夏を越せなかったチェンバロ
15日、朝から関西の某音大でチェンバロ修理。数日前に「もうすぐコンサートで使うチェンバロの調子が悪い」との連絡あり。「音の出ない鍵盤が多数あり」との事でさっそく楽器をチェック。楽器のあるレッスン室は夏休みはエアコンが入らないので内部に湿気をタップリ吸い込んで各所が膨らんでトラブルが多発した模様。早速総分解して膨らんだ部分を修理。
演奏予定のYさんも心配のあまり修理を見学。フロント8fは全滅、全体の1/3の音が出ないとなるとそら不安になるでしょうね。湿気の傷跡と格闘しながら昼前にやっと調子は回復。過酷な夏の暑さや湿気に負けてしまったチェンバロか。
午後からは高山右近ゆかりの高槻の教会でバッハのブランデンブルグ協奏曲のコンサート。昼まで結婚式があるとの事でチェンバロの搬入は開演2時間半前、そこから楽器の設置、舞台作り、リハーサルと何とも慌しい準備に。
この教会、石造りの床にドーム型の高い天井と音響の素晴らしい作り。チェンバロには非常に合う響きか。まずはブランデンブルグ協奏曲3・4・6番
本番のトリはやはりブランデン5番。チェンバロが良く聴こえるような位置に移動。15人と中規模の編成ながら何とチェンバロは8f1本で第一楽章を演奏。ホールでは味わえない贅沢な響きか。終演後俄か雨を避けて何とか濡れずに楽器積込み、一路東京へ移動。深夜無事目白帰還。途中の信州で花火大会に何件か遭遇。こちらも秋祭りだったのかも。
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