« 2008年2月 | トップページ | 2008年4月 »
30日、先日のヒロ&リンダの来日ツァーでお供をしたフォルテピアノが久々にスタジオに帰還、早速コンサートを控えた演奏家が練習のために交代で来訪。今回のヒロ&リンダ来日ツァー前から数人の演奏家が連日練習していたお蔭で最近私のフォルテピアノのボリュームが出て来ていたのは確かなのですが、リンダさんが一週間弾いた後はもう別の楽器のように音色が激変、締まった張りのある音には持主もビックリでした。やはりオリジナル楽器を知り尽くしている奏者が弾くとコピー楽器からでもオリジナル楽器に近い音を引き出せるものだと彼女の楽器コントロールに脱帽。多分彼女はこの曲はこんなオリジナル楽器で演奏したいというイメージを思い浮かべながら演奏していたのでしょう。演奏家は出来るだけ良い音を常時頭の中にインプットしていないといけない事を再確認。演奏家は出来るだけ良い楽器を知る事、持つ事は本当に重要ですね。
我がフォルテピアノ、次回の出番はFp奏者の伊藤深雪さんとチューリッヒ在住のVn奏者の河村典子さんのDuoコンサートツァー。4月12日京都宮津 フィデルホール、14日京都 法然院、15日・16日富山・高岡 大野屋旅館、23日池袋 明日館講堂 以上で開催の予定。お寺や伝統ある和風旅館でのコンサートはどんな雰囲気になるのか楽しみ。もちろんフォルテピアノとの相性抜群の1927年建築の重要文化財・明日館講堂での演奏もご期待あれ。昨日は伊藤深雪さんが楽器の変化を確かめながら熱心に練習。
今日は午後から秋に連弾のコンサートを予定のオランダ在住のTさんが練習で来訪。やはり楽器の音色の変わりように驚かれた様子。
26日、今日も朝から別府の地獄めぐりの続き。歩いて何種類もの温泉の噴出し口が見れるとはさすが人気の観光地。実は40年振りの訪問でした。
色や姿も凄いながら蒸気が猛烈に噴出す轟音にも圧倒されましたね。
何故か地獄めぐりの中にワニ園や熱帯魚、動物園まであるのが面白い。ノドカなカバのアクビ(実は餌をねだっているのだとか)も愛嬌満点。
観光を昼までに済ませて午後からは大分で中村忠さんとヒロ&リンダのコンサート。本業はフォルテピアノというリンダさんのチェンバロ演奏が素晴らしくビックリ! 世界有数のオリジナル楽器コレクションを持つという彼女、良い音を知っているとこんなに音色が違うものなのかと改めて思い知らされました。ヒロさんと忠さんの絶妙の掛け合いも素晴らしい!この組合せでのコンサートが大分のみというのは本当にモッタイナイ!
25日、深夜順調に西へ移動、明け方九州入り。菜の花が咲くウララカな国道をノンビリ南下。昼前に別府に無事到着。演奏家達を待つ間、早速温泉で有名な別府の街を散策。
まずは大好物の柚子胡椒を求めてウロウロ。(大分産は美味!)見つけたのは地元産柚子胡椒専門店!迷うほど多種多彩な品揃えにまずは大喜び!
グルメの忠氏と合流すれば間違い無く旨いモノにありつける筈・・・、それまでは観光客の定番を味見する事に。まずは名物「だんご汁」。素朴な味なのですが少々値段がお上品だったかも?
明日のコンサートに備えて練習は忠さんのご実家で。ヨーロッパ勢はお座敷とチェンバロのデザインが合うねとお喜び!調律を済ませれば私はしばし自由時間。夕方も引き続き温泉観光へ。
これからはただの温泉旅行のスナップ集です。(いつもの舞台写真ばかりなのでたまには良いのでは・・・) 忠さんのご近所の迫力の間欠泉。間隔が短いので観光客には喜ばれてました。(一番喜ぶのは旅行会社?) 日本一の間欠泉と言ってましたが果たして本当?
こちらは本当に真っ赤な「血の池地獄」 染料など使ってないでしょうねえ・・・。
「かまど地獄」は入口が工事中。硫黄の臭いがすると温泉気分が出ます。
何故ワニがいるの?「鬼山地獄」 湯煙の向こうに温泉の定番「秘宝館」が見えました。(今だに人気あるのか?) 夕方慌しい「別府地獄巡り」。残りは明日朝に行けるかも?
