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2006年11月

2006年11月30日 (木)

ロバート・レヴィン

_2_17 30日、久々にオペラの練習がOFF。朝のニュースで「月の世界」の演出も担当されていたウルトラマンなどで有名な実相寺昭雄氏の訃報を知る。公演直前なので残念です。今日はお仕事ではなく珍しくお客で東京文化小ホールへ。楽屋口から入らないなんて久々で落ち着かない。日本モーツァルト協会例会はアメリカの実力派ロバート・レヴィンのフォルテピアノリサイタル。海老沢先生所有のモニカ・マイ作の楽器は初めての体験。いつもは自分が直前まで悪戦苦闘のフォルテピアノ調律も今日は少々冷静に見学。前半の曲間に急遽手直しされていたりとやはり苦労されている様子。(同情いたします・・・) レヴィン氏はモーツァルトプログラムながら御馴染みの曲から、有名な「ヴェローナのモーツァルト」像の絵の中のチェンバロの楽譜からレヴィン氏が復元したという世界初演(本当か?)の小品や即興をふんだんに交えた多彩な演奏を披露。アメリカ人らしいシャープなテクニックやモダンピアノに負けないダイナミックレンジ、まるで風車のように腕を振り回す華麗なるアクションなど、精練されたステージに圧倒されました。ただ長年モーツァルト一途で来られたご年配の愛好家には、いきなりジャンボステーキのフルコースを出されたような気分だったのでは? 私も終演後ステーキパワーに負けじと上野のジャンボ餃子の店に飛び込むも「野菜たっぷりの餃子」ではたしてパワーアップするのか? 帰りは久々にレコードマニアの欲求不満解消のためにCDをまとめ買い。

2006年11月29日 (水)

明治学院大学アートホール

29日、前日に続き西武線沿線商店街組合のI氏の応援で2元中継。_1_20

いよいよリハーサル最終日の北とぴあ「月の世界」は一般の方を招いての公開練習。仕上がりは上々、あとは本番を待つばかり。今まで異常乾燥で泣かされてきたこのホールも今年は雨続きで幸い充分な湿度をキープ。ところが今日はついに晴天になってしまい湿度の低下を心配していましたが、何故か湿度は高いままでひと安心。チェンバロの調律はほとんど狂わなかった様子。同様に湿度に敏感なバロックティンパニーは微妙な空調の風でピッチが乱高下との事。楽器によって違うもんだと痛感。

_8_5 もう1件は明治学院大学のアートホールで「コンサート・ソムリエ」のコンサート。明学で教鞭を取るメンバーを中心に組まれたアンサンブルで、今回は「笛を吹く人気アナウンサー」から「お話の達者なリコーダー奏者」へ変身の朝岡聡氏がゲスト。_5_9

朝岡氏のさすがプロという軽妙なトークと様々なリコーダーの独奏を交えて各メンバーがソロを熱演。最後に今回が初演となるバッハのブランデンブルグ協奏曲第4番の「室内楽編成版」を披露。歴史ある明学のチャペルも趣があって良かったのですが、新しいアートホールは煉瓦地の8角形のゆったりとした空間で、古楽器演奏には理想的な音響でした。特にチェロなどの低音楽器が素晴らしい!

2006年11月28日 (火)

オペラは色彩の魔術か

28日、今日は「分身の術」ならぬ西武線沿線商店街組合の協力を仰ぐ。Photo_51 組合員のIさんのお手伝いで無事に2箇所の会場の渡り歩き。

昼に明治学院大学のアートホールでのリハーサルのためにチェンバロ搬入。調律前にお楽しみのランチ。最近の学生食堂は雰囲気もメニューもお洒落!歴史ある明学のチャペルが工事中のため新校舎のホールでのコンサート、しかし煉瓦地の会場の音響が素晴らしい!

_8_4 午後からは今日も北とぴあの「月の世界」の通しリハ。今日から初めて本格的な照明が入る。

_65さすがオペラは色彩の魔術で雰囲気がガラリと変わるのもだと感嘆!

_49_3メイクした歌手の登場人物に成り切った変身具合にも驚き。彌勒氏の「ツッパリヘヤー」には爆笑!

_31_2まだ驚きの連続が続きました。衣装デザインも担当された加藤礼次朗氏のイラストをバックに何と指揮者自身のソロ演奏も・・・。このユニークなバロックオペラはいよいよ12月1・2日開催。詳しくは月の世界公演情報まで。バロックオペラの傑作として必見の公演です!

2006年11月27日 (月)

オペラの醍醐味

27日、連日の北とぴあ音楽祭ハイドンのオペラ「月の世界」のリハーサルも佳境へ突入か。_3_18

豪華なソリストの競演。歌う位置も様々で結構高いところで歌うシーンが多く皆苦労しているようですね。

_19_7 カウンターテナーの彌勒忠史の力強いハイトーンの声が素晴らしい。

_24_2 コミカルな演技と様々な衣装で楽しませる穴澤ゆう子。主役に負けない活躍でした。

_30_1私は初体験、驚きの空中ショー。空中に浮いたままでの歌は怖くないのか?やはり本格的なオペラは大掛かりな演出で楽しませてくれますね。

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実はチェンバロは舞台のすぐ前でフタを取った状態での演奏でして、舞台のあまりの熱演でチェンバロに人や物が落ちてこないかヒヤヒヤしながら見ておりました。今日は小道具がオケピットへ飛んできましたし・・・。

明日からいよいよ照明も入った本格的な演出でのリハーサル。楽しみです!

