« 2008年3月 | トップページ | 2008年5月 »

2008年4月

2008年4月30日 (水)

ご近所の楽器屋訪問

2 30日、もう春を通り越して夏のような暑さには参った!10日前には信州で雪を見たのがウソのよう。今日は夕方からご近所の楽器屋を表敬訪問。たまにはノンビリと移動との事でウチから近い鬼子母神前駅から都電で終点の早稲田へ。

5 早稲田から江戸川橋の商店街をブラブラ散策。何とも庶民的なお店が続き楽しそう。

8 モーツァルト生誕記念のビッグイベント「Viva Amadeus!」の中心メンバーだったフォルテピアノ・クラヴィコード・モダンピアノ奏者のT氏がお勤めのピアノ店を初めて訪問。チェンバロから素晴らしいアンティックピアノ、そして現代のピアノメーカーの楽器を沢山展示する意欲的なお店。スタインウェイからベーゼンドルファー、そして100年前のベヒシュタインまで豊富な在庫が凄い!楽器を見せていただいた後は近くの魚屋が経営の呑み屋(安くて旨くて最高!)でT氏と情報交換会。国内のフォルテピアノやアンティックピアノ事情に詳しいT氏から様々なお話を聞かせていただき感謝! 日本ベーゼンの所有だったピアノコレクションの行き先など興味深いお話などは初耳でした!

2008年4月29日 (火)

穏やかな天気ながら

Photo 29日、先日の甲府のコンクールでタイトな調律を繰り返したチェンバロのご機嫌伺い。ここしばらくの適度な温度・湿度のお天気のお蔭か楽器にはあまりダメージは無かった模様。しかし毎年ゴールデンウィークの頃に晴天が数日続くと真冬並みの厳しい乾燥が舞い戻ってくるのでチェンバロをお持ちの方はご用心。大概の方は加湿器をもう仕舞いこんでいるのでは?油断していると結構楽器がトラブル時期でもあります。

2008年4月28日 (月)

前世紀のオリジナル楽器を入手

3_2 28日、新入りのレンタル用楽器がスタジオに到着。(今年2台目!) 今回の楽器は前世紀のオリジナルモデルという貴重なチェンバロ! 果たしてその正体は・・・。

2 20年前(まだ20世紀でしたね)に登場したローランド社の電子チェンバロ。最近発売のCー30(甲府の古楽コンクールでも展示されてましたね。その多機能さにはビックリするやら呆れるやら・・・)は最近の改良型ですが、私が今回入手の楽器はC-20という初代のオリジナルモデル。(やはり私はオリジナル楽器が大好きなのです) 軽量・コンパクト・シンプルな機能は新型にも負けない優れもの。私自身この楽器はチェンバロとしてよりも、練習用ポジティフオルガンとして利用していただきたいと思っております。結構使える(!)オルガンの音色が内蔵されてます。何しろこの楽器、運搬は楽ですし(女性二人で簡単に運べるのでは?)、調律イラズ(搬入後すぐに機械のように正確な(笑)調律で演奏出来ます!)、どんなピッチでも対応可能、調律法も各種内蔵(ミーントーンからヴェルクマイスター、キルンベルガーまであって便利!) と生楽器と違って相当融通が利く様子。もちろん「懐事情にやさしいサービス」が最大の魅力でしょうか? レンタル情報は間も無くHPでお知らせします。(早くHP更新しなければ・・・) 是非ご利用ください。

2008年4月27日 (日)

古楽コンクール終了!

1 27日、甲府での古楽コンクール2日目。今年は予選の結果発表が本選当日の朝との事で調律師達は出動楽器が判明するまでノンビリ待機。

3 午前9時、いよいよ本選出場者発表。

廣海史帆(Vn) 伴奏・石川庸子(Cem)  

木村理恵(Vn) 伴奏・曾田賢寿(Cem)  

村田淳子(MSop) 伴奏・宮崎賀乃子(Cem)  

クリステン・ウィットマー(Sop) 伴奏・土居瑞穂(Cem)  

岩井春菜(Ft) 伴奏・三浦弥生(Cem)  

Hyo-won Lee(R) 伴奏・Jae-Yeon Kim(Cem) 

以上6人が予選突破でした。ここで私のイタリアンが本選で使用と判明。それも準備していたバロックピッチのミーントーンではなくモダンピッチのヴァロッティとの事。簡単に調律変更とはいかず何度も手直しをする羽目に。

6 11時の本選開始までは楽器展示会場で昨日に続き楽器製作家達によるデモンストレーションが開催。

8 惜しくも本選出場を逃した皆さんは審査員へ講評を伺うためにバックステージで大行列。可哀相に審査員の皆さんはわずかな休憩も返上になった様子。お勤めご苦労様でした!

11 本選終了後、舞台では引き続き松岡友子チェンバロリサイタルを開催。時間が無いとの事で楽器の入替えと演奏家のサウンドチェックが同時進行になり準備が慌しい!私はいきなり舞台に持ち込んだチェンバロ2台をすぐに調律と結構お仕事がタイト、ましてイタリアンは再びピッチと調律の大幅変更で安定せず苦労しました。

19

去年ブルージュのチェンバロコンクールで日本人久々の入賞を果たした松岡さんのダイナミックな演奏が素晴らしい!ミーントーンのイタリアンチェンバロでフローベルガーや、ブクステフーデ、フレンチ2段でJ・ゲムロット(1957-)の現代作品、そしてイタリアの香り高きスカルラッティなどを披露。最後にアンコールでミーントーンイタリアンでスカルラッティを演奏したのは判りましたか?(不思議な響きになり面白かった!)

27 そして最後に今年の古楽コンクールの結果発表。

 第2位(栃木蔵の街賞) 廣海史帆(Vn)

 第2位 木村理恵(Vn) アムステルダム在住

 第3位 村田淳子(MSop) チューリッヒ在住

残念ながら1位は出なかったものの上位は中々ハイレベルの戦いだったのでは・・・。来年の古楽コンクール(チェンバロ部門)は5月2日3日に開催予定との事。  

古楽コンクール本選結果速報!