熱心な練習の後は忠さんの案内で大分の海の幸を堪能。おかげで私は伝染性胃拡張及び腹部肥大病を発病か(笑)。もちろん感染元は忠氏、「また昔のようにファットブラザーズのお仲間に戻っておいで」というお誘いなのかも。何でも美味しい大分で育てば確かに忠さんのような体型になりそう。写真はレストランのいけすを興味深そうに見るリンダさん。イギリスの方でも美味しい生魚は好物の様子。食事後運転代行を初体験。日頃乗用車しか乗らない代行ドライバーにハイエースの運転をお願いするも慣れないせい何度もエンストして少々怖いドライブ。最後の駐車場入れは堪らず交代する羽目に。まあバンで呑みに来る方もあまりいないのかも・・・。
24日、大阪豊中のノワ・アコルデでヒロ&リンダの両氏に中村忠氏が加わり公開レッスンなど。まずは大分でのコンサートのリハーサル。初めて聞くリンダさんのチェンバロもフォルテピアノと変わらず素晴らしい音色で大分のコンサートが楽しみ(誰か聞きにきませんか? ちょっと遠いけど・・・)
演奏家の練習の間に抜け出し近くでランチ。前回見つけた駅前の庶民的な麺&寿司屋が実は中々「出来る」お店!大阪的な押し寿司や魚料理も豊富、どれも旨そうな品揃え、(呑み屋としても凄そうですが) 今日の注文は迷いながらお勧めのホタルイカ丼。ノワ・アコルデに行く最大の楽しみがこの食堂かも。
夜はノワ・アコルデで公開レッスン。細部までこだわった芳醇なニュアンスの音楽を作り出すヒロ氏のアイデアが垣間見れてましたが、その音にこめられた情報量の膨大さに圧倒されました。
最後に中村忠氏のインタビューでヒロ氏のトーク。バロックヴァイオリンとの出会いや最近の活動、楽器の様式など日頃聞けない(知りたい)話が次々に登場し楽しい一時でした。イベント終了後チェンバロを積んで深夜九州へ。
23日、昨夜の明治学院でのマタイ公演終演後(22時近くでした!)速攻でチェンバロ・ポジティフオルガンを車に積み込み目白へ帰還。スタジオに慌しく楽器を戻してから今度はフォルテピアノと別のチェンバロを持って深夜関西へ移動。早朝無事神戸着。朝8時から大阪・豊中のノワ・アコルデにジャーマンチェンバロを搬入。明日のヒロ&リンダのレクチャーで使う予定。
チェンバロ搬入後に急いで移動、朝9時に兵庫芸文センターにフォルテピアノ搬入。(慌しい!)今日はヒロ&リンダのフォルテピアノでのツァー最終公演、再びモーツァルトプログラム。すり鉢状のユニークな客席での響きをヒロ氏は念入りにチェックし演奏位置を決定。単純に残響があるだけでは満足出来ない様子。音楽的に絶対妥協しない姿勢には感心。
このホール、楽器の位置で音色の変化が激しいかも?二人の絶妙のコンビネーションを作るのは中々難作業の様子。今日も繰り広げられた密度の濃い二人のモーツァルトの演奏は聴き応え満点!明日からは二人に中村忠氏を交えたバロック演奏のプログラム、リンダさんのチェンバロ演奏が楽しみ!(もしかするとCD録音は無いのでは?)
ヒロ&リンダの公演終了後、フォルテピアノを積込み再びノワ・アコルデへ。夜は明日の公開レッスンのための関西の実力派4人のアンサンブルの練習を少し見学。小ぶりなサロンながらしっかりした内装で古楽器との相性は抜群!最後に明日からの九州公演のためフォルテピアノとチェンバロを神戸の倉庫に一時避難。ずっと楽器を動かしていた1日でした。ヤレヤレ!
22日、バッハの誕生日だった昨日に続き今日も明治学院バッハアカデミーの「マタイ受難曲」公演。寒かった昨日に比べて桜の蕾が思わず開きそうな暖かな陽気。風邪でダウンのソプラノ歌手が急遽交代、何とドイツから帰国直後だった佐竹由美さんが駆けつけて見事な歌を披露。(流石!)
昨日は暖房の効きが悪いチャペルでお客様には寒いながらチェンバロ・ポジティフオルガンには最適な環境で調律も余り苦労しなかった様子。今日は春の陽気のお蔭か場内は結構温度があがり2台の鍵盤楽器のピッチが途中で相当変化した模様、休憩中に大幅なピッチ上げ(オルガンはピッチ下げですが)をする羽目に。お客様に向いて設置のチェンバロがもし断弦すれば、切れた弦は真っ直ぐに客席に飛び込む事必至という事で、今日もアシスタント役のI氏に「調律中に弦が飛んでいく方向に立っててください」と急造の人間盾作戦を実行。(彼は体も大きく好都合!) 休憩中に意味も無く指揮台に立つ怪しい男性はそんな事情でした。幸い断弦なく休憩時に無事2台の調律も終了。パイプオルガンとチェンバロの共演はいつも苦労が多い!
21日、今日はバッハの誕生日。マタイ受難曲のコンサートは正しくこの日に相応しいプログラムながら、今日は他にもモーツァルト(ミサ曲のリハーサルでご近所のお仲間に応援を依頼)、ベートーヴェン(ヒロ&リンダの公演、こちらは掛け持ち)と中々バラエティに富んだ仕事が舞い込んで来てました。まずは朝から明治学院でのマタイ公演の調律へ。午前中はチャペルは卒業式との事で外で待機。式の終了後慌しくコンサートの準備。本番6時間前に賞味期限の長い調律をした後は今日もI氏に留守番役を願いして次の会場へ急いで移動。
午後は代々木のホールでフォルテピアノを搬入・調律。ヒロ&リンダの来日公演2日目はベートーヴェンを中心としたプログラム。モーツァルトからベートーヴェンへ曲が変わったと言え、先日の銀座のホールと響きが全く違い同じ楽器・奏者と思えない音色の激変振りにビックリ。ホールも楽器だというのは本当だったと改めて実感。
艶やかなヒロさんのヴァイオリンは今日も絶好調。ベートーヴェンとなるとダイナミックな音で魅了するリンダさんのフォルテピアノも凄い!ベートーヴェンプログラムは今夜だけというのは何とも贅沢でモッタイナイ!23日の兵庫での最終公演ではこの日だけというフォルテピアノソロのモーツァルト「トルコ行進曲」が楽しみ!曲によって多彩な音色を紡ぎ出すリンダさんの演奏に脱帽でした!