2006年11月26日 (日)

チャリティコンサート

Photo_50 26日、朝から上野の東京文化会館小ホールへ。今日は体の不自由な方へ車椅子を送るチャリティコンサートを続けている「そでの会」のコンサート。出演は工藤重典&東京都交響楽団メンバー。満員のお客様と言う事で車椅子も予定通り寄付出来るそう。ボランティアの皆さんの熱意が溢れるコンサートでした。

_9_7 上野の後は連日の北とぴあ「月の世界」リハーサル。完成した舞台セットで今日から少し衣装もつけての演技が始まる。やはり色々過激な演出が各所に仕込まれている様子。

_15_2 見所のひとつは野々下由香里&森麻季の人気歌手の競演か?それぞれの持ち味の聴き比べが楽しみ!リハ終了後は折角王子まで来ているので人気ラーメン店の「滝野川大勝軒」へ。実は昨夜も訪れるも一足違いで店仕舞いだったので、今日は雪辱戦か。今夜は何とか閉店直前に店に飛び込める。驚くほどの麺のボリュームと丁重な味付けが人気の秘密か?しかし美味しいのでしょうが、私にはどうもこの「つけ麺」の食べ方が良く判りません。多分それなりの手順を踏めば楽しめるかもしれませんが、ぬるいダシに山盛りの麺という組み合わせが不思議です。東京の人気ラーメン屋に「つけ麺」は定番ですがね。

2006年11月25日 (土)

いよいよオペラのセットとご対面

25日、連日続く北とぴあのハイドンのオペラ「月の世界」、今日からいよいよ本番会場でのリハーサル。初めてのご対面となる本格的な舞台セットが凄い!

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舞台上には3階建てのオブジェが設置されており、中には不思議な小道具が散乱しているという過激な演出。まだリハ初日なので判らないのですが、まだまだ驚きの仕掛けが続出の様子。楽しみです。

_10_5 本格的なオペラという事でオーケストラはオケピットの中での演奏。チェンバロは演奏の中では主役なのか座布団2枚!という訳でもないでしょうが皆より少し高い位置からの演奏に。例年この時期のさくらホールでのコンサートは強烈な乾燥で「響板割れた!」「鍵盤が反った!」と楽器屋泣かせなのですが、何故か今年は湿度50%と理想的な環境。聞きますと直前に空調工事で湿度調整が可能になったとか。これが今回一番ありがたい! 

2006年11月24日 (金)

リハ目白押し

Photo_47 24日、朝から上野の某オーケストラの練習場へ。先に1人で調律して演奏家を待っていると一番乗りのヴァイオリン奏者が来場。私に気が付かず会場に入ってきたようで、「オハヨウございます」と影から声を掛けると腰を抜かさんばかりに驚かれた様子。「また出たのかと思いましたよ~」との事。ここの練習場は色々「出る」そうです。明治維新の彰義隊の激戦もあった事だし様々な方達がいらっしゃるようですね。オケの他の方からも「出た~」「見た~」「怖かった~」とのお話あり。

Photo_48 午後からはハイドンのオペラ「月の世界」のリハ。今日はオケも入りやっと音楽の全容が見えてきた!

_5_8 相変わらずコミカルで達者な歌手達の演技に感心。

Photo_49 途中一旦目白に戻ると今度はスタジオで別件のコンサートのリハーサル。狭いスタジオにギュウギュウ詰めでの練習とのことで覗いてみると、何と某人気アナウンサーAさんがリコーダーで参加してました。

再びハイドンのリハに戻った後、夕食を求めて今日も滝野川(西巣鴨かな?)の下町探索。評判の老舗店でおにぎりやお稲荷さん、焼ソバなど庶民的な味を楽しめました。

2006年11月23日 (木)

ハイドンのオペラに参入!

23日、朝からTさんがスタジオ来訪。午前中田端文士館から滝野川の初めての会場へチェンバロを移動。いよいよ北とぴあ音楽祭のハイライト、ハイドンのオペラ「月の世界」のリハーサルに今日から参入。(リハは1ヶ月前から始っていたが楽器のみの参加でした) 初めて見るユニークな演出と歌手の演技が面白い!

_8_3 男性陣のコミカルな演技と不思議な舞台設定でまず爆笑!楽器と共に運び込まれた小道具がまるで学校の理科室のよう。どんな物かは見てのお楽しみ。今日のリハの演奏は寺神戸亮指揮で上尾直毅(Cem)とエマニュエル・バルサ(Vc)。

_19_6 女性陣では野々下由香里と森麻季の共演が素晴らしい!ユニークな演出はやはり「ウルトラマン」などで有名な実相寺昭雄の手腕なのか?とにかく可笑しく楽しい!

Photo_46 リハの前に少し滝野川の下町散策。庶民的な定食屋が安い!(メニューも豊富だし) 路地を彷徨うと風格ある銭湯発見。下町風情を味わえ満足して会場に戻ると・・・。まだ1時間半も前なのにチェンバロ奏者到着。「まだこれから調律ですよ」と言いながら調律開始。すると続いて歌手が揃って登場。これはもしかしてリハ時間が変更になっているのでは?歌手がそんな早く来る訳ないはずだし・・・。不安に思っていると案の定知らない内に1時間早く開始との事。危うく間に合った!