古楽コンクール本選結果速報です!第二位、廣海史帆・vn・栃木賞。第二位、木村理恵・vn。第三位、村田淳子・msop。

古楽コンクール予選結果速報!

古楽コンクール予選結果速報!
古楽コンクール予選結果速報です!

2008年4月26日 (土)

2008年古楽コンクール予選始まる

1 26日、甲府で開催の第22回古楽コンクールの予選が始まる。今年は旋律楽器・リュート・声楽部門との事で伴奏用のチェンバロ2台(久保田工房フレミッシュ2段、ギタルラ社B・ケネディ ジャーマン2段) と草苅工房のポジティフオルガンが舞台に登場。今年は47組エントリー中42組が出場。

演奏楽器と声種
声楽 18名(ソプラノ13名、メゾ2名、カウンターテナー 2名、バリトン 1名)
管楽器 18名(リコーダー9名、フルート5名、オーボエ 3名、ツィンク1名)
弦楽器 11名(ヴァイオリン6名、ガンバ3名、 リュート 2名)

性別 男性15名、女性32名

年代別  20歳代 24名、30歳代 13名、40歳代 4名、50歳代 5名、 不詳1名

在住地  東京都17名、神奈川県6名、 兵庫県3名、 大阪府3名、埼玉県3名、
     千葉県 2名、 オーストリー 2名、 オランダ 2名、
     茨城県 1名、 新潟県1名、 広島県 1名、 韓国 1名、 ベルギー 1名、 イギリス 1名、 スイス 1名、 イタリア 1名、フランス1名

3 コンクールと共に開催は楽器や楽譜・CDの展示会。今年も海外からの参加組あり、多彩な楽器展示の様子。

12 私は明日のコンクール本選の後に開催の特別コンサートのための3台のチェンバロを提供。実はこのうちコンサートで使うのは2台の予定、果たしてどの楽器が舞台に登場するのか楽しみ。

コンクール予選の結果は明日27日の朝に発表との事。また速報を出す予定ですのでお楽しみに。

2008年4月25日 (金)

明日から甲府

1 25日、明日から始まる山梨古楽コンクールにチェンバロ3台提供のため朝から準備。昨日久々に戻ってきた箱入り娘を念入りにチェック。気難しさにかけてはウチで一番の楽器なので心配するも幸いご機嫌は良いようでホッ。

5 チェンバロ3台を積み込み前に車もチェック。雨の後しばらく車内の床あたりが湿気るのが気になりシートやカーペットを全部剥がしてみると、何と床収納のバッテリーのカバーの隙間から雨水が染み出ていたことが判明。カーペットのクッションがスポンジ代わりになってしまい常時濡れていた様子。ネジを締め直しても隙間は閉じず応急処置で何とか修理完了。モデルチェンジの度に安っぽくなる内装にも困ったもの。ト○タさん、もう少し頑張ってや!

6 明日は早朝出発との事で夕方にチェンバロ3台を積込み。Yoshidaフレンチ2段、Anselmフレンチ1段、Skowroneckイタリアン1段の3台が甲府に出動予定。後で発見しましたが3台はどれも「納期がトンでもなく遅い製作家」の楽器ではないですか!今から注文すると何年待たされるやら・・・。

9 池袋に所用で立ち寄ると、いつも大行列の人気ラーメン屋が何故か行列が出来ていない。それでは!と飛込み噂のラーメン初体験。確かに麺や野菜の量は凄いが味は「何でこんなに並ぶの?」 東京では行列の長さと旨さは正比例しないモンですね。 

2008年4月24日 (木)

ドイツからチェンバロカバー到着

2 24日、連日のコンサートも一段落、お役御免の楽器とこれから出動予定の楽器をスタジオでまとめてご機嫌伺い。この時期は暖かくなって人間にはすごし易いものの、湿度が不安定気味で楽器にとってはあまりありがたくないようでどの楽器も少しご機嫌ナナメの様子。しばらくは乾燥と湿気の両方に注意が必要ですぞ。

3 先日レンタル楽器に加わった白フレンチの特注カバーがドイツから到着。早速楽器に被せて試着。今回初めて注文のドイツ製のカバーは軽くて衝撃にも強く縫いつけもしっかりしていて丈夫そう。強いて言えば不要時に丸めるとクッションの厚みのためにあまり小さく出来ないのが少し不便な程度。チェンバロカバーコレクター(こんな趣味は私だけ?)としてはマイベスト3に入る出来栄え、ドイツ製カバーは中々の優れものです。

4 6本脚の収納カバーもオシャレ(?)な持ち手付きで使い易そう。少々値段が張るのだけが玉に瑕。新しいカバーのデビューコンサートが楽しみ!(お客様には判らないですがね) 夜は出番間近なウチで一番の箱入り娘のチェンバロ(1年で数回しか舞台に登場しないかも・・・)を保管先から引き取り。スタジオは楽器であふれ返っており(現在7台!)足の踏み場も無い状態。

2008年4月23日 (水)

フォルテピアノIN明日館

40000 23日、今日は池袋の明日館でフォルテピアノのコンサート。この3日間はチェンバロ(A=440)、ポジティフオルガン(A=415)、フォルテピアノ(A=430)と提供楽器は日替わりメニュー状態(笑)。桜の見頃が終わった明日館で今度は大きなコイノボリが登場。庭の小さな池ではメダカとオタマジャクシが異常発生、近所の腕白坊主達が網で一杯捕まえてましたよ。都心ながら相変わらずノンビリムード漂う素敵な空間か。

10000 明日館講堂横の建替え工事、聞けば明後日完成との事。予定より1ケ月遅れでやっと工事終了、しかしどう見ても後2日で完成には見えないのですが・・・。(大丈夫かな?)