代々木のコンサート終了後スタジオに戻りテレビをつけると、先ほどまでマタイ公演の指揮をされていた(はずの)H先生が先日来日のオランダバッハ協会のヨハネ公演の録画中継の解説で登場されていたのにビックリでした。
20日、今日は明治学院バッハアカデミーの「マタイ受難曲」のリハ2日目。昨日はお留守番をお願いしていたので今日は朝からしっかり調律。リハ開始時にオルガン奏者が少し遅れますとの事で、珍しくチェンバロ担当のW先生がオルガンも演奏。
マタイのリハの途中、またもや留守番役をI氏にお願いして池袋でチェンバロの運送。引き取った楽器を持って目白に戻ると、明日のハクジュホール公演を控えたヒロ&リンダの両氏が今日もスタジオでリハーサル。昨日のモーツァルトの世界から一転、明日は濃厚な(!)ベートーヴェンの演奏が聞ける様子。
明治学院に戻り、明日から2日連続のマタイ公演の会場である大正5年建築のチャペルを下見。2年を掛けた大改修も終わったとの事で久々に中を拝見するも、二階席を縮小したり客席の柱が無くなったりと大幅な改装があった様子。何よりも正面にあった古いパイプオルガンが無くなってました。実は新しいオルガンが2階バルコニーに出来ているはずが少々オルガン設置工事が遅れているとの事。現在はオルガンを支える鉄骨のみの姿でした。どんなパイプオルガンが入るのか興味深々!
マタイ受難曲はご存知のように2つのオーケストラと合唱が交互に(時には一緒に)演奏する編成、この時期BCJもマタイ公演があるとの事で、何と現在東京周辺で4つ分の古楽器オケが動いている計算か。管楽器など良く集まったものです。今回のオケの中に何故かガンバ奏者だけは3人(?)もいて人材は豊富なのが可笑しい!(3人ともVn、Vl,Cbで参加ですが) 練習終了後に楽器をリハ会場からチャペルに移動。改装後のチャペルの音響が楽しみ。(内装が色々改善されたとの事で残響が増えた様子)
19日、今日は早朝6時にスタジオ出発。(今日はアシスタントのふいご屋 I氏ご苦労様です) まずはオルガン・チェンバロを積んで明治学院へ。21・22日公演のバッハ・アカデミーのマタイ公演のリハーサル。朝7時半(!)楽器搬入との依頼で「何故早朝に?」と思っていたら校内に珍しい袴姿の女学生がウロウロ。そうか卒業式だったのですね。楽器を設置した後、留守番をふいご屋氏に託し今度は銀座へ移動。
銀座のホールでは昨夜搬入のフォルテピアノを調律。時差ボケのお蔭か(?)朝から元気な奏者のリハーサル。来日の3公演ともプログラムが違うとの事でいくらでも練習したい様子。
リハの合間に銀座でランチは歌舞伎座前の某老舗インド大衆レストランへ。一歩店内足を踏み入れた途端、座る前から「何にしますか?~注文はムルギーカレーのランチだよね~」と牛丼屋もビックリのスピーディーな注文取り、相変わらずインド人特有の名物マスターの押しの強い応答が楽しい。料理が出てきてからお店のスタッフがわざわざ目の前で鶏の肉と骨を裁いてくれるのも毎度のサービス(ならば出す前に骨を抜いてくれば良いのですがね) カレーとしては少々値段高めながらインド文化の体験料付きと思えばまあ納得か。
今日の公演はヒロ・クロサキ(Vn)&リンダ・ニコルソン(Fp)のデュオによるオールモーツァルトプログラム。艶やかなヴァイオリンとダイナミックでシャープなフォルテピアノの共演は聴き応え充分!本番前の調律中に客席を眺めても何故かいつものバロックヴァイオリン系の方がほとんど来ていない!良く考えるとこの時期受難曲のコンサートがあちこちで競合、関係者は皆リハーサルなどで忙しく聴きに来れない様子。ヨーロッパ屈指のデュオによるモーツァルトなのに聞き逃すとはモッタイナイ!21日のハクジュホールでのお二人の公演(こちらはCPEバッハやベンダ、ベートーヴェンなど)はまだ少々チケットあるとか・・・(モッタイナイ!) 乞うご期待!
