御茶ノ水の老舗ホール
4日、久々に東京に戻り「仏壇フレンチ」のリフレッシュ作業を再開。このチェンバロ、もうフランスから日本に渡って17年目。当時鳥の羽を使った珍しいコンサート用チェンバロとしてスタート、途中阪神大震災では全壊した家で瓦礫に埋もれながら奇跡の生還を果たし現在も日本全国を駆けずり回る「タクマシイ」楽器。今回のリフレッシュで更なる活躍を願うのみ。
今日はチェンバロ調整で一番楽しくまた難しいヴォイシング調整。鳥の羽特有の軽やかなタッチと伸びやかな音色を作り出す作業に時間を忘れて1日没頭。
今朝のニュースで御茶ノ水の老舗ホールが来年3月で閉館と知りビックリ。このホールの閉館騒動、大学に売却前にも騒ぎがありましたので今回で2回目。1回目の騒動時は不要になった様々なホールの備品をロビーで無料放出しており、私もロゴ入りの紙袋やハンガーなど沢山持ち帰った覚えあり。(ついでに役得で事務所にある演奏家の色紙やCDなんてものまで頂きました) しかし今度は建物は解体するようなので前回は生き残った現代の名工アーレント氏作の貴重なパイプオルガンやポジティフオルガンの行き先が心配。私の仏壇フレンチの東京デビューがこのホールだっただけあって個人的にも特別の思い入れがあり閉館は本当に残念。最後の1年、果たして私はこのホールでのお仕事はあるだろうか・・・。(誰か是非お声掛けてください!)
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