フォルテピアノvsチェンバロ対決?
5日、午前中、横浜のお宅で古いピアノの調律。以前に良いピアノが欲しいとのお客様の要望で、修復された戦前のヤマハのアップライトをご紹介、相当年月は経っているものの(何しろ60歳以上の年齢だ)、張りのある音色と迫力ある低音は今のピアノでは絶対出せない魅力かも・・・。製作当時はピアノ1台で一軒家が買えた程の高級品だったはず。(今の10倍以上か) 当然響板をはじめ材料も贅沢だったのでしょうね。「本当に良い買物だった」とのお言葉はご紹介した者にとっては嬉しい限り!
午後から今日もファディーニ女史がスタジオ来訪。ご高齢ながら疲れも見せずに熱心にフォルテピアノ練習。スカルラッティの難易度の高い曲をフォルテピアノで多彩な表情をつけて軽々と演奏する姿に感嘆!
練習最後に秘密(?)の「アンコール用のチェンバロ演奏も練習したい」との事でスタジオで楽器2台を同時に練習。(興味深い事に同じ曲を2台で弾き比べたりされてました) 本場イタリアの大御所によるチェンバロとフォルテピアノでの演奏を聴いていますと、スカルラッティの曲にはチェンバロ、ピアノ、フォルテピアノのどの楽器が一番合うのかという永遠の大問題の答えが少し見えてきたような気が・・・(解答は7日のリサイタルで判るかも?) でも先日のオランダの老マエストロといい、このイタリアの老マエストリーナといいベテランの演奏家はどうしてこんなに高度な「楽器を鳴らす」技をお持ちなのか? 80歳近くなると自然にその奥義が掴めるのか?
« ブルージュのコンクール | トップページ | イタリアの大御所&新鋭 »
「チェンバロ」カテゴリの記事
- 師走恒例ゴールドベルグ変奏曲(2024.12.10)
- ご機嫌伺いしてみると(2024.12.09)
- 無事帰国(2024.12.08)
- ハンブルグ美術工芸博物館(2024.12.06)
- ベルリン楽器博物館(2024.12.05)
コメント