9日、盛岡滞在2日目は午前中がOFFということで郊外の農村地帯をドライブ。北上川の雄大な流れを橋の上から眺めていると時間を忘れそう。
宮沢賢治が思い描いた理想郷「イーハトーブ」は多分こんなのどかな農村風景だったのでは? 何故かこの辺りの風の香りと音色が都会とは全く違います。
盛岡に来ると必ず参拝する(笑)SPレコードマニアにとっては憧れのコレクター、もしくは「盤聖」というべき存在のあらえびす氏の記念館を今回も訪問。膨大なSPレコードのコレクションの眩しいこと!
展示物の中には、戦前に来日の世界的な演奏家のコンサートプログラムが。クライスラーやティボーなど日本で生で聴けたとは何とも羨ましい!
蓄音機によるレコードコンサートの先駆者であるあらえびす氏の昭和16年の帝大(東大)でのプログラムを見ると何とオールバッハ特集(戦前に何とも渋い!) 器楽曲に混じってカンタータやミサ曲を多数紹介しているのには驚きでした。何故かバッハの没年が1751年になっているのがご愛嬌でしたが(ミスプリ?当時は1751年説があったのかも) 盤聖はレコード紹介でも積極的にチェンバロやクラヴィコードの演奏を取り上げていましたね。日本のバロック界の恩人でもあります。(戦前にランドフスカのレコードが大ヒットしましたしね)
午前中はイーハトーブの世界を散策、昼に盛岡に戻り今度は恒例の蕎麦屋巡り。まずは盛岡城跡のご近所のお店へ。挽き包み・さらしな・だったんの3種類を選択出来るというコダワリよう。丁寧な蕎麦打ちでこりゃかなりのハイレベル。盛岡の蕎麦巡り一軒目から大当たり。
蕎麦ならまだまだ入るぞとばかり2軒目へ。こんどはわんこ蕎麦で有名なお店ながら量より質とばかりに普通のモリを注文。(1人でわんこ蕎麦大食いというのも何とも恥ずかしいもんですし) 地元の方に愛されているお店なのか素朴な味ながら繁盛の様子。盛岡名物の冷麺・蕎麦は体験出来たもののじゃじゃ麺は次回に持ち越しに。
昨日のコンサートに続き今日は寺神戸氏による公開レッスンを開催。受講・聴講の皆さんを拝見していると盛岡の皆さんの音楽に対する熱意の高さには驚きます。私もフォルテピアノの解説で少しお話をした後は一路みちのく路を南下し深夜に東京に帰還。
最近のコメント