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29日、昨日に続き某大学のチェンバロのご機嫌伺い。今日は主に「20世紀中盤ドイツモデル」(モダンチェンバロと呼ばれてる楽器ですね)を触ることに。まずはアクションを総分解するもあまりにネジが多いのでひと苦労!そしてあらゆる部分にご丁寧に調整ネジが付いている! 近代合理主義とゲルマン魂が合体するとこれほど複雑な構造になるのかと半分呆れながらの調整作業。300年前のヒルトリカルチェンバロを凌駕しようと苦心惨憺した努力は買いますが、製作当時は音色で果たして本当にオリジナルを凌駕出来たと思っていたのか・・・。
後半は同じ西ドイツのメーカーのクラヴィコードもご機嫌伺い。こちらはさすがに調整ネジも付けられずヒルトリカルに比較的近い構造ながらやはり音色はあくまでも20世紀スタイルか・・・。そう言えば最近の若人に西ドイツって言ってもう判らないのでは?(私もこの表記を見て懐かしかったです)
28日、朝から神戸近郊の女子音大に楽器のメンテで出動。先週は新型インフルエンザ騒動で休校(こんな大騒動はここ数十年で初めてとか)、今週やっと授業再開との事で楽器調整を一週間遅れでやっと訪問。もう関西は感染の危機は去ったとの安心感なのか学校職員以外学生はほとんどマスク姿が無い! 確かに年頃のお嬢さんは好き好んでマスクを着用はしたくないでしょうねえ。(そう言えば昔スケバンなんていうマスク姿の怖いお嬢さんがいましたね) 今日は学校の2台のチェンバロのメンテナンス。ベルギー製のヒルトリカル1段フレミッシュはタフさが売り物だけあって長年の酷使にも涼しい顔で健在の様子。ジャックを全部取り出してみるもいつのまにか結構差し替えられていて元に戻そうとするもジャックに書かれた数字が達筆すぎて(?)読めない!(1なのか7なのか9なのか・・・) やっとの思いで元に戻してじっくり調整。2台目のチェンバロは前世紀中盤に全盛を極めたオリジナルモデル(俗にモダンチェンバロというやつですな) さて、調整しようと楽器に向うも何故か楽器が傾いているような気が・・・。よく観察するとこの楽器の3本脚の位置がどうも変! どうもピアノ運送屋が移動の際に長さの違う前脚と後脚を間違えて取り付けていたのが原因。何故今まで誰も気が付かなかった?
27日、朝から数台の楽器のご機嫌伺い。温度・湿度が安定してきているので楽器の変化も少なく状態は上々。梅雨までは安心か。(最近この時期突然の異常乾燥が数回起こっているのでそれでもご用心を!) 今月はチェンバロ界の神様達がヨーロッパから続々来日するも、今日は私にとっての別ジャンルの神様がアメリカから来日との事で渋谷へ珍しくお客で出陣。
御歳68歳の「USAのアコースティックスイングの神様」、まだまだ現役バリバリで世界中を駆け回っているとの事。40年近く崇拝する愛しき音楽を再び間近で生で聴ける約2時間の至福のひととき。出来るだけ至近距離で拝みたいと前の席に座るも何と巨大スピーカーの真ん前。ライブハウスのPAの大音量を浴びると耳が潰れるぞと覚悟するも今日はそれほど大きくなく助かった!(これならオケ中の方がウルサイかも)
24日、昨日の神戸に続き飯田橋のホールでのフルートリサイタルにフレンチチェンバロで出動。到着するなりホールからマスクの支給あり。品切れが続く東京なのにホールの関連会社がマスク製造しているとの事でふんだんに配布の様子。ホールの客席スタッフはマスク着用で接客するも裏方スタッフは免除との事で調律師はマスク無しでホッ。本番の客席ではマスク姿が結構多い! ホールスタッフによると「この数日マスク率が相当高くなっている」との事。今や神戸より東京の方が緊張感あるかもです。(神戸はもう峠は越したと緊張感が解けてましたし)
