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2007年11月29日 (木)

クラーク氏の新作FPに脱帽!

2_2 29日、寒さが本格的になってきたのでコンサートシーズンを控えた各チェンバロを冬仕様へ変更のため総分解し調整。冬場の乾燥と寒さを想定し慎重に各部をチェック。

4 半年も様々なコンサートで使っていると内部にホコリ多し。総分解すると楽器もリフレッシュするのか鳴りに勢いと透明感が戻る様子。季節の変わり目には欠かせない行事か。

24

午後から相模原へ。注文から完成まで12年半も掛かったという伊藤深雪さんの新作フォルテピアノを拝見。現在世界最高峰のフォルテピアノ製作家・修復家として名高いフランスのC・クラーク氏が丁寧な製作で(それでも12年半は長すぎ!)この夏にやっと完成、日本に届いたというグラーフモデル(6オクターブ半・4本ペダル)を触らせていただく。

37 緻密な仕上げ、美しい外装、弾きやすいタッチ、まだ生まれたてというのに音量豊かで張りのある音色、さすが天才製作家と称されているだけあってクオリティの高さに脱帽。

27 第2響板があるタイプなので、装着時と外した時の音色の違いをジックリ比較。「第2響板はただの埃除け」なんていう説明をする専門家もいるものの、今回の楽器では第2響板の役割をはっきり認識出来たのが収穫か。装着すると劇的に音色が変わるのにビックリ。

クラーク氏の新作の他にも、伊藤深雪さん所有のオリジナルの6オクターブ(バイメス)と、5オクターブのコピー(シュタイン)も拝見。家の中がもう楽器博物館の様相か?(クラヴィコードもあった!) 伊藤深雪さんとは4月23日の明日館での「河村典子(Vn)&伊藤深雪(Fp)Duoコンサート」でご一緒出来るので楽しみです。(この時は5オクターブ半のフォルテピアノを使用予定)。クラーク氏のグラーフピアノはまだ出番は決まっていないとの事。コンサート会場で音色を聴ける時が待ち遠しい!

49 夜に近所のカレー屋で遅い夕食。このお店、元ジャズミュージシャン(梅津和時氏率いるドク梅バンドの元ドラマー)が経営の小さなカレー屋とか。深みのある味の極辛カレーが旨い!

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