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2009年2月10日 (火)

20年前の思い出

2 10日、今日は某所で初めて触るフォルテピアノの調律や内部チェック。いつもの金属製のカプセルと違いアクションで使用のシュタイン系の木のカプセルは実は初体験。湿度変化でタッチ感は敏感に変化するんでしょうねえ。作業の後、お客様と昔のコンサートのお話などをしていると蘭国大御所チェロ奏者の1989年の来日ツァーの話題になり、お持ちの貴重な公演プログラムを見せていただくと関西公演はまだチェンバロ調律の掛け出しの私が担当していた事が発覚。(あれからもう20年も経つのか!) その公演はチェンバロを交えた普通のバロックプロだったのでピッチはA=415のつもりで準備していると、直前に大御所から「今日はA=430でやりたい」との要望があり、オケのメンバー共々泡を食ってピッチ変更をした覚えあり。どうやら前後の公演がフォルテピアノ相手だったのでバロックプロの公演でもピッチを統一したかった様子。お蔭で弦のメンバーは次々と断弦など発生し苦労してました。今だったら絶対言いなりにはならないでしょうが当時は純朴でしたね。

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