150000 今日は河村典子(Vn)伊藤深雪(Fp)のデュオコンサート。3人の関西北陸の楽しい巡業も今日で最後。お寺や老舗旅館の庭先(!)というユニークな場所での演奏が続くもどこも音響が素晴らしくフォルテピアノにはありがたいツァーでした。中でも今日の明日館はフォルテピアノには最高!一番後ろの席まで迫力ある音色が届き心地よい!

100000 河村典子・伊藤深雪のご両人も5公演目となるとコンビネーションもピッタリ、秋にもこのデュオの西国ツァーが実現する予定。聞き逃した方は是非秋の公演をご期待下さい。コンサートはスムーズな進行で(無理やりかも?)21時前に無事終演。素早い撤収のお蔭で何と21時9分にはもう近くの中華レストランで打ち上げスタート。(笑) やれば出来る!

2008年4月22日 (火)

ポジティフオルガン2台競演!

2 22日、今日はポジティフオルガン2台を使ってのコンサート。午前中はスタジオで下調律。今日の相方のふいご屋氏も念入りに調律。車1台にオルガン2台(1台はハードケース入りの上にレガールのオマケ付きだ)を積み込むのにまずは四苦八苦。何とか積込み近江楽堂へ。

15 勝山雅世オルガンリサイタルはポジティフオルガン2台を使っての意欲的なプログラム。私のベルギー製のOrとふいご屋氏のオランダ製のOrの鳴りっぷりの違いが聴きドコロか?最初音量差が気になるもリハが進むにつれて2つの楽器の音色が上手く融合するようになり一安心。写真の奥は心配そうにリハを見守るふいご屋氏。

30 今回は近藤岳(Or)の他、坪田一子(Vg)、廣海史帆(Vn)が共演。ソロの他通奏低音楽器としてのポジティフオルガンの魅力も存分に堪能。

39 今回の一番の聴き物は2台のオルガンの競演。B・パスクィーニも面白かったですが、何よりも近藤岳氏作曲の2台のポジティフオルガンのために書き下ろしの新曲が迫力ありました。ベルギーvsオランダのオルガン対決はどちらも魅力を存分に出し合い一歩も譲らず、勝負は引き分けだった様子。折角の珍しい2台オルガンの好勝負ながら立会人が少々少なかったのが残念!

2008年4月21日 (月)

チェンバロトリオIN美術館

1 21日、今日は静岡県立美術館でロビーコンサート。早朝東京を出発、途中まで高速を利用、残りはバイパスを使い節約モードで静岡入り。(一般道でも結構早いです!) いつもは少ししか見えない富士山をゆっくり鑑賞しながら西へ移動。

5 一般道を使っても思いの他早く静岡到着。それでは!とばかりに昼前に清水港の魚市場を散策。(実は計画的かも?) さすが有名漁港だけあってどれも安くて美味そう。

7 マグロ漁港ということで昼食は市場の定食屋でマグロ中落ちのヅケ丼を頂くもたった600円!マグロ料理が豊富でどれも食べたい!

8 マグロと干物が名物の魚市場を見物しているとイルカの切り身を発見。さすが海の民は何でも食べるものだと感心(個人的にはちょっと手がのびない料理ですが・・・)。でも「骨付きイルカ」との表示にはギョッとしましたが。

9 市場の人気食堂なのか開店前から行列が出来ていたお店もありました。よほど美味いのか安いのか・・・。今度行ってみたい!

11今日はCem奏者の水永さんが参加のチェンバロトリオのコンサート。美術館のロビーは天井が高い石造りの広大なスペースで残響も豊か。チェンバロも良く聴こえるかもと期待するもチェンバロ以上にモダンヴァイオリン&チェロの音量が凄まじい!アンサンブルの中ではチェンバロは全く聴こえない!そこで今日も秘密兵器が出動、チェンバロがモダン楽器に負けずに聴こえた様子。

25 500人限定のコンサートながら申込が3000人近くもあったとの事、デビュー間もなしながらこのチェンバロトリオの人気の高さは凄い!バロックからピアソラまで幅広いレパートリーで満員のお客様を沸かせてました。

2008年4月20日 (日)

ポジティフオルガンがやって来た

Photo 20日、明後日近江楽堂での勝山雅世さんの2台ポジティフオルガンのコンサートのリハーサルのため、石井氏所有のポジティフオルガンが目白スタジオに登場。二人で狭いスタジオを苦労しながら組立。今回石井Orはレガール付きとフル装備での参戦。 さて、2台のポジティフオルガンの音色がどんな風に聴こえるのか楽しみ!

34 午後からリハ開始。まずは勝山雅世(石井Or)+坪田一子(Vg)の演奏。奥に控えるのはオルガン提供の「ふいご屋」 I氏。新調のメガネ似合いましたよ。

38 続いて勝山雅世(Or)+坪田一子(Vg)+廣海史帆(Vn)。自分のスタジオで初めて他のポジティフオルガンの音色を体験するもその違いが大変興味深い!

40 私にとっては一番楽しみな2台ポジティフオルガンの共演。B.パスクィーニでの掛け合いも聴き応え充分ながら、やはり今回のために作曲された「近藤岳/3つのストラクチュール」〜2台のポジティフオルガンのための(2008)〜(委嘱初演)が最大の聴き物かも? 様々な奏法や音色が飛び出し面白そうです。(私は隣の部屋で漏れ聴こえる演奏を聴いていただけですが・・・) 

4月22日19時開演・近江楽堂で開催の「勝山雅世オルガンリサイタル」、お聴き逃しなく!

