大阪南から北までウロウロ
21日、今日は朝から大阪へ。ちょうど四天王寺の縁日の日なので仕事前の早朝6時過ぎから天王寺のお寺の境内に並ぶ露店の骨董屋を散策。まだ早朝でほとんどの店が開いていない中、僅かながらレコードを置いている店にマニアが群がって掘出物を発掘。LPや45回転のシングル盤(懐かしい!)マニアに混じってSPレコード(昔の蓄音機で掛けるヤツですね)のマニアも出没の様子。
実は蓄音機&SPレコードのマニアである私も掘出物発掘に参戦。今日の収穫はイタリア民謡(オーソレミヨ・サンタルチヤ)を唄った盤。歌手は環女史との表記、実は三浦環の初期の録音(約80年前?)という貴重なレコードを入手。同行したSP収集の先輩O氏によると、このような露天市の骨董屋は曲者が多く、値段のつけ方も中々油断ならないそうな。同じ盤を買おうとしても一見素人風には3000円、マニア風には2000円、常連には1000円と値段もマチマチ。朝一番はやはり高く(他のマニアに取られたくない本命盤だと多少高くて買わざるを得ない)その日の売上、天候、仕入れ値、店主のその時のご機嫌(?)など様々な理由で値段はコロコロ変わるとか。今日は幸い環女史の貴重盤は常連O氏のお蔭で1000円でゲット。(東京の某専門店なら数倍かも)
骨董屋を冷やかしていると中には変なモノも。一見カリンバ風の楽器かも?という珍品は蚕の繭から糸を紡ぎ出す機械とか。
骨董市を冷やかした後は、ドイツから関西新空港に到着のチェンバロの引取。ドイツらしい頑丈に梱包された木箱を慎重に解体、ビニールに包まれた真新しいチェンバロを車に積み込み、残った木箱を細かく裁断。(この作業に結構手間取りましたが・・・)
楽器を無事受け取り後、南大阪に折角来たので地元の名物料理で昼食をとの事で堺の老舗蕎麦屋へ。このお店、普通の蕎麦の概念を覆すような変わりダネ。ムッチリとした柔らかい歯応えの蒸したて(!)の温かいセイロ蕎麦を、熱湯のような甘辛い濃いダシとトジ卵を混ぜた汁に葱とワサビを少し入れて食べるという何とも不思議な蕎麦。お江戸の「粋」な蕎麦とは全く違う価値観の味覚でちょっとショックを受けますゾ。同行O氏は「まるですき焼き食べてるみたい・・・」との事。地元の常連で結構繁盛してます。
午後からは昨日に続き大阪センチュリー交響楽団の「メサイア」公演のリハーサル2日目。
« 大阪でメサイア公演リハ初日 | トップページ | 美しき師匠愛 »
「チェンバロ」カテゴリの記事
- みちのくで温泉海鮮三昧(2024.12.13)
- チェンバロ界のレジェンド登場(2024.12.12)
- 師走恒例ゴールドベルグ変奏曲(2024.12.10)
- ご機嫌伺いしてみると(2024.12.09)
- 無事帰国(2024.12.08)
こんなところで、懐かしい骨董市のお話が聞けるとは思いませんでした。12年程前まで、ここの境内にある学校に通っていたものですから。。。
投稿: klavi | 2007年7月22日 (日) 02時11分