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2006年11月 5日 (日)

通彫子さん

Photo_36  昨夜は8月8日に惜しくも病気で急逝された神戸在住のチェンバロ奏者通彫子さんのお宅へ。明日彼女が毎年リサイタルを開催していた神戸・御影の世良美術館(チェンバロには素晴らしい音響!)で、お弟子さん達による追悼演奏会が予定されており、主が居なくなって数ヶ月も経つチェンバロの久々の出番に備えて念入りに調整・調律。 通さん愛用のチェンバロはイギリスの名工ルビオの流れを引き継ぐミジナ工房のフレンチモデル。力強い音色と抜群の安定感(25年で断弦が数本、ツメ折れもほとんど皆無という凄さ!)を併せ持つ素晴らしいチェンバロでした。実は昔私が国内のチェンバロで唯一「是非売ってください」とお願いした楽器でもあります。(もちろん断られましたが) 通さんはウィーン留学時代、師匠のアールグリム女史から「フレンチを弾きたければダウドを、バッハを弾きたければミジナを薦めます」と言われ注文したそうです。確かにフレンチからバッハまでオールマイティに表現出来るタフなサウンドを持つチェンバロでした。持ち主が亡くなられた後この先の楽器の行方が心配なのですが・・・。

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