九州から北海道まで回ったという今回のツァーも今日が最終日。オトテールのCD発売記念という今回のリサイタル、オールドフレンチピッチ(A=392をヴェルサイユピッチというのは変だよと昔オルガン界の大御所シャピイ氏から指摘されたことがありました。誰が言い出したの?)の妖艶な響きが素晴らしい! 気が付けば我がフレンチチェンバロ、この1ケ月ずっとA=392、あまり出番が無い箱入り娘なのでもうこのピッチで固定しようかしらん(笑)。CD発売記念のコンサートとの事で終演後は新しいCDは見事完売(私も買い逃してしまいました)。ロベール翁所有のご自慢のオリジナル17世紀フレンチチェンバロ(最近修復がやっと終わり録音には間に合ったが外装はまだだとか)の初録音、是非聴きたかったのですが・・・。
23日、新型インフルエンザ騒動の中、神戸の某大学のチャペルコンサートにフレンチモデルで出陣。学校は休校ながら無人の校内では学生との接触が無いので感染拡大しないとの判断で幸いコンサートは開催されることになったとか。一週間前にはどうなるかと思ってましたが神戸では沈静化の兆しが見えだしたので無事開催で何より。
それでも開催にあたってはお客様は必ずマスク着用(校内に入る際に手の消毒もあったとか)、調律師もマスク着用、最初演奏家もマスク着用が議論されたとか(さすがフルート奏者はマスクでは演奏出来ない・・・)。 中々会場は物々しい雰囲気。 ただマスクをして楽器の運搬や組立で体を動かしていると何とも息苦しくかえって体調が悪化しそう。
今日は前田りり子「ヴェルサイユのフルート音楽」リサイタル。(共演 Vg平尾雅子、Cemロベール・コーネン) ホールでは味わえない豊かな残響の中での名手3人の艶っぽいアンサンブルが素晴らしい! 日本勢に混じって77歳のベルギーのマエストロも元気にソロを披露(Lクープランが何とも妖艶で素晴らしい!) 明日はいよいよ最終の東京公演。(5月24日14時開演 トッパンホール) 是非お聴き逃しなく!
22日、新型インフルエンザが関西だけでなく関東に飛び火したせいか神戸のマスク率が少々低下してきたよう。皆さん局地的な感染だけでないと判ったせいかも。今日はピアノ調律で裏六甲に出動。合間に15年以上ご無沙汰だった三田の裏通りの本格的なうどん屋でランチ。開店直後に飛び込むも注文からうどんが出てくるまで何と35分!(高級鰻屋じゃないんだから・・・) それでも常連客は大将の打ちたてのうどんが出来るまでノンビリ時間待ちの様子。(知らずに入ると激怒するでしょうねえ) 今日は田舎うどんを注文。大振りの野菜や肉がフンダンに入った煮込みうどんをネギとタップリの生姜で頂く贅沢な一品。打ちたてにコダワル大将の心意気が素晴らしい!(時間がある時にしか行けませんが)
21日、朝からマスクを持ってチェンバロとピアノの調整・調律に出動。神戸はマスク率高いものの少し離れた街は意外にもマスク率が低い。やはり神戸市民の緊張度は高い様子。今日はまたもや日本のチェンバロ界の先駆者H翁氏の楽器2台と対面(これで今週だけでH翁氏のチェンバロは何と5台目!)。今日1台目の楽器はH翁氏作としては珍しい初期フレンチ2段(ヴォードリーモデル)。しばらく休眠中だった楽器も根気良く各所に手を加えると何とか精気を取り戻した様子。何よりも石の床と固い壁というチェンバロに最適な音響が素晴らしい!(個人宅のチェンバロ部屋としては何とも贅沢!)
2台目のチェンバロは約20年前の納品時にH翁と一緒に厳しい階段上げをしたという思い出の楽器。これだけ台数を見ると同じ製作家の楽器でも1台づつ随分作りが違うもんです。どの楽器にも感じるクオリティの高さと年月を経ての安定感はさすがH翁氏の作と改めてその偉大さを再認識。
久々の神戸という事でご贔屓の地酒「長期熟成12年古酒」で晩酌。もう日本酒というよりは高級老酒のようなトロ味の芳醇な舌触りが素晴らしい!