18日、最近コンサートレンタル用楽器に加わったフレンチ2段チェンバロのご機嫌伺いで池袋「SPACE・1F」を訪問。現在はこのサロンで保管中、多くの方に弾いていただいてます。10日振りに見る我がチェンバロ、大分調子は上がってきた様子でドンドン鳴ってきました。これからが楽しみ!4月にはいよいよコンサートデビューの予定です。乞うご期待!
昨日に続きスタジオではヨーロッパからの2人のリハーサル。疲れも見せず熱心な練習の合間の休憩時、リンダさんがスタジオのCD棚から日本の某楽器博物館のフォルテピアノ録音のCDを発見、興味深そうに中身をご覧になっていると「この楽器とこの楽器は私も持っているわよ」との事。羨ましい・・・。練習終了後急遽予定変更で明日の本番会場に楽器を搬入。(夜本番終了後に舞台へ搬入) 帰宅後別の楽器2台を車に積込み。今日からしばらくは慌しい毎日です。
17日、今日はヨーロッパからのお客様でスタジオは千客万来。まずはオランダ在住のフォルテピアノ奏者の丹野めぐみさんが秋のコンサートの打ち合わせ&楽器試奏で来訪。丹野さんは去年のブルージュ古楽コンクールでセミファイナルまで進出した実力派。10月の東京でのコンサートではイタリア人奏者アントニオ・ピリコーネ氏との連弾を予定との事で演奏が楽しみ。
午後からはヨーロッパから到着直後のヒロ・クロサキ(Vn)とリンダ・ニコルソン(Fp)の両氏が間も無く始まる来日コンサートツァーのリハーサルで来訪。世界有数の楽器コレクションを持つリンダさんに我がフォルテピアノを弾いてもらうのは嬉しいものの大いに緊張。様々な楽器を知り尽くしている方だけあって、すぐに我が楽器から思い通りの音色を引き出した演奏テクニックには脱帽!2人の13年振りの来日公演は19日王子ホール、21日ハクジュホール、23日兵庫芸文センターの予定。乞うご期待!
16日、早朝神戸出発。もう春のような陽気の中東京へ移動。先月開通の新名神を久々に利用するも、旧名神と比較すると距離で約30km、渋滞無ければ時間で約30分も節約になる様子。道も平坦で走りやすい(結構スピード出せます)。 ただ名古屋湾に掛かる高速橋がいつも強風に煽られて走りにくいのが少々難儀かも。鈴鹿では反対車線が大渋滞、鈴鹿レースの開催だったのか?静岡あたりでは春霞の中ウッスラ浮かび上がる白帽子の富士山がキレイ。昼過ぎに順調に東京到着。首都高ガラガラでラクチンでしたね。オルガン・チェンバロをスタジオに戻すとまたもや満杯状態。
夕方から都内の個人宅でスピネットチェンバロの修理。「引っ越した途端楽器の調子が悪くなりました」との事で駆けつけるも、入居以来新しい部屋の湿度が極端に低くチェンバロはすっかりご機嫌ナナメの様子。ピッチが半音どころかベロベロに低下で困った!断弦の恐れがあるので時間を掛けてゆっくりピッチ上げ、同時に響板の変化でバラバラになったツメの調整でもヒト苦労。不機嫌なスピネットの調整はチェンバロより難しいと実感。昔人気だったT社のスピネットはモダン構造だったので頑丈だったのですが。
15日、神戸はもう春のような陽気で暖かいを通り越して少々暑いぐらい!楽器満載のままなので久々に車のエアコンで冷房をONに。今日は大阪豊中の音楽サロンノワ・アコルデを訪問。今度4月24日に開催のヒロ・クロサキ公開レッスンの受講者の練習のためにチェンバロを提供。この会場、タイルの床などしっかりしたな内装で古楽器向きの音響が素晴らしい!最近は芝崎久美子さんや寺神戸亮氏のコンサート&公開レッスンなど古楽系のイベントも活発な様子。レザールフロリサンなどで活躍した世界的なコンマスの両雄である寺神戸氏の次にすぐヒロ・クロサキ氏とは中々豪華なラインナップでは?4月23日は公開レッスンの後、珍しいトークイベントもあるとの事。どんな話が飛び出すか楽しみ!
午後から西宮の老舗酒蔵のレストランで会食。三月らしい盛り付けがウレシイ!そう言えば大の日本酒好きながら地元灘の酒はほとんど知らず、(大手の量産の酒はあまり興味無し?) その真価を知るために老舗酒造蔵の純米酒を試しに購入。昔某有名グルメ漫画で「灘で唯一良心的な酒蔵」と紹介されていたのは本当なのか?
