大井浩明フォルテピアノリサイタル
8日、東京文化会館小ホールで大井浩明フォルテピアノリサイタル。夜しか借りていないとの事で開演約1時間前からリハーサル開始!最後はリハとマイクチェックと開演ベルのチェックを同時進行。案の定「もう少し弾かせて!」との演奏家の悲鳴も上がりつつ強制終了。それでも私の出番の調律は何と開場と共にスタート。(厳しいなあ) 今回は急遽ステマネまで引き受けていたので「演奏が長そうなので絶対時間厳守!」とのステマネと、「楽器の変化が激しいのでもっと調律に時間下さい!」との調律師の2役を舞台上で1人で演じながら何とか5分前に準備完了。(ヤレヤレ) 今回の主役の大井氏、鍵盤楽器奏法の研究に熱心ですが(彼の抱腹絶倒のブログ「閘門ブッコロリ」は必見!)、ここ最近画期的なタッチの進歩があったとの事、確かに今回は数ヶ月前の演奏と見違える様な「芯のある明るく抜けの良い音色」に聴こえました。芸術祭新人賞受賞のお祝いコンサートという事で大勢のお客様の温かい拍手の中無事コンサートは終了。充実した演奏ながら創立50年という「モーツァルトマニア」ばかりのお客の前で、多分皆さん「耳タコ」のピアノ名曲ばかりを披露する事は結構恐ろしいと思うのですが、平然としていた大井氏の舞台度胸も大したモノ。ところでこのコンサートの開演ベルは特別に今回の受賞のきっかけとなった大井氏のグラスハーモニカの演奏をテープで流していましたが、お客様の体調がちょっと心配。(前回この不思議な楽器の音色を聴いた共演者に体調不良が続発したのですが・・・) 何度聴いても独特の脳ミソの奥まで届くような音色が凄く刺激的です。
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