今だ加湿器の出番無し?
8日、正月明けから暖かな天候が続く東京。いつもは冬場恒例の厳しい乾燥が始まっているはずなのに今年は何故か湿度が全然下がらない!例年、晴天で寒さが厳しい日が続くと外は10%台と凄い乾燥で、締め切った我がスタジオも楽器の搬出入で少しドアを開けただけであっという間に湿度が20%以上も下がってしまうはずが、今年は1月になってもスタジオ内は40%と楽器にとって比較的心地よい湿度、今だに冬場の主役の加湿器の出番がほとんど無し!変な冬になってます。(楽器にはありがたいのですが)
先日より新しくチェンバロをお持ちの方に楽器の管理を説明する機会が多く、「チェンバロにとって梅雨時の湿気よりも冬場の乾燥が怖いんです。楽器が壊れるのは実は冬場ですぞ!」と申し上げるも今年に関してはあまり説得力が無い・・・。かえってこういう「穏やかな冬」の方が急な乾燥が始まるとが楽器にはダメージが大きいかも?皆さんご用心を! 写真はアントワープの博物館所有の歴史的な鍵盤楽器達。この貴重な楽器達も湿度管理が甘かった時代に乾燥で次々に楽器が壊れてしまったとの事。有名なデュルケンのチェンバロなどは、講習会で誰でも演奏させてもらえる世界でも珍しい開放的なオリジナル楽器だったのに残念。去年夏に再訪したら博物館のいたるところに加湿器が設置されていたのが印象的でした。
« 池袋・SPACE 1F | トップページ | リストも弾いたフォルテピアノ »
「チェンバロ」カテゴリの記事
- 国産楽器3台が御相手(2025.01.22)
- ハプニング連発の千秋楽(2025.01.21)
- 勉強会(2025.01.20)
- 古都でCemコンチェルト&ブランデン5番(2025.01.19)
- チェンバロコンチェルト(2025.01.18)
コメント