日韓交流 IN カザルスホール
29日、神保町の老舗ホールへ久々の出動。今日はバーゼル在住の若手古楽器奏者&歌手による日韓交流コンサート。(お蔭で韓国語と日本語が飛び交うも公式言語はドイツ語でした) 韓国での3公演を経て今日は日本での3公演の初日。この公演、ホールご自慢の大オルガンと共にアンサンブルでチェンバロとポジティフオルガンを使用、ポジティフはこれまたホールご自慢の楽器が用意されているとの事で私はチェンバロのみ出動のはずが・・・。舞台に陣取るホールのポジティフオルガンを念のためにチェックするとナンとA=415のはずがリハ前にもう419まで上昇していてビックリ!(おまけに調律も怪しかった・・・) コリャ駄目だ!との事で急遽オルガンを交換する羽目に。念のため次公演用の私のオルガンを持って来て大助かり。いきなりのハプニングにも意外に冷静なメンバー、聞くと韓国公演ではもっと凄いトラブルが続出していた様子。「コンサートが出来る訳だしノープログレム!」との事。(どんなトラブルだったんだろう?)
今回のメンバーは、日本勢は御馴染みの上杉清仁(Ct)、佐藤亜紀子(Lu)、永瀬真紀(Or)、後藤愛菜(Vn)の4人。韓国勢はスー・イェリー(Sop)、イ・ソンヨン(Vn)、リー・ハンナ(Cem)、イ・ジンヨン(Vc)、キム・ソーヨン(Or)の5人。上杉・イェリーの強力な歌のツートップを前面に密度の濃いアンサンブルを披露。少々淡白な日本勢に比べて押しの強いキムチパワーの韓国勢の迫力が凄い!(でも議論が多く中々進行しないのも韓国流?) ペルゴレージのスタバト・マーテル(熱演!)を始めモンテヴェルディ・ヴィヴァルディ・ヘンデルなど盛り沢山のプログラム。
力強いソロを聴かせたハンナのチェンバロのコントロールも素晴らしい!韓国では中々コンディションの良いチェンバロが出てこなかったので今日はご機嫌だった様子。公演は盛り沢山のプログラムのお蔭で(ナンと興味深い講演まであった!)終演は21時半を超える長丁場、終演後速攻で楽器を積み込み帰宅するも激しい雷雨で今夜は楽器降ろしを断念。夏の終わりの天候不順は困ったものです。この日韓交流コンサート、31日葉山町、9月1日兵庫・宝塚でも開催。お聴き逃しなく!
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