写真はレストランの外にあった昔の宮水の運搬車。灘の酒蔵の美味さの秘密は私の生れ故郷「西宮」の酒蔵地帯で湧き出る地下水「宮水」のお蔭というのが江戸時代からの伝承された酒作りの秘伝とか。夜に早速灘の老舗の純米酒を頂くもやはり私のストライクゾーンには引っかからないボール球だった様子。高級クラスなら少しはマシなのかも?(私が買ったのはベーシックな価格) でも高くて美味しいはあたりまえ!それならもっと別のもの買ってますしね。
14日、大阪でのポッペア公演本番。生憎の雨ながら乾燥が怖い調律師には恵みの雨か。でも屋根の下までたどりつけない特殊な搬入口(?)のお蔭で舞台スタッフには恨めしい雨かも。今日は本番3時間前にチェンバロ・オルガンを調律。前日からオケピット入りのお蔭で楽器は安定しているのでホッ。最近弦楽器や管楽器の皆さんは小型チューナーで各自調弦されるので傍で他の方が練習されていても平気な様子、昔みたいに傍で調弦すると練習を止めて譲り合う習慣は無くなりつつあるのかも。お蔭でこちらも賑やかな中で調律する事多し、またしっかりピッチを維持しないとマイチューナーでチェックして「少し下がってますね」と突っ込みを入れられる確率高し、シビアな世の中になってきたモンです・・・。
今公演、終演予定が21時ながらホール退館・完全撤収が何と22時!1時間でオペラの大掛かりなセットを分解し運び出さないといけないとは厳しいなあ。トバッチリで「楽器搬出は出来るだけ素早く邪魔にないようにお願いします」との指令が。結局大道具とかち合わないように客席から搬出する羽目に。時間が無いとの事で終演で拍手が止まった途端にオケピットに乱入,すぐに楽器の梱包開始。3台の楽器の梱包が終わりフト舞台を見るとものの15分でもう舞台のセットが消えてるのにはビックリ。ベテランの舞台スタッフはやる事が素早い!雨は上がったものの濡れた場所でヒーヒー言いながらチェンバロ・オルガン3台をハイエースに積み込む頃にはもう大道具の撤収は完了。人海戦術といえプロの仕事に感心。
13日、西でのモンテヴェルディ公演のGP。初めてオケピットに入るも何とかチェンバロ・オルガン3台も無事納まり一安心。今回の大阪の老舗ホールの搬入口が中々意地悪で、途中に変なスロープがあり屋根の下まで車が入らない!大道具の搬入も苦労するとか・・・。俗に言う「設計者出て来い!」というホールですね。このホールもまもなく閉館とか。(私は今回で最後か?) 舞台の方に聞くと他にも閉館の危機のホールは全国に多いよとの事。琵琶湖畔の某有名ホールも閉館?売却?で揉めてると聞いてビックリ!(まだサラッピンではないですか!)
今回のモンテヴェルディのオペラ、モダン楽器での演奏という事でA=442の平均律で調律。最近ミーントーン調律でのモンテヴェルディばかり聞いていたので平均律による演奏は少々驚きでした。何しろ和音の変化のニュアンスが「ツルツル」に聴こえます。ミーントーン調律がいかにモンテヴェルディの音楽で重要だったかを再認識。しかし平均律での演奏を体験しないと理解出来なかったので今回は貴重な経験か。(何だか違う時代の曲に聴こえるし・・・)
12日、朝からお上への年貢納めのお届けのために(憎っくき!)税務署に出向く。何だかんだと言いながら年々巧妙な手口で年貢を余分に巻き上げられているような気がするのは私だけ?相談コーナーでは周辺の皆様の相談内容が漏れ聞こえてくるものの、皆さんそれぞれドラマのある生活をお過ごしの様子。(まあ相談に来られるだけあってほとんどの方は去年特別な事があった方かも)
午後から昨日に続きモンテヴェルディのオペラのリハ。今日から歌手が参加。やっとこのオペラの全容が見えてきた。今回は1960年代の編曲を使用との事でチェロ・バスが3組離れて配列という不思議な陣容。当時一体どんな演奏だったのか興味深々。出来れば当時の楽器(当然ペダル付きのモダンチェンバロ)で演奏を再現したかったなあ(私は楽器持っていませんが・・・) チェンバロ用の楽譜には16fの指示があったり、fffの音が結構使われていたり、ペダルでないと操作出来ない指示があったりとヒストリカルでは全然対応出来ない様子。オルガンもどんな形状だったか判らないし。楽譜の音域がやたら広いところをみると5オクターブ近くある電気(電子ではないですね)オルガンだったのかも?謎は深まるばかり。
久々に神戸に帰ると楽しみは「日本酒」。早速明石・江井ヶ島のご贔屓の酒蔵「太陽酒造」のお酒を2種類入手。片や8年古酒というワインのようなビンテージ物。もう琥珀色に近い濃厚さはブランデーのよう?片や「酒槽しぼり・おり酒」という微発泡のシャンパンのような日本酒。開封の時シャンパンのようにフタが吹っ飛ぶ程元気な日本酒。他には無い特別なお酒が簡単に頂けるのは神戸ならではか。
11日、昨夜楽器3台を積んで東京から関西へ移動。中央道は雪が無い代わりに霧でスピードが出ない。早朝無事神戸着。今日は尼崎で14日大阪で開催のモンテヴェルディのオペラ「ポッペア」公演のリハ初日。ポジティフオルガンは予算の関係でGPまでお休み(これが後に大変な事になるのですが・・・) 今日はチェンバロ2台のみの出動。リハ会場にチェンバロ搬入後近所でランチ。某グルメランキングで兵庫県No.1のカレー屋があるということで早速訪問。カウンターだけの渋い店内、インド系ではなく欧風のまろやかな味は中々絶品!
