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2007年11月

2007年11月30日 (金)

フォルテピアノの苦悩

Photo 30日、昨日触らせていただいたクラーク氏作のフォルテピアノの感触を忘れない内にと、早速早朝から自分のフォルテピアノを調整・調律。モデルや製作家の作風が比較出来て興味深い!初めて触るフォルテピアノの調律が意外に難しいのが判り、ヨーロッパの技術者の苦労が少し理解出来たかも。今年の夏のブルージュの古楽コンクールで我が楽器の製作家マクナルティ氏の調律風景を思い出すも色々な工夫があった様子。

1 チェンバロと違い重いフォルテピアノの運送もヨーロッパの技術者は結構工夫してましたね。マクナルティ氏が雑談しながら簡単に運んでいたのは100kg近い中型フォルテピアノ。階段上げもその辺にたまたまいた人に手伝ってもらう姿は日本では真似は出来ないかも?軽そうに運んでるのですがね・・・。

2007年11月29日 (木)

クラーク氏の新作FPに脱帽!

2_2 29日、寒さが本格的になってきたのでコンサートシーズンを控えた各チェンバロを冬仕様へ変更のため総分解し調整。冬場の乾燥と寒さを想定し慎重に各部をチェック。

4 半年も様々なコンサートで使っていると内部にホコリ多し。総分解すると楽器もリフレッシュするのか鳴りに勢いと透明感が戻る様子。季節の変わり目には欠かせない行事か。

24

午後から相模原へ。注文から完成まで12年半も掛かったという伊藤深雪さんの新作フォルテピアノを拝見。現在世界最高峰のフォルテピアノ製作家・修復家として名高いフランスのC・クラーク氏が丁寧な製作で(それでも12年半は長すぎ!)この夏にやっと完成、日本に届いたというグラーフモデル(6オクターブ半・4本ペダル)を触らせていただく。

37 緻密な仕上げ、美しい外装、弾きやすいタッチ、まだ生まれたてというのに音量豊かで張りのある音色、さすが天才製作家と称されているだけあってクオリティの高さに脱帽。

27 第2響板があるタイプなので、装着時と外した時の音色の違いをジックリ比較。「第2響板はただの埃除け」なんていう説明をする専門家もいるものの、今回の楽器では第2響板の役割をはっきり認識出来たのが収穫か。装着すると劇的に音色が変わるのにビックリ。

クラーク氏の新作の他にも、伊藤深雪さん所有のオリジナルの6オクターブ(バイメス)と、5オクターブのコピー(シュタイン)も拝見。家の中がもう楽器博物館の様相か?(クラヴィコードもあった!) 伊藤深雪さんとは4月23日の明日館での「河村典子(Vn)&伊藤深雪(Fp)Duoコンサート」でご一緒出来るので楽しみです。(この時は5オクターブ半のフォルテピアノを使用予定)。クラーク氏のグラーフピアノはまだ出番は決まっていないとの事。コンサート会場で音色を聴ける時が待ち遠しい!

49 夜に近所のカレー屋で遅い夕食。このお店、元ジャズミュージシャン(梅津和時氏率いるドク梅バンドの元ドラマー)が経営の小さなカレー屋とか。深みのある味の極辛カレーが旨い!

2007年11月28日 (水)

ウルサイのはお互い様?

8 28日、今日は上野の某音大(バレバレ?)でフォルテピアノの学内演奏会。持ち込みの楽器をリハの部屋に搬入するとそこに学校所有のドイツの有名メーカー(モダンチェンバロで有名かも・・・)のフォルテピアノが。イヤハヤ中々凝ったメカニックに感心。オリジナル楽器のコピーの方が実は簡単なのに、現代風の複雑な設計にしているところがスゴイ!モダンチェンバロならぬモダンフォルテピアノといった存在なのかも?

11 今日のコンサート、私はフォルテピアノの調律、チェンバロの調律は駅前商店街組合のお仲間G社のS氏と珍しく2人の共演(?)。予定目白押しの会場なのか我々に頂いた調律時間は2台で50分。最初「フォルテピアノの調律は裏でやってね」とのお話に、「あまりに環境が違うので出来れば舞台上で調律させてください」とお願いするも「時間がないかも」。お仲間S氏に拝み倒して(脅して?)フォルテピアノの調律時間を20分頂く事に成功。まずはチェンバロの調律からと言う事で待機しているとチェンバロのご機嫌が悪いのか「プッツン」との楽器の悲鳴が上がり始め(断弦だ~)、中々手こずっている様子。コリャ駄目だとフォルテピアノを裏の部屋に持ち込み調律するもエアコンの風直撃でこれまたキビシイ環境。最後の10分に再び舞台に楽器を戻し、もう真横でチェンバロ調律が続行中も構わずフォルテピアノも調律。自分で調律しているフォルテピアノより隣のチェンバロの方が耳元に近くウルサイったらアリャしない!S氏もチェンバロ調律しているのに隣でフォルテピアノ鳴らされて困ったでしょうね。最後の追い込みで2台がニギヤカに調律中にも再び隣で「プッツン」(今日何本目?)。マイッタナ~との様子のS氏。(ちょっと顔色変わった?) 結局私が静寂の中で調律出来たのは僅か数分!イヤハヤ厳しいお仕事でした。 帰りにここの先生でもあるフルート奏者のLさんと遭遇。「この学校にはフォルテピアノの形に似た木目調の不思議なチェンバロがあるのよ。その楽器には何とペダルが沢山付いてるの」とおっしゃるのにビックリ。フォルテピアノは見ていてもモダンチェンバロはご存知無いという「幸せな世代」がもう日本古楽界の主力になっているのかと驚きましたね。

