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2007年9月

2007年9月30日 (日)

華麗なる調弦

1 30日、今日は姫路城横の淳心学院で昨日に続き「ラ・キュピス」のコンサート。早朝に会場入りのメンバーの中、チェンバロ奏者のミヒャエルがすぐに練習開始。何やら「荒城の月」をアレンジして今日初めてCem+Vgで演奏するとの事。4fを単独で使うとか中々ユニークなレジスター選択で面白い。

8 今日の会場、学校の講堂ながら斬新な設計の教会のような構造で音響が素晴らしい!大勢のお客が入ってもほとんど残響が変わらない。これは普通のホールよりバロック向きか。

11 今回このグループで感心したのはミヒャエル氏のVgの調弦スタイル。単音ではなく和音を即興風のメロディーに乗せてさりげなく演奏、まるで曲の一部のようなスマートな調弦!この調弦だけでも聴き物かも?(芸の無い単音での調弦は客には耳障りなのでは・・・)

14 コンサート終了後チェンバロ見学に殺到するお客様。驚いたのはこの学校の校長がベルギー人との事。ご挨拶で「私はブルージュ出身です。ブルージュは3年に1回のチェンバロコンクールが有名ですね。今年里帰りの際、幼馴染が関係するコンサートに誘われました。レオンハルト(!)という年配のチェンバロ奏者のコンサート、素晴らしかったですね。私チェンバロの音色大好きです」との驚きのコメント。後で「私もその大御所のコンサートにいましたよ」と申し上げると大変喜んでいただけました。世の中狭いものです。

2007年9月29日 (土)

ラ・キュピスIN神戸

6_2 29日、今日はスイス・バーゼルから来たグループ「ラ・キュピス」の神戸外人倶楽部でのコンサート。スイス領事主催との事で演奏後にスイス式のディナー付き。(スイス料理ってどんなモノ?) 

9_2

久々の神戸での仕事なので空き時間に西元町のご贔屓の蕎麦屋で熱ぶっかけ蕎麦。驚くほどの麺の量とシンプルで美味しいダシ、混まない店内と神戸ならではの嬉しいお店。

14_2 今日演奏の「ラ・キュピス」は地元出身の頼田麗(Vg)を中心に向山朝子(Ft)、ミヒャエル・ヘル(Cem)のトリオでバッハなどを中心のドイツプログラム。日本初登場のヘル氏の素晴らしい技巧のチェンバロ演奏が素晴らしい!このグループの一般公演は10月2日兵庫芸文小ホール、5日東京近江楽堂です。

18 コンサートのアンコールは主催のスイス関連の曲という事で、向山さんの太鼓と実はこちらも本業というヘル氏のリコーダーが共演。スイス出身の作曲家がほとんどいないので選曲が苦労したとか。そういえば以前「皆様が絶対知っているスイスの曲です」と言って、ネス○フェゴールドブレンドのTVCMで有名な「パヤパ~」というテーマ曲をアンコールでいきなり演奏した演奏家がいましたですね~。(元スイス在住のO井氏) いきなり聴いて爆笑しましたが確かに他にスイスを思い浮かべられる曲などないかも?

20 会場の神戸外人倶楽部、北野の一等地にプールや豪華な庭園を持つ素晴らしい会場か。実は私が自分のチェンバロ(ヨシダフレンチ)で初めて海外の演奏家と仕事した思い出の会場。(ヴィーラントクイケンとロベールコーネンのDuo)15年振りの訪問は感慨深い。

2007年9月28日 (金)

音の化学反応?

1 28日、早朝からIさんのスタジオリハのためのフォルテピアノの調律。ここ数日は「保谷のNaoki氏」ことU氏のコンサート、モーツァルト演奏で活躍のKさんのリハ、今日はオランダで活躍のIさんのリハと日替わりで奏者が交代。いつも楽器が直前に弾いた方の音色に染まっているのを感じるものの、今朝はあまりの激変にビックリ。U氏とKさん、Iさんの弾きこみでフォルテピアノが化学反応のような不思議な変化をした様子。いつもより張りのある豊かな音量に変化か。演奏家の「ブレンド具合」で楽器の音色が結構変わるのかも? 午後から再び関西へ移動。信州の黄金色の稲穂が美しい!夜に無事神戸着。まだ残暑厳しい!

2007年9月27日 (木)

牛久シャトー再訪

Photo 27日、今日は早朝からリハが続く。まずはモーツァルト弾きとして活躍中のKさんがVn奏者のSさんとリハーサル。モダンピアノの演奏が中心ながらフォルテピアノを弾くのが大好きというKさんと、古楽器に興味深々、A=430初体験のSさんのコンビネーションが素晴らしい!

2 昼から去年11月以来の牛久シャトーを訪問。10月7日の岩村かおるさんのコンサートのために19世紀製のアップライトの調律。100歳を越える老齢のピアノはさすがにピッチが上がらず(何と半音以上低いのです) 調律を安定させるのも一苦労。(ピンが止まらない)

15 オランダから帰国直後の岩村かおるさん、早速様々な曲をこの年季の入ったピアノで試奏。昨日の1927年築の明日館といい、今日の1903年築の牛久シャトーといい素晴らしい音響の洋館での調律が続き嬉しい限り。

17 夕方スタジオに戻ると、久々にお会いするNさんが10月のツァーのためにリハーサル。休憩時に夏のヨーロッパ訪問の報告会。練習はバッハプログラムのはずながら隣のイタリアンチェンバロでの試奏が始めるとラテン魂全開で熱い演奏が出現か!

