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チェンバロ

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    my Cembalo by R・Yoshida

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2007年10月

2007年10月31日 (水)

オルガン・チェンバロ合体!

Orcem1 31日、明日からの北とぴあ「オルフェオ公演」リハーサルで出動の楽器の最終調整。今回はポジティフオルガンの上にチェンバロを載せて2段鍵盤にしたいとの演奏家、指揮者からの特別オーダーあり。過去何度か2段積みの経験はあるものの、今のポジティフオルガンでは初体験、慎重を期して事前にスタジオで2段積みでの楽器の変化を観察するために写真のような装置(?)を開発。名づけて「オルガン・チェンバロ合体用自走式脚台」(笑)、この装置で助けを借りず1人で2段積み状態を事前にシュミレーション。こんな装置を必要とするのは私だけ?

Orcem5 我がポジティフオルガン、普通はパイプは剥き出し状態、チェンバロが上を塞ぐとピッチや音色の変化があるのでは?と全てのパイプを慎重にチェック。他のメーカーの楽器では結構ピッチが変わる事多いのだが、シュミレーションの結果我がオルガンは問題無しと判り一安心。

Orcem3 今回のオルフェオ公演は鍵盤楽器だけでも4台使用と贅沢な編成、その分調律作業は日頃の数倍の負担増かも?腕の見せ所と気合が入ります。

今朝、海外の某知人から「修復中のオリジナルのチェンバロ結構作業が進みやっと音が出たゾ」と自慢の写真が到着。写真には噂を聞きつけた茶飲み友達の某有名な爺さんが写っていてビックリ!やはり貴重なオリジナルがあるとの噂を嗅ぎ付けると皆行動が素早い!

2007年10月30日 (火)

バラ満開の古河邸

40 30日、今日は1917年築の北区の「古河邸」で品川聖ヴィオルリサイタル。共演は福間彩(Cemいやクラヴサンか)。大正時代の豪華さをそのまま残す洋館建築が素晴らしい!

36 建物と共に有名なバラ満開の広大な庭園には朝から多くの見物客が来訪。演奏会は予約限定という事で皆興味深々で外から眺めておられるも、たった80人での贅沢なサロンコンサートとなる。

47 今回のコンサートは演奏の合間に関根敏子さんのお話が。今回はコンサートのタイトルが「ヴェルサイユ今昔物語」、そういえば今回持ち込んだ我がフレンチチェンバロは昔(92年でしたか)ヴェルサイユ宮殿での楽器展示会に展示された事を思い出し申し上げると、関根さんが「私その時ヴェルサイユ宮殿でこの楽器見たのよ!」との事。今回のタイトルにピッタリの楽器でした。

60 私とは学生時代からお付き合いのある品川氏、今やソリストとして堂々たる熱演を披露。(正直ビックリ!) 私が多摩に住んでいる頃、近くの若い衆として良く楽器運搬のお手伝いを頼んでいたのが懐かしい。福間さんとのコンビネーションも素晴らしく満員のお客様も贅沢な洋館でのヴィオルとクラヴサンの共演を堪能の様子。

43

おまけの写真。今日一番走り回っておられた方のお姿です。古楽関係者には有名な方ですが(笑)、ここではステージママと呼ぶべきか・・・。

2007年10月29日 (月)

楽器3台揃い踏み

6 29日、いよいよオルフェオ公演の練習も間近、本番で使うイタリアンチェンバロ2台とポジティフオルガンをスタジオに一堂に集めて調整・調律。いつもは大きな顔をしている2段鍵盤のチェンバロは部屋の片隅で小さくなってもらい、1段鍵盤が勢揃い。(フォルテピアノもいれると4台か) 本番ではポジティフオルガンの上にイタリアンを載せて2段積みにする予定、演奏するU氏に「どちらのイタリアンを載せましょうか?」とお尋ねすると「まあ小さい方をノッケましょうか」との事。うちのイタリアン、小さい方でも240cmとそこらの2段鍵盤より長いのですがね・・・。オルガンの上に「小さな」イタリアンを積む段取りが結構難しい!結局本日は時間切れに・・・。

10 午後遅くに朝霞の「出来る」雰囲気の蕎麦屋へ。何やら品書きの大半が蕎麦へのコダワリという「語りだすと長そうな」大将のお店か。新蕎麦美味し。

2007年10月28日 (日)

台風一過

5 28日、早朝外に出ると昨夜の大荒れの天気が嘘のような台風一過の爽やかな晴天。午前中時間があるとの事で東京の露天市をハシゴする事に。まずは靖国神社の骨董市へ。

4 木陰でノンビリと出店の骨董屋を回ると2軒ほどでSPレコードを発見するも目ぼしい盤は無し。軍隊関係の骨董品が多いのも土地柄か。

6 次は新宿花園神社の境内へ。こちらは台風のせいかたった数軒の出店のみでガッカリ。SPレコードも何故か「のらくろ」関連の盤のみ。あまり収穫も無く朝の散策は終了。

昼間は抜けるような晴れ間で外は相当乾燥の様子。台風の後は湿度の急激な変化でチェンバロの調子が崩れる事が多いので皆さんご用心を。

2007年10月27日 (土)

チェンバロ部品交換

1 27日、台風襲来直前で東京は荒れ模様のお天気か。朝から最近気になっていたジャーマンチェンバロの部品交換作業。まずはBeforeの写真。

4 こちらがAfterの写真。少々華やかな色の部品に変わったのがお判りですか?これで倍音豊かな音色に変化した様子。素材が変わるとこれほど音色が変わるのかと改めて認識。(あまり使う音ではないのですが・・・)

9 午後からスタジオで、10月30日開催の北とぴあ国際音楽祭参加の「ヴェルサイユ今昔物語」 ヴィオルが最後の輝きを放った時代 コンサートに出演の 品川聖(Vg) 福間彩(Cem) のリハーサル。洋館好きには会場の1917年建築の素晴らしい洋館「古河邸」での演奏が楽しみ。満開のバラが美しい庭園も見物か。

2007年10月26日 (金)

我国古洋琴録音事始?

