熟年の楽器達
12日、朝から神戸をウロウロ。まずは神戸市室内合奏団のリハ会場にチェンバロ搬入。明日午後のリハのために賞味期限長めに調律(27時間持つか?)。明日は若葉マークの調律師に代理をお願いしているので少しでも負担が減るようにとの優しき配慮。午前中はもう一件、長年ピアノ調律を担当の某女子高でグランドピアノ2台調律。
未だ授業で使用の1台は何と49歳というご高齢ながらまだまだ健在。トラブルは無いのだが多少各所にガタも来ている様子、音色も「若さを失ってきているのでは?」との事で対策を検討することに。この時代のヤマハは本当に堅牢な作りで素晴らしい。
朝搬入のチェンバロの調律のチェックの後、神戸から大津へ移動。去年修復した堀さん1974年作のフレミッシュチェンバロを調整。季節の変わり目でトラブル発生するもあまり大きな変化は無い様子で一安心。堀氏の初期の楽器ながら(もう33歳!)当時からヒストリカルの製作スタイルがもう確立しているのに改めて感心。
分解修理中鍵盤の奥に堀氏のサインを発見。この楽器、チェンバロ業界をテーマにした話題の小説「優しい訴え」の主人公K氏の所有の楽器だったとの事。留学生と共にヨーロッパに渡り活躍後再び日本に戻ったという中々ドラマティックなストーリーを持つチェンバロ。。(今は大津の高校で活躍中) この楽器にまつわるエピソードでこれまた小説が書けそう
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