100年の響き 牛久シャトー
7日、今日はご贔屓の会場「牛久シャトー」で岩村かおるフォルテピアノリサイタル。昨日の旧奏楽堂は1890年建築という古さを誇るも、こちら「牛久シャトー」も1903年建築、それもまだ建築当時の姿のまま保存され大きな改築などはされていないという貴重な洋館か。
広大な庭園ではBespaバイクの大会があり、マニアご自慢の愛車が勢揃い。お互いのバイクを眺めながらガーデンバーベキューで盛り上がっている様子。
コンサート会場はシャトー本館広間、日本とは思えない贅沢な空間か。神谷財閥の財力を物語る豪華な家具や食器、絵画などが多数あり。やはり漆喰壁の音響は素晴らしい!100年前のまま改装されていないので冷暖房が無いのが難点ながら今日は幸い窓を開ければ秋の風が心地よく冷房要らず。
オランダで活躍の岩村さん、今回はフォルテピアノと共に、シャトーの創始者が明治時代にヨーロッパで入手しシャトーに保管中の19世紀後半のイギリス製のアップライト「チャレンジャー」も演奏。このピアノ、さすがに100歳を越えるご老体だけに調律のピッチは上がらないし(何とA=400)、調律ピンも多数ピンズルで止まらないし(調律出来ない)、アクションは固定がルーズでタッチが不安定だしとトラブル満載の態なのですが、演奏を聴くと存在感のある艶やかな音色で驚かされます。
我がワルターモデルのフォルテピアノも堂々の鳴りっぷりなのに、若造とベテランの音色では年季の入り方が違う様子。フォルテピアノでモーツァルトとベートーヴェン、チャレンジャーピアノで珍しいJ・フィールドやメンデルスゾーン、ショパンなどを演奏。オリジナルピアノの演奏経験豊富な岩村さんの抜群のコントロールで2台の音色の対比が面白い!
コンサートの後はシャトー自慢のワイン(輸入ワインも豊富)をメインに立食パーティー。(実は料理が豪華) お酒の飲めない身なのでお土産に有名な「電気ブラン」を入手。浅草の有名な「神谷バー」もここの系列でしたね。アルコール度数40%という濃厚な「明治ロマンの酒」で晩酌。
« 19世紀の響き?旧奏楽堂 | トップページ | A=465への道 »
「フォルテピアノ」カテゴリの記事
- 3000本のオープンリールテープコレクションどうする?(2024.12.11)
- パリ バルロン工房(2024.12.02)
- ベルギー クリスマーネピアノ博物館ロイセレデ訪問(2024.11.28)
- 懐かしのブルージュへ(2024.11.28)
- フォルテピアノの音色(2024.11.14)
コメント