2007年9月26日 (水)

秋の夜に響くシューベルト

15 26日、今日は先日22日の関西公演に続き池袋明日館でシューベルティアーデコンサート。秋らしい虫の鳴き声が客席まで心地よく聞こえる中、若きシューベルトの心情を丁寧に歌う畑儀文氏のリリックな声と、躍動感溢れる上尾直毅氏のフォルテピアノが歴史的な洋館の響きと共に溶け込みウットリ!(今日は昨日に続き保谷のNAOKI氏が活躍か)

29今回演奏のシューベルト18歳の作品は若いながら艶のある表情豊かな曲が多く、畑・上尾両氏が心より作品を楽しんでいる様子。次回の第5回シューベルティアーデはまだ日時・共演者未定ですが多分08年1月頃の予定です。

8 これは本番10分前なのに楽器製作家のN氏と某オリジナル楽器の部品を前に意見交換する上尾直毅氏。(本番を忘れてる?)製作家顔負けの改造マニアという彼は、いつも練習の前に長時間の楽器のメカニックチェック。楽器の部品の調達のためピアノ調律師向けの専門店も常連になってしまったとか。

Photo 明日館横の工事現場は現在こんな様子です。まだ地下の基礎工事の段階。障害物が無いので結構JR山手線や西武線の騒音が以前より聞こえてるかも?

2007年9月25日 (火)

F.フェルナンデスIN 武蔵野

9 25日、今日は武蔵野でF.フェルナンデスバロックヴァイオリンリサイタル。共演は今村泰典(Lu)ライナー・ツィパーリング(Vg)北谷直樹(Cem)と゛フォンスムジケ゛でお馴染みのメンバー。前夜遅くに今回の調律法(Lambert 1774年)のデータがメールで届くも私の手元の資料とは違う様子。慌ててデータから割振り方法を解読、どうやらこのLambert 1774年は1/7と呼ぶべき結構使える調律法かも。チェンバロは北谷氏から2台希望との事でイタリアンとジャーマンを用意。

12 前半のブクステフーデやヴィヴァルディ、ルクレールにはイタリアンモデル、後半のバッハのプログラムでジャーマンを使用を予定していたものの、実際に音を出してみると「ジャーマンはボリュームあり過ぎ!」との事で結局すべてイタリアンで演奏することに。

27 フランソワのVnリサイタルと言いながら実際は4人のソロも交えての「歌無しフォンス・ムジケ」のコンサートか。実力者ばかりなのにいつまでもリハが止まらない練習熱心さに脱帽。

31 舞台衣装での演奏風景はまるで本番中の撮影のようでも実は「ヤラセ撮影会」。これがまたタダでさえ短い調律時間を圧縮する原因でもあり、少々複雑な気分。

19 今回のコンサートの目玉は何といってもチェンバロでの凱旋公演となった北谷直樹氏の迫力の演奏か。こんな凄いチェンバロ奏者が日本ではほとんど無名だったとは驚きでした!今後の「チューリッヒのNAOKI氏」の活躍にご注目あれ!

2007年9月24日 (月)

連休の渋滞

Photo 24日、連休最終日ながら朝から大阪郊外でピアノ調律。7年振りにお伺いするお客様から最近鍵盤の動きが悪いとの指摘で各部をチェック。どうやら設計段階のミスが原因か。総分解して少しでも摩擦が無くなる様に調整しやっとトラブル解決。(ヤレヤレ) 昼前に大阪を出発、今日は連休渋滞が予想されるのでいつもの中央道は避けて珍しく東名高速で東京へ。それでも夕方に東京手前で25kmという大渋滞に摑まり中々進まない!興味本位で渋滞の高速道路の3車線どれが早いかジックリ観察するも結果はどれもほとんど変わらない様子。チョコマカ車線変更しても実は余り効果は無いのでは?目白スタジオに戻り明日のフランソワ・フェルナンデスコンサート(武蔵野市民文化会館)で使うチェンバロ2台を積込み。チェンバロ奏者の北谷直樹氏はLambertランベール(1774)という調律を希望との事で事前に調律するも私の資料とは年代が違う。まだまだ国によって資料がマチマチなので名前だけでは特定出来ないのが不便か。まあ明日が楽しみです。(残念ながらチケットはソールドアウトだそうです)

2007年9月23日 (日)

能勢で秋を堪能

1 23日、今日は雑用のため朝から各所をウロウロ。まずは神戸六甲に向うも護国神社の日曜骨董市に遭遇し駆け足で探索。お目当てのSPレコードや蓄音機の出品は見当たらず残念!

7 昼は今関西でイチオシの川西の蕎麦屋へ。開店直後に飛び込んで何とか行列せずに入店。揚げたての山盛りの天婦羅と打ちたての新蕎麦、そしてトロトロの蕎麦湯が美味い!

13 午後は能勢の山間へ。あたり一面コスモス畑という絶景で秋の訪れを堪能。

22 コスモス畑の横では彼岸花も負けじと競演か。まさに秋到来の賑やかさ!

