オリエンタルなベートーヴェンコンサート
29日、昨夜のコンサート終了後楽器を積替え(コンサートの度に違うチェンバロが登板)深夜西へ移動。早朝神戸でチェンバロを降ろして京都入り。先日練習のために古い町屋の玄関に置かせていただいていたフォルテピアノをコンサート会場へ運搬。外気とほぼ同じ条件の室内で数日保管だったので楽器のご機嫌がナナメでは?と心配するも案の定湿気を吸い込み少々ゴネ気味。
会場の洋館も湿度は高そう。それではといつもは絞り気味の照明を逆に全開にしての「楽器の照り焼き」で強制的に水抜き。温度は多少上がるものの楽器はドンドン乾いていったようで湿度が40%台をキープすることに成功。お蔭で張りのある音色も安定した調律も戻ってきた様子。本番でも変化も無く「照り焼き作戦」ひとまず成功か。もし楽器の調子が悪い場合、終演後東京の「集中治療室」である目白スタジオに強制送還も辞さずとの覚悟でしたが、幸いそこまで至らずホッ! 3夜連続徹夜の東西移動はさすがにご勘弁。
今日は大井浩明ベートーヴェンシリーズ第4回(私のワルターは2回目の出動)。月光ソナタをはじめ有名曲が並ぶ聴き応えのあるプログラム。大井氏恒例のフォルテピアノ委嘱作品初演はペルシャ風の作品の河村真衣、mp3の音源とフォルテピアノが複雑に絡むチベット風の作品の安野太郎の両氏が登場。ベートーヴェンとオリエンタルなフォルテピアノ新作との対比がユニーク。
終演後に打ち上げに誘われるも我が身がガス欠寸前で惜しくも遠慮して神戸へ帰還。演奏以上に面白い(?)と評判の酒席で御馴染みの大井氏の特殊業界声帯模写が聞けなかったのは残念!
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