2007年11月27日 (火)

チューニングハンマー

27日、午前中都内北部にある某音楽事務所を訪問。久々にお会いする社長と「親指と人差し指の指先が出会う先に我々の明るい未来があるのか?」との哲学的(?)なお話を少々。

13 午後からは某音大を訪問。お世話になっている楽器担当の方から「200年前のオリジナルのフォルテピアノに合うチューニングハンマーあるかな?」との問い合わせがあり、私が所有の沢山のハンマーをお持ちして使いやすさをチェックしていただく。イギリス製の手作りハンマーが中々上出来か。

5 ついでに校内の楽器コレクションを見学。これは100年前のプレイエルのグランドピアノ。相当部品は交換されているもののまろやかな音色が素晴らしい。私も一度サントリーの小ホールでのコンサートで調律させていただいた楽器。その後相当修復された様子で今は以前より弾きやすく音色もクリアーに。

15 チェンバロ部屋には20世紀のヒストリカル楽器と言えるモダンチェンバロが2台。ドイツの代表的なメーカー2社が弾き比べられるとは贅沢!(大半のチェンバロ奏者にはあまり興味が無いかも・・・)

21 夕方から偶然(本当か?)オランダのブロンズ氏の公開講座があり、そのリハーサルをコッソリ見学。楽器は約190年前のプレイエル。世界的にもショパン以前のプレイエルは珍しいのでは? フォルテピアノにも精通したベテラン演奏家がオリジナル楽器を短時間でどうコントロールしていくのかが垣間見れて興味深い。夜は久々に自分の体のメンテナンスと言う事で鍼灸院へ。急な季節の変化に体調崩す方が多いようで先生もフル回転の様子。

2007年11月26日 (月)

MADE IN USA の繊細な音色

Photo26日、今日は演奏家Mさん宅のチェンバロのメンテナンス。鍵盤・ジャックなどを総分解し各部を慎重にチェック。やはり1年も経つと結構微妙な変化が起こっており、タッチや音色に影響が出ている様子。

4 このチェンバロ、さすがMADE IN USA!と感心する程パワフルな音量でヨーロッパ製の楽器と一味違うキャラクターか。音量豊かながら意外に繊細なツメの削り方にも感心。(70年代の銘器ボストンダウドと類似点があるかも)腕っ節は強いが小技も利きます!といったところかも。

2007年11月25日 (日)

群響「ロ短調ミサ」本番

1_2 25日、群響「ロ短調ミサ」富岡市での本番。早朝から会場でポジティフオルガンを使って余裕のアートパフォーマンス?、いや冷えたポジティフオルガンを照明が付く前から必死に暖めてるだけ。昨日の半分の時間でピッチを上げないといけない強行スケジュールも何とか「奥の手」2連発でリハに間に合い一安心。

3 ポジティフオルガンとチェンバロの2台担当のTさん、分厚い楽譜を持って2台の楽器を忙しく往復する事に。先週のように2台の楽器の合体技もありかもと思うも、重い2段鍵盤のチェンバロをオルガンに載せるのは厳しい? 本番前、ポジティフオルガンの調律も無事終了、ヤレヤレと思っているとこの3日間オルガンの事ばかり考えていたのを嫉妬したのか日頃トラブル無しのジャーマンチェンバロ君、本番15分前の調律最後でいきなり「プッツン」(珍しく断弦)。急いで弦を張り直し本番にはセーフ。確かに厳しい環境だったのはオルガンだけではないのは判るんですがね。(笑) 2台の楽器が舞台で張り合ったのかも?

6

群響+地元の合唱団によるバッハの「ロ短調ミサ」も無事終演。東京へ戻る関越道は何と40km近い大渋滞。そういえば今日は連休最終日でしたね。

2007年11月24日 (土)

冬はツライヨ!(オルガン編)

18 24日、昨日に引き続き群響の「ロ短調ミサ」のリハーサル。本番会場の富岡市かぶら文化ホールはまだ新しく中々音響の良さそう。昨夜移動のため車中泊の楽器を舞台に設置してチェックすると何とオルガンはピッチが7ヘルツも低下。早速舞台で暖房や照明でオルガンを暖めても夜間車で冷え切ったためか中々ピッチが上がらない。2時間暖めても効果無く最後は非常手段でピンチを凌ぐ羽目に。リハ開始に何とかピッチは上がりヤレヤレ。明日は9時から暖房が入るのに10時半リハ開始と今日以上に厳しいスケジュール。舞台上に楽器を置きっ放しといえ寒さの厳しい時期、夜間の防寒対策でまたもや最近考案の「奥の手」を繰り出す事に。(人間用の防寒グッズを転用) やはり冬の寒さはオルガンにはツライ!

2007年11月23日 (金)

「ロ短調ミサ」IN群馬

6 23日、群馬交響楽団の「ロ短調ミサ」のリハーサル初日。早朝高崎へ向けて出発、連休で関越道は大渋滞、ギリギリに会場到着。冬本番と言う事で新潟方面はチェーン規制の様子。昨日頑張って冬タイヤに交換したのでもう上州の奥地で雪に遭遇しても大丈夫と思いきや、群響の人に「高崎は東京より雪は降りませんよ」と聞かされ拍子抜け。雪は心配なくても寒さは厳しい!高崎の会場にポジティフオルガン・チェンバロを搬入するも、運搬中にシッカリ冷えた楽器を暖めるのがひと苦労。前日にピッチを合わせたはずの2台の楽器がもう6ヘルツも違う!ここは「長年の勘」で2台の楽器を暖まり具合を見ながら慎重に調律。リハ中に高崎の街を少し散策、オラが街から首相が出たとお祝いの看板が多数出るも、古い街並みは少々活気が薄く寂しい様子。夜は高崎の老舗ホテルに宿泊。周辺は古い雰囲気の「歓楽街」、食いモン屋もコンビニも無く古風な大人の(笑)飲み屋ばかり。いつもは全国チェーンのレストランの進出を敵視する私も、少しは進出しろよと思ったほどですが・・・。

2007年11月22日 (木)

冬支度OK!