今回の公演、モンテヴェルディと言う事で狭いオケピットに長いイタリアン2台が収まるか不安で(オルガンやハープなど楽器の数は多いはず)、直前に1台を小型のフレミッシュ2段に変更。案の定リハ会場のエレベーターに予定のイタリアン(250cmと長い!)では入らなかった事が判明、胸を撫で下ろす一幕も。何とか苦労して(1人でエレベーター内で立てての運搬)2台のチェンバロをリハ会場に設置すると早速チェンバロを弾く方2人が登場。普段は伴奏ピアニストとの事でチェンバロに慣れたいと事前練習。
しばらく練習されていた奏者の方から「この譜面の16fという指示は何ですか?」「この楽器(FFーe3の5オクターブ)では鍵盤が足りないのですが・・・」と不思議な質問を頂き、こちらも最初訳が判らず?マーク・・・。何とモダンチェンバロ用の譜面でした。どうも1960年代の編曲だったようでリュート奏者からも「クラシックギター用の譜面で困った!」との悲鳴あり。早速ピアニストの方に「チェンバロの歴史・モンテヴェルディ時代から近現代のドラマティックな(?)変遷」を手短にレクチャーする羽目に。「この音が出なくなっちゃいました」「爪が折れたためですね、折れない弾き方は・・・」とチェンバロ奏法のレクチャーもついでに開催。 今日はオルガンパートはシンセサイザーで代用との事で用意されるも本物に近い音色を探すのが大変。ロックやジャズ系のオルガンサウンドは豊富ながらポジティフオルガン風の音色は皆無か。やっと何とか我慢出来る音色を探しだすも今度はピッチが変!スイッチをいじり回しているうちに元の音色がどこかに行方不明。出てくるのは派手で歪んだロック風の音色ばかり。「これ読めば判るはず」と渡された分厚い取説も最初のページから意味不明の専門用語のオンパレードで歯が立たず。訳判らず触る内に奇跡的に元の音色を発見。もう恐くてスイッチは触れない・・・。しばらくは楽しいハプニング続出の予感が。
10日、朝から武蔵野のホール入り。昨日急に使用が決まったモダンピアノの調律が先、フォルテピアノの調律が後。演奏家からの音楽上の希望で急遽1曲のみ現代ピアノを演奏することに。(まあブラームス編曲版のバッハだったのですが)。楽器のチェンジが大変では?と心配するもフランスでは良くやってるわよとの事。
今日はフランスから来日のアマンディン・ベイヤー(Vn)・エドナ・シュテルン(Fp)のデュオコンサート。フランス風の艶っぽいヴァイオリンの音色、丁重でニュアンスに富んだフォルテピアノの融合が素晴らしい!
演奏風景のアップもどうぞ! お二人の姿に見惚れたのか終演後のサイン会に結構男性陣が熱くなって並んでましたね。客席を見渡してフォルテピアノ業界の方がほとんどいらっしゃらなかったのは残念!
Vnのベイヤーさんはバンキーニやメメルスドルフなどと共演歴がある中々の実力者。Fpのシュテルンさんもモダンとフォルテピアノの両方で積極的に活動している様子。
終演後にまずサイン会、熱狂的な男性ファンに囲まれて中々の人気振り、その後に演奏風景の撮影の予定が、楽屋でお留守番だった赤ちゃんのディナーが先よ!とばかりに撮影が後回し。結構遅くまでお付き合いする羽目に・・・。スタジオにフォルテピアノを戻し今度はチェンバロ2台、オルガンの計3台を積み込んで深夜関西へ移動。相変わらず楽器の出入りが激しい日々が続きます!
9日、早朝から慌しい1日。朝8時までにフォルテピアノを調律。その後近所のお仲間I氏がスタジオ来訪し今度代理をお願いする楽器の調律の打ち合わせ&今日お出かけの別のチェンバロの調律を同時進行。(朝に3台も調律完了というハイペースだ) 次に明日本番のアマンディン・ベイヤー(Vn)・エドナ・シュテルン(Fp)デュオコンサートのリハーサル。実は昨日は目白スタジオでフォルテピアノ奏者のソロ練習、今日もスタジオでデュオ練習の予定だったのが昨夜遅くに急にホールでの練習に変更との連絡あり。今朝慌ててフォルテピアノを武蔵野のホールへ搬入。どうも赤ちゃん連れなので狭い我がスタジオは難しかった様子。
舞台は広いと言え赤ちゃんをあやしながらの練習は結構大変な様子。それでも子守唄代りの名演のお蔭か赤ちゃんは練習中も静かで中々お利口さん。何故か後ろにモダンピアノが登場してます。(何故でしょうかね?) フランスからのデュオのお二人、中々迫力のある演奏を披露、明日の本番が楽しみ!