25  能勢といえば栗も主役か。まだ青いものの大振りのイガ栗があちこちに。

40 能勢から川西に戻ると湖畔でキャンプやバーベキュー、釣りなど多数。少し涼しさを感じるもののまだ残暑厳しい連休か。

440000 最後に清涼を求めて山間のヒナビタ温泉地「武田尾」に寄り道。都心に近いもののアクセスが悪く今や数軒の旅館を残すのみという寂びれ具合の様子、しかし複線化で廃線になったJR福知山線のトンネルを徒歩で見れるとあって最近は妙に「廃墟マニア」に人気とか・・・。

Photo 帰宅後は能勢で仕入れたご贔屓の地酒「秋鹿」の期間限定という珍しい純米ひやおろしを頂く。いや北摂の秋の到来を存分に堪能した1日でした。

2007年9月22日 (土)

18歳のシューベルト

4 22日、今日はシューベルト歌曲全曲演奏シリーズの第4回。会場の昭和5年創業の旧甲子園ホテル、実は阪神タイガースの前身の大阪タイガーズの創立パーティーが行われたという虎キチには聖地のような場所だとか。「六甲おろし」の初演は多分この会場だった!シューベルトがすきな虎キチは次回是非ご参拝アレ!(そんな方いる?)

33 今回初めての企画として開演前にこの素晴らしい建物の日頃見れない内部をガイド付きで見学。旧甲子園ホテルの歴史を知り尽くしたガイドの方の様々なエピソードを聞きながら館内をゆっくり散策。

36 昭和初期に関西財界の力を結集して開業したという西日本屈指の豪華ホテルだけあって内装・外装共に当時の贅沢さが各所に。この室内の噴水も1年の数日だけ朝日が水面に差し込むという何とも粋な設計との事。この見学ツァー、毎回見学ポイントを変えて案内との事。次回もお楽しみに!

54 今回のシューベルティアーデコンサート、共演は新婚ホヤホヤの上尾直毅氏。関西人同時と言う事もあるのか2人のコンビネーションが素晴らしい!今回は18歳の若きシューベルトの歌曲を演奏するも何とも艶っぽいフレーズでウットリと夢心地で聞き惚れました。同プログラムの東京公演は26日に池袋の明日館で開催。是非お聴き逃しなく!

2007年9月21日 (金)

小さな秋見つけた

121日、今日は朝から町のピアノ調律師として神戸郊外の三田でお宅を2件訪問。農村地帯はちょうど稲刈りの時期。9月の連休は農家の家族総出となればありがたい暦なのかも。

4 田んぼの端に彼岸花を発見。まだ色ずく前の初々しい咲き方か?ここ数日で田園地帯一帯に一斉に驚くほど「紅い秋の便り」が現れるのが楽しみ。

7

夕方から明日に控えたシューベルティアーデのコンサートのリハーサル。今回は18歳の若きシューベルトの作品を演奏予定。まだ駆け出しの作曲家だったはずなのだが何と艶っぽく深い音楽なのかと驚嘆。関西人の畑儀文・上尾直毅コンビもシューベルトの曲をネタに掛け合い漫才さながらの会話で実に「笑える」リハーサルか。(間違えるとアラビア風フレーズでお茶を濁す上尾氏の茶目っ気に爆笑)

12 畑氏が教鞭を取る某女子大を借りてのリハは、数人の美女の立会いで進行。今回のシューベルティアーデのコンサート、実は電話受付の方が家族の突然の入院で看病に付きっ切りで電話がつながらなくなっていたようです。ご迷惑をお掛けいたしました。明日どうぞ会場にお越し頂ければ入場可能です。

2007年9月20日 (木)

戦いすんで・・・

1_3 20日、昨日までのリハやコンサートに参戦していた楽器をスタジオでアフターケア。どの楽器も調子は良いものの改めてピッチを取り直し。フォルテピアノは明日から出陣のために事前調律。楽器積込みで外に出てみると可愛いカマキリ君がドアのそばをウロウロ。もしかしてバロック好きで寄ってきたのかも。

3_2 午後にフォルテピアノを積んで西へ移動。夕暮れの諏訪湖が美しい!ちょっと干上がり気味なのが心配。そういえばまだ夏のように暑いし雨も降っていない。夜神戸到着。関西も残暑厳しい様子。

2007年9月19日 (水)

福岡古楽音楽祭リハ3日目

1_219日、福岡古楽音楽祭東京でのリハ最終日。朝から出演メンバー集合で沢山のプログラムを次々にリハーサル。海外組も皆元気で一安心。

3 今回福岡音楽祭初登場の注目の北谷直樹氏、フランス物でもドイツ物でもイタリアンチェンバロでOKとの事。楽器との相性が良かった様子。

6_2 ベテランハウヴェ氏もほとんど休み無くリハーサルが続き改めてタフさに感心。相変わらずチェンバロのピッチが高いと言われましたが・・・(彼の楽器はA=413位か?)

