22日、仏蘭西の新鋭Cem奏者、露西亜の鍵盤の鬼才に続き2週間の隔離を経て来日した3人目はミラノ在住欧州で活躍する日本人Cem奏者(彼の場合は帰国か?)。みちのくのホールでの16fチェンバロリサイタル を明日に控え今日はリハとマスタークラス。オルガンのように豪快に鳴るチェンバロを巧みにコントロールする奏者の鍵盤テクニック素晴らしい!
こちらのホール訪問の楽しみは御近所の海鮮食堂巡り。今日は温泉街で行列必至の魚屋経営の超人気店をダメ元で覗くもコロナのお陰か閑古鳥鳴いておりすぐ入店すぐ料理配膳店員の対応実に丁重と良い事尽くし。こちらの刺身メガ盛り凄い!
宿泊は温泉街の鄙びた老舗旅館へ。案の定こちらも泊り客殆どおらず源泉掛け流しの温泉も貸し切り状態。ここ半年好きな温泉巡りが出来ず禁断症状出掛かっていただけに(?)思う存分硫黄臭漂う温泉に浸かれて大満足。
20日、4台の鍵盤楽器を一夜で弾き分けるという露西亜の鬼才のリサイタルのリハの為チェンバロとフォルテピアノ計3台を舞台に搬入。やはり舞台に4台の楽器が並ぶと実に壮観!露西亜の鬼才舞台に現れるとまず少しづつ4台を続けて試し弾きするも楽器間移動してもタッチが実にスムーズなのには感嘆!(通常どんなベテランでも楽器変わるとタッチ変更にかなり苦労するものなのですが)またチェンバロでもフォルテピアノでも楽器の限界まで鳴らし切るシャープでダイナミックな音色が圧巻!この公演去年4月の延期公演との事で早々とチケット完売で追加販売無しなのが残念。
コロナのお陰で1年以上ご無沙汰だった今日のホール、早速ご近所の御贔屓隠れ家定食屋で久々にランチ。こんなご時世なので閉店していないか心配するも美味安価で地元民に愛されているお店は以前同様繁盛の様子でひと安心。ここの生姜焼き定食は絶品!
18日、みちのくのホール所有の16f付き大型チェンバロ久々に出陣との事で数人の奏者で弾き込みの1日。コロナのお陰で16fチェンバロ去年の出番は大御所のリサイタルとゴールドベルグ変奏曲の映像配信位で半冬眠状態だったもののこの23日にはミラノ在住のチェンバロ奏者のソロリサイタル に登板予定なので今日の弾き込みでしっかりと目覚めてくれた様子。
このホールの楽器陣(チェンバロ2台、ポジティフオルガン、クラヴィコード)の弾き込みにはいつも御江戸から演奏家数人が参加ながら今日は男性1人のみ(他に現地参加有り)。私と同じく食道楽の方だったのでランチは2人でみちのく暴れ食いへ。まずは地元民御用達の漁港海鮮食堂で美味安価な海鮮丼に舌鼓。刺身の中に珍しくカズノコが入ってましたが正月おせちの主役がコロナのお陰で余ってしまったのか?
実はこの食堂の裏に未訪の街一番人気の老舗ラーメン屋(大衆食堂?)があるのでと勢いでランチ2軒目へ。行列必至の店と伺うも昼前入店時客おらず驚くもまあ繁盛の様子。年季の入った店の内装と同様の昭和の香りする素朴なラーメンながらその味の完成度実に高し!今日は大食漢野郎2人のみちのく飽食旅となった次第。
17日、今日は阪神淡路大震災から26年目。改めて震災の犠牲者の皆さんのご冥福をお祈りいたします。当時神戸にいた私は自宅は辛うじて助かったものの写真のように工房は全壊、保管中のチェンバロが瓦礫に埋もれるという大惨事になっておりました。幸い瓦礫から掘り起こした鳥の羽フレンチは多少傷を負ったものの今だコンサートで活躍中。他のチェンバロやポジティフオルガンも奇跡的に助かりました。しばらくは被災地の真ん中で呆然とするばかりでしたが全国から多くの支援声援を頂いたお陰ですぐに立ち直り東京に支店を作り東西2拠点で活動を再開出来ました。地震で神戸阪神間は壊滅的な被害を受けたのですが徒歩で移動出来るお隣大阪など周辺都市の被害が比較的少なく経済活動が余り停滞せず物流も止まらなかったのは本当に幸運でした。個人的にはコンサートがすぐに再開しましたので何とか収入を得る事も出来ましたし16年後の東日本大震災の際も東西2拠点のお陰で生き延びる事が出来た次第。しかし今回のコロナ禍は2つの大震災を上回る社会へのダメージを伴った災害となってしまい困惑するばかり。まさか震災の苦難をも凌駕する非常事態がやってくるとは・・・。
16日、仏蘭西の新鋭Cem奏者の奇跡の来日ツァーの次は同じく入国禁止直前ギリギリに来日していた露西亜の鬼才ピアニストのソロリサイタルに楽器提供の予定。今回はナント一夜で4台もの鍵盤楽器(チェンバロ、フォルテピアノ2台、モダンピアノ)を弾き分けるという超人的なプログラム、ウチからは先日ゴールドベルグ変奏曲リサイタルを終えたばかりのジャーマンチェンバロ、ワルターモデル、二百歳の老ピアノと3台が出陣。今日はスタジオに出陣楽器勢揃いさせて御機嫌伺いの後御近所の演奏家にお願いして弾き込み。幸いどの楽器も最近出陣しており御機嫌良し。
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