« 目白に響くバッハ | トップページ | 名古屋散策 »

2007年6月 5日 (火)

荻窪・浜松・名古屋

Photo_144 5日、朝から荻窪のO氏滞在のお宅訪問。昨夜のチェンバロリサイタルを終えて今度は12日にクラヴィコードで「フーガの技法」リサイタル。早速使用する楽器を分解して丁寧に調整・調律。

2_7 O氏曰く「バッハを一週間練習するのは非常に楽しい。シェーンベルクを一週間練習するのも非常に楽しい。でも2つの練習を同時に進行するのはとても大変!」とのボヤキを連発。バッハのクラヴィコードリサイタルの直前にシェーンベルクの歌曲伴奏があるそうです。まるで戦前の音楽評論家大田黒元雄の名著「バッハよりシェーンベルヒ」を地で行くプログラム、荻窪という大田黒氏ゆかりの土地というのも縁なのか?O氏はまして2つの他に新作現代曲風ポップスの伴奏もある様子。果たして本番まで大丈夫か?

3_16 クラヴィコードの調整が終わって今度は一路西へ移動。ピアノ工具の調達のために久々に浜松訪問。買物前に腹ごしらえで地元で評判という鰻屋へ。行列出来る人気店という事で心配するも時間を外せばガラガラ。まあ炭焼きの丁寧な鰻に満足するも、先月の宮崎の極上の味が忘れられず。その後ピアノ工具のお店を2件訪問。やはり工具は実際触って確かめたいもの。特殊工具を慎重に選別し購入。

11_5 工具屋の近くに昔何台も注文した大橋ピアノの工場があったのを思い出し久々に訪問。廃業以来相当年月が経つのに未だに工場は残っていて感激!今はあんな素晴らしい手作りのピアノはもう出来ないのかも。そういえば昔私が新人調律師として大橋ピアノを訪問した際、出迎えてくれた若い職人さんが「加屋野」氏、後で別の業界で出会い驚きました。

14_7 折角浜松に来たので久々に楽器博物館を訪問。1年前にリニュアルとの事、民族楽器の割合が増えて古楽器系は隅に追いやられた様子。ただ鍵盤楽器の部屋を独立して設けたのは立派。これは昭和13年製のヤマハの純正調オルガン。ヤマハがこんな凄い楽器を作っていたとは!

16_2 噂は聞いていた静岡の製作家作の和風パイプオルガン。確かに「お座敷オルガン」といった風情か。音が聴きたい!

17_4 大正時代のヤマハ製のベビーオルガン。何と私も同じ楽器を所有しております。博物館展示と同じ物を持っているのはちょっと嬉しい!

28_4 企画展で数多くの国産リードオルガンを展示。これだけの楽器を一堂に集めたのは流石。初めて見るフォルテピアノも数点展示。最近収集したものか?

38 毎日貴重な楽器を使って演奏も聴けるのがありがたい。学芸員によるカークマンのチェンバロとクリストフォリ(復元楽器)の演奏が聴けました。カワイが復元したクリストフォリ、ボディの頑丈さを感じさせる「太い」音色が印象的。同じタイプでも皆音色が違う。オリジナルはどんな音色?

34_3  博物館ご自慢のブランシェのチェンバロは残念ながらフタを閉めての展示。(ケチ!) 美しい外装を眺めるだけで我慢。

39 壁にさりげなく展示のオリジナルの調律ハンマー。実は昔元の持ち主の所で拝見したモノ。その時は「どれでも良いので一本でも譲って!」と懇願するも「これは絶対売らない」との冷たい返事。数年後に浜松で再会し驚きました。一体いくらで手放したのか知りたいところ。(高かったのでは?)

44 浜松での用事を済ませて今度は名古屋へ。時間があったので高速を使わずまたもや一般道をノンビリ旅。初めて見る遠州灘の豪快な荒波が楽しい。

47_1 夕方名古屋に入ると熱田神宮の大祭に遭遇。浴衣姿の女性も多く夜は花火も上がる夏らしいお祭りの様子。

« 目白に響くバッハ | トップページ | 名古屋散策 »

チェンバロ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 荻窪・浜松・名古屋:

« 目白に響くバッハ | トップページ | 名古屋散策 »

2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