8 寺神戸亮氏ソロでヴィヴァルディの四季から「秋」。モダン楽器のコンサートでは定番のこの曲も古楽器での演奏は意外に聴いていなかったかも?寺神戸氏は年に何度か演奏するよとの事。

14 今日は2部屋同時進行でのリハーサル。北谷氏と共に有田千代子氏も朝から別室でリハ。夕方すべてのリハ終了しメンバーは空港へ。東京のみのお付き合いの私は楽器を積込み帰還。夜は押し出されたチェンバロを再び別の保管場所へ移動。

2007年9月18日 (火)

福岡古楽音楽祭リハ2日目

1 18日、今日も朝から代々木で福岡古楽音楽祭のリハーサル。小部屋からホールに移動し弦部隊が今日から参加で舞台上はやはり賑やかに。

3リハの合間を縫って少し早いランチで参宮橋の駅前を散策。昨日は大人気のラーメン屋をやっつけたので(安いラーメンで800円、特製ラーメンで何と1180円!まあ美味しいですけど高すぎるのでは・・・)今日は近くの大衆中華へ。黒ゴマ冷麺が結構イケマシタ。結構庶民的な地域なのかも。

6 午後のリハからリコーダーの名手ハウヴェ氏が参加。彼の楽器は相当低いピッチだったのか「チェンバロのピッチが高い!」との悲鳴が・・・。音楽監督の有田氏のフルートは逆にピッチが少し高め、同時に2人の要望は聞けません!と申し上げて直接交渉していただく事に。

17 豪華な大編成のアンサンブル。予定には無かったVlとVcが急遽参加になるも「楽譜どうする?」「何とかなるよね・・・」と問題を先送り?

29 この編成ではチェンバロは選手交代で有田千代子さんに。同じ楽器でも音色の違いが興味深い。

4 リハ終了後はお客を招いての公開リハーサル。有田正広(Ft)、寺神戸亮(Vn)、ライナー・ツッペリング(Vg)、北谷直樹(Cem)でテレマンのパリ四重奏曲。直前までジャーマンチェンバロを使っていた北谷氏からこの曲はイタリアンチェンバロを使いたいとの要望で楽器を交換。すると他の共演者から「テレマンならジャーマンなのでは」との意見が出て本番前に論戦に。本来ならパリと言う事でフレンチモデルを使いたいところなのにジャーマンとイタリアンのどちらが妥当かで中々結論が出ない!やっと出た結論は「ローマはベルリンよりパリに近し!」 ベテラン勢は大勢のお客の前でリラックスしての丁重な練習。夜は出演者の東京リハ最後の夜と言う事で初台で懇親会。今回初参加の北谷氏(チェンバロでは初めての帰国とか)の中学時代の1学年下がリコーダー製作家のフクチャンだったとは驚き!

2007年9月17日 (月)

福岡古楽音楽祭リハ始まる

8 17日、今日はまもなく始まる第9回福岡古楽音楽祭の東京でのリハーサル初日。実は朝が早いので(本当は昨夜呑み会があったので)昨夜のうちにフレンチのチェンバロを車に積み込むも、夜に演奏家から楽器の変更の打診あり。朝に慌てて楽器を降ろし別の楽器を2台積込み代々木のリハ会場へ。まずは有田正広(Ft)、有田千代子(Cem)、寺神戸亮(Vn)、ライナー・ツッペリンク(Vg)のアンサンブルのリハから開始。

9 次はツッペリンク(Vg)、フランソワ・フェルナンデス(Vn),北谷直樹(Cem)のトリオ。横で熱心に演奏を見守る降番の2人。(初めて聴く北谷氏の演奏を興味深々なのか?)

1_2 最後は今村泰典(Lu)率いるフォンス・ムジケ+寺神戸亮のアンサンブル。休憩もほとんど取らずに深夜まで熱の入った練習が続く。グループの歌姫モニック・ザネッティの歌声が素晴らしい!夜は別働隊が出動の別件コンサートからチェンバロが帰還。帰宅後昨日帰還した別のチェンバロと共に深夜まで楽器調整。

2007年9月16日 (日)

今週も秋祭り

15 16日、先週に続き今日もお江戸のあちこちで秋祭りに遭遇。威勢の良いアンチャンネエチャン親父達の祭り装束が格好良い!

10 今日は中野のホールで地元合唱団のヘンデル「メサイア」公演。今日は私がチェンバロ担当、西武沿線楽器商組合のI氏がオルガン担当。シビアなピッチ設定もお仲間の厳しいやりとりで完璧に近いコンビネーションか。

7 今日はオルガン調律のI氏、よく見るとオクターブではなく13度という不思議な和音で調律か。皆技術者は色々な隠し技がある様子。夕方は田端文士村でのオルフェオ公演の練習の楽器の引き上げ。いく途中の街並みでもいたるところ秋祭りの賑わいが・・・。夜は宮崎から状況のオルガン奏者M氏と先ほどまでご一緒のI氏で池袋で懇親会。ドイツや日本のオルガン事情の情報交換が収穫か。

2007年9月15日 (土)

夏を越せなかったチェンバロ

1 15日、朝から関西の某音大でチェンバロ修理。数日前に「もうすぐコンサートで使うチェンバロの調子が悪い」との連絡あり。「音の出ない鍵盤が多数あり」との事でさっそく楽器をチェック。楽器のあるレッスン室は夏休みはエアコンが入らないので内部に湿気をタップリ吸い込んで各所が膨らんでトラブルが多発した模様。早速総分解して膨らんだ部分を修理。

9 演奏予定のYさんも心配のあまり修理を見学。フロント8fは全滅、全体の1/3の音が出ないとなるとそら不安になるでしょうね。湿気の傷跡と格闘しながら昼前にやっと調子は回復。過酷な夏の暑さや湿気に負けてしまったチェンバロか。

