華麗なる調弦
30日、今日は姫路城横の淳心学院で昨日に続き「ラ・キュピス」のコンサート。早朝に会場入りのメンバーの中、チェンバロ奏者のミヒャエルがすぐに練習開始。何やら「荒城の月」をアレンジして今日初めてCem+Vgで演奏するとの事。4fを単独で使うとか中々ユニークなレジスター選択で面白い。
今日の会場、学校の講堂ながら斬新な設計の教会のような構造で音響が素晴らしい!大勢のお客が入ってもほとんど残響が変わらない。これは普通のホールよりバロック向きか。
今回このグループで感心したのはミヒャエル氏のVgの調弦スタイル。単音ではなく和音を即興風のメロディーに乗せてさりげなく演奏、まるで曲の一部のようなスマートな調弦!この調弦だけでも聴き物かも?(芸の無い単音での調弦は客には耳障りなのでは・・・)
コンサート終了後チェンバロ見学に殺到するお客様。驚いたのはこの学校の校長がベルギー人との事。ご挨拶で「私はブルージュ出身です。ブルージュは3年に1回のチェンバロコンクールが有名ですね。今年里帰りの際、幼馴染が関係するコンサートに誘われました。レオンハルト(!)という年配のチェンバロ奏者のコンサート、素晴らしかったですね。私チェンバロの音色大好きです」との驚きのコメント。後で「私もその大御所のコンサートにいましたよ」と申し上げると大変喜んでいただけました。世の中狭いものです。
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