_2_16 夜はもうひとつのリハへ。これまた約束の1時間前に急に電話あり「すぐに来て下さい!」との事で慌てて会場へ。チェンバロ搬入すると何故かもうヴィヴァルディの「四季」の演奏が始まっている!驚いていると一部の奏者の都合で少しでも早く終了したいのでもう始めているとの事。(チェンバロはいらないのか?)お願いしてチェンバロ調律の時間を頂くも「何分掛かるの?」と無言の圧力あり。「15分下さい」と言いながら意地で10分で調律終了(もちろん4fもやりましたよ!) 我々はこういう修羅場で鍛えられるのです。

_3_17 リハ終了後、夕食は千駄木のお気に入りの中華で評判のとろみ付きサンラータン麺。さっぱりとした後味の上品な一品。これまた滝野川と違う下町風情を味わう。食後近くの凝った酒屋へ。鳥取の「強力」純米酒と山形の「鯉川」純米酒を購入。入手困難な美味しく安価な地酒が豊富でありがたい。

2006年11月22日 (水)

オカリナとフォルテピアノ

_2_15 22日、昨日に続き秩父での録音も快調に進行。オカリナとフォルテピアノで日本歌曲を演奏するというユニークな組み合わせ。このホールで余裕のある録音セッションの場合、昼休みは蕎麦屋(近所に多数美味しい店あり)へ行くのですが、今回は残念ながら演奏に熱が入り2日間とも出前の昼食となってしまう。秩父名物の美味しい胡桃汁蕎麦が味わえず残念。

_4_6 主役のオカリナは今回の録音のための特製のA=430の楽器を含む沢山の楽器を曲に合わせて(中には曲間での交換もあった様子)使い分けて演奏。聞きますと手作りながらシンプルな構造と製作なので1個が1万円もしないそう。CD録音で使うソロ楽器の中では一番リーズナブルなのでは?でも自在の音程変化を含めて奥深い音色が出る楽器だと感嘆しました。夕方予定通り録音終了。フォルテピアノを返却後深夜帰宅。帰ってみると偶然(!)今年6月に同じく秩父のホールで録音した広田智之(Ob)「アフェトゥオーソ」(オクタビアレコード)が郵送で到着。曽根麻矢子(Cem)がYoshidaフレンチを使ってバッハのソナタを共演したCD。まだ暑い時期の録音でしたね。CDの表記で私のところがPianoTunerとなっておりました。チェンバロを調律したつもりだったのですが・・・。深夜の晩酌は秩父の地酒・武甲正宗純米酒。

2006年11月21日 (火)

熊が出るの?

_3_16 21日、東京から離れたホールでの録音。ここで何とこんな看板が。コンサートを聴きにくるお客様も命懸けかも?

_9_5 ホールの中ではこんなチラシを配っていましたし・・・。いや~、秩父は結構デンジャラスな所だったのですね。幸い我々は熊には遭遇しませんでしたが・・・(残念!) 古楽の録音でお馴染みの秩父ミューズパークのホールの周辺は紅葉真っ盛り。秋を満喫しながらのセッションとなりました。

_5_7 今日の録音はオカリナの山崎万理子さんとフォルテピアノの小倉貴久子さんの2人による珍しい組み合わせ。微妙なニュアンスを醸し出すオカリナと、モダンピアノと違った多彩な音色を紡ぎ出すフォルテピアノの相性は結構合ったよう。フォルテピアノの特殊なピッチに合わせて特注したオカリナというのも驚きました。相当ピッチの変化にも対応出来る楽器なようですが、その分演奏家のコントロールが大変!音色の違いもあり、数台の楽器を持ち替えての入念な演奏となった様子。

2006年11月20日 (月)

紅葉を眺めつつ東へ

Photo_45 20日、早朝より小雨の中神戸出発。途中信州の紅葉で秋の深まりを感じながら東へ。中央道も間も無く雪の季節到来、今年中に後何回この信州の景色を見れるだろうか?東京到着後様々な雑用の後、国立でピアノ調律。今は無き大橋ピアノのような楽器をということで去年ご紹介したシュベスターピアノ、さすがに浜松唯一の丁重な手作りの楽器だけあって見事な鳴りっぷりが素晴らしい!夕方帰宅の途中に近所の大型本屋へ。先日のボジョレーヌーボー騒ぎから「本日解禁」などの謳い文句に無条件に反応してしまうのか、ビートルズの話題の「LOVE]を解禁初日に購入。朝のTVワイドショーで少し聴いた演奏がやはり私のジェネレーションにはストライクでした。思ったより解体されていないまともな演奏だが、クリアな音像、それでも大胆なミックス(10数年前のアンソロジーシリーズやその付属の海賊版ではおなじみのネタ多し)などで少々は刺激あったかも?、まあ後悔はしないが金儲けの上手い連中だなあ~というのが正直な感想でした。

2006年11月19日 (日)