フランス人デュオのリハーサルの隙間をぬって先日入手の白フレンチを池袋「SPACE・1F」にお届け。代わりに預かっていただいていたフレミッシュ2段を引き取り。新入りのドイツ製の白フレンチを初めて広い空間で鳴らしましたが、やはりフレンチらしい華やか音色でかつ力強い音量でしたね。弾きこめばもっと鳴ってくるでしょう。しばらく「SPACE・1F」で保管の予定ですのでお弾きになりたい方は会場までお申込ください。
フレミッシュの次に個人宅で保管中のイタリアンも引き取り夜はスタジオで2台共調整・調律。明後日からの大阪での「ポッペアの戴冠」で出動の予定。結局今日は2台がお出かけ、別の2台が里帰りと中々賑やかな楽器の出入りの1日でした。
8日、ピアノ調律に向うため実家の近くを通過中、いつも開店から行列が出来るお好み焼屋の前を通ると今日は何故か行列が無い!(時間が早かったせいかも) これ幸いと「昔から大好きだった近所のオッチャン・オバチャンがやっている大きくて旨いお好み焼屋」を久々に訪問。庶民的な店内を親子3代で切り盛りするのは相変わらず。(90歳近いオバアチャンは今日は不在でしたが) 鉄板の上で何度も引っくり返し分厚い中身までカリッと仕上げる熟練の焼き方は流石は50年続く老舗の技。昔は「LPレコードみたいにデカイ!(若い方判る?)」と言っていた大盛も相変わらず。お好み焼激戦区で連日行列が出来るのも納得。昔「ウマイ!」と思っていたものに今でも感動出来るのは嬉しい限り。
今日は自分が通っていた幼稚園のピアノの調律。何度か移転したため昔の建物では無いものの、やはり室内に昔の面影はいたるところに残っており40数年前の思い出が懐かしい。現在50歳というピアノもまだ現役で活躍中、もしかすると自分が園児の頃からあったピアノかも? (もう楽器の由来はよく判らないようですが) 幼稚園の3台のピアノを調律後、東京へ移動。しばらくお天気が続き雪無しの中央道を快適に走行。深夜目白に帰還。
7日、今日はピンチヒッターで大阪の某有名ホールで音大学生コンサートのチェンバロ調律。今時珍しく(?)楽器庫も24時間空調完備でコンディション安定しているのでチェンバロの調律楽ですよ!と言われ喜んで参上するも何故か楽器のピッチが大幅に低下していてガッカリ。今日はフタ取りで客席向いて設置との事で急なピッチ上げで断弦すると大変!(切れた弦は客席にすっ飛んで行くので大変危険)、私にしては時間を掛けて(1時間も調律してました!)ジワジワと小幅なピッチ上げ調律を繰り返し何とか通常のピッチで安定の様子。今日のコンサート、前半はヘンデル・ヴィヴァルディのバロックプログラム、後半はエルガーやメンデルスゾーンの19世紀プログラムとの事で前半でチェンバロはお役御免、早く帰れると喜んでいるとステマネの方が「最後の曲でもチェンバロ入ります」 そんな訳ないのでは?と確認すると何とメンデルスゾーンの「弦楽のための交響曲第9番」でチェンバロを使うとの事。ウーム、19世紀の作品でもチェンバロを使う事があるのか!油断禁物でした。
6日、新入りのフレンチチェンバロの調整が続く。製作家のアイデアを尊重しつつ自分の希望するタッチや音色を作り出すのは中々の難作業。各所を少しづつ調整しながら良いバランスを見極めるのは根気が要るものの、楽器とゆっくり対話が出来る楽しい一時でもあります。数日掛かってやっとコンサート用のタッチが作れた様子。
写真は楽器のコレクションと共に自慢の(?)楽器カバーのコレクション。フランス・ドイツ・オランダ・アメリカ・日本とオリンピックが開催出来るほど生まれは様々。落下傘で落としても大丈夫な程頑丈ながら楽器より重いのでは?という厄介なモノ、安くて軽いながら少々頼りないモノ、テニスラケットのカバーの生地を使った防水仕様の凝ったモノなどどれも楽器並みに個性豊か。新入りのフレンチチェンバロ君はドイツ製なので相性を考えてやはりドイツに注文する事に。製作家お勧めの初めてのカバーメーカーなのでその性能が楽しみ!(円安で高い買物になりそうですが・・・)
5日、朝からチェンバロの調整。実はつい先日ドイツ製の2段鍵盤フレンチモデルのチェンバロを入手(新品を注文していた訳ではないのですが)。新しいコンサートレンタル用の楽器としてまもなくデビューの予定。今まで当方のレンタル楽器は赤や黒、緑の地味な色か木目調の楽器が多かったのですが、今回の新しい楽器は鮮やかな白に金の装飾という結構派手な外装。舞台でどんな風に見栄えするかが楽しみ!まだデビューのコンサートは決まっていないのですが、近日中に皆様の前に姿を現す事になると思います。コンサートで活躍中のR・YOSHIDA作のフレンチとは全く違うキャラクターの楽器に仕上がった様子。結構オールマイティなレパートリーに対応出来る守備範囲の広いチェンバロではと思います。是非機会があればお試しください!
