演奏より長い調弦はいかが?
16日、今日はオルフェオ公演はお休みで久々に個人宅へピアノ調律。いつもは高く感じるA=442のモダンピッチも今日は何故か低い感じ(笑)。連日オルフェオ公演でA=465で調律しているので耳が「ハイピッチの世界」に馴染んでしまった様子。我が耳がここまで進化(?)したのも約2週間以上毎日チェンバロ・オルガン計3台を調律していたお蔭か。
今回のオルフェオ公演は何しろ調律が必要な楽器が22台!(パーカッションもまだあった・・・) 皆順番に調弦したら多分本番より時間が掛かるのでは? 鍵盤楽器だけでもチェンバロ4列、オルガン・レガール6列の計10列ある。「速さが売り」(笑)の私でも1列の調律は約5分(これでも早い方でしょう)、頑張っても鍵盤楽器の調律は全部で50分(!)、理解あるお客様でも流石に「調弦を聴きに来た訳ではナイゾ」とおっしゃるのでは。 今回そんな苦情を回避するための対策は「鍵盤楽器は調律しない」。本番直前に調弦が必要な楽器がひしめく中、一番遠慮すべき存在なのでは?と言う事で鍵盤楽器陣の調律は昨日は何と開演5時間前。いやはや今回はトンでもなく賞味期限の長い調律を目指す羽目になりそう。今回レガール・オルガンで参加の調律のI氏(彼は今回一番厄介なレガールの調律も担当)もご苦労様!明日もオルフェオ公演あります。乞うご期待!
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