ウルサイのはお互い様?
28日、今日は上野の某音大(バレバレ?)でフォルテピアノの学内演奏会。持ち込みの楽器をリハの部屋に搬入するとそこに学校所有のドイツの有名メーカー(モダンチェンバロで有名かも・・・)のフォルテピアノが。イヤハヤ中々凝ったメカニックに感心。オリジナル楽器のコピーの方が実は簡単なのに、現代風の複雑な設計にしているところがスゴイ!モダンチェンバロならぬモダンフォルテピアノといった存在なのかも?
今日のコンサート、私はフォルテピアノの調律、チェンバロの調律は駅前商店街組合のお仲間G社のS氏と珍しく2人の共演(?)。予定目白押しの会場なのか我々に頂いた調律時間は2台で50分。最初「フォルテピアノの調律は裏でやってね」とのお話に、「あまりに環境が違うので出来れば舞台上で調律させてください」とお願いするも「時間がないかも」。お仲間S氏に拝み倒して(脅して?)フォルテピアノの調律時間を20分頂く事に成功。まずはチェンバロの調律からと言う事で待機しているとチェンバロのご機嫌が悪いのか「プッツン」との楽器の悲鳴が上がり始め(断弦だ~)、中々手こずっている様子。コリャ駄目だとフォルテピアノを裏の部屋に持ち込み調律するもエアコンの風直撃でこれまたキビシイ環境。最後の10分に再び舞台に楽器を戻し、もう真横でチェンバロ調律が続行中も構わずフォルテピアノも調律。自分で調律しているフォルテピアノより隣のチェンバロの方が耳元に近くウルサイったらアリャしない!S氏もチェンバロ調律しているのに隣でフォルテピアノ鳴らされて困ったでしょうね。最後の追い込みで2台がニギヤカに調律中にも再び隣で「プッツン」(今日何本目?)。マイッタナ~との様子のS氏。(ちょっと顔色変わった?) 結局私が静寂の中で調律出来たのは僅か数分!イヤハヤ厳しいお仕事でした。 帰りにここの先生でもあるフルート奏者のLさんと遭遇。「この学校にはフォルテピアノの形に似た木目調の不思議なチェンバロがあるのよ。その楽器には何とペダルが沢山付いてるの」とおっしゃるのにビックリ。フォルテピアノは見ていてもモダンチェンバロはご存知無いという「幸せな世代」がもう日本古楽界の主力になっているのかと驚きましたね。
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