甲子園ホテル
23日、朝から創業昭和5年という旧甲子園ホテルでピアノ調律。70年以上前の姿で保存されている名建築で響くピアノは中々ご機嫌な音色に聴こえます。
今日は、この素晴らしい洋館で約27年も公演を続けているリラックスコンサート。元大阪フィルのフルート奏者岡哲子さんが長年に渡って開催のアットホームなサロンコンサート。私が初めてこの名建築に触れたのもこのコンサートのお手伝いでして、昔はこのコンサートでしか歴史的なホテルに入る事が出来ず、年4回の開催が本当に楽しみでした。
ホテルの内部は素晴らしい装飾が随所に残されておりいつも新たな発見があります。写真のガラスも元フロントの壁面の装飾なのですが不思議な模様が素晴らしい!豪華な庭園も含めて今や貴重な歴史的遺産、昭和初期「西の帝国ホテル」と賞賛された豪華さに圧倒されます。今月30日にも同会場でシューベルトのフォルテピアノ伴奏の歌曲コンサートあり。こちらも是非お越しください !
今日のコンサートは、元大阪センチュリー響のコンマスの稲庭達氏(Vn)リサイタル、共演は島崎央子さん(Pf)。山田耕筰や貴志康一など当時の関西音楽界の重鎮も立ち寄ったという会場の響きも素晴らしい!
今日コンサート前の雑談で驚くべき発見あり。リラックスコンサート主催者の岡さんは東京の自由学園のご出身、在学当時のお話を伺っていますと、何と当時自由学園の音楽指導をされていた斉藤秀雄氏は池袋の明日館の本館ホールでオケ練習や指揮レッスンをされていたとの事が判明。(当時ホールにはグランドピアノがあったそうな) 当時斉藤門下の小澤征爾を始め井上道義、秋山和慶など現在日本指揮界の重鎮達が明日館で皆レッスンを受けておられたそうです。明日館が日本の音楽界創世記の貴重な場所だったと判り今日は大興奮の日となりました。
午後にまたもや中央道を使い東京へ移動。勝沼ICはこの5日間で4回目の通過か・・・。調布で大渋滞との事で、今日15時開通したばかりの新しい圏央道を使って関越道へ迂回。渋滞無く便利な様子だが約30kmも遠回りと判明。今後も使うかは微妙な出費ですね。夜無事目白に到着。カラ梅雨のお蔭でスタジオの楽器は変化無い様子。楽器にはありがたいが本当に大丈夫?
« 奈良に響くバッハ | トップページ | 出陣直前! »
「フォルテピアノ」カテゴリの記事
- 3000本のオープンリールテープコレクションどうする?(2024.12.11)
- パリ バルロン工房(2024.12.02)
- ベルギー クリスマーネピアノ博物館ロイセレデ訪問(2024.11.28)
- 懐かしのブルージュへ(2024.11.28)
- フォルテピアノの音色(2024.11.14)
« 奈良に響くバッハ | トップページ | 出陣直前! »
コメント