27 午後からは高山右近ゆかりの高槻の教会でバッハのブランデンブルグ協奏曲のコンサート。昼まで結婚式があるとの事でチェンバロの搬入は開演2時間半前、そこから楽器の設置、舞台作り、リハーサルと何とも慌しい準備に。

23  この教会、石造りの床にドーム型の高い天井と音響の素晴らしい作り。チェンバロには非常に合う響きか。まずはブランデンブルグ協奏曲3・4・6番

16 本番のトリはやはりブランデン5番。チェンバロが良く聴こえるような位置に移動。15人と中規模の編成ながら何とチェンバロは8f1本で第一楽章を演奏。ホールでは味わえない贅沢な響きか。終演後俄か雨を避けて何とか濡れずに楽器積込み、一路東京へ移動。深夜無事目白帰還。途中の信州で花火大会に何件か遭遇。こちらも秋祭りだったのかも。

2007年9月14日 (金)

ナオキには気をつけろ!

5 14日、午前中福岡古楽音楽祭に参加のために帰国中のチェンバロ奏者北谷直樹氏が目白スタジオ来訪。たまたま出番を控えた7台の楽器がスタジオに待機中とあり早速すべての楽器を試奏していただく。CD(Lクープランのソロ)では北谷氏の演奏を拝聴していたものの、生で聴くとそのシャープで奔放自在な演奏にドギモを抜かれました!まだ日本ではあまり知られていないながらドエライ演奏家がいたものです!経歴を伺ってもゾンライトナーからアーノンクール、Aシュタイアー、メシアンまで多彩な演奏家の元で学ばれたとこれまたユニーク。北谷氏の東京での演奏は9月25日の武蔵野文化会館小ホールでのフランソワ・フェルナンデス バロック・ヴァイオリン・リサイタルで聴けます。お楽しみに! そういえば今度シューベルティアーデで演奏の上尾直毅氏といい今日の北谷直樹氏といいどちらも「ナオキ」さんですね。この名前の演奏家は要注意ですぞ。午後にはいよいよ始まる北とぴあ国際音楽祭「オルフェーオ」公演のリハーサルのために田端文士村にイタリアンチェンバロを搬入。その後久々の中央道を使って神戸へ移動。地元のご贔屓の酒屋でお勧めの純米酒「上喜元・出羽の里」を購入。酒と米処の山形のお蔭か2000円を割る良心的な値段に大満足。

2007年9月13日 (木)

秋のオルフェーオ公演に向けて(その2)

12 13日、朝からここ数日出動予定のチェンバロ・フォルテピアノ6台の調整調律。今日もピッチが415、430、442、465と4種類、調律法も平均律、ヴァロッティ、ミーントーン、1/8とこれまたバラバラで大変!

午後には昨日に続き秋の北とぴあのオルフェーオ公演に使うイタリアンの改造。今日は2台目のイタリアンの鍵盤切断という精密作業ということで茨城のチェンバロ製作家佐藤裕一氏に出動を依頼。

16 ボサボサ頭がトレードマークの佐藤氏、今日は何故か頭を丸めて登場。(何故?) ドイツの名工スコブロネック作のイタリアンチェンバロを慎重に観察しながら鍵盤切断の段取りを準備。

19 結局鍵盤の高音部のブロックをギリギリまで切断して何とか鍵盤移動が可能と判明。佐藤氏の精密なノコギリ技で無事鍵盤切断作業完了。新たに出来た隙間は偶然近くにあったさる部品がジャストサイズだったのですぐに利用する事に(色が違うのはご愛嬌!何を使ったかは見てのお楽しみ!)

21 これでこのイタリアンチェンバロもA=415・440・465と3段階可変に。今回の成果は北とぴあ「オルフェーオ」公演で披露の予定。久々に会う佐藤氏と作業の合間に熱の入った楽器談義!

2007年9月12日 (水)

秋のオルフェーオ公演に向けて

2 12日、今度11月の北とぴあ国際音楽祭のメインコンサート、モンテヴェルディの歌劇オルフェーオに提供準備のため、昨日里帰りのイタリアンチェンバロを朝から総分解して調整。イタリアンチェンバロ2台、ポジティフオルガン、レガールオルガンと鍵盤楽器だけでも4台も使うとの事で我が楽器も多数参加の予定。しかしこのコンサート、モンテヴェルディという事でA=465(コーアトーンとかヴェネツィアンピッチとか呼んでるもの)といつもよりピッチが高く変更が少々大変。まずは今週の練習に提供の小型イタリアン(長さ240cmもあるのですがウチでは小さなイタリアンと呼ばれています)のピッチ変更作業。

7 このチェンバロ、元は3段階のピッチ変更可能な楽器なのですが・・・。イタリアンでA=392なんて低いピッチは正直一度も使ってないんですけどね。まあ鍵盤の端を切るだけで済むので「オマケ」としてつけたんでしょうね。通常はA=415か440での使用のみ。今回は滅多に使わないA=465のミーントーンというリクエストなので早速今日から準備開始。

9最近A=465で使いたいとの要望が多く、この楽器は結局鍵盤横のブロックを取り外し可能にして高いピッチを実現。ジャックや鍵盤を総分解しないと鍵盤移動が出来ないのが面倒か。