Sp 26日、久々に東京は雨模様。明日台風が来るかも?と中々騒がしいお天気か。先日お会いしたツワモノSPレコード収集家の方からお聞きした貴重なチェンバロのお話を少し。日本で多分初めてチェンバロを演奏したのは文化使節として昭和16年に来日したドイツ人のエタ・ハーリッヒ・シュナイダー女史(ナチスに追われての来日との説も)。彼女の昭和17年録音で当時の邦人作曲家(信時潔や尾高尚忠)の作品や日本民謡の演奏のレコードがあるとのお話を先日お聞きして大興奮。多分日本で最初のチェンバロ録音のレコードでは・・・。私もいつかはこの貴重な音盤を入手してみたいもの。そういえば私もお手伝いしたチェンバロ奏者・有橋淑和さんのCDにシュナイダーも録音した信時潔作品が入ってましたね。昭和初期の日本はチェンバロを現代に復興させた事で有名なランドフスカ女史のレコードが何故か大ヒット、クラシック愛好家の間ではチェンバロの音色はレコードを通じて広く認知されていた様子。結構日本人は昔からチェンバロは好きだったのでは? 

2007年10月25日 (木)

オルフェオへの道

16 25日、早朝より横浜・東戸塚のサロン「ジャルダン・デ・ミュージシャン」を訪問。小さな個人サロンながら吹き抜けのコンクリート壁のお蔭で残響が豊か!良く観察すると細かい音響効果のための工夫が多数ある様子。備え付けの小ぶりながら趣味の良いストップを持つパイプオルガンの音色もサロンの豊かな響きと相乗効果で素晴らしい。古楽器の演奏には本当に贅沢な空間で羨ましい限り。オーナーのこだわりに敬服する次第。

1 サロンオーナー所有のレガール付きのポジティフオルガン。私と同じメーカーながら随所に違いが見られ興味深い。

1_2 午後から北とぴあ国際音楽祭のオルフェオ公演で使う楽器の準備。イタリアンチェンバロはメカニックを総分解してA=465の高いピッチへ鍵盤移動。ピッチ移動後に早速ミーントーンで調律。

4 引き続きポジティフオルガンもピッチ移動の準備。こちらはただ鍵盤を横にスライドするだけでピッチは変わるものの、A=465の時しか使わない最高音の鍵盤とパイプは久々の出動か。他の鍵盤とフェルトなどの消耗具合が違うので分解し慎重に調整。

1_3 夜は先日つくばで初めての共演を成功させた岩村かおる(Fp)・田中潤一(Ft)両氏の次回企画のためのリハーサル。沢山の候補曲の中からの選曲作業は結構面白そう。次回もユニークなプログラムになりそうで楽しみ。

2007年10月24日 (水)

飯能の怖い鰻屋

2 24日、朝から飯能へ。自然豊かな奥武蔵の秋景色が美しい。関越~圏央道を使えば結構時間掛からず現地到着。昼食時に古い街並みを残す飯能駅周辺を散策。老舗の鰻屋を発見するも外にある品書きを見ると結構お高い値段、入口から中を覗くと昼なのに客はゼロ、何故か店から鰻を焼く匂いが全くしない・・・。「もしかするとヤバイ?」との警告信号を感じたのでこの店はパス。年季の入った老舗風の雰囲気は良さそうなのですが・・・。

3 結局町の郊外で見つけた素朴な蕎麦屋で遅いランチ。新蕎麦ですよとのありがたい案内で思わず大盛りを注文。薬味には大根や柚子胡椒の他モミジオロシや柚子皮など珍しいモノも。デザートの栗も含めて奥武蔵の秋を堪能。

2007年10月23日 (火)

十三夜のお月見

21 23日、朝神戸出発、秋の気配を感じつつ信州を東へ。彼岸花は終了、ススキが全盛の様子。夕方雑用をこなし夜は東長崎の隠れ家風の蕎麦屋へ。駅から遠い静かな住宅地でヒッソリ営業ながら(外見では絶対判らない!)常連客で結構賑わう不思議な蕎麦屋。お皿を見て気が付きましたが、そういえば今日は十三夜のお月見。

18 この蕎麦屋、古い民家をそのまま使っているので今や懐かしい庭先の縁側(野外なので結構寒い)でコタツに入って食事が楽しめるという風情あるお店。人気の縁側は満杯で(お月見出来るので今日は特等席か)、残念ながら部屋で食事。蕎麦も他の料理も美味し。

14 お店の大将夫婦のお子さん(?)が夜遅くにも関わらず店内を賑やかに走り回る!お客様に愛嬌振りまき人気の看板坊やか? 何故か押入れを空けて店の裏側を見せてくれましたが(勝手に開けると女将さんに怒られるゾ・・・) でも呑み助としては幼い時からの英才教育だなあ。

2007年10月22日 (月)

「歌のトアバウュシ」

3 22日、今日は朝からデスクワーク。机に座って数字と睨めっこは苦手なのですが・・・。息抜きに昨日入手の昭和初期の音楽書を拝読。「歌のトアバウュシ」と読めるのは当然旧の表記、それでもシュウバアトと言っていた時代があるというのは愉快。「ギョエテとは 俺のことかと ゲーテ言い」ならぬ「シュウバアトとは俺のことかとシューベルト言い」(字余り・・・)

2 もう一冊入手の太田黒元雄氏の「音楽生活20周年」、こちらは著者がロンドン滞在中に連日コンサートで見た(聴いた)マエストロ達の話が凄い! ブゾーニやパハマン、メルバにカルーソなど伝説の偉人達を敬いながら冷静な視点で評価しているのが素晴らしい。20世紀の黄金時代に本場ヨーロッパの音楽界の中心にいたとは羨ましい限り。そういえば荻窪の太田黒記念館にある彼の遺品の豪華な装飾のスタインウェイのグランドピアノ。実はプロコフィエフがロシアから脱出時に途中寄航で来日の際、彼のコンサート開催の中心メンバーだったのは太田黒氏、私が想像するに自宅のピアノで練習させたはず、あのピアノはプロコフィエフも演奏したモノでは・・・。(誰も触れていませんが) プロコフィエフは来日時のコンサートのギャラをもらえなかったと不満を言っているとの逸話を何かの伝記で読んだのですが、太田黒氏のこの本では後にヨーロッパで同じ街に滞在した際、プロコフィエフは彼に会いたがっていたとの話がこの本に書かれていた所を見ると、両者の関係はそれほど悪くなかった様子。音楽史の謎がこうやって解読出来るのも古本や古音盤収集という骨董趣味の醍醐味か。

Photo  「シュウバアトの本」の中に挟まっていた読書カード。東京市日本橋区とは時代を感じます。切手が一銭五厘というのも凄い!