20日、先日新型インフルエンザ騒動で延期となった神戸行き、仕切り直しで今日改めて出発。まずは体調を整えてとの事で鍼治療へ。信頼すべき先生の見立てでは「神戸の発病が若者に偏るのは今回のモノは昔流行したインフルエンザの変形種で、ある年齢以上は皆体内に抗体を持っていたのでは?」「若者は無菌の近い環境での生活に慣れてしまい簡単に伝染するも、高齢者が感染しないのは昔の劣悪な環境での生活を経ているので体内の免疫力が強いお蔭では」など大胆な説を聞かせて頂きました。
治療の後は厚木の畑の中にある素朴なうどん屋を久々に訪問。(近所の某音大が移転前は良く行けたのですが) 好々爺風の老店主手打ちのピカピカ光る新鮮で腰のあるうどんの美味しい事。(丁寧に打っているのか(?)エラク時間が掛かるのですが・・・)
このお店、うどんは美味いのですが、店はまるで「ご近所の片付けが下手なお宅の居間で頂く昼飯」状態で何とも落ち着かない(笑)。トイレは畑の中にあるし(行った事が無いのですが)、御主人は耳が遠いのか叫んでも注文取に来ないし(調理場まで注文言いに行きましたよ) 腹ごしらえの後、集中工事の名神の渋滞を抜けてやっと神戸入り。久々の地元で早速馴染みの床屋に行くもやはり「新型インフルエンザ」の話題で持ちきり。神戸の街では通行人のマスク着用率の高い事!(95年の震災の頃を思い出します!) やはり東京とは緊張感が違う様子。
19日、所用で池袋を徘徊するもまだ新型インフルエンザ対策のマスク姿の方はこちらではまだ少数派。ただ薬屋からはマスクは消えている様子。(関西はもうマスク着用が必須という場合が多いようですが) そう言えば数年前のサーズ騒動の時もこんな感じでしたね。私はちょうどアメリカ演奏旅行から帰国直後に風邪気味で咳こんでましたら周辺の皆さん蜘蛛の子散らすように逃げられてました。(ただの風邪だったのに・・・苦笑) 今日池袋徘徊中に見つけた街外れの小さな立ち食い蕎麦屋(カウンターだけながら椅子はありましたが)。美味い蕎麦を提供したいと時間を掛けて丁寧に茹でてました。味は中々のものでしたが立ち食いで蕎麦湯を出されたのにはビックリ!(ウチは立ち食いでは無いと言われそうですが)
18日、今日は調布のお宅でチェンバロのご機嫌伺い。ここ最近同じ製作家の80年代、90年代、00年代と3世代の楽器を続けて触らせていただき、年代による作風の変遷を存分に味わうことが出来て大変興味深し。
作業の合間にご近所の蕎麦屋を訪問。裏通りのヒッソリとした場所ながら本格的な蕎麦打ちの「出来る」お店、通り掛かりでは見つけられない穴場でした。
朝から神戸の情報収集をするももうパニック寸前の様子。昨夜に週末の神戸でのコンサート中止の一報が入った後、今朝も今週楽器調整で訪問予定だった兵庫県の音大から学生の休校と同時に部外者の来校禁止処置が出たとの連絡が。これで今週の大半の予定がキャンセルとなり本来は今日神戸入りの予定を急遽数日延期する事に。「神戸にはもうマスクがどこにも売っていない!」と聞いたので早速地元椎名町の薬局を訪問するも「売り切れで再入荷の時期も不明」との事でビックリ。結局隣町の街外れの薬局で最後のマスクを何とか入手。関西のパニック騒動が東京にも伝染して来ているのかも?
14日、フレンチモデル2台を持って出動。まずは都心某所でのプライベートコンサートへ。まるでヨーロッパの住宅のような洋館と我がフレンチのシノワズリの装飾が自然にフィットする様を見てやはりチェンバロはこのような空間で演奏すべき楽器だと再認識。
次に埼玉の某ホールに白フレンチで出動。このホールのすり鉢状の客席と豊かな残響はまさしく古楽器向け。ソプラノとオーボエとチェンバロの音色の溶け込み具合が素晴らしい!チェンバロの出番が終わるとすぐに都心へ引き返して最初のプライベートコンサートの後の立食パーティーに潜入。77歳のベルギー人の老マエストロに久々に会うもその元気な姿に感心!(先日の80歳のオランダ人マエストロといい勝負かも) 今日は抜けるような晴天ながら凄い乾燥の様子でご用心!(外は20%近かった!)
