「オルガン・ノーブル」 IN すみだトリフォニー
7日、今日も朝からアントニオ氏が練習のためスタジオ来訪。細身の体ながらフォルテピアノからいとも簡単に強靭な音を出せるのはやはり肉食人種の体格の違いなのか・・・。(日本人には中々マネが出来ない芸当だなあ)
昼から昨日に続いてすみだトリフォニーホールへ。今日は「オルガン・ノーブル ル・ドゥーブル」というタイトルで勝山雅世・近藤岳オルガンデュオリサイタル。今回は大オルガンの正面にはスクリーンが登場、映像でも楽しめるコンサートに。
本番前には別会場で「ポジティフオルガン体験教室」を開催。(講師は飯沼彩氏) 皆さん初めて身近で触れるオルガンに興味深々。中にはすぐにレッスンを始めたい!とおっしゃる方もいらっしゃった程。こちらには今回参加のオランダ生まれのポジティフオルガンが出動。
コンサートはまず2人の大オルガンの連弾からスタート。バッハのブランデン3番は「4手4足」のオルガン連弾版で演奏。その後はお二人交代でバッハやメシアンのソロ。
前半のハイライトは大オルガンと我がポジティフオルガンのデュオでバッハの「トッカータとフーガ・二短調」。心配した大小のオルガンのバランスも良好で音色の対比が面白い!映像では演奏家の見事な指裁きをアップ。
後半最初は近藤氏が2台のポジティフオルガンのために作曲の「3つのストラクチュール」。色彩豊かな映像が映し出される中2台のオルガンの音色が溶け合い、また個性を主張しあう見事な作品。突然ふいごの風が止まり段々消えゆく音色で終わるというエンディングも面白い。オランダ・ベルギーのオルガンコンビ、中々相性良い様子。また出番があればどこでも出動いたします!
後半続いてハキムの連弾作品、ラングレ・フレスコバルディのソロ、そして最後には迫力のサン=サーンスで締めくくり。アンコールではアシスタントで参加したオルガン奏者も交えて3台のオルガン+パーカッションで賑やかにエンディング。近藤氏はスネアドラムで大活躍!オルガンの様々な魅力を万華鏡のように見せてくれた素晴らしいコンサートでした!
私は途中で抜け出し、今度は北とぴあ音楽祭「騎士オルランド」公演のリハーサル会場に。波多野睦美・櫻田亮など実力派の歌手と寺神戸亮(指揮)・上尾直毅(フォルテピアノ)・懸田貴嗣(チェロ)というメンバーで歌合せ&演技指導。まだ衣装や舞台セットは登場していないので全容は未見ながら今年も過激な舞台セットになる様子。リハ終了後突然の雨の中フォルテピアノを搬出。(誰が雨男なんだろう?) 深夜ふいご屋氏がオルガン2台を積んで無事帰還。
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