2007年10月21日 (日)

古き良き音を求めて浪速を探訪

0000 21日、マニアの朝は早い!今日は楽器の世界を離れて趣味に浸った1日に。実は私の隠れた趣味はラッパ型蓄音機(100年近く前のオーディオですが判りますか?)で再生するSPレコード(78回転の重いレコードですが・・・)鑑賞、20世紀前半の様々な名演奏を聴くのが楽しみなのですが、本日はそのSPレコードの収集の1日に。朝4時起床、普通電車でノンビリと大阪へ向かい、夜明け頃に有名な四天王寺で毎月開催の「お大師さん」の露天市へ。

20000 8時から開店という取り決めながら、早朝より荷物を降ろし始める骨董屋の品物にマニアが早速飛びつき熱心に物色開始。早く行かないと良い品を取られてしまうのでマニアは皆夜明け前から境内をウロウロ。その熱心さに脱帽!

30000 広い境内で開店準備の骨董屋を回ると早くもご一緒したレコード収集の先輩O氏がSPレコードの山に突撃、掘り出し物が無いか念入りにチェック開始。欲しい盤を見つけても無用心に値段を尋ねると足元を見られて吹っかけられるとの事で、癖の強い業者とマニアとの丁々発止の値段の駆け引きが興味深いんです。あの手この手でレコードを買わせようとする業者の舌技がまた凄い!「先月何で来えへんかったんや!」(客に毎回出席を取るのかい!) 「今回あんたのために持ってきたレコードやで!皆買うてや!」(そんな無理な事言われても・・・)

200000_2  時間が経つと共に沢山の店が開店しお客で大賑わい。骨董だけでなく日用雑貨や古着、様々な屋台料理など庶民的な露店が並びどれも見て飽きない。しかし結局私は欲しい盤が無く残念。

250000 早朝の露天市巡りの後、大阪ミナミでSPレコードのオークションに参加。年2回開催のこの珍しいイベントは、昭和初期の流行歌(東海林太郎なんていう歌手などが人気ですが判りますか?)の盤を中心に、全国から沢山のSPレコードマニアが集まり約1000枚ほどの大量のレコードを1枚づつセリを行うというオークション。時には欲しい盤を巡って激しい競り合いがあるなど見てるだけでも面白いイベントか。(1枚のレコードが何万円もで落札されるのも驚きですが)

320000

今日のオークションで私が落札したのは結局1枚のみ。流行歌は守備範囲外なのでクラシックと共に実は大好きな演芸物で、戦前の日本の楽器演奏付きコメディーグループ「ナンジャラホワーズ」の珍しい盤を安価で落札。滅多にお目に掛からない盤なので大満足。

350000 オークションの昼休みに近くの「ナニワの胃袋」黒門市場でランチ。偶然見つけた庶民的な煮干ラーメン屋は結構イケマシタ。(お江戸より上かも?) それよりオマケの御飯が凄い!フリカケやチャーシューで誤魔化さず直球勝負のシンプルな卵御飯が旨かったっス。さすが気取らないナニワのメニューと感心!

410000 昼食後千日前の裏通りを散策中にサビレタ老舗の古本屋を発見。早速冷やかすと落語などの演芸関係の本が充実、クラシック系の本も多数あり。結局昭和5年発行のシューベルトの伝記「シュウバアトの歌」(当時彼はこんな風に呼ばれていたのか!)や、当時の著名な音楽評論家の太田黒元雄の昭和10年発行の「音楽生活20年」(1910年代のロンドン滞在中にブゾーニやパハマン、カザルス、クライスラーなどの名人芸を聴けたという羨ましい観戦記が素晴らしい!)などの珍書を入手。SPレコードではあまり成果が上がらなかったのに書籍では予想外の成果有り。ロマン溢れる100年前のクラシック界の世界を存分に垣間見れた1日となる。

2007年10月20日 (土)

西神戸を行く

22 20日、朝から家の所用で西神戸へ。快晴の中、海沿いの景色を眺めながら快適に移動。

26 昼は庶民的な街「長田」を散策。商店街の魚屋の活きの良い小魚が美味そう。(東京と違ってちゃんと魚の姿で売ってます!それもすごく安い!)

28 昼食は長田で営業の南京町の某有名老舗中華店の支店へ。神戸の中華は東京や横浜と違って上品で淡白な味付けで私の舌には安心出来ます。昼でも行列が出来ないのがありがたい。近くに神戸名物の「そばめし」発祥で有名なお好み焼屋を始め庶民的な店が密集している「ディープな神戸」エリアながら満腹で掛け持ち出来ず。

2007年10月19日 (金)

人も走る!楽器も走る!

Photo 19日、朝からスタジオは大賑わい。朝から次回出動の際のピッチや調律法が違うのでまずはスタジオ内の楽器3台の調律。午前中に1件スタジオでリハーサルが終わるとすぐにチェンバロを車に積込み、1時間後には埼玉県のお宅へお届け。(午後すぐに使いたいとの要望あり) ここで保管中の別の一台を玉突き式に引き取り。スタジオでは1台チェンバロが減った空きスペースを使って入れ替わりにアンサンブルのリハーサル。(いつもだとスペースが無い・・・) キワドイ段取りながら巧く行って一安心。最後スタジオに楽器を戻して一路神戸へ移動。冷たい雨の信州を通ると高速の事故を3件も目撃。雨の日は坂が多く結構危ない中央道かも。深夜無事神戸着。

2007年10月18日 (木)

コンサート会場は楽器だ!

