですか?

2009年9月 9日 (水)

ヘンデルさんとバッハはん

M_23 9年9月9日・・・。(ゾロ目ですな) 今日はリハーサルが2件。まずは没後250年というヘンデルのオペラ・オットーネ公演(9月23日16時・北とぴあさくらホール)のリハーサル。まだオケは入らずチェンバロ伴奏で実力派揃いの歌手の揃い踏み。日本ヘンデル協会のメモリアルイヤーの目玉公演だけにリキ入っています。乞うご期待! もうひとつはJ・S・バッハのクラヴィア練習曲集全4巻をコンサートホールの大オルガンとチェンバロで連続3日(9月19日京都コンサートホール、9月20・21日芦屋山村サロン)で演奏という前人未踏の壮大なプログラムに臨む大井浩明氏のチェンバロのリハーサル。相変わらずトンでもなくハードルの高い内容に挑戦するチャレンジ精神には脱帽!(他に誰もこんな大変な難行に挑まないのでは・・・ヨーヤリハリマス・・・) バッハの大曲の他にもライフワークである委嘱作品初演(今回はチェンバロ・オルガンソロの他にホーメイとの共演などある様子)もあり正しく盛り沢山。こちらも注目です!

2009年9月 8日 (火)

モーツァルト時代のフォルテピアノって・・・

18日、デュルケンのフォルテピアノのご機嫌伺い。周辺から「湿気の多い日本ではトラブル続出かも?」と言われていた木製カプセルのウィーンアクション、幸い過酷な夏の出番でもウチの楽器は影響が出なかった様子。モーツァルト時代の音を忠実に再現しているフォルテピアノと言われている楽器も、実はモーツァルト没後相当年月が経った後に改造されたシステムをそのまま再現しているものが多い中、木製カプセル使用は結構オリジナル主義としては貴重な楽器かもです。さすがにバックチェックはついてますが。(モーツァルトが最初に気に入ったシュタインのフォルテピアノは結構後の時代までバックチェックがついていなかったそうな) 現代の演奏家にとってモーツァルト時代にあまりにも忠実な楽器というのは意外に弾きにくいものかも?

2009年9月 7日 (月)

チェンバロの越夏は大丈夫?

15 7日、オランダ製のチェンバロのご機嫌伺い。外国の楽器は日本の厳しい夏の湿気にはバテ気味の様子。エアコンも大切ながらやはり除湿器はチェンバロにとって越冬ならぬ越夏には必需品。油断しているとすぐに「水っぽい」音色になってます。

38 しかし夏の数ヶ月のみで「日本は湿気の国」と判断するのは早い! 実は11月から3月までの寒い時期の「乾燥」がチェンバロには一番強敵なんですが、皆さんあまり気が付いていないのでは? 加湿器も必需品です。最近は季節外れの乾燥が急に来たりするのでオールシーズン加湿器と除湿器を併用が安心かも。

2009年9月 6日 (日)

また猛暑戻る?

81 6日、9月に入りそろそろ秋の気配が・・・と安心していたがまたもや猛暑に逆戻り。それにしても世界的な新型インフルの流行が止まらない様子。日本でも秋のコンサートシーズンに影響必至では? またマスク姿で舞台で調律する羽目になるかも・・・。

2009年9月 5日 (土)

またもや流行中・・・

21 5日、春の流行では神戸を中心にコンサートはキャンセルになるはお客様全員にマスク着用を強要するは大騒ぎだった新型インフルエンザ(地元の騒動で私もエライ影響を受けましたが)、またもや流行の兆しとか。(今度は全国的な規模ですね) 昨日伺ったホールでも9月のさる公演が感染の恐れありとのことで早々と中止になってました。感染の可能性を考えるとむやみに人混みには近づくなと言いたいけれどコンサートには是非来てくださいね! 感染してるかも?と思った方は無理をして外に出ないこと! 

2009年9月 4日 (金)

チェロとフォルテピアノとビール!

