6台のヴァイオリンによる「ロザリオソナタ」
14日、今日は朝から兵庫のホールにチェンバロ・オルガンを持って出動。(またもや2台仕事!) イギリスのP・ベズシノワ氏率いるアンサンブルでビーバーのロザリオソナタ全曲演奏会。(何と4時間もの長丁場!) 今回の一番の話題は何といっても調弦の違う6台のヴァイオリンを使っての変幻自在のヴァイオリン演奏か。
舞台には6台のヴァイオリンの他にテオルボやガンバ、そしてチェンバロとポジティフオルガンというただでさえ調律・調弦の厄介な楽器が勢揃いとの事で、演奏と同じ位の時間(ちょっと大げさですが)演奏家と私で調律し続けてました。
3部に分かれたプログラムの間の2回の休憩時間(これまた30分と長い!)もヴァイオリンなど弦楽器の調律で大賑わい!その上チェンバロやポジティフオルガンまで休憩ごとの調律変えのリクエストがあり中々大変!しかしそれだけ様々なコダワリを駆使して世紀の難曲に挑んだだけあって素晴らしい演奏で4時間お客を圧倒。特に様々な調弦をいとも簡単に弾きこなすベズシノワ氏の演奏には脱帽!彼の冒頭での完璧な日本語(凄い!)による解説にもビックリでした。
様々な調弦のヴァイオリン群を至近距離で拝見すると、ビーバーの指示通りに弦をクロスして十字に張った調弦の楽器なども拝めました。演奏家によると作曲家の様々な指示通りの調弦で演奏してこそ初めてこの曲の本来の姿が見えてくるはず、だから6台のヴァイオリンが必要だったとの事。これは我々には空前絶後のロザリオソナタでした。
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