118日、今日はつくばノバホールでコンサート。楽器搬入前に地元で人気の鰻屋で昼食。時間が掛かるも丁重な炭焼の上品な味が美味し。

29 今日は音楽三昧で活躍の田中潤一(Ft)と、オランダで活躍の岩村かおる(Fp)の地元出身の2人のDuoコンサート。会場は音楽三昧で御馴染みのつくばノバホールのホワイエ。3階吹き抜けの広い空間、石壁を贅沢に使った残響豊かな響き、暖かな光に浮かび上がる舞台と普段のコンサートホールとは趣きの違ったユニークな雰囲気か。何よりもフルートやフォルテピアノの音色が艶っぽく素晴らしい!

39 満員でイスが足りなくなるほどの盛況の中、バッハの息子やモーツァルト、ベートーヴェンなどを2人が熱演。満席になっても音響が低下せず(良くなった?)、演奏と共に楽器の音色の素晴らしさに酔いしれたコンサートとなる。フォルテピアノ初体験のお客様に「オリジナル楽器にしか出せない魅惑の世界」を存分に味わっていただけた様子。普通のホールでは滅多に聴けない「魔法の音色」が出現したのも今回の素晴らしい音響の会場ならではか。改めて演奏する空間自体が楽器だと痛感。

2007年10月17日 (水)

イタリア・カンパーニア合奏団

6 17日、今日は横浜の某学校でコンサート。出演は初来日のイタリア・カンパーニア合奏団。来日ツァーの中でバロックプログラムは今日だけとの事でチェンバロは単発の出動。チェロと指揮を兼ねるリーダーの怖い監督のお蔭か、メンバーは時間は正確だし、礼儀正しいし、「おとなしくお利口さんのイタリア人達」でした。

Photo 怖いボスは、調弦も厳しい!1人づつ念入りにチェックするので時間が掛かる。チェンバロには「442でOKね?」と念押しするともう本番では舞台袖でオケ中での調弦のみで舞台でチェンバロに合わすヒマなくいきなり演奏開始。照明はキツイし女子中学生は客席で賑やかに騒いでくれるし・・・。僅かに与えられた調律の時間も短く厳しい条件で久々に調律師の腕が試される遣り甲斐のある仕事となる。

11 イタリア人のバロックプログラムと言う事で、御馴染みのヴィヴァルディの他、チェロが活躍のレオナルド・レオやニコラ・ポルポラなど珍しいナポリ学派の作品を披露。ダイナミックかつ繊細な演奏はさすが!

コンサートの後、目黒パーシモン小ホールでの平井千絵さんのフォルテピアノリサイタルへ。珍しくお客で行くと他の技術者の苦労が良く判り勉強になります。(F氏ご苦労様です) 中々セッティングが難しそうなホールながら様々な工夫で見栄えのする舞台となった様子。演奏も楽器も堪能出来ました。

2007年10月16日 (火)

噂のレガール拝見

15 16日、今日は珍しく2つめのネタです。本当は平穏な1日のはずが昼にフイゴ屋のIさんから連絡あり。「今からならレガール見れます」との事で急遽予定変更で荻窪の教会へ。ポジティフオルガンの上に新たに製作のレガールを搭載して2段鍵盤へのバージョンアップが完成との事。ふいごは兼用、レガール部分を覆うフタが開閉可能との事で鮮烈なルネッサンス向きの音色にも、ソフトな音色にも可変との事。その他様々な工夫がされている様子。

2_2 音色の確認の他、調律のし易さなどをチェック。レガールはまもなく公演のモンテヴェルディの「オルフェオ」公演で活躍する楽器だけに、フイゴ屋さんのレガールの音色も魅力的だと少々思案中。それでもこんな特殊な楽器をよく注文されたものだとフイゴ屋さんのオルガンに対する熱意に敬服!今後この楽器の活躍を切に願う次第。

ドイツから最新の調律本を入手

Photo 16日、朝から楽器の調律&メンテ。ピッチや調律の変更が多くジックリ時間を掛けて作業。季節の変わり目を敏感に感じているのか外から戻ったばかりで少々ご機嫌悪い楽器も。1台はフタを開けると弦がトグロを巻いてました。

昨日スイスの北谷直樹氏から送っていただいた調律本が到着。これが表紙です。

1 最近ドイツで出版された古典調律のデータ満載の本で、スイス在住のチェンバロ製作家Edwin Meier氏の著。

2 驚きの目次。何と約100種類の古典調律の詳しいデータが掲載の様子。(頑張って拡大してみてください!)ミーントーンだけで13種類、その他名前の聞いたことのない珍しい調律法がテンコ盛り!バッハ調律ではBarnesやKellnerなどの有名どころの他、最新のLehmannが追加されているのも嬉しい限り。これがあれば大概の珍しい古典調律にも対応出来るのでは。先日のコンサートで北谷氏から「Lambert(1774)の調律でお願いします」との要望で最初ビックリしたものの、これでもう大丈夫か。この本をご紹介いただいた北谷直樹氏に感謝!

2007年10月15日 (月)

北とぴあ音楽祭イベント始まる!

3 15日、早朝(というよりまだ深夜か)3時過ぎに目が覚めたので予定より早く神戸を出発し東京へ。4時までに高速に乗ると大幅な割引なので正に早起きは三文の徳か。幻想的な朝焼けを堪能しつつ(今朝は特に鱗雲がキレイ!)順調に東上。東名高速は集中工事との事で(何時間掛かるか判らないですよ。同業者の皆さん!)中央道を利用するも甲府の手前で事故通行止めに遭遇。まあ少し待てば開通するだろうと手前のPAで待機するも一向に通行止解除の気配なし。結局諦めて韮崎から一般道に降りて渋滞を我慢し甲府から再び高速へ復帰。結局大幅に時間をロスしたものの、早起きのお蔭で大事には至らずホッ。通行止は何と6時間近く続いた模様。東名が使えない時に通行止は大迷惑この上ない!昼にやっと目白スタジオに帰還。

11 スタジオでは18日の田中潤一&岩村かおるデュオコンサートのリハーサル。会場のつくばノバホール、舞台での演奏は何度も体験済みながら今回はホワイエでのコンサートとの事。フォルテピアノとクラシカルフルートがどんな音で聴こえるかが楽しみ。音楽三昧の演奏でホワイエ常連の田中氏からは素晴らしい音響と伺っているので期待大です。