9 22日、朝神戸を出発し名神高速を東へ。雪の難所関が原で冷たい雨、冬タイヤをまだ装着していない身なので雪になると大変だとヒヤヒヤしながら走行。周辺の山は雪化粧か。信州に入ると一転晴れ空に。(ホッ)

74 好天の中央道では絶景の富士山が見えご機嫌。山頂付近はまだそれほど積雪は無い様子。東京に戻りすぐにカーショップに飛び込み冬タイヤとチェーンを調達。新型ハイエースはモデルチェンジのため旧型時代のチェーンや冬タイヤが使えないのが困ったもの。(トヨタさん、20年近く同じ車種乗ってるんですけどね。サービス悪いでホンマ!) これで明日からの群馬出張に備えて準備完了。スタジオに戻り楽器も再度調律し準備オーライ。ポジティフオルガンのみの予定が急遽チェンバロも出動となり慌ててピッチを取り直して調律。しばらく休養のジャーマンチェンバロ、スタジオ内でも少し冷えてきたのかピッチが上がり気味。楽器を触れていても冬到来を多少実感。

2007年11月21日 (水)

評判のパティシエ

6 21日、今日は朝からピアノ調律で三田のお宅を2件訪問。山間の紅葉と高台から見下ろす広大な街並みを眺めながらの快適なドライブ。

Photo 最初にお伺いしたお宅で最近三田で評判の(珍しく行列が出来るとか・・・)パティシエKのロールケーキをご馳走になり、焼き菓子をお土産にいただく。菓子・パンの激戦区の神戸で評判を取るだけあって流石美味しい!美味いパンには目が無い私も正直菓子の評判には疎いのですが、全国に名を轟かす名店が多い阪神間で評判を取るのはさぞかし大変なのでは?さすが神戸は甘党には魅惑の街ですね。

2007年11月20日 (火)

お宝発見?

1 20日、朝から神戸の自宅近くのホームセンターへ。東京より「お安い」値段に思わず「要らんモン」結構購入。その後親元でご先祖様の荷物を整理。押入れの奥から槍(江戸時代?)や古い絵付け大皿など骨董品(?)がゾロゾロ出てくる。中には写真のような「鉄舟先生書」という掛軸まで出てきてビックリ。本物ならスゴイぞ!と一瞬喜ぶも調べてみると山岡鉄舟先生、生涯に100万枚もの書をお書きになったとの説もあるほど巷に鉄舟の書は溢れている様子。確かにネットオークションでも真筆ながら暴落気味の価格・・・。ヒマを見つけて今回のお宝群(?)を骨董屋に見てもらう予定。はたして価値はいかに?

2007年11月19日 (月)

冬到来の気配

12 19日、午前中に寒さ感じる東京を出発、久々に信州を通って西へ移動。ご贔屓の諏訪湖からの景色もすっかり紅葉真っ盛り。爽やかな青空は気持ち良いが楽器には乾燥が怖い季節到来か。

11 急激な冷え込みで裏日本ではもう雪によるチェーン規制が始まった様子。まだスタッドレスタイヤ未交換の我が車でヒヤヒヤしながら信州通過するも、幸い遠くの山に雪は見えたものの快調に走行。関西の雪の難所・関が原も結構近くの山に積雪の後が。やはり11月に入ると雪対策は欠かせない。夕方無事神戸到着。関西の方が東京より寒いかも?

2007年11月18日 (日)

モンテヴェルディからの生還

1 18日、昨日までのオルフェオ公演の興奮覚めやらぬ中、朝からスタジオに戻ったチェンバロ、ポジティフオルガンのピッチ変更、タッチ調整作業。ピッチ変更はどれも鍵盤移動で済むので、先日の強引に半音上げたフレミッシュ1段のような苦労は無し。しかしミーントーンから他の調律への移動は結構手こずり気味で(黒鍵Es/Gisは結構上下しますしね) 何度も修正しながらやっと新しい調律に安定。どの楽器もやっとA=465の高いピッチで鳴る事に慣れて来たので、急に半音や全音下げると何故か少し違和感があるような・・・(気のせい?) まあモンテヴェルディの世界から無事生還出来た様子。

Photo 昼は、昨日のオルフェオ公演をわざわざ大阪から車を飛ばして聴きに来てくれたWAONRECORDSのK氏とその友人の皆様を連れて少し池袋散策。(遠路はるばるお越しいただき感謝!) 池袋の名所・明日館を一緒に見学。講堂横の建て替え工事は現在1階部分がやっと姿を現した状態。やはり08年3月末の工事終了は難しいのでは?との事。まだしばらくは工事の騒音で賑やかな様子。

2007年11月17日 (土)

オルフェオ公演無事終了!

15 北とぴあ国際音楽祭「オルフェオ」公演、本日無事終了。2日目の公演は緊張の初日より皆リラックスの様子。歌手は約1ケ月、器楽奏者は約半月の長丁場をほとんどトラブル無く無事終演を迎えられた事に感謝!艶やかな衣装と能を元にした演技が映えた舞台でした。

60 「能」の静の演技と対照的な躍動感溢れるダンスも見事。オルフェオ役のジュリアン・ポッジャーも能の世界を演じつつ熱唱。

81 バックステージでのカロンテとオルフェオ。濃いメイクが凄い。

78 器楽陣の中で光ったフランスから来日のコルネット・トランペット奏者のJ・P・カニアク氏。

83 バックステージの歌手&ダンサーの美女5人。曲間ながら皆くつろいでますね。

90 バックステージで出演を待つダンサー2人。静と動の対比が興味深い!