無事鍵盤移動作業終了後、午後のリハのため楽器を梱包し別の楽器を準備。こちらは調子は良いものの夏に吸い込んだ湿気が完全に抜けたのかピッチが大きく落下気味。何度も調律を繰り返しやっと安定。リハ終了後は明日に向けてまたもや楽器の入替え。この数日でA=415,430、442、465と4種類ものピッチでの調律が予定されており頭と耳の切り替えが大変か。夕方チェンバロ用台車をお届けに新宿の高層ビルのすぐ裏の住宅地を訪問。狭い迷路のような曲がりくねった道を行くも四苦八苦。

2007年9月11日 (火)

6年目の911

Photo 11日、あの9・11の惨事から6年目とか。追悼は盛んなようで原因の解決には程遠いのはモドカシイ限り。(ますます泥沼化?) 今日は昼からシューベルティアーデのリハーサル。今回フォルテピアノ演奏のU氏、相変わらずの楽器調整マニア振りを発揮、ご自身の楽器とウチの楽器の比較に熱心な様子。午後から里子に出していたイタリアンを保管先から引き取り、これで我がスタジオは7台の楽器でギュウギュウ詰め状態に。この2日間で6台の調律調整の予定なので段取りが大変!(何しろ部屋が狭い上に楽器が多すぎる!) 夕方から清瀬でピアノの調律。大分酷使されていた上でしばらく放置されていたせいか結構調子ハズレのホンキートンクピアノ状態から時間を掛けて調律。数日前に200歳のピアノの面倒を見ていたお蔭か僅か50歳程度のピアノはそれほど苦労せず。

2007年9月10日 (月)

洋館でシューベルト!

6 10日、まもなく開催予定のシューベルティアーデmitフォルテピアノ公演のサプライズ企画の準備。畑儀文氏がフォルテピアノ奏者とシューベルト歌曲全曲を約8年掛けて演奏するという壮大な企画。今回は関西出身、チェンバロ・フォルテピアノ奏者というだけではなく日本唯一のミュゼット奏者、最近はギターまで演奏というマルチプレイヤー上尾直毅氏が共演。

2 このシューベルティアーデ公演、東京は池袋の自由学園明日館講堂(昭和2年建築 重要文化財)、関西は旧甲子園ホテル(昭和5年建築)という昭和初期を代表する名建築での開催、現代のホールでは味わえない音響の良さが素晴らしい!

3 実は音響の良さと共に80年近くの歴史を誇る豪華な建物も見物。今回から関西公演の会場の甲子園会館(旧甲子園ホテル)で、コンサートの前に特別な内部見学会を開催する事が決定です。

4 この旧甲子園ホテル、昭和初期に当時日本最高のホテルとして栄華を誇った帝国ホテルに負けない豪華ホテルを建てようという関西財界の総力を結集した高級リゾートホテルとの事。営業当時の内装がほぼそのままに保存されているのが素晴らしい!

Photo 現在は武庫川学院の校舎として使われており普段はその素晴らしい内装は簡単には見学出来ないのですが、9月22日(土)のシューベルティアーデ公演の前に会場側のご好意で特別見学会を行なう事が決定しました! 帝国ホテルに負けない豪華な内装も見物ですが、実は普段入れない階上の部屋やテラスの眺めも格別の素晴らしさです。

5 15時からのシューベルティアーデ公演開演の1時間前、14時に受付集合、約30分のガイド付きの無料の見学会を予定しております。関西が誇る歴史的洋館の秘密を探る良い機会では?奮ってお越しください!

1 そういえば最近TVで良く見かけるサントリーのゴマ健康食品のCMで草刈民代さん(?)が踊っている場所はシューベルティアーデの東京会場でもある明日館のようですね。(床が変えられてましたが・・・) やはり歴史ある建物はTVで見た感触も全く違うかも。こちらは9月26日(水)19時開演です。是非お越しください!

2007年9月 9日 (日)

椎名町の秋祭り

6 9日、朝から墨田のホールへ向うも日曜とあってスイスイ到着。時間調整でホール周辺を散策するとフリーマーケットを発見。お目当ての骨董品は無く残念。

10 今日は混声合唱団のコンサートでポジティフオルガンを提供。先週と同じく9時オルガン搬入、9時半音出しの上、オルガンだけの伴奏ということで責任重大ながら秘技「瞬間調律」を使い9時15分には調律終了。(やれば出来る?)隙間を見て滅多に来ない錦糸町を探訪。朝8時から繁盛している居酒屋や立食い蕎麦屋が昼から立飲み屋を兼業(飲み屋の方が満員!)などオッチャンのオアシスがテンコ盛り。さすが庶民の街!

11 コンサート終了後、昨日に続き横浜のお宅にお伺いして楽器調律。錦糸町に続き横浜野毛を通るも、こちらも場外馬券売り場などがあるせいかオッチャンの姿が目立つ!訪問先のお宅で幼き愛犬「英(ヒデ)」をパシャリ!お客にも愛想振りまき本当に可愛いワンチャン!

19 夜遅く椎名町に戻り駅前に買出し。秋祭りの最後と言う事で威勢の良い地元の若人衆が縁日に溢れている!オッチャン界隈を巡回の後はアンチャンワールドを探訪。まだ残暑厳しい時期なので縁日も金魚すくいなどの「水物」が多い様子。秋の涼しさが待ちどおしい!

2007年9月 8日 (土)

秋祭り!