14 夜は田端文士村で北とぴあ国際音楽祭2007の関連イベント第1段、上尾直毅氏によるチェンバロ公開レッスン。本日のレッスン用にフレミッシュ2段(A=415のヴァロッティ調律)、そして明後日からスタートの音楽祭のメインイベント「オルフェオ」公演の練習用にフレミッシュ1段(無事力技でA=465に上がりました! ミーントーン調律)と当方から珍しい組合せの楽器提供となる。

26 5人の熱心なアマチュアの受講生を軽妙なトークを交えて上尾氏が丁寧にレッスン&解説。皆チェンバロはまだ初心者の様子ながらバロック大好きという熱意がヒシヒシと伝わって来ました。(やはり受講曲はほとんどバッハでしたね) 大勢参加の聴講生も逐一メモを取りながら熱心にレッスンの様子を見学。上尾氏の熱弁もあり時間オーバーで無事公開レッスン終了、最後は2台のチェンバロ演奏OKとの事で皆楽器を取り囲んで試奏や質問などが続く。チェンバロを弾きたいと思っておられる一般の方が相当多いのを痛感。

2007年10月14日 (日)

兵庫芸文大ホール初見参

6 14日、兵庫県立芸術文化センター大ホール(長い名前!)でコンサート。小ホールは何度かお伺いするも噂の大ホールは初見参。今日は大阪ゲヴァントハウス合唱団創立25周年記念演奏会、ゲストにベルリンから合唱団とその指揮者、オルガン奏者を招いてのバッハ「ヨハネ受難曲」(第2稿)。

3 ドイツ組はさすがに長身な方が多く、オルガン奏者もまるで子供用オルガンを演奏しているような格好に。腕の肘が脚に乗ってます。(日本人には無理な格好か)

12 初体験の兵庫芸文の大ホール、中々残響はありそうながら座席によって相当聴こえ方が違う様子。天井が高く容積が大きいのが原因なのか、後ろや上の座席の方がクリアーな印象でした。今日は残念ながら本番での響きを聴けなかったのでお客様が入るとまた違った響きなのかも?

16 一番奥の4階の座席から舞台を見るともう真上から眺めている状態か。いつもと違う景色で結構面白い席かも?今度2月22日に同じ舞台でオランダバッハ協会合唱団&管弦楽団の同じく「ヨハネ受難曲」をお手伝いする予定なので古楽器はこの大きなホールでどう聴こえるのかこちらも楽しみ。

2007年10月13日 (土)

From USA To KOBE

Photo13日、夜明け前にUSAを出発、日の出を拝みつつ九州を北上。ほとんど信号が無い一般道を100kmで疾走するトラックが恐ろしい!

2 関門海峡を行きは海底トンネル、帰りは高速橋で通過。橋なら海峡を渡るのはアッという間か。山陽道の秋景色を満喫しながら快調に東へ走行。昼過ぎに無事神戸に到着。

6 午後はチェンバロを神戸の工房に降ろしてから宝塚の教会で預かっていただいたポジティフオルガンを引き取り。木管パイプの柔らかな音色はこの「白鯨」を模したと言う不思議なチャペルにマッチした様子。

7

教会で50歳近くになりながら未だ現役で頑張る電気アクションのパイプオルガン。鍵盤の印は「危険なので弾かないように」という目印との事。他の楽器はトラブルが起こると音が出ないものだが、パイプオルガンはトラブルが発生すると音が鳴りっぱなしになるという厄介な構造。このご老体のオルガンは演奏中に「ピー」というトラブルが頻繁に起こるので危険な鍵盤は弾かないようにしているとの事。トラブル慣れのオルガン奏者の皆様は今や突然の鳴りっ放しの対応もプロ並みとか。

2007年10月12日 (金)

MARIE LIVE IN USA

2 12日、日本公演の次はいよいよアメリカ公演?と思うようなタイトルだが(ちょっとカッコいいゾ) 今日は大分・宇佐でのコンサート。昼過ぎ会場入りという事で午前中は大分の秘境(?)国東半島を一周する事に。途中の田舎のお店で見かけたコンサートのポスターにビックリ。「美空ひばりコンサート」、ご本人が生き返った訳でも無し、これは噂に聞く戦後に田舎で良くいた「美空いばり」や「美空ひばい」という怪しいソックリさんの公演かも?と良く見るとスクリーンコンサートだそう。(字が小さいゾ)

9途中「昭和の街」で人気の豊後高田のレトロな街並みを散策。各店の軒先に昭和の品々が並ぶも懐かしい物結構多し。平日はあまり人通りは少ないようだが週末は大賑わいだとか。焼酎を探しに地元の酒屋を冷やかすも、入手困難な超人気焼酎がプレミアが付いて5万円を越えると聞いて卒倒。もう酒の値段では無い!

11 これも懐かしいオート三輪の「ミゼット」。今見るとオモチャみたいな小ささか。

15

宇佐で老舗ウナギ屋へ。九州風のセイロ蒸しを注文。香ばしい鰻としっかり味のついたホクホクの熱い御飯が美味い。

11 LIVE IN USAの会場はウサノピア小ホール。舞台ではなく客席に楽器を設置しての演奏となる。九州の古代神話をモチーフの派手な緞帳を背景に今日もユニークな舞台となる。そういえばこの3日間で今日初めて靴を履いて調律。(笑)

24 絶好調の演奏が続くまりえさんのバッハは今日も聴き応え充分。ツァーは今日で終了。

2007年10月11日 (木)

今日は能楽堂

3 11日、早朝山口を出発、関門トンネルを潜り九州に上陸。絶好のドライブ日和なので高速を使わずノンビリ一般道で大分へ向う。途中の「道の駅」で地元の魚が上がっているので思わず観察。エイなど好んで食べるんですね。小魚がどれも新鮮で美味そう。

6 ハモ弁当に思わず手が伸び予定外の朝食。お土産コーナーで柚子胡椒が10種類もあり狂喜乱舞(大好物なのです・・・)結局大分に着くまでに3個も購入してしまう。どれほど味が違うのか楽しみ!