久々のバロックザール

_8_2 19日、関西は朝から小雨模様。晴天なら乾燥激しい時期なのでチェンバロには「恵みの雨」か。今日のコンサートは古都京都の西の端、ゆったりとした空間にたった200席という贅沢なホール「バロックザール」。至近距離で味わう古楽器の多彩な音色を堪能出来ました。(聴こえすぎて各楽器のバランスを取るのは苦労しましたが) 演奏は同志社女子大出身のメンバーが集まった「サンスーシー」、山本優子(R)吉田一美(Vg)椎名智子(Cem)にゲストは紅一点ならぬ白一点の平井誠(Vn)。テレマン・バッハ・ヘンデルなどバロックの王道から楽しい脇道(?)まで凝ったプログラムを幅広く披露。驚いたのは住宅地の中で目立っていたバロックザールの建物の前に何と新しい病院が建築中。駅から歩いていくとすっかり景色が変わっておりホールが無くなったかと勘違いしてしまいまそう。タダでさえとても音楽ホールがあるとは思えない静かな住宅地なのにレンガ地の建物が見えないと初めてのお客様は不安でしょうね。派手なネオンサインの看板でも付けますか? 帰宅後晩酌の酒を探しに近所の大きな酒屋へ行くも高そうなボジョレーヌーボーを横目に相変わらず日本酒を物色。今日は山形の銘酒「出羽桜吟醸酒」。でも北の酒はまだ純米酒が少ないのかな? アル添嫌いの私には珍しい選択か。(旨くて良かったですが)

2006年11月18日 (土)

アリガタイお好み焼き

18日、今日は神戸を基点に活躍する鈴木あゆ子さんのリサイタル。会場は音響の良さと牧師先生のお人柄で私の関西一押しの「西宮ルーテル教会」(正式な名称は長いのですが)。実は幼い頃遊びまわっていた土地でもあり懐かしさが一杯で少々嬉しい!余裕を見て楽器を会場に搬入すると思いの他時間が余ったので近所の老舗のお好み焼屋「ぼくのや」へ。_1_19

このお店、私の子供の頃から有名なお店で、タダでさえ大きなサイズなのに、[大]を頼むと「まるでレコードみたい!(今の若者に通じるか?)」と評判でした。いつも演奏会がある度に覗くのですが毎回行列が出来ており中々入れないのが今日は何故か行列が僅かに切れたグッドタイミングで席につけた!久々の老舗のお好み焼は相変わらずの「レコード」サイズに昔ながらの素朴な味で大満足!食べながら昔話を聞くと、このお店今年で何と51年目(私の生まれた前からあるのか・・・)、開店当時から今だに鉄板を仕切るマダムは御年87歳との事。それはもうアリガタイお好み焼きの味に感動!

_3_15 満腹のままリハーサルへ。雨混じりの意外な寒さで楽器も少々ビックリの様子。暖房を点けるも中々温度は上がらない。演奏中暖房を切るとすぐに寒くなる。箱入り娘のチェンバロもリハまでは少々ご機嫌斜めながら何とかなだめつつ本番へ。鈴木さんの熱演に充分答えて力強く多彩な音色が聴けひと安心。やはりチェンバロには最適な会場と再認識しました。教会は阪神「香枦園」駅前の便利な場所ながら、まもなく近くに阪神のライバルJRの新駅登場とのことで、対抗策としてこのローカル駅にも特急が停まるようにになったとか。東京で例えると新幹線の新駅が有楽町に出来た位の驚きなのですよ。地元の者に言わすともう「シンジラレナ~イ」の世界です。

2006年11月17日 (金)

ホラー映画鑑賞

Photo_43 17日、早朝から招待されていたホラー映画鑑賞のために伊丹へ。何故か招待状を持ちながら入口で色々な手数料を払わされ(ぼったくりや!)、交通安全協会なる謎の団体への強制加入(任意ですよと言いながら無言の圧力が・・・)をさせられる。続いて視力検査、はては顔写真まで撮られてやっと映画鑑賞開始。この映画は起承転結は無くひたすら怖いシーンのみ。出会い頭の車の激突、空中に跳ね飛ばされる自転車や人、血を流して倒れている人、その血が滴る痛そうな傷口のドアップなどまさにホラー映画!(でも前回よりソフトな感じになっていましたが) 見たくもない映画ながら絶対見ろと強制するKサツ様。運転免許の更新も楽ではない。でも車の運転が出来なければ我々の仕事は何も始まらない・・・。

_3_14 夜は近所の贔屓の焼鳥屋「ごん太」へ。阪神電車のガード下のこじんまりとした店舗、特別なものは何も無いけれどベテラン店主が丁重に炭火で焼いた焼鳥は絶品!

2006年11月16日 (木)

我試飲仏国未成熟葡萄酒

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16日、午前中フォルテピアノ演奏に熱意を燃やす学生Kさんがスタジオ来訪。様々なレパートリーを次々に試奏。最近珍しき貪欲さを持った若手熱血漢か。午後はチェンバロを積んでまたもや西へ移動。神戸で酒屋を覗くと何やら「最近我国恒例仏国新作葡萄酒本日世界最速解禁当店皆様是非購入希望本年度作品例年以上美味保障・・・」との賑やかな宣伝に遭遇。思わず安くないボトルを購入。夕飯のお供で試飲するも「こんな未成熟なものを何故大騒ぎで飲むの?」という疑問を持ちつつすぐに空けてしまう。口直しはお気に入り能勢の銘酒「秋鹿」特別純米酒無濾過生原酒。こちらは成熟したフルーティな味に満足!

