A=465への道
8日、今日は朝から雨模様。昨日までの上野の旧奏楽堂や牛久シャトーなどの古い洋館のコンサートだと雨音が客席に丸聞こえだったはず。晴男としては鼻高々か。今日もスタジオでリサイタル直前のNさんのリハ。最近何人もの演奏家に連続して弾かれている我がジャーマンチェンバロ、弾き手に敏感に反応してすぐに音色が変わる様が面白い。リハの隙間を縫ってまもなく始まる北とぴあ音楽祭のオルフェオ公演の練習用チェンバロを準備。今回のオルフェオ公演、ピッチは珍しいA=465ということで本番用の2台のイタリアンチェンバロは鍵盤移動で対応(1台は今回のために鍵盤を切断)、練習用の写真の1段フレミッシュチェンバロはもう鍵盤の切断する余裕が無いので正攻法で半音上げの調律。(それもミーントーンなのですよ!)この楽器、昔アマチュアの方にお貸ししていた際、鍵盤移動を忘れて「すごく調律が下がっていたので頑張って上げておきました」との事で半音高く調律された経験あり、この際もまったく変化なく涼しい顔で鳴っていたので今回も半音上げという荒業を実施。ところが最初のピッチ上げでいきなり断弦、この楽器は20年も断弦知らずだったので持ち主もちょっとビックリ。さすがに「もっと優しくしてくれないとヤダ!」との楽器の叫びだったのかも・・・。後は亀の歩みのごとく時間を掛けて丁寧に調律しやっとA=465で安定。ヤレヤレ。長時間の調律の後は今夜も「電気ブラン」で晩酌。結構気に入ってます。
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