伊国豪腕チェロ一座 IN札幌
28日、昨夜遅く演奏家達がまたもやリハを遅らすとの一報あり。急に時間が空いてしまった午前中は仕方無く(笑)札幌散策へ。まずは定番の2条市場へ。
予想外に市場にはお客の影は無く、呼び込みの店員が寂しく並ぶのみ。(朝が早いせいか?) 観光客ばかりを相手にしているので地元民は敬遠している様子。歩く度にあちこちから「お兄さん、カニどう?」としつこい声が掛かりゆっくり冷やかす事も出来ずたった10分で退散。(買物してもボラれる事必至では・・・)
今度は少し遠い中央市場の場外へ。こちらは観光バスも多数来るほど人気の様子。多種多彩な店をゆっくり散策。活きの良いカニや魚を見ているだけで朝から腹が減りそう。
市場周辺には海鮮丼を名物にしている食堂が目白押し。表通りの観光客相手のお店は結構値段がご立派! 結局空腹には耐えられず裏の食堂で安い海鮮丼で朝食。
昼前、札幌のホールに楽器搬入。北国への長旅で冷えた楽器を暖めるには時間が掛かるので、しばしホール横の雪と凍結した池が美しい公園を散歩。ここ数日はあまり寒くないとの事ながらやはり北国の景色は東京とは違うのを実感。(カラスの氷上スケートなんてのも見れました)
朝の魚に続いて札幌のランチは味噌ラーメン。ホール傍に最近人気のお店があるとの事で早速訪問。程よい濃さの味噌味ながら札幌の激戦区を代表するには少々物足りないかも・・・。
今日は伊国豪腕チェロ一座の日本ツァー最終公演。出会い頭にマエストロが3時間半の大遅刻と本場イタリア流を見せ付けられ今回のツァーを心配するも、後は結構順調だったのでは?(本当か?) 日々リハーサル開始時間の変更を連発され私は連日長時間の待機をさせられるも、冷えたオルガンを暖めるのにはちょうど良かったかも・・・。今回の一座、舞台でほとんど調弦をしてくれないが実に調律師泣かせ、セカンドチェロは一応舞台でオルガンに合わせてくれるものの、マエストロは「オレに合わせてあるんだろ」と舞台でほぼノーチェック。(絶対音に自信があるんでしょうがこれには参った!) ただでさえ冷えた楽器を暖めるのに時間が足りない上、チェンバロとオルガンのピッチをそろえるだけでも苦労しているのに・・・。
その上とどめはプログラムの半分を占めるバッハの無伴奏では舞台は暗転(ほんの少しだけマエストロには照明がつきましたが)の中で演奏する、だが交互に演奏するヴィヴァルディのアンサンブル曲は明るめの照明にしろとのこれまた調律師泣かせのリクエストを頂戴する羽目に。(涙)ここまで言われたらナニクソと裏の手・奥の手を総動員して超ハードな要望にお答えいたしましたとも。最後ワザワザ楽器搬入口までマエストロが御礼を言いに来て頂いたので何とか満足していただけたのでは。そう言えば今回のリュート奏者(中々楽しいお方でしたが)、何故かほとんど調弦せずに演奏してましたがリュートってそんなに調律の持ちが良い楽器でしたっけ?リハではケースから取り出しいきなり演奏に加わっていましたし・・・。
« 日本海の荒波越えて | トップページ | 美しき時間調整の旅 »
「チェンバロ」カテゴリの記事
- ニュルンベルグ ゲルマン国立博物館(2024.12.03)
- 大トラブル!(2024.12.03)
- 老舗劇場公演(2024.12.01)
- パリ楽器博物館訪問(2024.11.30)
- パリ博物館骨董屋巡り(2024.11.30)
はじめまして。寒い札幌でのお仕事、お疲れさまでした。札幌でのプルネロ・バロック・エクスペリエンスの演奏を初めて聴き、大ファンになり、ネットで色々と情報を収集していました。そこで、ここにたどりつきました。彼らの演奏は勿論素晴らしく、そして、思わず吹き出してしまう場面もありましたね。私は、彼の大ファンになってしまいました。(演奏会後、外で一緒に記念写真を撮らせてもらいました。)そうそう、鍵盤楽器がどうなっているのかがわからず、演奏会終了後、ステージそばに行って見て回りました。見たあとも、まだ余り分かっていませんが・・・。休憩時間の調律も、いつものことなのですか?
投稿: 萬年淳子 | 2008年12月 1日 (月) 17時01分