4 8日、台風が過ぎてまたもや残暑厳しい中、近所の神社で秋祭り。早速朝覗いて見るとまだノンビリ準備の途中。

3 椎名町駅前も屋台の準備の真最中。ノドカな駅前が縁日の屋台で埋め尽くされるのは壮観(今日は早すぎた!)

1 出陣の準備に余念が無い神輿。今日明日と近所を巡行するとの事。

8 午後は昨日に続きフォルテピアノDuoのホームコンサート。残暑のためエアコン入れると結構楽器のコンディションが変化するので調律が大変。2台をピッタリ合わせるだけでも苦労は多いのに今日の2台のフォルテピアノはどちらも齢200歳という上方落語でいうと桂米朝師匠のような「生の姿を拝めるだけでもアリガタイ」存在か。この人間国宝のような楽器2台と3日間徹底的にお付き合いできた事はウレシイ限り。オリジナル楽器の素晴らしさと恐さを同時に体験出来ました。無事コンサート終了、お客様と楽しい団欒の時間の後、洒落たイタリアンレストランで打ち上げ。美味しい料理で上機嫌のW先生のワグナー論議を拝聴(チェンバロとは縁遠い作曲家なのですが・・・) 

2007年9月 7日 (金)

台風一過

107日。朝は台風の影響でまだ雨風強く荒れ模様。今日は楽器運送が無いという事で久々に地下鉄で移動。いつも車移動の者には朝のラッシュに濡れた傘やカバンのヤリどころが判らず辛い。Sさん宅でのフォルテピアノ2台のホームコンサート第一日目は台風にもかかわらず沢山のお客様来場。

29 前日のリハとは段違いに集中力を増して呼吸もピッタリのDUOの演奏が素晴らしい。昼夜2回公演ながら疲れを見せず熱演が続く。

34 演奏後のパーティーには料理スタッフの力の入った豪華な料理が並び楽しいひと時に。初めてフォルテピアノを見る方から熱心な質問多し。

37 夜の公演終了後W先生がフォルテピアノでご機嫌なJAZZなど演奏。ホールでの演奏と違い演奏家とお客共々リラックス出来るのがホームコンサートの醍醐味か。深夜までオシャベリが続き最終の電車で帰宅。深夜でもギュウギュウ詰めの地下鉄にビックリ。(電車移動若葉マークなので・・・)

2007年9月 6日 (木)

台風怖い!

6日、夜明け頃起床、すぐに外に出てみると台風接近といいながら何故か青空が見える。今夜雨の中運送予定のフォルテピアノも朝なら濡れないのでは?との事で急遽予定変更を決断、朝6時にバイト君を叩き起こし(O君ゴメンナサイ)運送を夜から朝への変更を連絡、お客様にもメールで変更を打診、7時前に搬入先Sさん宅からはOKの返事あり。問題は朝が遅いので有名な搬出先のフォルテピアノの大御所W先生。Sさんに恐る恐る起こし役をお願いし意外にも朝8時過ぎという早朝にOKの返事を頂く。早速横浜に向かい何とか9時過ぎにW先生のお宅へ到着。

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最近「可愛くて仕方が無い」と奥様から伺っていた愛犬と初めてご対面。大柄ながらまだ数ヶ月のヤンチャ盛りとの事。ジャレたつもりで先生の腕に噛み付いたりとオイタは多いのに先生は何をされても「カワイイ~」と無抵抗な様子。「目に入れても痛くない初孫」状態でした。

12 早く到着し雨に降る前に無事フォルテピアノを積込み。雨が本降りになる前に麹町のSさん宅へ搬入。その後明日明後日と予定のホームコンサートのリハーサル。まもなくドイツ・ニュルンベルグの博物館で貴重なオリジナル楽器でのDUO演奏をCD録音予定との事でそのテストを兼ねたコンサートとの事。暴風雨を横目に念入りな練習が続く。もし予定通り夜に楽器運搬ならズブ濡れ必至だったかも。無理やり予定変更で助かりました。夕方まで練習にお付き合いし帰宅。ニュースをチェックするとパバロッティ死去との報道。最近元マネージャーによる暴露本を読んだばかりなのでそのワガママ振りを一度垣間見てみたかった!今まで接点が無かったのは残念。明日朝にはもう台風は通り過ぎているのかが心配!

2007年9月 5日 (水)

お蔵出しの秘蔵写真

5日、久々に梅岡楽器サービスのHPを大幅に更新。写真の差し替えのために膨大な写真データを見直しておりまして、相変わらず笑えるネタを少し公開。

Photoこれはモーツァルト生誕250年目のバースディコンサート。2台のフォルテピアノを7人(伊藤深雪・小倉貴久子・崎川晶子・筒井一貴・安田和信・山名敏之・渡邊順生という凄いメンバー)14手で連弾+桐山建志氏のVnという豪華なアンコール。7人目の奏者は座るところが無くてイス取りゲーム状態でした。

1 これはリサイタルのリハ風景。老舗温泉旅館でのサロンコンサートだったので演奏家は風呂上りのままの姿で会場に来たのかも?私は冬場の豪雪に閉じ込められそうになり決死の覚悟で雪道を運転しておりました。