2008年4月19日 (土)

5階階段降ろし

2 19日、朝からチェンバロの引越し。小さなチェンバロと聞き喜んでお引き受けするも「実は5階階段降ろしなんですが・・・」との事。恐る恐るお伺いすると狭い階段ながら楽器が小さくあまり苦労せず引越し完了。もし重いチェンバロなら相当苦労したかも? 昼は帰りに浅草に寄り道。

1 浅草での昼飯は荷風先生ご贔屓の老舗蕎麦屋で人気の天婦羅蕎麦。少々エビ天婦羅が小さくなったような・・・。相変わらずの繁盛振りでした。

4 午後はデビューコンサートから帰還の白フレンチを池袋「SPACE・1F」へお届け。またもやしばらく保管の予定。10日間ほど留守にしていたスタジオに戻り久々に部屋の環境をチェック。暖かくなり50%を越える湿気が出てきたので除湿器をダブルで稼動するとすぐに30%台に低下。やはりまだ本格的な湿気の時期になっていない様子。まだまだ楽器の管理には微妙な時期です。

2008年4月18日 (金)

雪タイヤお役御免

1 18日、久々に目白に戻りスタジオの楽器を点検するとやはり季節の変わり目を敏感に感じているのか自然断弦を1本発見。除湿機を連日作動させると乾燥しすぎるし何もしないと湿度は上がるし・・・。中々管理が難しい時期です。午前中は新しいチェンバロカバーの代金をドイツに送金、ユーロは164円と相変わらず円安の低空飛行。一時期150円前半まで上昇したのですが・・・。昼から新座の個人宅へ。私が国産ピアノメーカーで今一番評価しているS社の40年前のアップライトを調律。年月を経ても鳴りは豊かでメカニックは安定している様子。さすが丁寧な作りのピアノだと感心。調律後は車のタイヤ交換。昨日の上信越道通過でもしや雪に遭遇するかも?と用心のため時期が過ぎても雪タイヤを外さずいたもののこれでもう雪道を走る事はないでしょう。結局今年の冬はあまり雪の上を走らなかったのでは? 

2008年4月17日 (木)

雪見&花見のドライブ

1 17日、フォルテピアノツァーも昨日無事終了、今日は演奏家と一緒に北陸から帰京の旅。まずは日本3大大仏という高岡大仏を見学。

11

午前中は秋に今回のメンバーでコンサートを予定の富山の某ホールへ打ち合わせで訪問。偶然ホールでピアノの録音中との事で見学させていただくと、知り合いの調律師に出会いビックリ!演奏家の指名で来ているとの事。ホールの方に伺うと夕方は大阪の別の知人も来られる予定との事。イヤハヤ世の中狭いものです。

20 富山はまだ桜が見頃ながら今日は残念ながら雨模様。昨日までの野外コンサートでもし雨が降っていたらと思うと自分の天気運の強さを改めて確認。

9 東京への帰路で北陸から信州にかけての山間はまだまだ雪景色、桜の背景に雪山という何とも嬉しい北国の春模様を堪能しながらのドライブに。

25 今回のフォルテピアノツァー、日本海の海の幸と地酒を存分に味わえた旅でした。旅の途中で入手の地酒が勢揃い!現地でしか味わえないマイナーな酒ばかり、味が楽しみ。

2008年4月16日 (水)

フォルテピアノIN高岡2日目

Photo 16日、高岡での伊藤深雪・河村典子Duoコンサート2日目。駅前駐車場から見た高岡駅で珍しい車両の方向転換装置を発見。鉄チャンなら大喜び?(意外に地元の方はご存知なかったです)

1 昼は演奏家のお供で金沢へ。近江町市場を散策すると季節の名産品が溢れており見るだけで楽しい!筍も旬ですね。

2 相変わらず活気のある市場で日本海の魚を物色しながらブラブラ。市場の片隅に回転寿司屋を発見するもランチタイムなのに客がいない!何も知らない観光客相手のお店かも・・・。私は魚は買わず石川県の珍しいお酒を入手。

7 昼食は犀川の畔の魚屋経営の定食屋で海鮮丼。さすが刺身がふんだんに入っており大満足。いつでも美味しい海の幸が頂ける金沢の人が羨ましい!

14 午後から昨日と同じく野外でのリハーサルの準備をしようと会場に向うと、お店の方が舞台に丁寧に打ち水(!)されてました。濡れた床の上に楽器を置く事が出来ず、玄関の中でフォルテピアノの練習する羽目に。

15打ち水でずぶ濡れの舞台、 「すぐ乾きますよ」と呑気に構えているも全然乾かない。「濡れている所には楽器は絶対置けません」と申し上げると慌ててストーブで暖めたり新聞紙で吸い取ったりと大騒動に。結局本番直前に生乾きの舞台へやっと楽器を設置。水浸しで舞台に楽器が置けなかったのは初体験。野外コンサートは色々な事が起こるなあ。

17 今日は昼間曇りで雨を心配するも本番の頃には星空に。2日間の公演の前後は雨との事でまたもや「晴れ男」の面目躍如か。桜の下で聴くお二人の演奏が本当に心地良い!何故か庭の中よりも外の道路の方が良い音に聴こえたのが不思議。

35 高岡の皆さん、「こんなユニークなコンサートは初めてでした」とおっしゃってましたが私も野外でのフォルテピアノ演奏は初体験。好天と満開の桜、それに素晴らしい会場との奇跡的な出会いで行えたコンサートでした。

43 終演後は今日もお客様と一緒にフルコースの料理と地酒の呑み比べ。出演者共々皆さんと交流するのも立派な業務(笑)。運転しなくて良いので存分にお酒を頂けありがたい!打ち上げでは手作りの特製ケーキが登場。

2008年4月15日 (火)

フォルテピアノIN高岡

3 15日、朝演奏家と一緒に関西を出発、北陸道で北上、まずは金沢へ。港近くの人気鮨屋でランチ。ネタの良さと安さで評判を取った一時期ほどの勢いは無いながらまだまだ繁盛の様子。食後は近くの醤油蔵などを散策。

9

金沢港の魚市場に立ち寄るとさすが新鮮な魚や美味そうな干物が豊富、今夜のアテを調達し高岡へ移動。

43  今日は富山の高岡市でDuoコンサートの三日目、何と野外での演奏。老舗旅館(現在は料理のみとか)の玄関先の満開の古桜の下でコンサートを楽しむという優雅な企画とか。実は思ったより桜の開花が早く主催者は花が散らないか毎日気を揉んでいた様子。幸い会場の桜は今日まで満開を維持、またお天気にも恵まれて良かった!