40 昨日に続き西山まりえチェンバロリサイタル。今日は大分能楽堂でのコンサート。今まで各地の能楽堂でバロックのコンサートを経験してきたものの、他の能舞台は客席まで音が届かないのに、この舞台は残響も豊か、音色の膨らみも艶っぽくチェンバロには最適か。

2 演奏家も楽器のコントロールに慣れてきたのか、日々我がチェンバロが「まりえトーン」に染まっていくのが良く判り興味深いです。昨日の明治の料亭の座敷といい、今日の能楽堂といいチェンバロは和の世界に意外に合う楽器だと再認識。

2007年10月10日 (水)

お座敷でチェンバロコンサート

410日、早朝神戸出発、秋晴れの爽やかな天気の下、山陽道を快調に西へ。 今日の目的地・山口市に到着後近くの湯田温泉の老舗蕎麦屋で「アナゴ蕎麦」。タップリのアナゴが美味し。

5 蕎麦屋のすぐ近くに「出来そうな」酒屋を発見。早速山口の銘酒「獺祭」と同じく岩国の「雁木」を購入。お目当ての獺祭の遠心分離絞りの酒は少し出回るまで時間がかかるとの事で残念!

72 今日は創業明治10年、明治20年(1887年!)建築(その後大正時代まで増築)の元料亭「菜香亭」で西山まりえチェンバロリサイタル。数年前に移築改修された建物ながら忠実な復元で明治の香り高き建築か。先日の旧奏楽堂(1890年)よりさらに古い建物だ。

67 100畳ものお座敷でのチェンバロ演奏。由緒あるお座敷には初代首相の伊藤博文から始まる歴々の政治家の書が沢山並びさすが明治維新の立役者長州藩と感心。長州出身の歴代首相の書も並ぶ中、何故か最近の地元首相の書だけが無いのは何故? (書くヒマ無かった?) 明治から多くの政治家が愛用の料亭だったようで近代では佐藤栄作氏がご贔屓だったとか。ただ日本近代100年間の激動の現場だったお店ながら、まだご存命の元女将が「料亭内の事は他人には一切語らず」との事で数々のエピソードはあまり判らないとの事。

15リハ前に爽やかな秋風を感じながらという珍しい環境で調律。(お天気で良かった!) 本番前に窓を閉めても秋の虫の音を伴奏に風情あるチェンバロ 演奏となった様子。(障子を閉めても外の音は丸聞こえ) 

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今日のプログラムはオールバッハ。西山嬢の熱い演奏で最後には客席から思わず「素晴らしい!」との声も掛かるほどの大ウケ。やはりお客様は残響は少なくても至近距離でチェンバロの迫力ある音色を堪能された様子。

2007年10月 9日 (火)

白鯨の教会

10 9日、朝から連休明けで大渋滞の東京を出発、西へ移動。信州は稲刈りの最盛期で秋の風情を満喫。夕方しばらくポジティフオルガンを預かっていただく宝塚の某教会を訪問。名建築家・村野藤吾が「巨大な白鯨」をイメージして作ったというユニークな礼拝堂が素晴らしい。写真左に見えるパイプオルガンは、阪神大震災で倒壊した夙川教会のオーベルタンOrの前にあったという曰く付きのオルガン。奇跡的に震災を無傷で潜り抜けた後、現在はこの教会で活躍中(もう50年近く経つので満身創痍の状態ですが)。

6 教会にある古い電気アクション式のパイプオルガンや、最近の電子オルガンとは違う木管パイプの柔らかな音色に教会の皆さん興味深々の様子。斬新なデザインの建物は天井が良く響くお蔭か音響も素晴らしい!

Photo 礼拝堂の片隅の看板を見ると、はて?どこかで見たデザインだなあとしばし注目、もしかするとこれは○○の一部ではないですか!(何か判りますか?)

2007年10月 8日 (月)

A=465への道

Photo 8日、今日は朝から雨模様。昨日までの上野の旧奏楽堂や牛久シャトーなどの古い洋館のコンサートだと雨音が客席に丸聞こえだったはず。晴男としては鼻高々か。今日もスタジオでリサイタル直前のNさんのリハ。最近何人もの演奏家に連続して弾かれている我がジャーマンチェンバロ、弾き手に敏感に反応してすぐに音色が変わる様が面白い。リハの隙間を縫ってまもなく始まる北とぴあ音楽祭のオルフェオ公演の練習用チェンバロを準備。今回のオルフェオ公演、ピッチは珍しいA=465ということで本番用の2台のイタリアンチェンバロは鍵盤移動で対応(1台は今回のために鍵盤を切断)、練習用の写真の1段フレミッシュチェンバロはもう鍵盤の切断する余裕が無いので正攻法で半音上げの調律。(それもミーントーンなのですよ!)この楽器、昔アマチュアの方にお貸ししていた際、鍵盤移動を忘れて「すごく調律が下がっていたので頑張って上げておきました」との事で半音高く調律された経験あり、この際もまったく変化なく涼しい顔で鳴っていたので今回も半音上げという荒業を実施。ところが最初のピッチ上げでいきなり断弦、この楽器は20年も断弦知らずだったので持ち主もちょっとビックリ。さすがに「もっと優しくしてくれないとヤダ!」との楽器の叫びだったのかも・・・。後は亀の歩みのごとく時間を掛けて丁寧に調律しやっとA=465で安定。ヤレヤレ。長時間の調律の後は今夜も「電気ブラン」で晩酌。結構気に入ってます。

2007年10月 7日 (日)

100年の響き 牛久シャトー

24 7日、今日はご贔屓の会場「牛久シャトー」で岩村かおるフォルテピアノリサイタル。昨日の旧奏楽堂は1890年建築という古さを誇るも、こちら「牛久シャトー」も1903年建築、それもまだ建築当時の姿のまま保存され大きな改築などはされていないという貴重な洋館か。