103 静かに舞うだけで存在感抜群の「能の世界」。今回のジャパネスク「オルフェオ」公演、海外公演をすれば絶対「絶賛の嵐」間違いなしなのにねと皆で残念のため息。衣装やセットも今回のみとか。まさしく「モッタイナイ!」 誰かスポンサーいませんかね。

130 熱い拍手を受けてのカーテンコール。長かった練習・本番も今日が最終日。終演後何故か弦楽器奏者が皆争うように調弦開始。コンサートの前の調弦は当たり前ながら終演後の調弦は珍しい?高いピッチにしていた楽器を終演後すぐさま元に戻した様子。

   

2007年11月16日 (金)

演奏より長い調弦はいかが?

Photo 16日、今日はオルフェオ公演はお休みで久々に個人宅へピアノ調律。いつもは高く感じるA=442のモダンピッチも今日は何故か低い感じ(笑)。連日オルフェオ公演でA=465で調律しているので耳が「ハイピッチの世界」に馴染んでしまった様子。我が耳がここまで進化(?)したのも約2週間以上毎日チェンバロ・オルガン計3台を調律していたお蔭か。

1 今回のオルフェオ公演は何しろ調律が必要な楽器が22台!(パーカッションもまだあった・・・) 皆順番に調弦したら多分本番より時間が掛かるのでは? 鍵盤楽器だけでもチェンバロ4列、オルガン・レガール6列の計10列ある。「速さが売り」(笑)の私でも1列の調律は約5分(これでも早い方でしょう)、頑張っても鍵盤楽器の調律は全部で50分(!)、理解あるお客様でも流石に「調弦を聴きに来た訳ではナイゾ」とおっしゃるのでは。 今回そんな苦情を回避するための対策は「鍵盤楽器は調律しない」。本番直前に調弦が必要な楽器がひしめく中、一番遠慮すべき存在なのでは?と言う事で鍵盤楽器陣の調律は昨日は何と開演5時間前。いやはや今回はトンでもなく賞味期限の長い調律を目指す羽目になりそう。今回レガール・オルガンで参加の調律のI氏(彼は今回一番厄介なレガールの調律も担当)もご苦労様!明日もオルフェオ公演あります。乞うご期待!

2007年11月15日 (木)

オルフェオ公演初日無事終了!

31_215日、いよいよオルフェオ公演の本番初日。充分なリハーサルをこなして来たお蔭で今日はGPもなく余裕の準備。鍵盤楽器の調律は何と開演5時間前に殆ど終了。賞味期限の長い調律を施すも結果はいかに? 開場と共に多くのお客様が入場。ロビーを見渡せば古楽界の主要メンバーが随分お越しの様子。

58 今日はほぼ満員の入りと言う事で客席で見ることが出来ず初めて舞台袖から鑑賞。至近距離で見るとますます今回特製の衣装が素晴らしい。

67 休憩中にオケピットに殺到するお客様。やはり不思議な音色の楽器が多いので興味深々の様子。13弦リローネやバス・ド・ヴィオロン(日本初登場かも?)、レガールオルガンが注目か?

104 クライマックスの能の踊りが相変わらず素晴らしい!

130 拍手喝采のカーテンコール。まずは初日が無事終了してホッと一安心。ほぼ満員のお客が入って温度湿度の変化で少々楽器がビックリするも変化は予想の範囲内、5台の鍵盤楽器はあまり調律も崩れず無事完走出来た様子。明後日17日(土)の15時から第2回目の公演あり、是非お見逃し無く!

2007年11月14日 (水)

オルフェオ公開リハ無事終了

117 14日、オルフェオ公演の公開リハーサル。長期間の練習の総決算を関係者と招待客の皆様の前で披露。ほぼ予定通りの順調な仕上がり具合か。

13 オープニングの華々しいラッパ隊のファンファーレ。一番端に急遽参加の意外な演奏家の姿が・・・。(業界筋では話題沸騰です)

26 今回の舞台では衣装の艶やかさに注目。照明の効果でますます色彩が美しい。

72 舞台の明暗のコントラストの使い分けも素晴らしい!黒子風の衣装の背中にある模様のインパクトが凄い。青白い炎が実は水蒸気。お蔭でいつもは乾燥で楽器には厳しいはずが適度な湿気でどの楽器もコンディション良好の様子。

79 暗い中で輝く「ヒカリモノ」系の和風の衣装も美しい。今回の演出であえて和風にこだわったのは大正解か。

105 モンテヴェルディの音楽で能を踊るという発想は大成功か。400年前のイタリア音楽の軽快な調べで能を舞う野村四郎氏の演技は存在感満点。オペラの最後をしっかりと締めくくります。

2007年11月13日 (火)

オルフェオ公演いよいよ明後日

1 13日、オルフェオ公演リハーサルも終盤戦。明日はいよいよ公開リハなので今日が最後の仕上げか。今回のオケの中で注目の楽器を少し紹介。まずはまだ日本に無いという珍しいバス・ド・ヴィオロン。(私も初めて見ました) まだチェロが表舞台に出ていなかった時代の低音楽器とか。5弦のフレット付きというチェロとは違う形が興味深い。

11 これも初めて見る13弦のリローネ。単弦で弾くのは難しいので和音で演奏の楽器か。調弦が独特で順番に音程が上がっていく訳では無く、音程がバラバラなのが不思議。演奏の難易度高そうなのですが。