37_2  最初「デリケートな楽器なので野外はNG」のつもりが実際試しに音を出してみると中々音響も良く雰囲気が素晴らしい!屋根もありお天気も良いようだと「ここでやりましょう!」と思わずGOサインを出しました。

28_2 楽器設置後、日差しが傾く前に急いでサウンドチェック、一旦楽器を中に避難させて本番まで待機。さて、本番はどうなるやら・・・。(リハではVnは日光直撃でしたね)

2_6 夜6時半開演の野外での観桜コンサート、桜は美しく夜空に映える!心配した音響も客席どころか外の道路まで楽器の音色がしっかりと届いてました。やはりフォルテピアノには硬いしっかりした床と壁があると音色にはプラスという事に納得。(たとえ野外でも!) そう言えば昨日も似た条件で音色は引き締まってましたね。

2_11 楽器の調律が持つか心配した湿度温度も意外に良好。湿度は50%とホールより良い位か(お天気で良かった!)、温度はさすがに13℃と寒かったですが(演奏家は震えながら弾いていた様子)楽器には影響無しで一安心。終演後沢山のお客様が珍しいフォルテピアノを近くで見ようと殺到。

2_13 今回の企画はコンサートのあと大広間で豪華な食事と美味しい地酒の呑み比べ。富山の海の幸も北陸のお酒も素晴らしい!今日は珍しく運転無しでお酒が飲める!と大喜びで同席するも、隣の方が某酒メーカーの営業マン。熟練の接待術のお蔭で相当深酒となりましたよ。北陸の方は酒量も凄そう。

2008年4月14日 (月)

フォルテピアノIN京都法然院

33 14日、今日は京都の名寺・法然院で伊藤深雪+河村典子Duoコンサートの2日目。桜の見頃は終わったものの新緑溢れる古寺の境内は見応え充分!

12  今日の会場は板張りの広い部屋の土間を舞台にしてお客様は座布団に座って上から鑑賞するスタイルに。先日の宮津の教会風の建物も音響は素晴らしかったですが、今日のお寺も天井が高く床は土間で固く、ヴァイオリンもフォルテピアノも驚くほど締まった音色で気持ち良い!先日が木の柔らかい響きなら今日は引き締まった石の響きかも。

27 いつもはホールで聞くばかりのフォルテピアノがこうやって色々な場所で演奏すると音色が日によってドンドン変わるのが興味深い! 何よりも天井が高い開放感溢れる空間でのフォルテピアノの音は改めて惚れ惚れしますね。(東京でも楽器のためにこんなスペース欲しい!)

44 主催者も驚くほど満員のお客様が来場。慌てて座布団(!)を補充して何とか皆さん着席いただき冷や汗モンでした・・・。それでも素晴らしい音響は不変、いつもなら冷える土間は満員のお客様でも温度は上昇せず楽器には理想的な環境でした。(調律師としては助かった!) お寺の方にこの建物の由来を伺うと「徳川4代将軍の頃の建立ですかね」との事。何と建立300年以上経つという歴史的なお寺での演奏となった様子。(まだバッハが生れる前の建物ですよ!) ありがたや!

57 終演後は近くの洋館のカフェで打ち上げ。ワイワイ騒いでふと店内のBGMの音源を見ると、何とJBL「パラゴン」を真空管アンプとLPプレイヤーで聴かせる本格的なオーディオシステムのお店でビックリ!普通は手軽にCDを掛けている様子ながら、打ち上げで私達数人が熱い(?)オーディオ談義を交わしているのを小耳に挟んだのか「何かお好きなLPかけましょうか?」とのお声が掛かりましたね。(笑) 昔憧れだった「パラゴン」、久々に見るとやはり巨大なスピーカーでした。音に惚れ込んで「いつかは欲しい!」と思ってましたがこんなでかいスピーカー、絶対部屋に入らなかったでしょうね。

2008年4月13日 (日)

甲斐の桃源郷

72 13日、昨夜宮津を出発、中央道経由で早朝帰京。途中勝沼の周辺は桜と交代で桃が満開、まるで「桃源郷」の世界。

69 一年に一度、中央道で見えるピンクの絨毯のような風景になるこの時期が大のご贔屓。桜もキレイですが桃も良いですよ!東京に戻り早速楽器の入替え。昼は新座のK工房に保管中のチェンバロの引き取りで訪問。工房でまたもや珍しいタイプの楽器の作りかけの部品を発見。K親方の相変わらずのチャレンジ精神に脱帽です!夕方再び関西へ移動。今日は一体何km走ったのだろうか?

2008年4月12日 (土)

京都・宮津からツァー開始!

24 12日、桜の見頃が過ぎた神戸を朝出発、丹波路を快調に北上、昼前に宮津到着。日本海側はまだまだこれから桜満開で見事!

19 神戸から同乗の演奏家と楽器を会場に届けた後、リハーサルの合間に早速港町・宮津の街を散策。駅前の古い定食屋が面白そうと早速訪問。

23 雰囲気のある店内は常連の方がノンビリ肴とお酒を楽しんでおられる様子。料理は何でも安く、素うどんが何と263円!定食も500円から種類も豊富。魚の単品料理も沢山あり注文に困るほど。

21_2 結局あら煮定食525円を注文。大振りでホクホクの魚が旨し。さすが魚は新鮮でどの料理も食べてみたい!

