プーランク「田園のコンセール」
9日、今日はオペラシティで秋山和慶指揮の東京交響楽団コンサート。私の出番はたった1曲プーランクの「田園のコンセール」(曽根麻矢子チェンバロ)。大編成のモダンオケ相手にチェンバロがどこまで聴こえるかが勝負となるも、この曲は1929年作曲の当時有名なチェンバロ奏者ランドフスカ女史のプレイエルチェンバロ(もちろんモダンチェンバロ)のために書かれた曲なので、ヒストリカルチェンバロでの演奏は想定外か。それでも何とかしなければならないのが私の役目、昨日「萌える街」秋葉原を走り回った甲斐があり、補強された秘密兵器のお蔭で本番では広い会場ながらチェンバロファンが驚くほど良く聴こえた様子。
終了後皆でこの曲が初演当時はどんな風に演奏していたのか議論となる。「当時のモダンチェンバロは音量が豊かだった?」「当時のオケは編成が小さかった?」「チェンバロを初めて見たプーランクが訳も判らず作曲した?」などと様々な推測を思いつくも結論は出ず。普通に大ホールでモダンオケ相手にヒストリカルチェンバロを演奏しても何も聴こえないでしょうね。でもバロックの曲には無い鮮烈なフレーズもあり聴き応えあり。中々演奏される機会も少ない難曲かも。
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