15 ポジティフオルガンの上にイタリアンチェンバロを載せて2段鍵盤に合体。多彩な音色の変化が可能な楽器に変身してます。

その前の弦楽器のレディースは今回特製の舞台衣装を着用。歌手の衣装同様美しい染めの布を使ったユニークな衣装(肩掛けか?)ながら実は前後の向きがデザイナー以外は誰も判らない事が今日判明。前掛け風なのかセーラー服風なのか・・・。

21 Vnコンミスのソフィーは先日の寺神戸氏指揮のレ・ボレアード公演にも参加とか。今回彼女はピッコロVnも演奏とか。堂々たる演奏に感心。(残念ながら折角練習したスパラの演奏は無しの様子) フランスから初来日のトリプルハープのナニャ氏も力強くかつ繊細な音色が素晴らしい。

31 キタローネとバロックギターの2人。今回演奏位置が良いのか歯切れの良い音色が驚くほど良く聴こえます。持ち替えのギターでは鍵盤担当の上尾氏も参加で何と3台!上尾氏はギターの他にチェンバロ・ポジティフオルガンそしてレガールオルガンと計4台もの楽器を演奏。ギターを弾く姿はノリノリのロックギター兄ちゃんか。

117

今日から舞台の照明での演出が開始。やはり本格的な照明が入ると歌手の豪華な和風の衣装が舞台栄えします。舞台には演出で古楽器ではあまりお目に掛かれない数種類のスモークが派手に登場するも、ドライアイスは普段暑くなるオケピットが冷え、スティームはいつも乾燥する会場が適度の湿度になり器楽陣には意外に大歓迎だった模様。

138_2 今回の指揮者の寺神戸亮氏も特製の舞台衣装が用意されてます。前面も風合いが綺麗なのですが、演奏中に客席に向く背中に豪華なデザインが仕込まれている様子。(「指揮者は背中で勝負」とのデザイナーのお言葉とか) 本番をお楽しみに!

2007年11月12日 (月)

オルフェオのリハ佳境へ

1 12日、今日もオルフェオのリハーサル。今回は調弦する楽器が多すぎてどうも本番時に鍵盤楽器の調律などしている余裕が無い事が判明。それでは本番直前や休憩中に調律しなくても良いように隠し技の下準備。何故か暖房器具が登場。果たして調律しなくても良いように出来るのか?

2 オケピットの中に不思議な小部屋が出現。普段なら舞台裏でエコーとしての演奏をする役を、何故かオケピットの中でする事に。写真のように布で覆われた仮設小屋での演奏を試すも結局余り効果無し。用無しとなれば後は演奏家の懺悔室かお仕置き部屋として再利用?(最後は撤去となり残念!)

30 舞台では今日から照明の仕込み開始。和風に染められた衣装が照明でより映えて素晴らしい!

52 舞台の傾斜が結構凄い!うっかり転ぶとオケピットの中まで転げ落ちそう!歌手やダンスの皆様気をつけて!

105 やはり最後は能の舞いも登場。明日から本格的な照明が入るとの事で楽しみです。

2007年11月11日 (日)

オルフェオ豪華な衣装登場

183 11日、オルフェオ公演、豪華な衣装をつけてのリハーサル開始。少しずつ「能」と「モンテヴェルディ」のコラボがユニークな演出の正体が出現。

206 歌の合間に舞台隅々まで使ってのダンサー2人の踊りが素晴らしい!軽快なモンテヴェルディの音楽にピッタリです。

238 和紙の感触を模した背景が幽玄の世界を演出し素晴らしい!本格的な照明での演出も楽しみです。

254 クライマックスには本格的な能の踊りも登場。何故かモンテヴェルディの音楽と能の相性が良いのも不思議?

228 今日から急遽管楽器奏者のH氏が参加。いきなりエコーの役割を担当。オケピットでは物影に隠れて楽器を吹く事も出来ず、舞台裏まで引き込むと次の演奏に間に合わず、結局布を被って「1人時間差エコー」をする羽目に。急な参加なのに、合流後すぐに黒い布を被せられ演奏する羽目になり、周辺のメンバーは皆ニヤニヤ。誰かは見てのお楽しみ。

2007年11月10日 (土)

オルフェオのリハいよいよ公演会場へ

17 10日、北とぴあ音楽祭「オルフェオ」公演のリハーサルがいよいよ公演会場のさくらホールへ移動。我々も初めて本公演のセットとご対面。今回は能舞台を模した渋いセットながら各所にユニークな仕掛けが施されている様子。これから少しずつ今回苦心の演出を見れるのが楽しみ!

56 冒頭からいきなり大掛かりな出し物が登場!結構大きな小道具らしく3人の演者は持ち運びに苦労してました。

62 プロセルビーナ役の野々下由香里氏登場の場面では巨大な花飾りが空中に出現。まだ照明が入っていない段階でも美しい舞台が予見出来そう。

103 今回の舞台の目玉は「和の世界」をイメージした美しい衣装。独特の色彩とデザインが素晴らしい!特別に染色された布がモノトーンの舞台に良く映えて美しい!

109 歌手同様の和風の衣装でダイナミックな踊りを披露のダンサー2人も注目。少し傾斜する舞台での激しい踊りは大したものです。普通なら立っているだけでも大変なのですが。歌手も舞台の傾斜には苦労している様子。

141 場面が進むと一転モノトーンの世界が出現。スモークやら炎が使われるというので楽しみ。裏ではガスやドライアイス・スティーム(加湿器代わりでありがたい!)など準備されている様子。渋いようで実は結構派手な舞台になるのかも?

