昭和のジャズ喫茶がまだあった!
3日、今日は大阪でポジティフオルガンの移動と調律で出動。オランダのK社製の楽器は軽くて運送にはありがたい。枚方の教会に搬入後、調律前に楽器を環境に慣らすため長めのランチタイムを頂き周辺を散策。温度が安定してから調律開始。滅多に触らないオルガンはパイプの配列を忘れてしまっているので音はすれどパイプが行方不明という事が多く中々厄介。結構時間を掛けて無事調律終了。
枚方と言えば確か10年以上前に来た不思議なジャズ喫茶を思い出し久々に訪問。住宅地の真ん中にあるお店は果たしてお客が来るのか心配するほど見つけにくい。営業中の札を見て店内に入ろうとすると庭先にいたお婆さんが「お客さんだね?今呼んで来ますから」と隣の自宅へ店主を探しに行かれてました。先に店内に入ると中は真っ暗、しばらくすると老店主が現れ照明を点灯(それでも我々の席だけというのが不思議でしたが)。飲物の注文前に分厚いリクエストブック(懐かしい!)を持って来て「リクエストどうぞ」。「何でも良いですが」と言っても「聴きたい盤を言って!」と中々頑固な店主。50年代のブルーノート盤をリクエストするとしばらくレコード棚をゴソゴソ探してから「これで良いかな」。やっと音が出たのでオーディオ装置を眺めると、スピーカーは開口部2m以上もある巨大なコンクリートホーンをメインに4WAYのマルチホーンシステム、真空管アンプ駆動でモダンジャズの迫力のあるサウンドが凄い!CD出現前のアナログオーディオ全盛期の音が今だに聴けるとはビックリ!(凄い音量でも疲れないぞ) 店内は「昭和のジャズ喫茶」が凍結保存されていたかのような雰囲気、まるで時間が止まっていましたね。こんなお店はもう絶滅していたと思っていましたが枚方の住宅地の奥でヒッソリと生存していたとは・・・。
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