新進製作家
5日、世間では今日から仕事始めで都心の道も渋滞か?と覚悟して2台のチェンバロを積込み後神戸へ向けて出発するも、拍子抜けするほどスイスイ進みすぐに用賀ICから東名高速へ。2日前関西から東京へ移動したばかりなのにもう再び関西へ移動。(旅稼業はツライヨ!) 今日は愛知の半田で途中下車し、新進チェンバロ製作家の加藤敦志氏の工房を訪問。
広い工房は昔の紡績工場跡との事で漆喰壁で土間の古い作り、これが環境に良いのか乾燥が酷いはずの冬場でも湿度は50%以上を確保。寒いながらチェンバロにとって安心なコンディションを維持出来るのが素晴らしい! 都心では考えられない贅沢な空間か?(さすがに冬場は底冷えしますが・・・)
加藤氏の現在製作中の処女作は、意欲的な17世紀フレンチのヴォードリーモデル。 オリジナルに忠実な音域とキャラクターなど作者の思い入れを感じる力作になる予感。新人には珍しく本格的な木工技術を持つ製作で手間の掛かる漆塗りの外装や複雑な組細工が素晴らしい!現在は様々な鳥の羽で音色作りの真最中でした。4月の甲府の古楽コンクールの展示会でお目見えの予定。色々な意見交換をした後に夜神戸到着。
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