22 広大な庭園ではBespaバイクの大会があり、マニアご自慢の愛車が勢揃い。お互いのバイクを眺めながらガーデンバーベキューで盛り上がっている様子。

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コンサート会場はシャトー本館広間、日本とは思えない贅沢な空間か。神谷財閥の財力を物語る豪華な家具や食器、絵画などが多数あり。やはり漆喰壁の音響は素晴らしい!100年前のまま改装されていないので冷暖房が無いのが難点ながら今日は幸い窓を開ければ秋の風が心地よく冷房要らず。

18_2 オランダで活躍の岩村さん、今回はフォルテピアノと共に、シャトーの創始者が明治時代にヨーロッパで入手しシャトーに保管中の19世紀後半のイギリス製のアップライト「チャレンジャー」も演奏。このピアノ、さすがに100歳を越えるご老体だけに調律のピッチは上がらないし(何とA=400)、調律ピンも多数ピンズルで止まらないし(調律出来ない)、アクションは固定がルーズでタッチが不安定だしとトラブル満載の態なのですが、演奏を聴くと存在感のある艶やかな音色で驚かされます。

30我がワルターモデルのフォルテピアノも堂々の鳴りっぷりなのに、若造とベテランの音色では年季の入り方が違う様子。フォルテピアノでモーツァルトとベートーヴェン、チャレンジャーピアノで珍しいJ・フィールドやメンデルスゾーン、ショパンなどを演奏。オリジナルピアノの演奏経験豊富な岩村さんの抜群のコントロールで2台の音色の対比が面白い!

36 コンサートの後はシャトー自慢のワイン(輸入ワインも豊富)をメインに立食パーティー。(実は料理が豪華) お酒の飲めない身なのでお土産に有名な「電気ブラン」を入手。浅草の有名な「神谷バー」もここの系列でしたね。アルコール度数40%という濃厚な「明治ロマンの酒」で晩酌。

2007年10月 6日 (土)

19世紀の響き?旧奏楽堂

1 6日、爽やかな秋晴れの中、今日は上野の旧奏楽堂で脇田英里子チェンバロリサイタル。1890年建築(1987年に移築)という日本最古のコンサートホール(まだ19世紀ですぞ!)はさすがに日本の洋楽史の生き証人、設備は古いながら(チェンバロの搬入も大変!)歴史の重みを痛感。

59リサイタルはまず17世紀プログラムをスコブロネックのイタリアンで演奏。この会場を良く使う芸大筋から「音響は悪いぞ」と聞いていたものの、我がチェンバロでは最後部まで良く音は通り古い建築特有の漆喰壁の温かな響きも素晴らしく、300席のホールとしては都内でも上位にランクされるのでは?との感想か。(楽器の位置決めは難しかったですが) 楽器と会場の相性もあるのかも?

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途中、リコーダーで高橋明日香さんがバッハの曲でゲスト出演。リコーダーも位置が決まると会場で良く鳴っていた様子。連日出動のジャーマンチェンバロ、昨日はピッチ417以上でとのフルート奏者の希望で満員の会場の暑さの中で高めに調律、今日は高橋さんの笛はピッチが低めと言う事で415より少し低めで調律するものの秋晴れの乾燥のせいかチェンバロのピッチがドンドン下がる。今日は低め希望の方だったので助かったものの昨日が今日のような乾燥ならピッチを維持するのが大変だったかも・・・。

46 後半はチェンバロソロでラモーとバッハをジャーマンチェンバロで熱演。そういえば楽屋を拝見したら古いベヒシュタインのグランドピアノが2台あり、事務所に由来を訊ねるも「何も判りません」との返事。どうも昔の上野の先生の遺品かも。1台はダルマ脚の立派なピアノでしたが。誰か由緒知りませんか? もうひとつ不思議な事は、リハの最中に事務所の方が「モニターで聴くとチェンバロ以外にモダンフルートの演奏が聴こえるのですが誰の演奏ですか?」との問い合わせあり。はて?リコーダーの高橋さんは楽屋で休憩中、舞台では脇田さんがチェンバロソロの練習中、誰もフルートなど演奏していないのに何故かモニターからはフルートの音色が聴こえたとの事。素晴らしい演奏に奏楽堂の何者かが反応したのかも・・・(怪談話になってしまいましたが)

2007年10月 5日 (金)

ラ・キュピスIN近江楽堂

6 5日、今日も掛け持ちで各所をウロウロ。まずは朝から昨日に引き続き六本木での某高級ブランドのイベントでチェンバロ調律。何気なく傍の展示商品の値札を見ると価格に0が多すぎていくらかがすぐには判断出来ず。小さなジュエリーが都内の高級マンションが買えるほどの値段と判り卒倒!。

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夜は近江楽堂でラ・キュピスのコンサート。満杯のお客様との事で音響の悪化を心配するものの、何故か招待の方が少し来られず最前列に空きが出来ると一杯のお客様でもあまり残響の変化が無く3人の素晴らしいアンサンブルを堪能。(やはり近江楽堂はギュウギュウ詰めだと音響劣化が激しいかも) ラ・キュピスのリハーサルの間に抜け出し今度は人気ドラマ「のだめ~」のロケ地だった某音大で90分の講義。ピアノ専攻の学生相手にフォルテピアノなどの鍵盤楽器の歴史などを解説。今時の女子大生はツマラナイ授業だと単位欲しさに出席するものの居眠りは当然、飲食、携帯電話の使用、はては化粧までするよと脅かされていたものの、居眠り程度で無事終了。今年は講座最後の質疑応答も結構ハイレベルのモノがあり嬉しい限り。講義が終わると慌てて初台へ戻り近江楽堂でのコンサートの調律。ラ・キュピスのメンバーの熱演が素晴らしい!