12日、イタリアンと初期フレンチの2台のチェンバロを持ってご近所のホールに出動。今日はオランダの老マエストロの来日唯一の初期バロックプログラムのリサイタル。2年振りの老マエストロまもなく81歳ながらますますお元気で精力的にコンサートや観光に励んでおられる様子。(この日は色々ハプニングあり。マエストロ珍しくコンサート冒頭に舞台で喋ってましたね) 今日はマエストロ専属の80歳という調律師(何故か双子のようにソックリ!)がオランダより同行との事で私は楽器運送と休憩時のチェンバロのフタの開け閉めしか仕事が無い!(笑) 噂の老調律師の絶妙の技を拝見するも、「チェンバロの調律ってこんなに簡単なの?」というほどお仕事時間が短い! リハの途中で演奏家と相談しながら簡単な調律の手直しをしているだけでもう本番前には調律は無しという「神業」にもビックリ!(なぜ狂わない?) 休憩中の手直し調律も最初譜面台を外さず調律しようとしていましたし(苦笑)
この凄腕の調律師、17世紀のプログラムながらミーントーンとは程遠い(!)マカ不思議な調律を選択されていた様子。公演終了後スタジオに持ち帰った楽器を拝見すると、演奏家と調律師が合体してこそ魅力が出るという何とも味わい深い調律法に脱帽。老マエストロの「熟成の技」に触れることが出来、チェンバロ愛好家としても調律師としても至福の1日。
9日、前日の豪雨から一転快晴の暖かな1日。昨日に続きM学院大学にチェンバロで出動、今日は「木村理恵とオランダの仲間達」本番。シュメルツァー、バッハ、ラモー、マレ、ヴェラティーニとヴァイオリン(木村理恵)・ガンバ&チェロ(R・スミス)・チェンバロ(F・コルテ)の3人の個性を出し切ったバラエティに富んだプログラム。若手ながら実力者揃いの3人のアンサンブルが見事!もしかすると数日前に突然現れた「神様」がこの会場に「音楽の女神」も連れてきてくれたのでは?という程の快演でした。(聴き逃した方は残念でしたね) チェンバロ関係者としてはやはり06年ライプチヒのバッハコンクール1位&07年ブルージュコンクール最高位(2位)という話題のイタリア人の俊英コルテ氏の演奏に注目でしたが、期待以上の切れ味鋭い演奏に圧倒されました! 去年こっそり来日のバンジャマン君(04年ブルージュ1位)と今回のフランチェスコ君がこれからのヨーロッパのチェンバロ界をけん引していく次世代の両雄になっていくのでは? (両者と連続してお仕事出来たのは嬉しい限り)
8日、豪雨の中チェンバロとフォルテピアノを持って出動。まずは明日本番の会場という学校にチェンバロ搬入。このチャペル近々パイプオルガンが組立に入るとの事。ここのオルガニストから聞いた怪談話。朝一人で電子オルガンで練習していたら突然視界に人の影。誰!と振り向くと何と「神様」が立っていたそうな。(オルガニストはここはオランダか!とビックリしたそう) 「いや今度友人のパイプオルガンが入るのはどんな所か見たくってね」と言うと神様はまた気配も無くいずこへ去っていったそうな・・・。思わず「その神様足無かったのでは?」と言ってしまいましたが。(笑) 判る人には判る怪談話かも。
昼は別の学校の学内授業にフォルテピアノで出動。(階段上げが大変!) 高校生は初めて触るフォルテピアノに興味津々の様子。(羨ましい環境になったもんです)
学校の授業の後は再びチェンバロの会場へ。先日の甲府古楽コンクールの受賞コンサートでもそのダイナミックな演奏を披露した木村理恵とオランダの仲間達の明日本番のリハーサル。木村さんとRスミス氏の絶妙のコンビに今回はライプチヒとブルージュのチェンバロコンクール両方を征した噂のイタリア人の新鋭フランチェスコ・コルテ氏がチェンバロで参加。11月のミンコフスキー公演のメンバーとして来日が決まっていた評判の若手実力派が半年も早くその演奏を東京で初披露。そのシャープな演奏は最近の若手ではピカイチかも!是非お聴き逃しなく!
5日、有楽町で開催中のBACH祭に早朝から出動。今回はチェンバロやオルガンでは無くクラヴィコードの運搬・調律を担当。相変わらず連休中の音楽祭は凄い人出で館内大混雑、顔見知りの同業者・演奏家・舞台スタッフにいたるところで遭遇し個人的には楽しい1日。こちらは1回のコンサートの出番のみ(それも45分休憩無し!)で本番以外は比較的ノンビリ、今回のチェンバロ(11台揃えたとか)・オルガン(4台を1人で運んだとか)調律のお仲間は皆さん最終日とあって疲労困憊のご様子。(いつもヨレヨレのピアノ調律師は今年は楽だよと元気でしたが) 皆様ご苦労様!