3 何度見ても笑えるのはこの写真。当時南仏の田舎にあったラモーが弾いたという貴重なオリジナル「エムシュ」の運送風景。脚は剥き出しで屋根に乗せただけでしたし、本体もカバー無しでお日様がサンサンと当ってましたし。一体雨が降ったらどうする気なのかと呆れて見てました。後ろ姿は誰か判りますか?(皆さんご存知の女流日本人演奏家です)

2007年9月 4日 (火)

目白駅前商店街組合寄合

1 4日、残暑厳しい中、目白駅前商店街組合(楽器部)寄合と称して目白のお仲間G社のS氏、ご近所練馬のフイゴ屋I氏と親睦会。話題はお互いの夏の過ごし方やら最近関わった各音楽祭の内情やら業界内緒話をワイワイ。会場の目白駅前の取り壊し直前のビルの中で未だに営業中の中華料理屋、廃墟ビル化が進む中少しでもお客様を引き止めるためか中々料理の品数多く豪華。台風接近の気配感じる雨の中帰宅すると、先日まで軽井沢でご一緒だったO氏から東西の楽器関係者を方々訪問した興味深いお話を長電話で拝聴。

ところで久々に梅岡楽器サービスのHP を少し更新いたしました。まだ未完成ですがどうぞご覧下さい。

2007年9月 3日 (月)

国分寺探訪

Photo 3日、まだ続く残暑の中、国分寺のお宅へ。周辺は今だに家の傍にアメンボや蛙が住む小川が流れるノドカな風情。

4 楽器運搬で使う台車の製作をお願いしており今日完成との事。お手本の私の台車より立派なモノが出来た様子。

7 帰宅ついでにお伺いしたお宅の傍の「ちょっと変わったオタク」を訪問。(周辺の道が凄く狭い!) 私が敬愛するF氏設計の有名なご自宅「タンポポハウス」。何度見ても静かな国分寺の風景から「浮いてます」。でも昔より風格が出てきたかも? 9月最初の平日ということで大渋滞を覚悟で国分寺往復するも何故か道はスイスイ。夜は大先輩M氏がスタジオ来訪。楽器や調律工具を見ていただいた後、ラッパ型蓄音機でSPレコードのサウンドを披露。最近は客人が来た際位しかフタを開けないなあとボヤキながら(蓄音機の上はCDが山積みで占領だし)ティト・スキーパとチャーリー・パーカーの秘蔵盤を再生。やっぱり蓄音機で聴くSPは最高!最後は椎名町で楽器界四方山話を肴にM氏と痛飲。

2007年9月 2日 (日)

湿度80%からの生還

52日、先日までの湿度80%近くという悪条件でのお勤めを終えて帰還したチェンバロ・フォルテピアノをスタジオで慎重にご機嫌伺い。外でタップリ水分を吸い込んだ楽器をいきなり乾燥気味のスタジオで開けてしまうと楽器もビックリ仰天、コンディションを崩していまう可能性が高いのでまずはカバーを掛けたまま2日間ゆっくり外部から水抜き。今日は朝からフタの一部を開け内部を乾燥した空気に少し触れさせ半日放置。午後からやっとフタを全開して慎重に調律開始。さすがに40%近くも湿度が変わると大幅に狂った調律を安定させるのにひと苦労。何度も調律を繰り返しやっとご機嫌が直った様子。過去に湿気をタップリ含んだ楽器をスタジオに戻しすぐに調律したところ弦は切れるは響板は割れるはと散々だったので時間を掛けての作業となる。

2 楽器の水抜き作業の合間に池袋の東急ハンズへ買出し。少々焦り気味の親子が夏休みの宿題の題材探しなのか朝から多数来店。そういえば今日が夏休み最後の日でしたね。帰りに駅近くのラーメン激戦区を通るも昼前からもう長い行列。つい釣られて行列の短い人気店に飛び込むも「何故こんな味に並ぶの?」 まあ行列が出来るから並ぶのかも。皆さん暑い中ご苦労様です。

8 午後スタジオに戻り調律の合間にポジティフオルガンのストップ周辺のプチ改造。私も夏休み最後の宿題を無事終了か。

2007年9月 1日 (土)

下町の鰻

Photo

9月1日。朝から墨田のホールでリハと言う事で月初めの渋滞を見越して早く出発するも道はガラガラ。1時間も早くホールに到着。楽屋口には早朝から大勢の行列が。本日ご一緒の合唱団の方も朝から熱心だと思っていると、今日は1年後のホール予約の抽選会だとの事。中々競争率の高いホールとの事で皆気合の入った怖いお顔でした。9時ポジティフオルガン搬入、9時半音出しと言う事で私も気合を入れて楽器搬入。(搬入30分でオルガン準備は相当厳しい!) ところで墨田の某有名小ホール、搬入口が一方通行の通路と逆向きに作られている!一体どうやってこんな不便な設計になったのか不思議。(設計の単純ミスか?)

5 久々の墨田の小ホールで混声合唱+ポジティフオルガンのリハーサル。ホール十周年の記念企画の一環と言う事で一週間前に本番同様の舞台で練習という贅沢なリハ。

10 リハ終了後庶民的な街錦糸町を散策、下町風情の小さな鰻屋へ。上品な量(笑)の鰻ながらマグロや冷奴など盛り沢山の庶民価格の定食を頂く。(結構満足感あり) 店内は秋祭りの準備の地元の男衆が昼間からビール&鰻で威勢良く盛り上がっている様子。

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