マエストロの意見
6日、宮崎国際音楽祭でのチェンバロの初めてのコンサート。曲はファリャのチェンバロ協奏曲。GPから指揮のシャルル・デュトワ氏から「もっと大きく」「もっと強く」などしきりにチェンバロの音に注文有り。秘密兵器で望んでいるのだが中々OKが出ない。
はては奏者の曽根麻矢子さんが席を外しているうちに自分でもチェンバロをちょこっと演奏。「本当はもっと良いモデルがあるのだがね・・・」「このチェンバロはモデルがねえ・・・」「もっと大きなフレンチのチェンバロが良いのだが・・・」と何やらブツブツおっしゃるのでマエストロも結構チェンバロに詳しいなあ~と感心していると「フレンチのチェンバロでプレイエルがあれば!」とのご神託。アリャリャ!チェンバロのモデルでは無くてモダンチェンバロが良いとおっしゃりたかった様子。道理で私のチェンバロを不思議そうに見ておられてました。もしかしてヒストリカルの楽器は余り見た事が無かったのか? それともどんな時代の曲でも作曲当時の楽器を使うべしとの信念を持つ熱心なオーセンティック論者だったのか?(可能性は低い?) コンサート用にモダンチェンバロも必要な時代が来るのかも?(去年京都でのコンサートでいつも物議(失礼!)を呼ぶO氏が無理やりモダンとヒストリカルの2台を同時に使っていましたっけ) ウーム・・・。
コンサート本番では、難解なファリャの曲をマエストロの見事な指揮裁きで引き締まったテンポの良い名演に仕上げていたのは流石!古楽の耳には痛いほど聴こえる(?)チェンバロが大活躍でした。
宮崎入りして実はまだ食べ歩きはせず、もっぱらスーパーで地元の食材の味比べに凝っていましたが、今日は老舗の鰻屋へ。歯ごたえのある締まった味が素晴らしい!夜はまたもやスーパーで買出し。トビウオの刺身、宮崎牛の太巻き、マグロのコロッケなど珍しい物がまだまだあるようです。
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