40 今日は伊藤深雪(Fp)河村典子(Vn)Duoコンサートツァー初日。珍しいフォルテピアノを使ったモーツァルトやベートーヴェンの名曲を満員のお客様は身近で堪能された様子。

38 会場の宮津「フィドル」はまるでヨーロッパの小ぶりな教会のように天井が高く残響豊かな古楽器向きのスペース。こんな素晴らしい場所が個人所有とは羨ましいなあ。

4

今回のツァー、宮津のみ地元のフルート奏者石坪英恵さんが共演。管楽器や弦楽器には最高の響きでした。終演後は会場で手作りの豪華なお料理とお酒で打ち上げ開始。私は楽器を積んで残念ながら打ち上げ開始直後に東京へ出発。深夜福井の敦賀経由で北陸道を利用し帰京。

2008年4月11日 (金)

最古の中華そば屋は拝観料込み?

2

11日、明日から始まるフォルテピアノの伊藤深雪さん達の最後のリハーサルを少し見学。明日の京都・宮津公演のみフルートが共演で楽しみ。午前中は六甲山の麓のお宅でピアノ調律。桜は散りかけながら野鳥の声を聞きながらの仕事は楽しいもの。

3 午後から尼崎へ。ランチタイムは庶民的な尼崎の商店街を散策。ここで日本で多分現存する最古(大正元年創業とか)の中華料理屋を訪問。歴史の重みを感じる店内かと思いきや普通の下町の垢抜けない中華屋で拍子抜け。

4 早速中華そばと炒飯を注文。「炒飯は大・中・小・ミニとあるけどどうします?」との事、そのキメ細かいサービスにまずは感心!ミニを注文すると出てきた量は結構あるのでまたまた感心!さすが100年近くも続く由緒ある中々良い店だと喜んでいると・・・

6_2 いよいよ出てきた中華そばは、丁寧に足で踏んで作るしっかりとした麺と具の多さで中々の一品。ダシも古き良き時代の味でこれまた興味深い。まあまあ満足で支払いをすると何とミニ炒飯が500円、中華そばが800円との金額にビックリ!普通の下町のお店なら半額では? 日本最古のお店となると料金に拝観料が含まれているのかも・・・。

15 食事後もディープな大阪下町の商店街を散策、ここはやはり阪神タイガースの本場!何しろ「優勝までマジック133」なんていう大看板があるし、「タイガース勝利の翌日はビール半額!ただしお一人様15杯(!)まで」というのけぞる様なサービスまである。(15杯もビールを飲む人がいるのか?) ナニワの活気溢れる雰囲気を満喫出来ました。

13 夜はモーツァルトの「レクイエム」公演本番。いつもよりポジティフオルガンの音がクリアに聴こえると違う曲のように感じてしまい興味深い。何度聞いても名曲です。

2008年4月10日 (木)

東西同時進行

Photo 10日、今日は東西で4元同時進行という慌しさ!まずは相模湖での録音セッション3日目(最終日)。関西での先約と重なったため前夜録音終了後に舞台で賞味期限の長い(笑)調律をして深夜西へ移動。今日の録音はO君が現場立会いで私は遠隔操作役。朝一番にO君からの報告で「チェンバロ全然狂っていません。ピッチも昨日のままです」との事。「出来るだけ触らないように」との指令をして録音の状況を逐一遠隔から監視。結局録音はスムーズに終了し夕方「もう終わりました!」との連絡あり一安心。O君お疲れ様!

1 夜明け前神戸到着、早朝から某音大に緊急出動。昨日何故かチェンバロのフタの蝶番が3つ中2つも脱落、新学期のレッスン初日に先生がフタを開けようとしたらフタが外れ蝶番が曲がってしまった!とのSOSを頂き慌てて修理で訪問。(響板にフタが当たらなくて良かった!) いつのまにか純正部品が紛失しており代用品の心棒がゆるい為脱落した模様。学校はどんなトラブルが発生するか判らないものです。

9 午前中はまもなくスタートの伊藤深雪(Fp)河村典子(Vn)の関西ツァーのリハーサルのため神戸東灘区のリコーダー・トラベルソ製作家の星加清人氏の工房で東京から運んできたフォルテピアノを設置。私の関西での楽器倉庫として一部お借りしている部屋は管楽器の調律のために年中温度を一定に保っているのでチェンバロやフォルテピアノにはありがたい!

16 午後からは尼崎のホールで明日の3年前の痛ましい「福知山線脱線事故」の追悼コンサートのリハーサル。(地元合唱団によってモツレクなどを演奏) 今回のホールのすぐ近くで起こったあの大事故は知人の方も多数利用する路線だったもので他人事には思えない。今まで何度もオルガンを提供した「モツレク」、いつもオルガンがほとんど聴こえない悩みの種の曲だったのですが(間違えないと聴こえないよといつも言っているのですが)、今日は何故かオルガンがクリアに聴こえるのでビックリでした。

2008年4月 9日 (水)

相模湖での録音2日目

6 9日、相模湖での録音セッション2日目。昨日に続きポジティフオルガンが活躍の曲からスタート。写真右端で幽霊のように見えるのはマイクから遠く離れてエコー役のリコーダーを吹くE氏。今日はお天気は回復し順調にセッションは進行中。

13 昼前にポジティフオルガンは出番終了。通常のチェンバロを交えたアンサンブルで後半スタート。花冷えのお蔭か暖房・冷房が無くても舞台の温度が変化しないのがありがたい!いつもこんなに楽なら良いのですがね。

2008年4月 8日 (火)

豪雨の録音セッション

Photo 8日、朝から相模湖のホールで録音セッションのためチェンバロとポジティフオルガンを持って出動。雨の中楽器をホールに搬入していると外でけたたましいサイレンが鳴り始めてビックリ。雨で相模湖が増水したのでダムの放水開始を知らせる警報だとか。放水中はずっと鳴りっぱなしとかで録音に支障が出るかと心配するものの朝だけでした。午前中から順調に録音セッションが進行するものの、今度は午後にホールの方から「国道20号が豪雨で通行止めになったよ」との一報が入りビックリ。無事帰宅出来るかこれまた心配するも夜には雨の弱まり無事目白へ帰還。何故かデジカメのデータが消えてしまい今日の写真は無しです。チェンバロ奏者のMさん、今日はポジティフオルガン演奏に専念し大活躍!オルガンも魅力的な音色で鳴っておりました。CD完成が楽しみ! そういえば今日は東洋のクリスマス(?)である花祭りでしたね。