2007年11月 9日 (金)

特殊任務無事終了

19日、北とぴあ「オルフェオ」公演のリハーサルも久々にお休み。約1ケ月も歌手だけの練習に付き合っていた1段フレミッシュもやっとお役御免。この楽器、今回の公演で使う半音高いA=465のピッチまで鍵盤移動が出来ないので無理やり半音上げに調律。普通なら無理がたたりトラブルが出るはずもさすがウチでタフさNo1の楽器、苦も無く「特殊任務」を無事遂行。今日メデタク半音下げ調律で元に復帰。 そういえば製作家S氏から「地方のホールに納めたチェンバロ、知らない間に半音高く調律されていた。どうも地元の調律師が間違えた様子」との「怖い話」も聞いた事あり。普通の楽器なら半音も上げると弦がモタナイ筈ですが・・・。 隣の2段鍵盤は最近「お茶引き」状態のフレンチモデル。(フレンチプログラムのコンサート少ないですね)

昨日、突然のチェンバロの出動要請があったお話のオマケ。どうも用意された楽器が気に入らない演奏家、楽器交換を要求するにあたり(チェンバロ版ちゃぶ台返しって感じか?「こんなモノ食えるか!」というように「こんな楽器弾けるか!」とのノリだったのでは?) 私の連絡先を覚えておらず、まずはドイツの某演奏家にSOSを送った様子。ドイツから「誰か彼の連絡先知らない?」との連絡が世界中に渡り、結局早押しクイズの正解者は何故かオランダ在住のイタリア人、彼が「梅岡の連絡先はこれ!」と情報提供してくれた様子。本人が知らない間に世界横断ウルトラクイズの問題にされていたのかも。正解者のイタリア人、数年前に東北の某ホールでのコンサートで同じく「ちゃぶ台返し」をやらかした御仁なのですが・・・。(私は連絡が来てすぐにチェンバロを持って東北まで慌てて駆けつけたのですが) そういえば過去オランダの老マエストロもちゃぶ台返しやってましたね。日本なら良い楽器が用意されているはずとの評判がヨーロッパの一部で流れているのかも?

2007年11月 8日 (木)

オルフェオ? オルフェーオ?

27 8日、北とぴあ「オルフェーオ」公演のリハが続く。そういえば私は「オルフェオ」、北とぴあは「オルフェーオ」と呼んでますがどちらが正解?世間ではどちらも使われているようですが・・・。

8 躍動感溢れるブラス隊のファンファーレ風の演奏。参加中のコルネットの名手カニアク氏、練習中に急に行方不明になり一時大騒ぎ、どうも勝手に散歩に出てしまった様子。ラテン系の方は自由だなあ。

2 コンマスのソフィー嬢が何故かスパラを練習中。弾き振りの指揮者が「僕が弾くとお客と反対を向いてしまうのでソフィーが弾いてみる?」と提案したところ、早速初めての楽器を練習開始。今コンサートで演奏すると「スパラの世界5大名手」になれるよとの事。まだ世界に数人しか演奏家がいないそうな。皆さん、今から始めれば簡単に世界的名手になれるチャンスかも?

Photo リハの最中にさる東京近郊のホールより電話。突然ですが明日からチェンバロお借り出来ますか?との驚きのお話。聞くとコンサート直前のリハの真最中にドイツから来日中の世界的なチェンバロ奏者(私も親しいのですが)がホールのフレンチモデルのチェンバロじゃなくて当方のジャーマンモデルを使いたいと要望しているとの事。プログラムはバッハのブランデン5番との事、確かにジャーマンモデルが合うとは思うものの、日本のホールの9割以上はフレンチモデルのチェンバロを所有しているので、そんなに簡単にワガママが通るとは思えないのですが。今後バッハのプログラムの際には楽器のモデルの指定が多くなるのかな?確かに現在ヨーロッパではレンタル楽器はジャーマンが主流ですが何故コンサート直前に楽器の交換を要求したのか不思議。日頃そんなにワガママを言う方ではないのですが・・・。結局ホールのチェンバロと同じメーカーのジャーマンモデルを急遽東京から提供したそうです。イヤハヤご苦労様でした。

2007年11月 7日 (水)

オルフェオ公演器楽陣勢揃い

1 7日。今日もオルフェオ公演のリハーサル。ランチタイムに駒込の不思議な蕎麦屋訪問。普段は絶対蕎麦屋に見えない外観(普段は骨董屋とか)、週休5日(その上臨時休業も多し)、営業日に店頭に「ソバ」のノボリを立てるだけ、蕎麦屋に変身しても店内はやはり骨董屋のまま、定食は週1日のみでたった10食限定(やる気があるのか?)、ともう趣味でやっているとしか見えない、今までの中でもトップクラスの「変な蕎麦屋」でした。

10 オルフェオのリハーサル、今日からレガールオルガンが参入。これで鍵盤楽器は5台となる。チェンバロ・ポジティフオルガン・レガールと鍵盤3台の上にギターまで弾くU氏は溢れんばかりの楽器に大喜び。

24 U氏の二刀流ならぬ四刀流に刺激され指揮者も今話題のスパラを抱えての不思議な弾き振り。もしかして世界初?(S・クイケンがやっている?)

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フランスよりコルネットの大御所J・P・カニアク氏が到着、器楽陣がやっと全員勢揃い。さすが安定した演奏と音色で「聴かせる」カニアク氏のコルネットが素晴らしい!