私が担当した音楽祭唯一のクラヴィコード演奏はフランス・ナントからのマダムのリサイタル。自身が所有の楽器と同じ製作家の同じモデルが日本にあるとの事で個人蔵の楽器を神奈川県内のお宅から拝借した次第。バッハ父子の作品を演奏したマダムの抜群の楽器コントロールと、ベルギーの著名製作家の自信作という楽器の張りのある鳴りっぷりが素晴らしい! 音楽ホールではない空間(!)でのクラヴィコードの演奏ながら何とか客席の隅々まで音が通った様子。雨の湿気やお客様の熱気、空調の騒音など難題が多い環境ながら何とか最後までクラヴィコードは状態が崩れず完走出来たようで調律師としては一安心。
3日、古楽コンクール本選。ソロ部門は予選で使った楽器の他に展示の楽器も選択可能との事で皆さん前日に真剣に楽器を吟味。(予選出場者全員が本選で使う楽器を申告する制度になり大変) 本選出場者の発表は予選終了後ではなく本選当日の朝とこれまた制度が変わって皆さん緊張の一晩となった様子。(例年ならヤケ酒組が多かったのに) 今回の本選出場者はソロ7人、アンサンブル1組。ソロ7人の選んだチェンバロは今年は意外にも合計5台。(前回は10数台と分散して大騒動でした) 個人的には7人中5人が私のジャーマンチェンバロを選んでいただき大変ハッピー!
コンクール本選前に行われた展示場での楽器のデモンストレーション。色々な楽器が聴き比べ出来るとの事で熱心な古楽ファンが集まった様子。クラヴィコード5台聴き比べとか最新電子楽器など多数登場とか新鮮な雰囲気になった様子。私は3台のチェンバロを本選と受賞記念コンサートで使うので残念ながら参加出来ず。
本選では1人20分の演奏(Lクープランとバッハの組合せが多かったよう)で2台の2段鍵盤チェンバロを弾き分けたのが5人、1台ですべて弾きとおしたのが2人。皆中々楽器選択に工夫の跡が見えました。 本選が終わると去年の入賞者達によるコンサートを開催。木村理恵(Vn)廣海史帆(Vn)村田淳子(MSop)の受賞者3人にロバートスミス(Vc&Vg)、土居瑞穂(Cem・Or)が参加。受賞者3人が主役の様々な編成の演奏を披露、(熱演のあまり大幅に時間延長してしまい裏方大慌てでしたが)
最後に結果発表。
本選 チェンバロソロ部門
第2位 村上暁美
第2位 會田賢寿
アンサンブル部門
第3位 バッハゾリスデンソウル
審査員は 有村祐輔 岡田龍之介 シェティル・ハウグサン 西山まりえ 野々下由香里
コンクールは無事終了。恒例のパーティーでコンクール参加者、楽器関係者など入り混じり楽しく歓談。そろそろ渋滞も解消しているかと思いきや(例年ならそうなのですが)帰りも中央道は30kmの大渋滞!(高速割引のお蔭か) ヨレヨレになりながら深夜帰京。 皆さんご苦労様でした!
古楽コンクール本選速報です。チェンバロソロ部門。第二位、村上暁美、會田賢寿、アンサンブル部門、第三位、バッハゾリスデンソウル。以上。
2日、チェンバロ3台を積んで早朝5時に目白を出発するも中央道はもう25kmの大渋滞。(恐るべしゴールデンウィーク!) サンデードライバーならぬホリデードライバーが多くいつもよりノロノロ運転の上に坂道や料金所ですぐに動かなくなってしまい渋滞を抜けるのにいつより時間が掛かる!
今日から甲府で古楽コンクールがスタート。今日はチェンバロソロ部門とアンサンブル部門の予選。ジャーマン・フレンチ・イタリアンの3台の楽器を皆さん器用に弾き分けられた様子。昔なら1台の楽器で初期物から後期バロックまで何でも弾いちゃうツワモノ(笑)が多くいらっしゃったのですが、最近は皆さん楽器選択が達者になったもんだと感心。
コンクールと同時開催の楽器の展示会。今年も多くの製作家の楽器が一堂に結集。毎度ながら展示楽器を試奏するというよりコンクール参加者の練習場所となってましたが・・・。参加者が多い割りには新作楽器が少なかったのは残念。電子楽器が沢山展示されたのにはビックリでしたが。
他にもクラヴィコードが沢山集まり弾き比べが出来て楽しめました。中にはまだ完成していないチェンバロを持ち込み会場で仕上げている方もいらっしゃいましたね。(笑)(製作家が皆手伝ったのであっと言う間に完成してましたが) 予選が終了しても今回は結果発表が翌日朝という事なので参加者は皆さん緊張の一夜を過ごされた様子。
古楽コンクール予選速報です
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