2008年4月 7日 (月)

二十世紀モデルのチェンバロとは

2 7日、朝から関西の某音大で2台のチェンバロを調律。片や二十世紀前半モデル(?)と言うべき西ドイツ製(懐かしい響き!)のペダル付きモダンチェンバロ。あらゆる箇所に調整ネジを仕込んである複雑怪奇(?)なメカニックを拝見すると、「どんな環境でも理想の調整が出来るように」というゲルマン魂を感じます。片や二十世紀後半のヒストリカルモデル。シンプルな構造ながら数百年前の先人の知恵の結晶に改めて感心。近代にヒストリカルからモダンチェンバロへ劇的な進化(退化?)が起こったのは何故?と考え直す良い機会になりました。

11 昼に神戸を出発、まだ肌寒く桜や菜の花が見頃の信州を通り東京へ帰還。スタジオではMさんが明日からの録音のために練習中。4人の練習は今日で終了。仕舞っていた楽器をスタジオに戻しつつ神戸から戻った楽器と明日から出番の楽器を大幅に入替え。この一週間だけでも5台の楽器が出動でした。

2008年4月 6日 (日)

春爛漫の京都は大混雑

1 6日、今日も京都嵯峨野のお寺で観桜コンサート。春休みの大渋滞を覚悟で早朝神戸を出発、高速の京都出口は午前中から大渋滞との事で一般道でノンビリ京都入り。途中通過の向日市は筍の名産地。八百屋の店頭では取れたての美味そうな「朝掘り筍」が山積み! 嵯峨野周辺は昨日よりさらに大混雑、あと数kmで車は全く動かない!住宅地を迂回してやっと約束の時間前に会場到着。イヤハヤ観光地の週末は怖い!

50 今日も炎天下の下でチェンバロを舞台に設置。昨日より心なしか日差しがキツク楽器のコンディションを心配するも、カバーを取ってチェックすると昨夜のコンサートのままなのにすぐに弾けそうな位調律が安定しており逆にビックリ!(何故狂わない?)

49  チェンバロを舞台に設置後すぐに計測すると何と温度は43℃!これでトラブルが出ないのが凄い!湿度も相変わらずカラカラの13%。普通のチェンバロならすぐにダウンでしょうね。ウチの楽器は炎天下でもカバーを掛けた程度で全然平気な様子。

7_2 今日はリハは無しと言う事で空き時間にゆっくりお寺を拝観。

33 皇族ゆかりのお寺だけあって建物から内装まですべてが豪華で見応えあり。

47 境内の池も桜がキレイ。嵯峨野の奥まで観光客が殺到していないお蔭か境内をユッタリと散策。意外に花見の穴場では・・・。

72 日暮れ前からコンサートがスタート。昼間は43℃もあった会場も本番中には肌寒い位。ホールならチェンバロの調律の変化は大概予想出来ると自負しているものの、砂漠のような炎天下からいきなり肌寒い夜に変化する野外舞台ではチェンバロはどうも不思議な変化をする様子。急激な温度低下で大幅に上がると思っていたピッチが何故かドンドン下がるぞ。それでも開演10分前に急に一部のピッチが再上昇気味と判り急いで修正する羽目に・・・。野外での楽器変化は中々読みが難しい?

2008年4月 5日 (土)

京都嵯峨野で観桜コンサート

8 5日、今日は京都嵯峨野のお寺の境内で観桜コンサート。春休みの花見シーズンとなれば京都は観光客で身動きが取れない!案の定早朝から京都に向うも嵐山は人も車も一杯!

26

大渋滞の中大分早く嵯峨野に到着。約束の時間までノドカな嵯峨野の山奥でしばし一人で花見。人里離れた野原で春の陽気を浴びてノンビリするのも悪くない!

48 今日のコンサートは由緒あるお寺の境内でのフルートとチェンバロのデュオのコンサート。野外コンサートとなればチェンバロは日光をまともに浴びる事に。今回最初に主催者から「野外コンサートでもチェンバロ使えますか?」とのお話があり「ウチの楽器なら大丈夫です!」と申し上げて実現した中々ハードなお仕事、今回はウチの楽器の中から一番タフなフレミッシュ2段が出動。

72 野外となると雨が一番心配ながら晴れ男のお蔭かポカポカ陽気、舞台上は温度41℃!(暑いどころか熱い!)、湿度は13%!という砂漠並みの環境。それでもタフガイな我がフレミッシュは過酷な条件の中でも平然としており我ながら感心!

101 夕方5時半開演というコンサート、まだ空が明るい内にスタート。古寺の素晴らしい雰囲気と満開の桜の中、招待客のみで鑑賞という何とも贅沢なコンサート。

123 終演の頃には舞台は見事にライトアップ。昼間はあんなに暑かったのに最後チェンバロは冷え切っていた様子。それでもチェンバロは最後まで無事お勤めを終えて一安心。今日の舞台はリハーサルと本番で温度差は何と20℃!、厳しいなあ。

2008年4月 4日 (金)

白フレンチ コンサートデビュー!