81夜は大久保の教会でフレンチプログラムのコンサート。菅きよみ(Ft) 宇治川 朝政(R) 武澤秀平(Vg) 福間彩(Cem)の実力派のメンバーに豪人のエリザベス・ドビン氏(Sop)が参加。私には昼の鮮烈なイタリア音楽から一転濃厚なフランス音楽への転換が刺激的。

100 この公演の目玉はなんと言ってもドビン氏の透き通った美しい歌声か?日本側の若手古楽奏者の充実した演奏振りや、照明の変化など凝った演出などが素晴らしい!最後まで粋なフランスの香り高き演奏となりお客様も大満足の様子。

2007年11月 6日 (火)

オルフェオ公演またもや新楽器参入!

1 6日、オルフェオ公演の器楽隊にまたもや新たな楽器が参入!通奏低音だけで16台もの楽器が並ぶ大変な状況なのに指揮者自らが「僕もスパラを弾くぞ!」と新たな楽器の参入を宣言。前日の鍵盤奏者U氏(チェンバロ・ポジティフオルガン・レガールの3台も担当)の「ギター弾きたい!」宣言の影響かも?指揮者はVn2台弾き分けとの事だったのでこれで3台持ち替えに・・・。皆の調弦にいったいどの位時間掛かるか心配。(果たして鍵盤楽器5台調律の私に時間の余裕があるのか?)

21 今日からトロンボーン部隊がオケに参加。重厚な響きが加わり演奏の多彩さがますますアップ!

25 大小交えたトロンボーン(サックバット)のアンサンブルは迫力満点。公演の冒頭から舞台で大活躍する演出が用意されている様子。本番が楽しみ!

10 今日は久々に分身の術で明日公演予定のチェンバロを音響の良さで評判の大久保の教会に搬入。少しサウンドチェック。ヨーロッパのような豊かな残響のチャペルで鳴る我が「箱入り娘」の音色はご機嫌麗しい様子。ただ置く位置で結構聴こえ方が違うのでビックリでした。

28 北区滝野川のリハ会場の周辺は数百mに約10件も並ぶ何故か蕎麦屋激戦区。この6日間で7件制覇。有名老舗店の上品な味、雰囲気(ついでに値段も上品?)、新興勢力のマニア向けの店のコダワリ(少々カラ廻りの様相か)、街の蕎麦屋のクダけた雰囲気、どれも捨てがたい魅力があり面白い!今日は3件もハシゴ。有名老舗店より大衆蕎麦屋のメニューの方が美味しそうなのは何故?

2007年11月 5日 (月)

オルフェオのリハ順調に進行中

6 5日、オルフェオ公演のリハーサルは順調に進行中。午前中はオケ練習で初めてVn・Vl・リコーダー・パーカッションが合流。流石に高音楽器や打楽器が加わるとモンテヴェルディの鮮烈な世界がはっきりと感じ取れ楽しさ倍増か。Vn奏者のソフィー・ジェント嬢は4年前の平井千絵さんのトリオコンサートでお会いして以来の再開。ミトデラルコなどでもう日本でも御馴染みになった様子。

16 昨日、「僕もギターを弾きたい!」と宣言したU氏、早速チェンバロとギターを掛け持ちで演奏。彼は後オルガンとレガールも弾くはずなのですが・・・。「パーカッションも叩きたい!」「ミュゼットも使えないかな?」(流石にモンテヴェルディにミュゼットは入ってないのでは?)と意欲満々。

22 午後からは歌手の演技付きのリハーサル。ここでもオルガンとチェンバロを1人とは思えない迫力で自在に伴奏をつけるU氏の独断場。歌手の皆さんは慣れないA=465の高いピッチと普段とは違う「能」風の「幽玄な」演技に苦労している様子。苦労のピッチ問題、中には「どんなピッチでもすぐに対応出来るのでA=465も全く問題無いの」とおっしゃるH嬢のような苦労知らずの方もいらっしゃるものの、大半の歌手(実は演奏家も?)はA=415の絶対音があるので「楽譜を全音読み替えて音とってます」との事。

27 夕方スタジオでは11月7日日本福音ルーテル東京教会でのフランス音楽の彩(いろ)を楽しむⅡ コンサートのチェンバロ担当のF嬢のリハーサル。当方のレンタルチェンバロでは一番の「箱入り娘」の初期フレンチモデル。実は今年2回目の出動です。(どうやら今年は2回のみ・・・) 前回の出動はこんなコンサートでしたが。(超マニア向けですね) F嬢の要望でタッチの調整をするも前回のオランダの爺さんのための調整が一番楽器が鳴る様子。驚くほど軽いタッチながら楽器は喜んでいるのか「しっかりと通る音」が出ているのが素晴らしい!大久保の音響の良い教会での響きが楽しみ!

2007年11月 4日 (日)

ユニークな「オルフェオ」の衣装

34日、オルフェオ公演リハ4日目。相変わらず多数の楽器が一斉に調弦で賑やか。通奏低音だけで15台も!と思っていたら「僕もギター弾きます!」と鍵盤担当のU氏が楽器1台追加。彼はチェンバロ・オルガン・レガールを弾く予定なのでギターを入れると何と1人4役の離れ業に!オルフェオ役のP氏も実はギターが巧い事が判明。皆さん器用なのでビックリ!

49今日から歌手は衣装を着けてのリハーサル。「和の世界」のテイストを存分に感じるユニークな衣装が素晴らしい!オペラ界で活躍の実力派歌手から「この衣装のままでヨーロッパ公演実現すれば大評判間違いなしでしょうね」とのお言葉も出るほど斬新なデザインか。

56 今回の舞台では歌手以外にもダンサーの演技も見物か?歌手同様の和風の衣装で見せるダイナミックなダンスも素晴らしい!