4日、スタジオでは4月から京都文化博物館(明治39年建築日本銀行京都支店跡・重要文化財)でスタートする大井浩明ベートーヴェンシリーズのリハーサル。数種類のフォルテピアノを作曲時代別に弾き分けるという全13回の意欲的な企画。私のフォルテピアノ(Walterモデル)は7月の第3・4回に参加予定。素晴らしい洋館でのフォルテピアノの音色が楽しみ! 練習魔のO氏、「ベートーヴェンは難しおすなあ~」(彼は京男)とボヤキ連発しながら長時間のリハーサル。3月は海外からのフォルテピアノ奏者の来日が多い様子、3月10日武蔵野市民文化会館小ホールでのアマンディン・ベイヤー(Vn) エドナ・シュテルン(Fp)のデュオコンサート、まだ日本では無名ながらフランス在住の若手奏者がどんな演奏を聞かせてくれるか請うご期待!(相変わらず前売ソールドアウトのようですが・・・) 3月下旬にはヒロ・クロサキ(Vn)&リンダ・ニコルソン(Fp)の大御所のお二人の来日ツァーもありますね。奏者によっての音色の変化はチェンバロ以上と感じるフォルテピアノの聴き比べが楽しみです。
3日、昨夜静岡を出発し深夜に滋賀県へ移動。早朝に安土のホールでオルガンを積込み。昨日はヨハネ公演無事終了との事。賞味期限の長い調律(24時間保った!)で上手く行った様子で一安心。午前中に大阪へ移動しチェンバロの積込み。昼前に急いで大阪を出発。一路東京へ。途中の諏訪湖は湖面が凍結したまま。やはり信州は寒い!一度は有名な御神渡りを見たいものですが・・・。
目白スタジオで楽器2台を降ろして急いで池袋「SPACE・1F」へ。今日は桒形亜樹子さんのクラヴサンリサイタル。ルイ・クープランやシャンボニエール・ダングルベールなど初期フレンチのプログラム(渋い!)。通常のリサイタルというよりも名古屋の新人チェンバロ製作家・加藤敦志氏の第一作の楽器のお披露目会か。ヴォードリータイプの初期フレンチ2段鍵盤、ショートオクターブというこちらも渋いモデルの楽器、丁寧な木工技術と芯のあるクリアな音色が素晴らしい!もちろん桒形亜樹子さんの楽器コントロールのテクニックと、初期フランス物の深い解釈を踏まえた演奏も素晴らしかったです。超軽いタッチから力強く張りのある音色を引き出す演奏家の技量には脱帽です。
満員のお客様は、演奏家、製作家、作曲家など業界の濃い顔ぶれがズラリと並び新人製作家の楽器への関心の高さが垣間見れました。やはり志高き意欲作は各方面に注目された様子。今後に期待しますゾ!
2日、静岡でコンサートのため早朝目白を出発。日曜の朝は高速イラズのスイスイ走行。東名高速では早朝半額割引を利用するために途中で一旦下車。再び高速へ戻ると「あれ?富士山が逆の方向だ?」、ウッカリ上り線に乗ってしまい慌ててUターン、節約のはずが結局無駄使いになってしまいショボン。途中下車はたとえ一部が半額になっても合計ではほとんど得にはならないようです。
今日は静岡のホール所有の楽器の調律。このクラヴサン、私の持つフランス生まれのフレンチモデルの2歳違いの弟楽器。凝った装飾は似ているものの良く見ればやはり手作りのせいか細部が大分違う様子。音色も育った環境が違うせいか個性の違いが歴然、ホール育ちのせいかまだまだ音も初々しい印象。調律してみるとここ数ヶ月出番が無かったとの事でピッチは少々ご機嫌悪し、本番前に断弦してしまい冷や汗モンでした・・・。
600席を越える大きな室内楽ホールながら曽根麻矢子(Cem)高木綾子(Ft)の人気Duoの出演するコンサートとの事で溢れんばかりのお客様が来場。お互いのソロとDuoでバロックから現代曲まで披露。終演後、またもや西へ移動。今夜も路上生活者です。
1日、明日本番のオラトリオ滋賀の「ヨハネ受難曲」のリハーサルで朝から安土・文芸セミナリヨへ。早朝神戸は雨、安土は雪では?と心配するものの雨で一安心。ただホールに除雪車があるのはやはり雪が多い証拠?リハの合間にホールに隣接する信長の館を見学。
1992年のセビリア万博で展示されたという信長建立の安土城天守閣の豪華さに感心。復元といえ細部まで凝った装飾が凄いです。
ここ安土に日本で最初の神学校「セミナリヨ」があったという事は「日本での西洋音楽の事始」と「日本で初めてパイプオルガンが演奏された場所」でもある訳ですね。(九州のセミナリヨとどちらが早かったんでしたっけ?) 滋賀県内で唯一の大型パイプオルガンを持つというホールも西洋音楽の聖地に相応しいのでは?
オラトリオ滋賀のヨハネ公演、今回はポジティフオルガンで出動。朝一番にホール到着、車の中で冷え切った楽器を少しでも早くに暖めたいと急いで舞台に楽器を搬入するも舞台が外と変わらないほど寒い!ここ数日コンサートが無く暖房が入っていなかったとの事。午前中時間を掛けてゆっくりと楽器を暖める作戦に急遽変更へ。昼頃やっと予定のピッチに上昇にヤレヤレ。夕方までリハに立会い夜は東京へ移動。深夜無事目白に帰還。
最近のコメント