22 4日、先日入手のドイツ製のフレンチ2段チェンバロが今日神戸でコンサートデビュー!私も初めて持つという白いチェンバロが舞台ではどんな風に見えるのか楽しみ半分、心配半分でしたが、実際照明が当たると予想以上に見栄えして美しい!(相当目立ちます)

35今日はフルートとチェンバロ・ピアノのデュオのコンサート、演奏家のお二人も今日デビューの白いチェンバロを気に入っていただいた様子。曲間のオシャベリで「今日がデビューの素敵なチェンバロです」と紹介いただき光栄でした。(お客様から拍手まで頂きましたよ) 1000席という結構広いホールの最後尾までチェンバロの音色がしっかり聴こえた様子で一安心。デビューから中々ハードル高い仕事でチェンバロも鍛えられますね。(ウチの楽器なら当然ですが)

39 夜は久々の神戸滞在という事で、老父を招待して元町の路地裏にある神戸で一番お気に入りの広東料理の中華レストランで夕食。

41 HP上のさる人気投票でも神戸で一番人気という評判のお店ながら花金でも満席ではなくユッタリと食事が出来るのが神戸らしく嬉しい!

45 この周辺の中華のお店は東京と違って行列なんて滅多に無し。満員でも他の美味しい店に行けば良いだけですし。観光客でごった返す南京町は行列出来てますが・・・(あちらには地元人が行きたい店は無いのでは?) 

46 出てくる料理は横浜周辺の濃い味ではなく、アッサリ系の飽きの来ない美味しさ。あと味もスッキリでつい食べすぎてしまうのはショウガナイ?(料理をすべてお見せ出来ないのが残念)

2008年4月 3日 (木)

昭和のジャズ喫茶がまだあった!

10 3日、今日は大阪でポジティフオルガンの移動と調律で出動。オランダのK社製の楽器は軽くて運送にはありがたい。枚方の教会に搬入後、調律前に楽器を環境に慣らすため長めのランチタイムを頂き周辺を散策。温度が安定してから調律開始。滅多に触らないオルガンはパイプの配列を忘れてしまっているので音はすれどパイプが行方不明という事が多く中々厄介。結構時間を掛けて無事調律終了。

4枚方と言えば確か10年以上前に来た不思議なジャズ喫茶を思い出し久々に訪問。住宅地の真ん中にあるお店は果たしてお客が来るのか心配するほど見つけにくい。営業中の札を見て店内に入ろうとすると庭先にいたお婆さんが「お客さんだね?今呼んで来ますから」と隣の自宅へ店主を探しに行かれてました。先に店内に入ると中は真っ暗、しばらくすると老店主が現れ照明を点灯(それでも我々の席だけというのが不思議でしたが)。飲物の注文前に分厚いリクエストブック(懐かしい!)を持って来て「リクエストどうぞ」。「何でも良いですが」と言っても「聴きたい盤を言って!」と中々頑固な店主。50年代のブルーノート盤をリクエストするとしばらくレコード棚をゴソゴソ探してから「これで良いかな」。やっと音が出たのでオーディオ装置を眺めると、スピーカーは開口部2m以上もある巨大なコンクリートホーンをメインに4WAYのマルチホーンシステム、真空管アンプ駆動でモダンジャズの迫力のあるサウンドが凄い!CD出現前のアナログオーディオ全盛期の音が今だに聴けるとはビックリ!(凄い音量でも疲れないぞ) 店内は「昭和のジャズ喫茶」が凍結保存されていたかのような雰囲気、まるで時間が止まっていましたね。こんなお店はもう絶滅していたと思っていましたが枚方の住宅地の奥でヒッソリと生存していたとは・・・。

大井浩明ベートーヴェンを弾く!

Photo 3日、4月から始まるヨーロッパ在住のマルチ鍵盤楽器奏者・大井浩明氏の京都でのフォルテピアノによるベートーヴェンピアノソナタ全曲シリーズ(他にもオマケ付き)のチラシ(のデータのみでしたが)が本番三週間前にやっと届きました(汗・・・) 相変わらずユニークなタイトルが面白い!まずは凝ったチラシをご覧あれ。詳しくはやはり抱腹絶倒の大井浩明Blogで。私はワルターモデルのフォルテピアノを持って7月の公演に参加の予定。明治36年建築という豪華な洋館でのフォルテピアノの響きも楽しみ!お聴き逃しなく。

Photo_3

2008年4月 2日 (水)

高速のガソリンまだ高し!

1 2日、今日も新しい白フレンチの試奏でMさん来訪。中々皆さんに好評で嬉しい限り。先輩である鳥の羽フレンチよりも弾きやすいタッチに調整出来たのでは・・・と自負しております。どうぞお試しあれ!

5 今日はスタジオで4人のアンサンブルのリハーサル。いつもは満杯のチェンバロを何台も外に放り出し何とか場所を確保。もっと広いスタジオだと良いのですが・・・。(今日はジャーマンとポジティフオルガンの2台使用で余計に大変!)

7 午後から東京を出発し西へ移動。山間部ではまだ桜は咲いていないところもあり、東西の移動でしばらくは花見を楽しめそう。途中高速道路のSAで給油するも値下げ無しの153円。昨日の都内のスタンドとは何と1リッター25円もの格差!高いと判っていても給油のためだけで高速から降りる訳にもいかず・・・。夕焼けを鑑賞しつつ夜神戸到着。

2008年4月 1日 (火)

エイプリルフールの正夢?

11 1日、ガソリン値下げの様子を伺いに車で近所を探索。昨日とほとんど値段が変わらない店はどうやら閑古鳥が鳴いてました。

13私がいつも行くお店は「最安値!」という看板のみで何故か値段の表示は無し。それでも行列が出来るほどの繁盛振り。恐る恐る給油すると値段は何とリッター128円!一気に20円下がってましたね。満タンでいつもより千円は安い!エイプリルフールなのに夢のような大幅値下げでアリガタイ!

2 スタジオではこの2日間のリハで5台もの楽器を使う予定、朝から各楽器を念入りにチェック。昼からKさんが来訪、新しいドイツ製のフレンチチェンバロを試奏。演奏家の立場から色々なアドヴァイスを頂き感謝!

8 午後からはまもなくツァーが始まる伊藤深雪(Fp)・河村典子(Vn)のデュオのリハーサル。熱の入った練習の合間に皆でツァーのOFFの過ごし方を相談。日本海に面した街での公演が多いので新鮮な海の幸が楽しみ!

« 2008年3月 | トップページ | 2008年5月 »

2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