2006年11月15日 (水)

高橋未希リサイタル

_11_5 15日、代々木のハクジュホールでバロックヴァイオリンの高橋未希のリサイタル。共演はチェンバロの脇田英里子。去年のブルージュ国際古楽コンクールで見事優勝したドイツ在住の新鋭演奏家の東京デビュー公演。留学中にバロックへ転向したそうで、日本人がブルージュ優勝の一報が入った際、「高橋さんって誰?」と驚いた次第です。

_22_2 コンサート前半はマリーニ、シュメルツァー、ビーバーと渋いプログラムを並べ最後にヴィヴァルディを演奏。脇田さんのイタリアンチェンバロも見事な鳴りっぷりで好サポート。2台のチェンバロを曲によって使い分けたいという2人のこだわりが良く判りました。

_19_5 高橋さんのヴァイオリンはドイツ製の楽器ということでストレートでシャープな音色が素晴らしいホールの中で鮮烈に聴こえました。「ヨーロッパの響きの中で演奏している人の音色」との印象を持ちましたが。

_14_4 後半はテレマンとバッハというドイツプログラム。脇田さんは今度はジャーマンチェンバロを演奏。的確なテクニックと躍動感のあるフレーズを醸し出す2人の演奏が素晴らしい!権威あるブルージュのコンクールでの第1位という快挙も納得の熱演でした。調律中に観察していますと客席には古楽関係者が多数来場の様子。話題の新鋭演奏家の初登場に注目が集まったようです。今後の活動が楽しみな2人でした。

2006年11月14日 (火)

リサイタル前日

14日、朝から冬用タイヤの交換で常連のカーショップへ。知人からも先日信州の山間部で雪に遭遇との情報が入る。いよいよ冬支度本番。昼は練馬の隠れ家的な蕎麦屋へ。都会には珍しく大盛りのモリ蕎麦が本当に大盛り!モリ1枚がとてもお上品な量という店が多い中嬉しい満腹感。余談ですが冷たい蕎麦と言えばザル蕎麦が基本の関西人の私には最初「オオモリ」と言うだけで注文が通るのにビックリしました。最近は関西でも通用しますが。

Photo_41 午後は明日ハクジュホールでのリサイタルを控えた高橋未希さん(Vn)と脇田英里子さん(Cem)がスタジオで最後のリハーサル。今年ブルージュのコンクールで見事優勝した新鋭奏者はバロックヴァイオリン奏者を多く輩出する仙台出身。トロント~ベルリンに留学、海外でバロック楽器を始めたとの事で、東京初登場。ブルージュ優勝時もサポートした脇田さんのチェンバロ2台を使い分ける意欲的な姿勢と共に2人の演奏が楽しみです。

2006年11月13日 (月)

トヨタさん!

Photo_40 13日、朝からスタジオで楽器のご機嫌伺い。気温も下がり乾燥時期突入ながらまだ本格的な冬の厳しさでは無い様子。加湿器の出番はもう少し先か?スタジオの湿度は40%と50%の間をウロウロ。楽器にはありがたい湿度なので鳴りは絶好調ですが。午後からSさんがスタジオで練習。3台のチェンバロを弾きながらのヨーロッパ留学中のお話に興味深々。夕方は目白でピアノ調律。その後トヨタのお店でまもなく乗り換えの車の相談。今と同じモデルの車を買う予定なのにモデルチェンジという事でタイヤのサイズが変わる事が発覚。毎年使っている雪用タイヤが来年は使えない!トヨタさん、モデルチェンジは良いけれど堅実におたくの車を使っている者の身にもなってください!

2006年11月12日 (日)

洋館に響く19世紀の音色

12日、早朝強風の中東京到着、早速楽器の積み替えて牛久シャトーへ。_1_18

今日のコンサート会場は1903年建築の日本屈指のワイナリーだった素晴らしい洋館。2階の会場へのフォルテピアノの搬入は一苦労でしたが(洋館の狭い階段を人海戦術で解決!)余りある素晴らしい音響と雰囲気がありがたい!

_19_4今日のランチは主催者の好意で何とも豪華な仕出し弁当。それを築100年の重厚な応接間で一人で頂く。明治から昭和までの国内外の著名なお歴々を迎えたという歴史的な部屋で凝った山海の幸を味わうも落ち着かない!

_12_5今日の主役はなんと言ってもシャトー所有の19世紀のアップライトピアノ。イギリス製の素晴らしい装飾を持つピアノだが鉄骨の無い古いスタイルで結構年代が立っているだけに調律にはエラク苦労が。実は何度やっても調律が正確に合わない!ピッチも全然上がらない。バロック時代のチェンバロよりまだ低いA=405で何とか演奏可能な状態を確保。でも100年以上経った楽器でしか出ない「滋味溢れる音色」が素晴らしい!どんな曲を弾いても深い味わいが出るのが不思議ですが・・・。

_8_1  もちろん本当の主役はオランダを基点に国内外で活躍する岩村かおりさん。200年前のウィーン式のフォルテピアノ(復元楽器)とシャトー所有のアップライトの2台でモーツァルトからショパン、ロッシーニまで幅広い時代のピアノ曲を交互に演奏。初々しいフォルテピアノ(まだ作られてから4年)と枯れた音色アップライト(こちらはもう約150歳!)の音色の違いが判り興味深い!

_39 今回の歴史的な会場でのコンサート、チラシを配布する前に口コミで早々とソールドアウトになったとか。演奏の後は隣のレストランで立食パーティ。ワイナリーだけあってワインなどが呑み放題(でも車で来た私は眺めるだけでしたが・・・) こちらもレンガ作りのコンサート向きの会場の様子。羨ましい限りです。

2006年11月11日 (土)

丹波の蕎麦美味し

11日、午前中から篠山へ向かう。_1_17

昼前に篠山でお気に入りの蕎麦屋へ。人里離れた隠れ家のようなお店なのにもう数組のお客が開店待ち。篠山は蕎麦屋の激戦区でもあるようで、さるお店は看板の無い民家なのに開店前に行列が出来、開店と共に満員札止めという超人気の蕎麦屋まであります。(今日のお店はまだ飛び込みで入れるので安心か)

_0_6 古い農家の座敷のままの店内で立派な火鉢を取り囲んで味わうコダワリの蕎麦に舌鼓。思わず2杯も頂きました。(昨日のリベンジか?)