23 最後は深夜に六本木でチェンバロ引き取り。会場は先ほどまでの上品な雰囲気から一転戦争のような慌しさへ。厳重警戒の高額ジュエリーの隙間を縫ってチェンバロを搬出。(またこのホテルの搬入口が狭くてやりにくい!) 初台・六本木と2台のチェンバロを何とか積込み深夜帰宅。

2007年10月 4日 (木)

上野の森ではまだ蝉が鳴く

Photo 4日、ホテルのイベントの仕込みは朝が早い!早朝7時に六本木の高級ホテルにチェンバロ搬入。今日は某高級ジュエリーブランドのイベントでチェンバロ演奏。会場はとても後数時間後にイベント開始とは思えない混乱状態で四苦八苦してやっとチェンバロを組立て準備。会場の準備が出来ると総額ウン億円かの商品が次々に展示、その中ではチェンバロなんて安い物なのかも・・・。金銭感覚の落差に唖然。

4  六本木の次は上野の旧奏楽堂でWさんの明後日のリサイタルのリハーサル。先日より旧甲子園ホテル(1930年)、明日館(1927年)牛久シャトー(1903年)と歴史的な建物での仕事が続いたものの、今日は1890年建築という真打登場か。(19世紀の建物ですぞ!) やはり漆喰壁の会場の音響が素晴らしい!意外に低音の鳴りが豊かなのにビックリでした。(普通のホールよりも好きかも) ただ古いだけあって外の音は丸聞こえ、残暑のためか季節ハズレの蝉の鳴き声が会場に響いておりました。

41 会場でのリハは今日だけとの事で、前半のミーントーンプログラムの練習の後は、イタリアンの調律を1/6に変えてリコーダーとの合わせ。(本番はジャーマンを予定) さすが我がイタリアンは大幅な調律変更でも融通が利いて助かった!

上野の後はツァー中の「ラ・キュピス」の目白スタジオでの練習をお手伝い。ドイツ人チェンバロ奏者のミハエル君が「お腹スイタ!」との事で練習前にまずは昼食へ。「ヨーロッパの方なら洋食ですね」「いや折角日本に来ているので和食が食べたい」「では麺類などどうですか」「実は日本の食事美味しいのですが食後2時間でもうお腹がスクのです・・・」「腹一杯になる和食ねえ~」と言う事で近くの庶民的なトンカツ屋を紹介。果たしてドイツ人の口に(いや胃袋にか)合ったか心配。

50 午後は目白から上野に戻り最後に再び六本木へ。今日のイベントでチェンバロ演奏のM・Sさん、超高級ジュエリー(車は簡単に買えそうな値段か)を付けてのシックな姿で登場。こういった場では私のデーハーな装飾のチェンバロは効果絶大か。

2007年10月 3日 (水)

彼岸花満開

Photo_2 3日、早朝5時起きで神戸から東京へ。途中の山間で彼岸花の紅い群集を眺めつつ快適に移動、昼前に目白到着。早速楽器を降ろして午後のリハや翌日の本番に備えて楽器4台を調律。相変わらずツァーで持ち歩いているジャーマンはご機嫌が良く今日も調律無しで深夜までリハーサルに使用。チェンバロって動かしても調律は狂わない楽器でしたっけ? そういえば先日フォルテピアノ奏者から楽器運搬の相談あり。ピアノ運送業者は古い特別なピアノとなると結構高い値段を言ってくるので困ったものだとの事。写真は海外の某音大所有のオリジナル(!)の6オクターブのフォルテピアノ。学生が自分達で運ぶために最初から運搬用の台を楽器に打ち付けていたのにはビックリ。この位大胆ならフォルテピアノも自分で運べるのですがね・・・。日本ではやらないだろうなあ~。私も自分の5オクターブ半の楽器なら1人で運べるようになったのですが、6オクターブ以上の大きな楽器は無理でしょうね。運送問題はフォルテピアノ奏者の永遠の悩みでしょうかね。

2007年10月 2日 (火)

ラ・キュピスIN西宮

1 2日、今日も昼は西宮北口の評判の蕎麦屋へ。何故かカレーが名物ということでトンカツカレー蕎麦を注文。カツと麺の量にビックリ、程よい辛さとトロ味のカレーが美味しい。(でもダイエットの敵だなあ) 西宮北口は実は30年以上前は結構通っていた思い出の街ながらすっかり様変わりか。

6 今日は兵庫芸文センターで「ラ・キュピス」のコンサート。音響の良いホールながら楽器の位置が結構微妙か。照明など少し凝った演出も交え3人がテレマン・バッハのドイツプログラムを熱演。

9 「ラ・キュピス」とも今日で3回目のコンサート。チェンバロの調子も絶好調で実はほとんど調律が狂わない!今日も2日前の雨の姫路のコンサートの後楽器を積み込んだまま2晩車中泊。今日残暑厳しい中ホールに搬入して調律無しですぐにリハーサル開始。この3回のコンサートすべて調律無しでリハ開始が出来ました。チェンバロは実はあまり調律は狂わない楽器だったのか?上手く運べば変化がほとんど無いのでは? まだ理由はよく説明出来ませんが何しろオリコウサンの我が子で楽してます。

2007年10月 1日 (月)

神戸食散策

1 1日、朝から明石でピアノ調律。久々の西神戸ということで昼は長田で評判のお好み焼屋へ。帰り道に立ち寄ればすぐだったものの下町・長田の雰囲気に合うTPOをと言う事で一旦帰宅しネクタイスーツからGパンとラフシャツに着替えての訪問。気さくなオッチャンが丁寧に焼くモダン焼と名物辛い泥ソースが美味しい!

3 夜は神戸の元町へ。まずは夜の南京町に立ち寄るも人影はまばら。観光客相手のボッタクリ商売の店ばかりだと当然の結果か?(原住民が行くような店は絶滅か?)

5 南京町のご贔屓のレコード屋へ立ち寄り、早速店主のお勧めCDを物色。相変わらず幅広いジャンルのごった煮コレクションが凄い!今回はあがた森魚「タルホロジー」(稲垣足穂は神戸ゆかりの作家だ!)、ギターの神様エイモス・ギャレットの新作「AcousticAlbum」、スタンリー・スミスBest、とGoodOldTime系の新盤3枚を購入。本当は細野晴臣の新作を聴きたかったのですが・・・。(置いてなかった)

9 夕食は神戸の本格的な肉料理を所望の客人のリクエストで、大正12年創業という老舗洋食屋を訪問。上品な神戸牛の味覚を守るお店の料理を堪能!ステーキは神戸の他の有名店より安くてお徳かも?今日は下町情緒の味から神戸の伝統の上品な味まで両極端の味覚を体験。

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