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2006年12月30日 (土)

冬の古都散策

_16_6 30日、朝奈良吉野の山奥の宿で目覚めるも外はすっかり雪景色の様子。ネットで交通情報を調べるも滞在地周辺の国道はすべて昨夜からの雪で通行止めで、もう陸の孤島状態となっていると知る。道理で外の車の音が聴こえないはずだ。「エライコッチャ」と慌てるも帰宅出来る道は一本のみ。このまま山奥の宿で篭城かと覚悟を決めて宿の朝食を食す。こちらに来て思うも大根や豆腐、山椒など何気ないものが旨い。濃厚な味付けで無くても美味と感じるもんだと感心する。雪の中静まり返った温泉街を散策するもまるでつげ義春の世界のよう。幸い日が昇ると雪が溶け出し山道の通行止めも解除との事。慎重な運転で雪道を下山するも他の車はバスも含めてチェーンを付けて苦労の様子。人里に近づくと雪は無くなりひと安心。

_10_7 吉野から北上し今度は明日香村へ。巨大な石舞台や亀石、酒造石など不思議な遺跡を巡る。もっと厳重に管理された観光名所を想像するも予想外にほったらかしの展示に驚き。亀石などは隣の100円の無人野菜販売の方が人気の様子で可笑しい。まあどの丘も古墳に見えてしまう歴史ある地が興味深い。

_17_6 夕暮れの古都巡りの最後に法隆寺へ。久々の訪問ながらやはり国宝の仏像を含め膨大な宝物が素晴らしい。日頃バロック時代のヨーロッパの芸術を追っかけている身としては「オラが国の芸術も1000年以上前からやるじゃないか!」と再認識。2日間の慌しい古都巡りも無事終了。

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