_2_14 アリオンバロックオーケストラのメンバーも日本最終公演(篠山田園ホール)と言うことでリラックス。リハ前に篠山の街中に皆繰り出してショッピング。ちょうど農協のお祭りがありどこも賑やか。早速骨董屋を見つけてお土産にと色々なモノを物色。メンバーの中には「こんなものどうするの?」というようなガラクタを値切って購入。私は値段の交渉役までやらされました。外人から見ると篠山は結構面白かったかも?です。

終演後、またもや忍法「瞬間移動の術」で東へ移動。久々の強い雨がちょっと心配ですが・・・。

うみゃーもん ある?

10日、朝から西へ移動。昼に名古屋到着。ホールに楽器を搬入後食事に。繁華街「栄」の近くなのでさぞかし美味しいモノにめぐり合えるかと勇んでホール周辺をブラブラ。いくら歩いてもピンと来る店が無い!結局まあまあ老舗の洋食レストランで遅いランチ。_0_5

豚テキの味噌味(オカズはただそれだけなのですが・・・)、キャベツ山盛り(これはドレッシングが意外に良かった)、ご飯食べ放題(だけど漬物などは無し・・・)、おまけのような小ぶりのお味噌汁、シンプルですがヒネリが無い、いかにも名古屋らしい料理でした。(失礼!) でも名古屋って何か美味しいものあるのでしょうか・・・?

_3_13 夜はカナダの古楽グループ「アリオンバロックオーケストラ」名古屋公演(シラカワホール)。ゲストの指揮兼チェロでヨーロッパ古楽界の大御所ヤープ・リンデンがグループをけん引。メンバーを見ると昔来日した同じカナダの「ターフェルムジーク」の来日メンバーの顔がチラホラ。

_16_5 ハイレベルな演奏も聴き応えがありましたが、何と言っても2人の歌手が目玉! カウンターテナーのダニエル・テーラーの自信溢れる声が素晴らしい!

_17_4 そしてスリムでキュートなスージー・ルブランの透明感のある歌声も愛くるしい! 2時間を越える長丁場ながらヘンデルやペルゴレージのスターバト・マーテルなどを披露。終演後速攻でまたもや西へ移動。日付の変わらないうちに神戸へ到着。

2006年11月10日 (金)

フォルテピアノが聴ける!

Photo_1 11月は珍しいフォルテピアノのコンサートが目白押し!まずは大御所デームス氏が本国から貴重な18世紀のオリジナル楽器を持ち込んでの原田陽氏とのデュオコンサート(11月24日王子ホール)、1791年製のルイ・ドゥルケンの音色が楽しみ!この楽器は他のコンサートでも使用との事。もう1件はフォルテピアノの実力派ロバート・レヴィン氏出演の日本モーツァルト協会例会(11月30日東京文化会館小ホール)昼夜2回公演で違うプログラムで演奏との事。今や世界からフォルテピアノ奏者が来日するという贅沢な時代になったもんだと改めて思います。

2006年11月 9日 (木)

冬支度

9日、朝から昨日まで乾燥でご機嫌斜めのチェンバロのお手入れ。続いて冬到来という事で出番間近の加湿器の点検。昼前に通称「目白駅前商店街組合」の寄合。近所のお馴染みG社訪問。こちらもちょうどスタッドレスタイヤの注文中。ここ数日の凄い乾燥で同じく冬支度の様子でした。昼からオランダ在住のIさんのフォルテピアノのリハーサル。1年振りの再会でつい雑談が弾み練習のお邪魔でしたね。Iさんにとっては久々に触る当方のフォルテピアノでしたが、「前に弾いた方の音色が残っている様子、誰が弾いておられましたか?」との質問あり、そう言えば先週は今やグラスハーモニカ奏者(笑)のO氏が散々弾き続けていたのを思い出す。過去何度も弾いているIさん敏感に変化を察知した様子。オランダのフォルテピアノ事情を色々お聞きするも、オリジナルのフォルテピアノが売りに出ているなど興奮する話が山盛り。羨ましい!

Photo_39 オリジナルの楽器といえば、日本最大のコレクションを誇る浜松楽器博物館で貴重なチェンバロ・フォルテピアノ試奏見学ツァーが12月にあるようです。日本でのチェンバロ研究の第一人者野村満男氏の解説もあり、日頃触ることが出来ないオリジナル楽器が弾けるという貴重な機会なようです。詳しくは想楽舎まで。

2006年11月 8日 (水)

楽器の悲鳴

8日、今朝何気なくスタジオの窓を見ると濡れているので「今日は雨か・・・」と思っていたら、どうも外は抜けるような青空。これはもしかして結露!いやはや昨日の異常乾燥に続き本格的な冬の到来を感じました。_3_12