93 主役2人が舞台衣装で記念撮影。和風の衣装ながらイギリス人が着ても似合います。今回のオルフェオ役のP氏、数年前にパーセルカルテットの「オルフェオ」公演で来日との紹介ながら実は25年も前にイギリスからの合唱団のメンバーとして来日していたとの事。意外に来日歴が古いのに感心。

2007年11月 3日 (土)

「モンテヴェルディ」と「能」のエキサイティングな出会い

11 3日、今日からオルフェオ公演のリハは本番さながらの舞台とオケピットを分けて演技付きでの本格的な練習がスタート。やはり楽器で溢れかえるオケピットは相当狭そう!

14モンテヴェルディ作曲の「オルフェオ」がマントヴァ宮廷で初演されたのがちょうど400年前の1607年、その当時の日本の代表的な芸能文化「能」のテイストを大胆に取り入れたという今回の演出が素晴らしい!衣装は本格的な「和の世界」ながら演奏は初演スタイルに出来るだけ忠実な「モンテヴェルディの世界」、この東西文化の融合が意外にマッチしてます。外人歌手もユニークな衣装をつけて演技も楽しそう。

17 ほんの一部の場面を垣間見ただけながらまだまだ意外性のある演出が飛び出してくる様子。舞台も相当凝ったセットとの事で本番が楽しみ!同じく凝った楽器編成は聴き応え満点ながら調律師はリハから緊張の連続かも。

2007年11月 2日 (金)

調弦だけで日が暮れる?

8 2日、オルフェオ公演のリハ2日目。朝から通奏低音とソリストの合わせからスタート。指揮の寺神戸氏もヴァイオリンを持っての弾き振りでオケをリード。

2 今回の公演の器楽陣は何しろ楽器の数が多い!それも1人で2~3台もの掛け持ちやら、珍しい(ややこしい)楽器ありとの事で調弦の時間がやたらと長い!演奏よりも長くなるのでは?と恐れているのですが(笑) 写真はコンバス、ヴィオローネ、ヴィオラ・ダ・ガンバと3台の掛け持ちという離れ業の櫻井氏(楽器の持ち替えがスリル満点!)と、いつものチェロではなくフレット付きの多弦チェロ(?)のようなバス・ド・ヴィオロンのバルサ氏(Fromフランス)、そして久々の帰国のチェンバロ、ポジティフオルガンの北御門氏(Fromオランダ)

3 キタローネ2台弾き分けのヴァルヴィアイネン氏(Fromフィンランド)(本日つのだ氏は欠席)、トリプル・ハープのブレーデイク氏(Fromフランス)(彼女はまもなくオメデタとか)

23ヴィオラ・ダ・ガンバと珍しい13弦のリローネの掛け持ちの福沢氏。3台掛け持ちの櫻井氏よりも調弦する本数では2台の福沢氏の方が圧勝か?(弦の多さで勝ってもウレシクないかも?) まだヴァイオリンやヴィオラが参加していないのにこのすさまじい調弦ラッシュ! 皆さんチェンバロ・オルガン3台それぞれから好き勝手に(?)音を取るので、どの楽器もいつも調律がピッタリ合ってないといけないのが調律師泣かせ!また皆さんの調弦の時間を考えるとこちらもノンビリ調律していられない。(本番では鍵盤は5台なのに・・・)通奏低音部隊だけで15台もの楽器が調弦する予定。(時間足りるのか心配?)

17 リハ会場の滝野川は実は蕎麦屋の激戦地区。何と100m内に4件も競合、今日の昼はその中で一番コダワリ風の店へ。蕎麦打ちの作業場が正面に陣取るシンプルな店内にはヴィヴァルディが流れ、いかにも蕎麦マニア向けの雰囲気ながら昼前なのに店内は無人。どうやら口開けとなった私にヒマな主人が食事中にも関わらず蕎麦談義(説教か?)を開始。今日の北海道産の蕎麦粉より明日から使用の長野産の蕎麦粉の方が美味いはずとおっしゃるも、「また来てね」との主人の遠まわしの宣伝ながらお客にとっては「今日のは不味いと言ってるのと同じでっせ・・・」。コリャ昼飯時でも閑古鳥鳴くはずと早々と退散。蕎麦は結構美味しかったのですがね(値段はそれなりでしたが)。

2007年11月 1日 (木)

オルフェオ公演いよいよリハ開始!

15 1日、今月北とぴあ音楽祭で開催の「オルフェオ公演」のリハがいよいよスタート!歌手の練習は9月から始まっていたものの、器楽奏者を交えての本格的なリハーサルは今日からスタート。今回の公演、何しろ初期バロックの大曲ということで器楽の多彩さが凄い!通奏低音奏者だけで楽器が14台!、3台もの楽器の掛け持ちの奏者が2人、2台の掛け持ちも2人と珍しい楽器のオンパレード状態か。

1 鍵盤楽器も5台使用と贅沢な編成(奏者は2人なのですが・・・) 昨日苦労してシュミレーションした2段積み。鍵盤の色が上下で逆なのがご愛嬌。鍵盤担当のU氏などは右手でチェンバロ、左手でオルガンを弾くという器用な演奏を披露。歌手からは「ロックコンサートのキーボードみたい!」との感想が。

28 弦楽器で珍しかったのはF氏演奏のリローネ。13本も弦があるのにフレットを押さえて弓で演奏するという不思議な楽器。さすがに単音を弾く楽器ではないようですが、神秘的な音色に驚かされます。F氏によるとコンサート初登場とか。

29  鍵盤楽器で珍しいのはポジティフオルガンの上に乗っかったレガール。普段はあまり聴く機会がない楽器ながら、その鮮烈な音色はモンテヴェルディの音楽では重要なキャラクターなのでは?まだまだ面白い楽器が登場の予定か。連日のリハが楽しみ!

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