猛暑の神戸で
お天気が崩れ涼しい東京(TVの朝からの靖国参拝ニュースで見ただけですが)に比べると神戸は相変わらずの猛暑。いつも東西を行き来して感じるのは関西は関東よりも暑さが数倍厳しいのでは。お盆の今日は久々に神戸の街へ繰り出す。昼は最近評判の三宮の中華「老房」へ。上品な味の神戸の中華はやはりグレード高し。ゆったりとしたお洒落な内装の店は東京なら行列出来るのに、休日の昼にのんびりと入れる神戸の雰囲気はやはり最高です。
食事後、調べ物で大倉山の中央図書館へ。実は9月から始まる「シューベルト歌曲全曲演奏シリーズ ~シューベルティアーデ~」の関西公演の会場である「旧甲子園ホテル」の資料を調査中。
会場の甲子園会館 (旧甲子園ホテル)は、昭和5年に関西財界の総力を結集し「西の帝国ホテル」を目指して作られた超高級ホテル。現在は武庫川学院の校舎として当時の面影を残して保存されている素晴らしい建築です。
終戦前のホテル廃業後、戦後の混乱や阪神大震災などの荒波を乗り越え、現在も戦前の営業当時の豪華な姿を残している。ただホテル当時の資料がほとんど残っていないようで、現在も調査中との事。私の周辺からは、長年西宮在住の私の父からの情報で、戦前大変珍しかったプライベートフィルム撮影での友人家族のホテルでの貴重な映像が発掘されたりと、まだまだ新しい資料が出てくる可能性あり。
昭和初期の関西で最高級のホテルだったとすると、当時来日した著名な芸術家が宿泊したと推測されるのだが、宿泊リストが残っていないので不明な様子。今話題の画家藤田嗣治も宿泊した写真があり、文豪谷崎潤一郎も食堂を愛用していたなど文化人とのつながりは深いはず。来日していた著名な演奏家が泊まった可能性高いと思うのですが。
この戦前の豪華な内装を誇る建築で聴くフォルテピアノの音色は素晴らしいです!(去年11月に筒井一貴氏がフォルテピアノで演奏) シューベルト歌手の第一人者畑儀文氏とフォルテピアノの興味深い共演をご期待ください。
シューベルト歌曲全曲演奏シリーズ
《シューベルティアーデ mit フォルテピアノ》
20世紀を代表する建築家フランク・ロイド・ライトの愛弟子で、日本の西洋建築史に大きな足跡を残した「遠藤新」設計による東西2つの貴重な建物を舞台に、国内外で活躍するフォルテピアノ奏者たちが参集、そして日本が誇る名テノール畑儀文が8年をかけて歌う。
第1回
■2006年9月20日(水)午後7時 自由学園明日館講堂(東京池袋)
■2006年9月23日(土)午後3時 武庫川女子大学甲子園会館<旧甲子園ホテル>(兵庫西宮)
■畑儀文(テノール)■小倉貴久子(フォルテピアノ)
第2回
■2007年1月13日(土)午後3時 武庫川女子大学甲子園会館<旧甲子園ホテル>(兵庫西宮)
■2007年1月23日(火)午後7時 自由学園明日館講堂(東京池袋)
■畑儀文(テノール)■伊藤深雪(フォルテピアノ)
晩酌は昨日に続き芋焼酎「薩摩宝山」 後ギネスビールを少々。
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