午後から昨日に続き川口リリアホールでコンサート。前日の異常乾燥はまだ収まらず一晩ホールで過ごした我がチェンバロ君は相当不機嫌な様子。激しく下がったピッチを引き上げようと調律している最中にまず1本断弦。滅多に起こらないトラブルにちょっとビックリ。(この楽器は1年に数本も断弦しないお利口さんだったのですが・・・) 何とかご機嫌を取ってリハーサルに望むも今度は何もしていない時にいきなりプッツンと2本目の断弦。マネージャーから「今チェンバロから変な音がしましたよ!」と言われて慌てて舞台に戻ると無残に切れた弦の残骸を発見。(弦は切れると凄い音と共に舞台の端まですっ飛びます) しかしさすがは我がチェンバロ。本番の演奏中ではなくリハの休憩中、それもまだ充分弦交換の時間の余裕がある時に切れるという調律師想いのプチ反抗期で何とか収まりました。やはりいきなりの異常乾燥で楽器から悲鳴があがったのでしょうか。本番は幸い何事も無く無事終了。モダン楽器のぶりぶり演奏(失礼!)の中でもご機嫌の直ったチェンバロの音は客席まで良く届いた様子でひと安心。

2006年11月 7日 (火)

乾燥の季節始まる!

7日、朝から強風が吹き荒れる。午前中は久々にスタジオの楽器4台の総点検。やはり外気を遮断しているスタジオでも少しづつ冬の気配を楽器は感じている様子。_0_4

午後から川口リリアホールでの翌日のコンサートのリハーサル。礒絵里子(Vn)を中心にヴィヴァルディの「四季」などのプログラム。チェンバロのピッチが下がり気味と思っていると弦楽器のメンバーが次々に演奏中に脱落。原因は調弦が激しく狂う様子。(スティール弦とガット弦では狂い方が違うのも悩みのタネだそう) 計ると何と湿度が20%しかない!まだそれほど寒くないのにもう冬場の異常乾燥が始まっていました。これから3月まで楽器には辛い乾燥のシーズン突入です。皆さんご用心を!

2006年11月 6日 (月)

牛久シャトー

6日、明け方目白到着、朝からまたもや楽器の入れ替え。_17_3

昼から牛久シャトーで来週12日の岩村かおるさんのコンサートで使用のアップライト「Challenger」の調律。日本でのワイン製造の聖地ともいえる牛久で100年も経つ洋館に保存されているイギリス製のピアノは凝った装飾と木の響きを醸し出す正しく19世紀の香り高き楽器か。ただ高齢のため調律には相当てこずるも悪戦苦闘の末何とかまとめあげられヤレヤレ。(4回も調律したがピッチはA=405と驚くほど低いまま。ピン板が割れそうで参りました)

_3_11 このピアノ、鉄骨も無く調律ピンも現代のように四角ではなく長方形。このピアノに使える調律ハンマーがあるのか心配で岩村さんはオランダから借りてきた3種類、私も所有の3種類と計6個のハンマーを用意。結局私が昔ロンドン・カムデンの蚤の市で見つけたオリジナルの調律ハンマーが最適でした。やはりイギリス製同士で相性が良かったのか?調律後岩村さんの演奏で音色をチェック。さすが贅沢を尽くした洋館だけあってまるでヨーロッパの響きそのままの音色に感動!フォルテピアノも加わる今度のコンサートが楽しみです。(すぐにチケット完売になったそうですが) 仕事が終わった後は牛久ワインをお土産でゲット。早速晩酌で試すも「古き日本の葡萄酒」の味でした。(輸入ブレンドとの事でしたが・・・)

今日も2元中継

5日、連休の最終日。今日も2元中継です。_5_6

朝から故通彫子さんの愛用のチェンバロをいつもリサイタルを開催されていた神戸・御影の世良美術館へ搬入。お弟子の皆さんが思い出の写真やお花を飾り先生を偲ぶ会を開催。昨日は少し冬眠状態だった楽器も段々お目覚めの様子でひと安心。石の床、明るい客席、吹き抜けの天井というチェンバロにとって贅沢な会場で通さんの演奏を思い出しました。

_12_3 午後は大阪千里の民族学博物館でオルガンを使ったコンサート。南米のバロック音楽という珍しいプログラムのおかげが満員のお客。チェンバロ関係で同業者も来ており(何故か2人も)バックステージも賑やかでした。夜はまた連休の渋滞を避けながら東へ移動。

2006年11月 5日 (日)

通彫子さん

Photo_36  昨夜は8月8日に惜しくも病気で急逝された神戸在住のチェンバロ奏者通彫子さんのお宅へ。明日彼女が毎年リサイタルを開催していた神戸・御影の世良美術館(チェンバロには素晴らしい音響!)で、お弟子さん達による追悼演奏会が予定されており、主が居なくなって数ヶ月も経つチェンバロの久々の出番に備えて念入りに調整・調律。 通さん愛用のチェンバロはイギリスの名工ルビオの流れを引き継ぐミジナ工房のフレンチモデル。力強い音色と抜群の安定感(25年で断弦が数本、ツメ折れもほとんど皆無という凄さ!)を併せ持つ素晴らしいチェンバロでした。実は昔私が国内のチェンバロで唯一「是非売ってください」とお願いした楽器でもあります。(もちろん断られましたが) 通さんはウィーン留学時代、師匠のアールグリム女史から「フレンチを弾きたければダウドを、バッハを弾きたければミジナを薦めます」と言われ注文したそうです。確かにフレンチからバッハまでオールマイティに表現出来るタフなサウンドを持つチェンバロでした。持ち主が亡くなられた後この先の楽器の行方が心配なのですが・・・。