7 4日、フォルテピアノで初台のホールに出動。搬入口で湘南のお仲間とバッタリ遭遇。同じ建物の大ホールでロ短調ミサとの事。今日はスペインの秀英Vc奏者ホセッチュ君とフォルテピアノの丹野めぐみさんのベートーヴェンを中心としたデュオコンサート。前半はお互いのソロを披露、後半は息の合った演奏でベートーヴェンのチェロソナタイ長調(何度聴いても名曲ですね!)を熱演。しかし今日の本当の主役は主催者提供の美味しいビール!(小樽のビールとか)、何しろウエルカムドリンクとして開場時から飲み放題(おまけに生ハムなどつまみ付き)のサービスでお客様は大喜び。(私は仕事があるので全く飲めず我慢の1日) 休憩中もタップリ飲めるとあってロビーは賑やかな立食パーティー状態。お蔭で休憩時はお客様がほとんどいない静かなホールでゆっくり調律が出来ました。(まるでオランダのチェンバロの神様になった気分!) 最後のカーテンコールの後ホセッチュ君が「途中で舞台がドンドン暑くなってきて大変だったよ!」とコボシテましたが、皆さんたらふくビールを飲まれたお蔭で体温が上昇したのかホール内は熱気ムンムン、そりゃ暑くなるはずだ(笑)。美味しいビールと極上の音楽を一緒に楽しめた贅沢な一夜。

2009年9月 3日 (木)

お化粧直し

2 3日、明日本番の2人がスタジオで揃い踏み。息の合ったコンビはもう曲は仕上がっているのか余裕の演奏。明日の本番が楽しみ。デビュー間近の51歳のイタリアン、音色は若いものの見てくれは結構年齢を感じさせる「ヨタヨタ」(笑)風味。レジスターの装飾飾りもただの黒い紐というのがいかにも「爺様」趣味かも。

7 やっぱりコンサートで人前に姿を見せるとなると少しは「若作り」が必要では?と派手な飾りを付けてお化粧直し。似合いますか?

2009年9月 2日 (水)

51歳のチェンバロ

1 2日、今日は新入りながら実はウチで一番高齢のイタリアンチェンバロの調整作業。1958年作(今年で51歳!)という現代ヒストリカルチェンバロ復興運動の最初期の楽器ながらまだまだ現役バリバリの鳴りっぷり。ウチの古株の兄弟楽器のイタリアン(こちらは1980年作でまだ29歳の若造か?)と作風はほとんど変わらないのがある意味凄い!生みの親であるブレーメンの老製作家(もう82歳だ)がヒストリカルチェンバロを作り始めた1950年代にもう製作技術を完成させてしまい現在までほとんど作風を変えずに作り続けているのには脱帽。(この方式はちょっとマズイんでないの?という箇所も全く改善せずに数十年・・・という部分もありますがまあ仕方無いか(笑)) まだまだウチ流に調整中ながらまもなくデビューの予定。10月6日近江楽堂で北谷直樹(Cem fromスイス)+平崎真弓(Vn 前回のブルージュコンクール入賞)のデュオコンサート、1958年作の17世紀モデルと1980年作の18世紀モデルの2台のスコブロネック製のイタリアンが登場の予定。

2009年9月 1日 (火)

美味しい音楽会

2 1日、「防災の日」。86年も経てば震災の忘れえぬ日も忘却の彼方になってしまうのかニュースの扱いの小さい事。(8月に静岡で震災があったばかりなのに・・・) 今日は9月4日にオペラシティでのコンサートを控えるフォルテピアノ奏者の丹野めぐみさんが来訪。今回は4月の共演が好評だったホセッチュ・オブレゴン氏(チェロ fromスペイン  昨日まで師ビルスマ氏を招いて母国で音楽祭を主催していたとの事)とのベートーヴェンプログラムを中心としたデュオ公演、タイトルが「美味しい音楽会~満月前夜に贈る音楽と美食の新コラボレーション~」というだけあって、開演前にウェルカムドリンク&休憩時に特別なビール提供という嬉しいサービスがある様子。(この日ばかりはお客になりたい!) 音と味覚の両方楽しめるという公演、乞うご期待!

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