2006年11月 4日 (土)

神戸散策

4日、今日は朝から携帯電話の機種変更。シンプルな物を希望するもどれも余分な機能満載。ほとんど使わないのに・・・。昼から久々にディープな神戸散策。まずは兵庫・平野の隠れた名店と噂の鮨屋へ。残念ながら予約で一杯との事で入れない。しからばと近くの森の中のレストランへ。丘の上の素晴らしい眺めの野外席に期待するもここも一杯。値段の高さに少々腰が引け待たずにこれまた退散。_4_5

空腹を我慢しつつ最後はトアロードの老舗中華。少々街中から遠いのか美味しいにも関わらず空席あり。写真のランチが900円で大満足。

_9_3 食後は近くの竹中大工道具館へ。ちょうど昔の大鋸(のこぎり)を使って丸太を様々な角度に切り取る実演の真最中。古代の先人の知恵と工夫に脱帽。便利になったと思っていた近代の電動工具の普及で素晴らしい伝統の木工技術が絶滅しつつあると実感。チェンバロなども一部のこだわりを持つ製作家は300年前の製作技法を忠実に再現してこそヒストリカル楽器と主張しているのが納得出来ます。

2006年11月 3日 (金)

南米のバロック音楽

_3_10 3日、関西へ移動。いつもの忍法「瞬間移動の術」を使うも今日は連休初日ということで「行楽ラッシュ」と「事故渋滞」という強敵が現れ四苦八苦。昼食も食べずひたすら走り続け大阪の会場にギリギリで到着。今日の会場は私の大好きな千里万博公園内の民族学博物館(展示は素晴らしいのですが、演奏する講堂はバロックには苦しい音響でした)。明後日公演の本山秀毅指揮京都バッハ合唱団&大阪チェンバーオーケストラで「いまよみがえる南米のバロック音楽」という珍しいプログラムのリハーサル。ポジティフオルガン、チェンバロ、リュート、リコーダーと様々な楽器のアンサンブル。ドメニコ・ツィポーリなど初めて聴く南米の作曲家の曲が興味深い。

2006年11月 2日 (木)

TV収録

2日、朝から代官山でTV収録のためにフォルテピアノを搬入。9時に来てねとの事で当初の予定では楽器のある横浜のお宅へお伺いする時間は渋滞を考慮して早朝6時、その前に助手のT君を江戸川区に迎えに行くには朝5時前、それでは私が自宅を出発するにはそうなると朝4時か・・・一体何時に起きれば良いのやらと嘆いておりましたが、前夜遅くに楽器を積み込める事になりホッと一安心。(W先生に感謝!)

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まずは今回使用した楽器の滅多に見れない底板をこっそりご覧あれ。中々長い歴史を感じるツギハギ模様ですね。

_33 一人目の演奏は小倉貴久子さん。いつものコンサートと違いお客のいないスタジオで数台のカメラが様々な角度から演奏風景を撮影。こういう場合はスタジオ内にいる者は静かに見守るしかないのですが、不意に起こるノイズでしばしば収録が中断。コンサートとは違う緊張感があります。小倉さんはJ・C・バッハやコジェルフ、クレメンティなどお得意のプログラムをダイナミックに披露。

_71 2人目は山名敏之氏。オールハイドンプログラムを演奏。今回の演奏は1月にNHKの番組(多分衛星放送か?)で順次放送予定だそうです。スムーズに収録が進み夜再び横浜へ楽器返却。すぐに2台のフォルテピアノのリハーサルがあるとの事で頼み込んで2台を調律。やはりオリジナル楽器は色々な事を教えてくれます。貴重な体験でありがたい!

深夜まで・・・

Photo_34 録音終了し目白へチェンバロ戻した後、ホッとする間も無く横浜のW氏宅へ。ピアノの積み込みと、もう1台のピアノの調律。この2台のピアノ、セコハンながら特別待遇の様子。鍵盤も少なく音も小さい地味なピアノ。本当は「オリジナルのフォルテピアノ」という名前で呼ばれていますが・・・。深夜1時半にやっと帰宅。

2006年11月 1日 (水)

快適な秋!

_4_4 11月1日、昨日に引き続き山梨のホールでCD録音。朝ホールに入り驚いたのはフタを開けてチェックしてみると、何とチェンバロがまったく調律が狂っていない!ピッチもピタリと正確ですぐに録音開始出来そうな状態でした。いつもは冷暖房でチェンバロのコンディションや調律が変化し苦労するのが常なのですが、一年で一番快適な季節で録音も快調に進行。録音が進んでもほとんど調律が狂わない!1年で数週間あるか無いかのベストの環境だったようです。お蔭で録音は予定より早く終了。

楽器の呪い?

昨夜のコンサートの打ち上げで発覚した新事実。_22

先日より話題のグラスハーモニカ、どうも不吉な兆候あり。打ち上げでご一緒のご婦人が実はグラスハーモニカを演奏との事。しかし右手に包帯があり、聞きますとグラスハーモニカ演奏の直前に怪我をして演奏不可能になったとの事。その隣にいた青年がご婦人の代わりに演奏したそうですが、直後に今度は急病で救急車で入院。もう偶然とは言えない呪いかも・・・。先日しばらく演奏し続けたO氏は大丈夫か?音色を聴いたオケのメンバーの体調が変化したのも気になるところ。何かオカルトチックな香りがする楽器ですね。クワバラクワバラ!

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